ひとり山歩き666 : 庚申ダムから巣神山に登り、夜半沢経由で周回してきました。ルート全体に踏跡は断続し、特に沢筋の踏跡は不明瞭で、下りでは難しいと思います。
庚申ダム〜巣神山(1226)〜夜半沢周回 + α 
2017年5月20日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅 (2:30) = 庚申ダム駐車場(4:20/4:30) − 宇都野火薬庫跡(4:40/5:10) − 取付き(5:20) − 沢から尾根へ(6:10)− 稜線出合(三角点945北西鞍部)(6:10) − 巣神山(8:05/8:20) − 破線終点(尾根合流)(9:10/9:20) − 標高点1326(9:30) − 夜半沢出合(10:20) − 夜半沢離れ(11:00) − 夜半沢登山口(11:45) − 小滝坑廃墟跡(11:55/12:15) − 庚申ダム駐車場(12:40/12:50) = 自宅(14:40)
Aルートマップ

2 自宅 − 庚申ダム
 今シーズンの残雪歩きは、不満足な結果に終わってしまった。さてどこにするか、小法師尾根にすることにした。05年5月21日(ひとり山歩き202)に餅ケ瀬林道の終点付近から笹の平付近に登り、小法師岳、巣神山を歩いた。同じ年に「栃木の山紀行}の管理者が、庚申ダムから巣神山〜小法師岳を歩かれた。「高原山探訪」のYoshiさんが夜半沢から小法師岳に登られた。この二つの記録を読んで、自分もこれらのコースをいつかは、と思っていたが実行には至らなかった。最近、瀑泉さが庚申ダムから小法師岳を周回された記録を読んで、小法師尾根歩きをすることにした。
 前回歩いた時の経験から、アカヤシオを愛でようとしたら小法師岳の西に位置する笹の平かさらに西の県境尾根に近づく必要がある。先週、夕日岳で一応アカヤシオは楽しんだので、アカヤシオを求めて小法師岳の先まで行く気はない。本日は高温が予想されるので、短時間山行で、庚申ダムから巣神山経由で夜半沢コースで下山することにした。小法師岳まで足を延ばす代わりに、小滝坑関連の廃墟を訪ねることにする。
 午前中に山行を終了したいので、夜明けとともに庚申ダムをスタートすべく家を出た。いつもは銀山平に駐車するので、途中は素通りで庚申ダム駐車場の場所も知らなかった。ダム管理棟を見て、右側を中止ながら車を走らせ東屋隣りの庚申ダム駐車場に駐めた。車載温度計10度(今日も暑くなりそう)
3 庚申ダム − 巣神山 − 尾根合流地点(破線終点)  沢筋の踏跡は不明瞭 尾根上には踏跡が続く 藪はないが展望もない
 庚申ダムから下って、予定の取付き地点を横目に宇都野火薬庫跡に向かう(後述)。火薬庫探訪後に戻って墓の手前から名称不明の沢の右岸から取付く。右岸の踏跡を10分ほど追うと、踏跡を見失い沢内をしばらくは歩く。標高820付近で苦手の沢内歩きに嫌気がさし、いつものように沢から離れ尾根へと方向転換。檜植林の急斜面を四つん這いで登ってゆく。
 沢内歩きよりも、この方が自分には向いているようだ。三角点945峰を目指していたが、斜面に斜めについている薄い踏跡(植林ではよく見かける)を利用してトラバース気味に高度をげて行く。三角点峰の北西鞍部で巣神山に向かう稜線に出合う。
左: 庚申ダム駐車場 右: 取付き地点

左: 沢の右岸に薄い踏跡が続く(標高700付近の様子) 右: 標高750付近では踏跡を見失い沢内歩き

左: 標高820付近で沢を離れ尾根へ  右: 植林の薄い踏跡をトラバース気味に登ってゆく
 この鞍部からの尾根筋には踏跡があり、藪は皆無で歩きやすい。これなら最初から三角点945峰を経由したほうがよかったかも。この尾根筋にはヤマツツジが散見でき、標高1130から巣神山直下までミツバツツジが目の保養になる。巣神山山頂の「栃木の山紀行」の山名板は、10年6月6日(ひとり山歩き403)では樹木についていたのだが。

左: 尾根上到達(三角点945北西鞍部) 右: 尾根には踏跡が続く ヤマツツジがポツポツ (標高1020付近の様子)


