ひとり山歩き673 : 鍛錬と脚力劣化度を測るべく、一年前と同じく菅沼から白根山、前白根山、五色山そして金精山を周回してきた。所要時間は昨年とほぼ同じでよかったが、天気予報では晴天のはずが曇天だったのは残念。
菅沼から白根山〜前白根山〜五色山〜金精山周回
2017年9月4日(月) 晴れのち曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:00) = 菅沼登山口(3:25/3:35) − 弥陀ケ池(5:55/6:00) − 白根山北峰(7:45/8:00) − 白根山山頂(8:10/8:25) − 避難小屋(9:35) − 前白根山(10:25/10:30) − 五色山(11:10/11:25) − 国境平(11:55) − 廃道探索後登山道復帰(12:35) − 金精山(13:05/13:10) − 金精峠(14:05) − 菅沼登山口(15:10/15:25) = 自宅(17:50)
Aルートマップ

2 自宅 − 菅沼
 天候不順等もあって最近は山行頻度が少ない。しかも歩く時間は短く脚力の衰えが心配。気候もよくなったので、遠征をしたいのだが、脚力の衰えで計画通りの歩きができるか心配。それで脚ならしと脚力のチェックを兼ねて、昨年の9月10日(ひとり山歩き640)に、菅沼から白根山〜前白根山〜五色山〜金精山と歩いたのと同じコースをたどってみることにした。その時は6月末に山で転倒して左手の小指を骨折した後で、山行頻度が落ちていたので、比較には最適と考える。
 天気予報では、晴れが期待できるので、本日決行することにした。いつものごとく、本日も早出勤務。家を出るときも菅沼登山口に到着した時も、満天の星空で心も晴れ。無論、先着車は皆無。 (車載温度計6度)
3 登山口 − 白根山  スタート時は星空だったのに、弥陀ケ池以降はガスと曇天で遠望楽しめず
  ルートも時期も同じなので、06年9月10日のひとり山歩き640を参照願う。
 登山口から日の出時刻の5時15分頃までは、青空だった(樹木の合間から金精山も窺えた)のに弥陀ケ池に着いた時にはガスで白根山は見えず。


左: スタート直後 右: このような岩っぽい道が続く


左: 高度が上がると土道が多くなる(標高1970地点) 右: 日の出時刻(5:15)の金精山


左: 弥陀ケ池、いつの間にかガスが増えて白根山は姿を現さず 右: 標高2350付近から弥陀ケ池を見下ろす
 標高を上げてゆくも、いつもなら楽しみながら(疲れをいやしながら)眺める燧ケ岳も見えたり隠れたり。単なるガス上昇によるものではなく、今日は天気予報とは異なり曇りのようで、足取りも重くなる。北峰に到着した時には、白根山の山頂はガスで霞んでいる。もう少し時間がたてばガスが切れるかもと、北峰でエネルギーを補給。
 今日はガスが切れても曇天で、遠望はあまり期待できないと、ザックを担いで白根山の山頂を眺めると単独行者がいるようだ。今日も一番槍と思っていたのに早い人もいるものだ。

左 : ガスがドンドン上がてきた(標高2410) 右: 燧ケ岳が時々姿を現す(標高2510)・・・今日は晴れでなく曇りかな?


標高2540から 晴れてくれよ! 左: 中央奥に燧ケ岳 右: 左奥に燧ケ岳 中央やや右は菅沼の一部?


左: 北峰から山頂・・・ガス切れを願いながら、ここでエネルギー補給 右: ザックを担いで山頂を眺めると、いつの間にやら先着者(山頂でビバークしたとのこと)
 山頂に着くと、青年がシュラフを畳んでいた。昨日ロープウェイを使って丸沼高原から白根山に登り、山頂でビバークしたとのこと。通常はビバークするのは風の当たらない場所を選ぶのだが、山頂にビバークするなんて真似ができない。寒くなかったかと聞くとそれだけの準備をしているから大丈夫とのこと。かなり山慣れた人のようだ。
 今日は遠望はダメ。今までに27回ほど山頂を踏んでいるが、遠望が利かなかったのは記憶ではこれが三回目・・・白根山は相性のいい山なんだが、たまには外れもあるさ。東京からの好青年に挨拶してザックを担ぐ。

左: 北峰から山頂への鞍部から日光連山 右: 山頂付近から大好きな錫ケ岳


今日も天気予報は外れか・・・予報が悪いのか信じた自分が悪いのか  白根山頂を踏んだのは今回が27回目だが、晴天じゃなかったのは3回だけ

4 白根山 − 前白根山 − 五色山  県境(標高2500)の道標が変わっていた(避難小屋が前白根山に)
 山頂の南側窪地に下って、山頂を眺めると、件の青年も下りはじめ(途中で追い越された)、菅沼からの登山者が認められた。避難小屋までの下りで、変わったことは、標高2500の県境に設置の道標が新しくなり、以前は避難小屋だったのが前白根山にかわっていた(避難小屋の板は道標の根元に)。
 奥白根平登山口からはハンゴンソウがより目立つようになる。避難小屋前にこれから山頂へ向かう高齢者が憩っていた。小屋前で写真を撮っていると、山頂から下ってきた人(窪地から山頂に見かけた人?)が五色沼方面へ通り過ぎる。

