ひとり山歩き659 : 強風のため計画を変更して、山麓駅駐車場から茶臼岳をピストンしてきました。往路は強風に悩まされましたが、復路では風もおさまり暑さを感じるほどでした。
茶臼岳(1915)
2017年3月25日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:35) = 廃白河スキー場(4:05) = 北温泉駐車場(4:55/5:10) − 稜線到達・退却(6:20) − 北温泉駐車場(7:00/7:05) = ロープウェイ山麓駅駐車場(7:20/7:45) − 峠の茶屋跡(8:10) − 中の茶屋跡88:50) − 峰の茶屋跡(9:25/9:30) − 茶臼岳山頂(10:40/11:00) − 峰の茶屋跡(11:40/11:50) − 中の茶屋跡(12:15) − 峠の茶屋跡(12:40) − 山麓駅駐車場(13:00/13:15) = 自宅(15:35)
Aルートマップ

2 自宅 − 那須
 南八ケ岳の権現岳を狙っていたのだが、タイミングがうまくはかれず断念した。奥日光の山に行きたいのだが、いろは坂が工事で夜間・早朝に通行規制がり、一方通行で小一時間も待たされる可能性があり真っ平御免。そうすると栃木県で雪山を探すと高原山か那須岳となる。展望を楽しみながらのスノーハイクとなれば那須岳の方が断然よい。本日は土曜日なので那須岳、特に茶臼岳や朝日岳は賑わいそうで避けることにする。10年3月20日(ひとり山歩き395に廃白河スキー場から赤面山〜スダレ山〜朝日岳〜中の大倉尾根を周回したことを思い出し、今回は朝日岳の代わりに三本槍というコースを計画した。
 本日の早朝は強風で登山向きではないのが気がかり。あわよくば三本槍岳に加えて朝日岳も、と欲張って早朝出勤。那須甲子道路に入るとそれまでは圧雪路はなかったが、圧雪路の連続。FFスタッドレスで特に問題はなかったが、車内からも強風が吹き荒れているのがわかる状態。廃白河スキー場口に到着し、車を降りてみると、地吹雪で立っているのがやっと。これでは無理とあきらめて、樹林歩きで風の影響の比較的少ない北温泉から中の大倉尾根〜三本槍岳を目指すことにした。

3 北温泉 − 稜線まで
 北温泉駐車場から北温泉までは完全に積雪状態で、いつも苦労する圧雪路は皆無。北温泉から尾根に取付くと、ここも完全積雪状態で、地肌露出は皆無で、踝ないし脛までの沈み、稜線委到達時点で踏跡は皆無で膝付近まで足が沈む。スノーシューを履いて続行しようとしたが、このコンディションでは三本槍岳は難しい、と判断して退却。
 北温泉駐車場に戻り、どうするか考慮。このまま家に帰るのはシャク(なぜなら先週の土曜日に、鶏頂山荘跡から釈迦ケ岳を目指し出かけたら、強風に加えて雪が舞い、歩く気にならず家に引き返した)。那須岳は早朝が強風でも10時を過ぎると風が弱まることは何度か経験しているので、茶臼岳にしようと、ロープウェイ山麓駅駐車場に向かう。到着時すでに数台が駐まっていて、二組が準備中であった。車載温度計マイナス7度
4 茶臼岳  最初は風が強かったが 積雪は普通 
  積雪期の茶臼岳はネット情報で知り尽くされているので、詳細は省く。
  夜食を摂ったのが1時前、すでに7時間が過ぎているので軽く腹ごしらえして出発準備。まだ風は吹きまくっているので、バラクラバにゴーグル装着。寒さは感じないのだが、左手の小指の血行が少し心配。チェーンスパイクでよいのだが、復路で気温が上昇すると団子に悩まされるので、最初からアイゼンを装着。ピッケルは何時でも使えるようにサーベル状にぶら下げて(途中で思い出したのが、通常ルートで登ればピッケルは不要だった)、シングルストックは本日最大の失敗。ダブルにしたかったのだが、片方は踏んずけて湾曲して使用に耐えない。夏用(バスケット小)を持参すればよかった。
 駐車場から峠の茶屋跡更には中の茶屋跡までのトレースは足跡が残る状態で踝ないしは脛までの沈み。鳥居で見る限り積雪は今の時期としては普通。鳥居の貫まで埋もれていたことあり。

