ひとり山歩き677 : 北温泉から中の大倉尾根、三本槍岳、隠居倉、峰の茶屋と周回してきました。紅葉は真っ盛りで、三連休の中日と相まってハイカーで大賑わいでした。
北温泉から三本槍岳(1916)〜隠居倉(1816)
2017年10月8日(日) 晴れのち曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:10) = 北温泉・駒入りの滝駐車場(3:25/3:35) − 尾根上到達(4:15) − 林道横断(4:35) − 中の大倉尾根出合(5:20) − 赤面山分岐(6:45) − 北温泉/清水平分岐(7:10/7:15) − 三本槍岳(7:50/8:15) − 北温泉/清水平分岐(8:45) − 熊見曽根分岐(9:30/9:35) − 隠居倉(10:05/10:25) − 熊見曽根分岐(11:00) − 朝日の肩(11:10/11:15) − 峰の茶屋(11:50) − 峠の茶屋(12:25) − 大丸温泉登山口(12:55) − 北温泉・駒入りの滝駐車場(13:25/13:40) = 自宅(16:25)
Aルートマップ
2 自宅 − 北温泉
 那須岳の紅葉は見ごろをむかえているようなので、出かけてみることにした。時計回りで茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を進むと、三連休の中日と相まって駐車場の確保が難しい。04年10月7日(ひとり山歩き169)に倣って、北温泉から反時計回りに歩くことに決めた。マウントジーンズスキー場のゴンドラは7時に営業開始だから、それ以降になると中の大倉尾根はハイカーで混雑するものと思われる。中の大倉尾根出合には遅くとも6時には到達していたい。北温泉から中の大倉尾根出合までは、まだ紅葉は進んでいないと判断しヘッデン歩きでもやむなし。
 ぎりぎりの出発だと、北温泉駐車場に駐められない可能性があり、少し早めに家を出る。北温泉駐車場への到着は3時25分というのに、ほぼ満杯。入口に近い場所に1台分のスペースに駐めた。もう少し出発が遅ければ路駐となったかもしれない。(車載温度計12度)
3 北温泉 − 中の大倉尾根 − 三本槍岳  中の大倉尾根も三本槍岳も紅葉が楽しめた
 北温泉から中の大倉尾根は、残雪期には何度も歩いているが、この時期に歩くのは13年ぶりで登山道の様子は覚えていないが、残雪期にヘッデン歩きを何度も経験しているので、全然問題なく中の大倉尾根出合まで達することができた。残雪期との相違は、標高1330から尾根をマウントジーンズスキー場には直登(道なし)せずに尾根の左手をトラバースすることである。ペンライトで照らして見る限りでは中の大倉尾根出合までは、紅葉はまだまだ。トラバース道で単独行者に追い越される。

左: 北温泉の手前から登山道へ 右: 余笹川を渡ると尾根上到達まで土留め階段が続く


左: 尾根上到達 右: 林道横断


左: トラバース道のスキー場分岐 右: 中の大倉尾根出合
 中の大倉尾根出合ではまだ薄暗かったが、ヘッデンを収納して歩き出すと、紅葉が疲れを吹き飛ばしてくれる。残雪期には灌木が雪下のために展望がt楽しめるが、今の時期は灌木の中の登山道歩きで、展望はあきらめざるを得ない。標高1550あたりからは喬木から灌木帯に変わるも、登山道の両サイドは灌木で相変わらず展望はなし。更に高度が上がり、灌木が疎らになると、今度はガスで展望が広がらない。登山道の標高1580あたりから1770あたりにかけて土留めのワイヤーネットが張り巡らしてある。赤面山分岐の先にもワィヤーネットあり。
 赤面山分岐からスダレ山の南面を巻いて緩やかに登り、少し下った標高点1856の北温泉/清水平分岐に達した。ガスが立ち込めていて、このまま三本槍岳に登っても展望は得られないかも、どうするか地形図と相談していると、清水平方面から三人の単独行者が相次いで到着。紅葉の様子を聞くもガスで不明とのこと。

中の大倉尾根の紅葉 左: 標高1500付近 右:標高1530付近


左: 標高1580付近 ワイヤーネットの土留めは標高1580〜1770にかけて続く 右: 標高1750付近


左: 赤面山分岐(標高1800) 右: 北温泉/清水平分岐(標高1856)
 ここまで来たのだからと、単独行者を追って三本槍岳へ向かう。途中の道筋は抉れあり、泥濘ありで快適とはお世辞にも言えないが、道筋の紅葉に免じて許してやろう(?)。途中で下山の独行者とすれ違う。三本槍岳山頂に到着したら、先行者は三人だったが、一人しか残っていなかった。ガスで展望が皆無なので大峠か須立山方面へ下ったようだ。
 ガスが切れるにはまだ時間ありと、ザックをおろしてエネルギーを補給していると、見る見る間にガスが切れて遠望が利くようになった。旭岳方面も大倉尾根方面も紅葉が素晴らしい。山頂からの展望は積雪期に限ると思っていたが、紅葉の時期も捨てたもんじゃないな。紅葉を楽しんでいると、後続の登山者で山頂は大賑わい。

