ひとり山歩き671 : 奥日光の庵滝と緑滝見物に出かけてきました。主目的は緑沢左岸尾根を登ることでしたが、密藪で途中退却となりました。
庵滝と緑滝見物 緑沢左岸尾根は密藪で途中退
2017年7月21日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:25) = 赤沼茶屋(3:35/3:45) − 弓張峠(4:45/4:55) − 外山沢二俣(6:15) − 庵滝(6:25/6:30) − 緑沢二俣(6:50) − 緑沢退却(7:10) − 緑沢左岸尾根出合(7:25) − 退却(標高1800)(8:10) − 緑沢二俣(8:50) − 外山沢二俣(9:10) − 弓張峠(10:10) − 小田代原BS(10:25/10:30) − 赤沼茶屋(11:20/11:40) = 自宅(13:40)
Aルートマップ

2 自宅 − 赤沼茶屋
 梅雨は明けたが、空模様ははっきりせず、猛暑も重なって出かける気になれない。我が烏ケ森の住人号は足回り、エンジンともパフォーマンスが悪く廃車寸前。県外へ遠征したく計画は立てれどエンジンがなかなかかからない。FRが駄目なら、四駆に切り替えてみることにした。積雪時に湯元温泉から前白根山へ登るときに外山尾根の標高点2325ピークから派生する緑沢左岸尾根が気になっていた。ネットで検索すると外山沢から庵沢や緑沢の遡行記録は多いが、緑沢左岸尾根に関してはヒットしない。庵沢と緑沢の見物を兼ねて、この左岸尾根を登ってみることにした。地形図を見ると標高1800から1850は等高線が密で尾根筋が不明瞭となる上に、等高線がギザギザになっている。この辺りは何か障害物がありそう。ここを越えられるかが焦点。
 少しでも負荷をを減らすために、赤沼茶屋から小田代原まではバスを利用したいのだが、平日の始発は8時10分、これでは遅すぎる。土曜日なら早朝運転の始発が4時00分、小田代原4時12分着でちょうどよいのだが、天候がどうなるか読めない。1時間ほど舗装道歩きがあるが、平日の本日実行するとにした。赤沼茶屋駐車場に到着すると、先着車は数台。(車載温度計14度) 
3 往路(庵滝−緑滝−緑沢左岸尾根退却)  標高1800で急斜面の岩混じり密藪で退却
 ヘッデンなしで弓張峠目指して舗装道を歩く。小田代原でガスに包まれた外山南尾根を見る。いつもこんな感じで墨絵的でお気に入り。バス亭前の小田代原入口ゲートに自転車が2台、フェンス内に撮影準備している人あり。
 弓張峠の北西端の道路がヘアピンカーブする地点が、外山沢へのスタート地点。ここでスパッツを装着し、ストックをザックから外す。ゲートをすり抜けて引き込み線を数分歩くと、引き込み線は終点で、そこには大きな建物・・・ネットに依ると国際環境研究協会の建物らしい。

小田代原から 左: 外山南尾根(湖上山と外山はガスのなか) 右: バス亭


左: 弓張峠の北西端から外山沢沿いへ 右: 最初は引き込み線歩き


左: 引き込み線の終点に大きな建物(ネットに依ると国際環境研究所らしい) 右: ここから先は踏跡と獣道歩き
 外山沢の左岸を踏跡やひざ丈の草の中の獣道を適当に進んでゆく。草が露を含んでいないので、不快な思いをしないで済んだのは幸い。途中で外山沢に下りて沢沿いに進む。外山沢二俣で左俣の庵沢と右俣の緑沢(伏流)に別れる。先ずは左俣の庵沢へと進む。二俣から約10分で庵滝に達した。滝にはそれほど興味ないので、正面から写真を撮って退散。

踏跡や獣道を追う


外山沢二俣 左: 庵沢 右: 緑沢(伏流)