標高1130から巣神山直下の間でミツバツツジを楽しむ


左: 巣神山山頂と山頂から先の様子 (10年6月6日には栃木の山紀行の山名板は樹木に取付けってあったのだが) 右: 山頂から進行方向の様子
 巣神山から先も踏跡は続き、標高1350あたりでヤマツツジのつぼみを見ただけ。10年6月6日に歩いた時にはかなり開花していた(時期的には早すぎのようだ)。藪は皆無で低い笹尾根はどこでも歩ける状態、でも樹木で展望は全く期待できない。標高1320あたりで小川をまたぐ。付近は二重尾根状になっていて、踏跡は左手についている。破線終点の尾根合流地点に到着。
 ここから小法師岳まで往復しても3時間程度だが、暑さと相まって二度も訪問しているので、その気にならず。当初計画通りここから夜半沢経由で下山することにした。、

左: 標高1300付近の踏跡(大体こんなもの) 右: 標高1350付近でヤマツツジのつぼみ


破線終点の尾根合流地点  ここまで樹林内の歩きで展望は皆無
4 尾根合流地点 − 夜半沢登山口 尾根筋には薄い踏跡があるような無いような 夜半沢内は標高850付近から道筋不明瞭
 自然林とカラマツ林の間の防火林帯を東ないし北東に下ってゆく。落ち葉ではっきりしないが踏跡はあるようなないような。なくても低い笹の上はどこを歩いても同じ。要注意は標高点1326の小ピークから下り始めると、カラマツ林と別れて方向を北東から北に変えて急降下することである。次は標高1250付近で北から北東に変えなければならない。ここを通過すれば緩やかの尾根下りで、藪もなければ展望もない、気持ちよく歩けるが。途中でゴリラ岩(?)と本日唯一のシロヤシオを見かける。
 三角点1167の西に位置する1180級小ピークからは、南東に幅広尾根の急降下となる。藪はなくどこでも歩けるが、比高にして約100メートル下ると夜半沢出合となる。

左: 自然林とカラマツ林の間(防火林帯?)を下ってゆく。 右: 標高点1326先で北西から北向きに変えて急斜面を下る


左: ゴリラかな (標高1220付近) 右: 本日唯一のシロヤシオ(標高1220付近)


左: 三角点1167西の小ピーク(1180級)から夜半沢目指し南東に下る 右: 夜半沢出合
 夜半沢の左岸に踏跡が続く、下るにつれて踏跡は不明瞭となり、特に危険な箇所はないので沢の右岸を下ってゆく。標高850付近で、沢内の様相が好ましくない(沢歩きをする人にはどうということはないのだろうが)、これを嫌って沢から離れ常套手段の山肌に取付いて、少し高度を上げる。水源施設らしきものを見過ごしてさらに進むと、石積みが更に高みへ誘っている。GPSで調べて方向修正しながら下ってゆくと、登山口の石階段の上部に出ることができた。階段上から振り返ってみると、立派な道筋がついているではないか。この道筋を少し追ってみようとしたが。登るよりは下るほうが抵抗が少なく夜半沢コースの石階段を下って今日の山歩きは終了。

左: 左岸の踏跡を追う 右: 標高850付近で沢筋は様相が悪く、左岸の尾根筋へ逃げる


左: 標高790付近で石積みを見かける(ルートより高いところを通過しているようだ) 右: 方向修正しながら高度を下げてゆくと、夜半沢コースの取付き階段にたどり着く


左: 階段上から振り返ると、明瞭な道筋が(下りは難しいなア!) 右: 夜半沢コース登山口の階段
5 小滝坑関連廃墟  説明省略 興味のある方は、訪問してください
 登山開始前に、宇都野火薬庫跡を訪ねる。火薬庫は何れも万一の爆発に備えて窪地に設置してある。

左: 最初に目にした火薬庫跡 右: 道筋に沿って火薬庫入口が並ぶ


屋根の落ちた火薬庫


火薬庫入口と内部 (一例を示す)
 下山後に、いつもは車で通り過ごしてしまう小滝坑廃墟を訪ねる。対岸に小滝火薬庫跡あり。小滝小学校跡は、狭い敷地に樹木が育ちここが学校跡という感じ。坑夫浴場跡は、坑夫が何人いたのか知れないが、小さいなという印象。

左: 小滝跡坑跡 右: 対岸の小滝火薬庫跡


坑夫浴場跡


小滝小学校跡の石階段と小学校跡


小滝の里
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