ひとり山歩き667 : 太郎山へ北西尾根を登る計画でしたが断念して、北面からハガタテの頭〜山王帽子山を周回してきました。ハガタテの頭への斜面は藪はありませんが、急傾斜にはまいりました。
北面からハガタテの頭〜山王帽子山(2077)周回
2017年5月30日(火) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:10) = 山王林道駐車地(4:25/4:35) − 熊野沢林道口(4:40) − 作業道分岐(4:55) − 北西尾根取付き(5:10) − 北西尾根退却(5:35) − 作業道出合(5:55) − 中沢徒渉(6:05) − 北斜面取付き(6:15) − ハガタテの頭(7:55/8:00) − 1919鞍部(8:20) − 山王帽子山(9:10/9:25) − 山王林道登山口(10:15) − 山王林道駐車地(10:40/10:50) = 自宅(13:20)
Aルートマップ

2 自宅 − 熊野沢林道口
 定年後に初めて山に登ったのが、男体山で01年5月29日(ひとり山歩き1)、爾来666回の山行を重ねてきた。メモリアルとして男体山へ登ろうかと考えて、準備を整えた。前日になって、男体山は何度も登っているし、同じルートを歩くのはなんだか気が進まない。自分のHPで過去の山行録を見ているうちに、昨年の5月29日(ひとり山歩き633)に北北西尾根経由で太郎山へ登った記録が目についた。この山行に関連して、@宇都宮さんが、07年7月8日に北西尾根で太郎山に登り、ハガタテの頭から北斜面を下った詳細情報を提供していただいた。特に北西尾根の標高2050付近の最後の大岩を越すのが難儀しそう。この北西尾根経由で太郎山登山は、ネットで検索しても1件もヒットせず、岩と藪でかなり難しいものと敬遠していた。よく言えば慎重居士、端的にいうなれば臆病爺の自分には越せるか心配。懇切丁寧な@宇都宮さんの情報を無視するのも申し訳ない。駄目なら退却すればよい、覚悟を決めて急遽北西尾根の準備を整えた。
 北西尾根の最後の大岩を乗り越えられたとしても、今の脚力では11〜12時間はかかると見越して、夜明けとともに歩き始めるべく、家を出る。5月2日の菅沼から白根山に登った時に比べて、中禅寺湖湖畔の駐車は少なかった。幸徳温泉から山王林道を約5km走ると、熊野沢林道口だが、その少し手前の路肩に駐車。車載温度計7度
3 熊野沢林道 ー ハガタテの頭 − 山王帽子山 太郎山の北西尾根は断念 ハガタテの頭北斜面は藪はないが急傾斜
 熊野沢林道はダートで一か所崩落箇所あるも、RV車の轍が残っている。作業道分岐からは、車が何とか通れるようなダート道が続く。標高1770のヘアピンカーブから北西尾根に取付くと、コメツガ林で低い笹が断続するが、藪はなく嵐の前の静けさという感じ。@宇都宮さんの情報通り、約20分登った標高1780付近でシャクナゲの密藪となる。数分の間、藪を漕いでいたが、こんな調子で藪を漕ぎ、途中にある数々の大岩を巻いて通過しても。最後の大岩が越せるか、頭にちらつきだす。最後の大岩までたどり着いても、登れず退却するのも嫌だし・・・ウーン!?どうするかな。そんなことを考えているうちに完全に退却モードになってしまった。最近は脚力のみならず、根気もなくなってしまった(嫌だが歳のせいにしておくか)。すぐ先でシャクナゲ藪が切れそうな感じだったが、躰は反対方向を向いてしまった。

左: 熊野沢林道口 右: 林道の様子 一か所崩落あるもRV車の轍あり


左: 作業道分岐 右: 北西尾根取付き地点


左: 北西尾根の最初は時々笹が現れる程度 右: 標高1780付近はシャクナゲ密 嫌気がさして退却 ・・・ 根気がうすれたなア
 シャクナゲ藪を抜け出た地点から、草木につかまりながら作業道へ着地。こうなったら下りに使う予定のハガタテの頭北斜面を登ることにして作業道を進む。すぐ先で中沢出合で砂防ダム前を徒渉すると、地形図には記載のない作業道が西へと伸びている。これを進んで、ハガタテの頭の真北あたりで北尾根に取り次ぐ。
 取り次いだ斜面はコメツガ林で藪は皆無、枯れ枝と混在するダケカンバの落ち葉と時々倒木が現れるのみ。地肌は多少ふかふかするが、崩れることがないので、樹木の助けを借りずとも登れる。藪がないのはよいが、傾斜は登るにつれてますます急になる感じ。他人に比べてかなり出っ張っている踵骨が、急傾斜に伴って靴に擦れて痛みが増大(急斜面登りではしばしば経験)。急斜面で息が上がるのを避けるとともに、痛みを和らげるために休み休みの登りは仕方なし。標高1930位になるとシダとコケが現れる。これ幸いと立ち止まっては、シャッターを押しまくる。標高1970位からはコメツガ細木の密林となるが、左へ右へと避けながら登る。最終段階は、かなりの急傾斜だが、適度なシャクナゲ藪が現れ、その枝をつかんでは躰を引き上げる。逆にシャクナゲがなかったら、四つん這いで登らざるを得なかったであろう。やっとのことで登山道に出合い、30メートルほど東へ進むとハガタテの頭だった。
 この斜面は藪はほとんどないから下るにはよいが、登るには急すぎる!!

左: 北西尾根から下りて作業道を進むと中沢に出合う 右: 中沢の右(西)へ続く作業道からハガタテの頭北尾根(斜面)に取付く


左: 藪なし急斜面を休み休み登る 右: 標高1930くらいになると、シダとコケ


左: 標高1970位になるとコメツガ細木の密林 右: 登山道出合直下はシャクナゲ・・・急斜面で躰を引き上げの助けとなる
 ハガタテの頭から太郎山へとも考えないでもなかったが、踵骨の痛みを理由づけにして山王帽子山経由で下山することにした。この登山道はだれでも知っているので、省略。
 山王帽子山から見ると白根山〜温泉ケ岳稜線にはまだ残雪が目につく、昨年の5月29日の写真では残雪は写っていなかった。

左: ハガタテの頭 右: 直下で白根山と山王帽子山


左: 山王帽子山の山頂 右: 山頂から男体山


山頂西端から 白根山や温泉ケ岳まだ残雪あり・・・昨年の5月29日の写真では残雪なし


左: 山王帽子山・太郎山登山口 (車は1台・・・山王帽子山直下ですれ違った三人組の車か) 右: 山王峠と於呂倶羅山

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