三本槍岳への登り 左: 標高1810付近 右: 標高1910(山頂直下)


左: 三本槍岳の山頂 到着時はガスで周辺の山々は見えず 右: すぐにガスが切れだした 中央のピークは旭岳(赤崩山)


左: 男鹿山塊 後方の日光連山はガスの中 右: 朝日岳〜茶臼岳〜南月山


左: 大倉尾根の紅葉 右: 旭岳方面の紅葉
4 三本槍岳 − 隠居倉 − 下山  どこもかしこも紅葉が見ごろ 三連休の中日と相まって大混雑
 三本槍岳からの下りになると、大勢の登山者とすれ違う。北温泉/清水平分岐に戻って、次の訪問地である隠居倉を目指す。紅葉を楽しみながら、キョロキョロしながらの歩き。13年前に歩いた時の印象はほとんど残っていない。こんなに素晴らしいとは思わなかった。登山者が多いのが難、三連休後の10日(火)にしたかったが、天気が読み切れなかった。このところ休日の山行が続いているので、次回はどこに行くにしても平日にしたいものだ。
 標高点1900ピークで展望と紅葉を楽しんで、熊見疎遠分岐に向かう。

三本槍岳直下から 左: スダレ山 右: 朝日岳(小さな突起)〜茶臼岳方面


清水平から 左: 標高点1900ピーク 右: 三本槍岳


1900ピークへの登りで 左: 中の大倉尾根〜鬼面山方面 右: 朝日岳(小突起)方面
 


1900ピークから 左: 朝日岳北面の紅葉 右: 熊見曽根分岐
 熊見曽根分岐から隠居倉方面を眺めると、紅葉も良好なので、行ってみることにした。那須岳は積雪期、無雪期に何度も来ているが、隠居倉に足をの伸ばしたのは13年前だけでその時の記憶は皆無。北温泉からこの分岐まで歩いてきた登山道に比べると、幅は狭くややトリッキーだが特に危険な個所はない。
 隠居倉山頂からは、熊見曽根分岐〜朝日岳〜茶臼岳、三本槍岳の南面をいつもとは異なるアングルから楽しめた。山頂でエネルギーを補給していると、曇ってしまい折角の紅葉も台無し。

熊見曽根分岐から隠居倉方面 


左: 茶臼岳〜日の出平方面 (隠居倉への途中で) 右: 剣が峰と茶臼岳 (隠居倉直下から)


左: 隠居倉山頂 右: 隠居倉へ辿った熊見曽根


隠居倉から 曇ると折角の紅葉も冴えない 左: 大倉尾根 右: 三本槍岳
 熊見曽根までにすれ違う登山者は多かったが、朝日の肩までくると一層の人出。朝日岳の山頂部はガスっているし、登る人、下る人多いのでパス。朝日の肩からは、ハイカーで大賑わい。先週の谷川岳から天神平への下り同様の混雑。朝日の肩から峰の茶屋までは難所続きの上、上り下りのハイカーで歩みも遅くなる。途中でヘリが救助活動をしているようだったが、ガス模様ではっきりせず。茶臼岳もガスで隠れているのでパス。
 峰の茶屋からの下りでも登ってくる人は多い。朝日岳の東斜面の紅葉を楽しみにしていたが、生憎のガスで一部しか拝めず残念。峠の茶屋駐車場は満杯で、空きを待つ車で通路もあふれている。それどころか、道路も駐車場へ入れない車の行列。駐車場の入口」(標高点1462)から道路から外れて山道へ。この辺りは積雪期にしか歩いたことがないので、石畳道とは知らなかった。ロープウェイ山麓駅で道路に出ると、このあたりでも峠の茶屋方面に向かう車がノロノロ運転。大丸温泉駐車場への途中で道路を歩いてみると、このあたりでも車が数珠繋ぎ。
 大丸温泉駐車場から北温泉に向かう道路は両サイドに駐車、狭い真ん中を登り下りの車が道を譲りながらの通行。駒止めの滝の標識を見て左折すると、道路の左側には縦列駐車が続く。北温泉/駒止め滝駐車場手前では入りきれない車が路肩駐車。いうまでもなく駐車場は満車。帰り支度を整えてから、駐車場から歩いて30秒の駒止め滝観瀑台へ。

左: 朝日の肩 朝日岳はガスってしまったのとハイカーが多いので登らず 右: 峰の茶屋 茶臼岳も同じく登らず


中の茶屋跡で 左: 朝日岳の南東斜面の紅葉も全貌を現さず 右: 鬼面山


左: 中の茶屋跡付近の紅葉 右: 峠の茶屋駐車場は満杯 駐車待ちの車の行列は長い


左: ロープウェイ駅付近 車は峠の茶屋方面へノロノロ運転 右: 駒止めの滝(観瀑台は駐車場に隣接)
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