左: 窪地から山頂 右: 窪地の外れから五色沼


左: 県境(標高2500)の道標が変わっている(避難小屋が前白根山に) 右: もうすぐに森林限界(標高2350)


左: 奥白根平登山口付近のハンゴンソウ 右: 避難小屋
 避難小屋から登り返して、小ピークに立つも遠望は利かず。その反面ハンゴンソウの黄色ばかりが目立つ。前白根山に登って、昨年のコースタイムと比較すると、登山口からここまで6時間50分で全く同じ。脚力がそれほど衰えていないようでひと安心。
 前白根山から下った鞍部の先で、二人に追い越された。五色山で二度目のエネルギー補給。先着者(途中で追い越された)は、弥陀ケ池へ下るようで悠々と休憩していた。

難小屋分岐と五色沼分岐中間の小ピークから 白根山と前白根山  青空が全然見えない、見えると見えないじゃ足の重さが違うネ


左: 前白根山頂直下から白根山と五色沼 右: 前白根山から五色山


左: 五色沼山頂 右: 白根山と五色沼
5 五色山 − 国境平 − 金精山 −菅沼  金精道路からの廃道ある尾根筋を下るのは??(特に笹が濡れているときには)
 五色山からは笹尾根の下り、一部に灌木におおわれている部分もあるが歩くには支障なし。国境平に到着して、昨年と比べると10分遅れ。国境平から今日は温泉ケ岳はいうに及ばす、100メートル先もガスで見通しが利かない。
 足腰にはまだ余裕がありそうなので、いつも国境平で気になっていた金精山の登山道の東側に獣道だか踏跡だがを追って道筋が見つかるのではと期待して笹原を北東に緩やかに下ってゆく。徐々に傾斜が強まり。脛程度の笹が濡れていてスリップして歩きづらい。しかもガスで前方の見通しが悪い。大事にならないうち、国境平に戻ろうかと思ったが、昨年だったかきりんこさんが金精道路から登られた廃道のある尾根筋までトラバースを続けることにした。ストックと笹の助けを借りて何とか廃道のある尾根筋の標高2150地点にたどり着いた。尾根上には笹の中に獣道(廃道跡かは不明瞭)があるも、ガスで尾根筋は見えず傾斜もきついので、これ以上の探索は危険と判断して、笹の助けを借りて急傾斜の尾根筋を登り登山道に復帰
 通常なら国境平から金精山までは約30分だが、今回は廃道探索もあり70分(40分のロスタイム)。金精山山頂からは全く展望なし。

左: 国境平までは笹尾根歩き(五色山直下)  右: 国境平 今日は温泉ケ岳どころか間近までガスが立ち込めてきた


左: 国境平から獣道を追って廃道探索へ 右: 金精山登山道の東側をトラバースするも、笹が濡れていて滑る滑る しかもガスで見通しが悪い


左: 廃道探索で尾根から金精道路に下るのは危険と判断して、登山道に復帰 右: 金精山山頂 ガスガスで展望ないでガス(林家木久扇)
 金精山からの下りは標高2150から2100にかけてのトラバース部分にお助けロープが七ヶ所設置(うち三か所に梯子併設)あるも、特に危険というほどではない(昨年は左手小指骨折でロープや梯子握れず少しばかり苦労した)。最後のロープを過ぎるとすぐに尾根上の歩きとなり、緩やかに下ってゆくと金精峠に到着。ここも遠望なし。
 金精峠から菅沼への道筋は幅広(一部に狭い箇所あり)で岩や石ころでやや歩きづらいが、道筋は明瞭で迷うような箇所はない。菅沼登山口の入口の約100メートル」手前で国道に飛び出す(菅沼から峠へ登るときには、入口の案内がないので要注意)。駐車場に戻る自分の車を含めて4台。
 所要時間は11時間35分、、廃道探索を除くと10時間55で昨年と全く同じ。これなら遠征可能。次回は南八ヶ岳あたりを考えてみよう。
左: ロープ敷設七ヶ所あり、うち三ケ所に梯子併設  右: 金精峠 菅沼は道標の左手へ 


左: 金精峠からの下り 最初は岩や石の幅広道 右: 下ってゆくと、幅狭いところもあるが、道筋は明瞭

左: 菅沼登山口の入口から約100m手前で国道に飛び出す 右: 登山口駐車場 平日で少なく4台・・・こんな程度の駐車場で1000円は高い
白根山が東日本一だからって高さを競わないでヨ

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