庵沢沿いに進むと庵滝(落差20m?)
 庵沢を少し下って、方向転換すると緑沢に出合い、沢沿いに遡ると緑沢二俣に達した。この地点が緑沢左岸尾根の先端だが、まずは左俣へと緑滝を目指す。庵沢に比べると幅が狭く流木等で歩きづらい。左岸に岩壁が現れると沢筋はさらに狭まり、流木と相まって歩きづらい。滝が主目的でないから、引き返そうとしたが、今後再訪することもなさそうなので、最初の滝が見えるまでは行ってみることにした。
 標高1700あたりまで遡ると前方の左岸からすだれ状の滝とその僅か先に小さく滝が見えた。この先に緑滝があると確認したので、足場が悪いのでここで退却することにした。


左: 緑沢二俣・・・ここが緑沢左岸尾根の末端、先ずは左俣へ 右: 岩壁や流木で歩きづらい緑沢


左: 左岸から滝が流れ落ち、その先に小さく滝が見える、足場悪いのでここで退却・・・緑滝でなく左岸尾根が主目的 右: 拡大すると中央に滝が見える
 緑沢を少し戻り左岸の岩壁が切れたあたりから左岸尾根に取付く。すぐに尾根出合で中央部には緑沢で見た岩壁の反対側に連続し、その基部の踏跡状から尾根左手(東側)の獣道をトラバース気味に登って行く。藪はないが、地肌が柔く、慎重に登ってゆく。やがて左手の岩壁が切れて、今度は前方の岩壁を巻くように登ると尾根上に達した。周辺には低いシャクナゲが現れるが、邪魔にはならず、地肌も固くなって歩きやすい。勾配は急になり二駆から四駆に切り替えての登りとなる。5分も経たないうちに標高1800でシャクナゲを主とした混合密藪のお出まし。更に悪いのは地形図からある程度予測していた襞状となり岩混じりとなって身動きが取れなくなってしまった。左か右に逃れようとするも藪で移動が大変。地形図では更に40メートルほど登れば、尾根筋が明瞭となるのは読めるが、その間にどんな障害物が待っているか分からない。今の自分にはこの藪を突破しようなんていう気力はない。文句なしで退却と決め込む。少し下って退却地点の写真を撮り忘れた(撮っても目の前に藪があるだけ)ことに気づき慌てて写真を撮る(家に帰ってみたら、この程度で?退却という感じ)。

左: 尾根には、岩壁が連続し、岩の基部や右手の獣道をトラバース 右: トラバースから尾根上へ(標高1770)  藪はないが、地肌が緩く歩きづらい


左: 標高1780で尾根上へ  右: 標高1800で急斜面にシャクナゲがメインの混合藪、おまけに岩混じり・・・ 退却地点から少し下った地点で撮影
4 復路
 往路を適当に下ってゆく。地肌が緩いので滑らないように多少の注意は必要だが、迷うような場所はない。緑沢二俣外山沢二俣と通過し、外山沢左岸の獣道や踏跡を追って下ってゆくと、国際環境研究所に出合い、引き込み線から抜けた弓張峠のヘアピンカーブ地点に無事到着(外山東尾根をくだるはずだったのだが)。
  バスで赤沼茶屋まで帰るべく小田代原バス停に寄って時刻表を見ると20分前に出てしまった。次は約1時間待ち、それなら歩いて帰っても赤沼茶屋着は早そう。途中から舗装道歩きを嫌って小田代原遊歩道へ入る。赤沼茶屋方面からの大勢のハイカーとすれ違う。多少のアップダウンはあるも、舗装道歩きに比べたら足腰に優しい。赤沼茶屋に着いた時にはまだバスは到着せず、歩いた甲斐があった。駐車場はほぼ満車。


左: 国際環境研究所 右: 引き込み線入口・・・バスは5分ほど前に通ってしまったようだ


小田代原から 左: 三岳 山王帽子山 太郎山 帝釈山 (太郎山の一部) 右: 貴婦人・・・早朝には人気で、本日も自転車でのカメラマン二名


左: 外山南尾根(湖上山と外山 右: 赤沼茶屋から男体山 駐車場はほぼ満杯

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