左: ロープウェイ山麓駅駐車場 右: 駐車場から先の除雪はまだ


左: 峠の茶屋跡駐車場と朝日岳 右: 鳥居と積雪状況(特に多いことはない、鳥居の貫が埋まっていたことあり)


左: 標高1520付近 右: 標高1560付近・・・まだ溝にはなっていない


左: 中の茶屋跡 右: 同所から朝日岳
 中の茶屋跡手前で樹林帯を抜けると風が強くなるも我慢の範囲。これから先は地肌露出のガレ道と積雪部が断続。このころになると追い越してゆく登山者増え、ダブルストックが大多数、手ぶら歩きの人は健脚者。バラクラバとゴーグルで快適だが、指先の痛みには悩まされる。特に左手小指は血行が悪いようだ。
 峰の茶屋跡に到着時には風も弱まってきた(この辺りは早朝には風が強くても日射しが高まるにつれて弱まることが多い、早朝に吹きまくっていたのに下山時には無風で暑くてかなわない、なんてことが何度かあった)、これなら茶臼岳へは問題ないと判断。

中の茶屋跡付近から 左: 振り返って鬼面山 右: 茶臼岳


登山道は地肌露出部あり積雪部あり


標高1700付近から 左: 剣ヶ峰 右:朝日岳


左: 峠の茶屋跡(避難小屋) 右: 剣ヶ峰と朝日岳
  硫黄鉱山跡からの登りはガレあり積雪ありだが、アイゼンを装着してシングルストックでのガレ場歩きは、刃が引っかかって歩き辛いことこの上なし。チェーンスパイクをなんで履いてこなかったの、いまさら愚痴ってもしょうがないか。

硫黄鉱山跡付近から 左: 真っ白な大倉尾根 右: 剣ヶ峰と朝日岳


標高1800付近の様子


標高1820付近から 左: 朝日岳 右: 鬼面山
 三角点付近からはガレ場が多くくたびれた。アイゼンを外せばよいのだが、ザックにしまうのが面倒だし、その間に指先が冷えるのが嫌で装着したまま。お釜廻りは復路にして山頂へ直行。風は殆ど気にならない程度になっていた。

三角点付近から 左: 三本槍岳〜朝日岳 右: お釜 左奥が山頂


左: 三角点1897.5 右: 山頂直下


茶臼岳山頂
 雪景色は通常よりも山々が雄大に見えてイイネ、イイネ!!

山頂からのパノラマ(西〜北) 南月山、白笹山、日の出平 高原山 男鹿山塊 日光連山 大倉尾根 隠居倉 三本槍岳


左: 南月山・白笹山・日の出平(手前) 男鹿山塊(中央) 高原山と日光連山(最奥に肉眼では見えているのだが) 右: 大倉尾根と隠居倉


ズームで 左: 大倉尾根 右: 印僑倉 三本槍岳 手前の窪地がお釜
5 下山 風は弱まり無風に近い チェーンスパイクにすればよかった
 お釜廻りで下山。大部分は地肌露出、歩きやすい積雪部は少ない。下山時は、アイゼンをひっかけないようにゆっくりゆっくり。お釜廻り分岐を過ぎると大勢の登山者とすれ違う。峰の茶屋跡で、バラクラバとゴーグルを外してサングラスに変身。顔がスウスウして気持ちがよい。腹ごしらえも忘れずに。
 那須の山は風を読むのが難しい、特に早朝は。 

お釜周りで


お釜周りで 左: 三本槍岳〜朝日岳 右: お釜と山頂
 中の茶屋跡までのガレ場は歩き辛かった! 今日の気温ならチェーンスパイクでも団子にはならなかっただろう。樹林帯に入ると、早朝では足跡がクッキリしていた場所も連続した溝形に変わっていた。楽して登るなら、日曜日か月曜日がお薦め。土曜日なら昼近くに・・・余分なことでした。
 山麓駅が近づくとロープウェイの案内放送が賑やか、試験放送かなと思っていたら、営業放送(帰宅後調べ:3月18日(土)から営業開始)だった。駐車場は満杯で下側の駐車場も満杯のようだった。

トレースは溝形になっていた 楽しようと思ったら日曜日か月曜日に 左: 標高1560(往路では足跡) 右: 鳥居付近


左: 駐車場は満杯 下側の駐車場も満杯のようだった 右: 山麓駅 ロープウェイは営業開始していた
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