ひとり山歩き653 : 太平山北東部の踏跡を追跡してきました。二本の尾根にはほぼ完全に踏跡が連続していました。他にも踏跡のついた尾根はありそうです。
太平山(341)・北東部の踏跡追跡
2017年1月26日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(6:55) = 大中寺駐車場(7:45/7:55) − 太平山神社(8:25) − 太平山(8:45/8:50) − 北東尾根(8:50/9:15) − 太平山遊覧道路出合(鳥居)(9:15) − 響きの森(9:25/9:30) − 栃木CC南端(9:40) − 北北東尾根取付き(9:45/10:00) − 踏跡分岐(10:35) − 太平山(11:00/11:05) − ぐみの木峠(11:30) − 晃石山(12:10/12:15) − 晃石神社(12:25/12:35) − ぐみの木峠(13:00) − 大中寺駐車場(13:30/13:35) = 自宅(14:20)
Aルートマップ
2 自宅 − 大中寺
 雪山に行きたいが、先週の雲取山山行で左手小指の先端に一時的に感覚がなくなった。これは半年前の骨折の後遺症と思われ、無理すると凍傷にもなりかねないので自重する(もう少し暖かくなってから再開)。脚力の衰えを抑えるために近場の太平山に行くことにした。太平山を選んだ訳は、1月26日(ひとり山歩き650)に錦着山から太平山まで尾根伝いに歩いた際、明瞭な踏跡を見かけたので、これを追跡してみることにする。
 スタート地点は、太平山付近を歩く際の定番である大中寺駐車場とする。ショートコースなので、明るくなった7時に家を出た。こんな遅い時間帯に家を出ることは珍しく、出勤時の渋滞で距離的には20kmに50分も要し大中寺駐車場に到着。車載温度計マイナス5度
3 太平山の北東尾根(下る)と北北東尾根(登る)  予想通り踏跡はほぼ連続 
 大中寺から太平山神社経由太平山はお決まりのコース取り(時には信玄平や随神門経由)。この時刻になると散歩がてら太平山神社にお参りする人ポツポツ。神社から筑波山を眺めて、山頂に向かう。途中の奥宮から戻る人、山頂に寄らずぐみの木峠へ向かう人それぞれ。富士浅間神社を通り越して、といってもすぐ裏の太平山山頂へ直行。

左: 大中寺参道と山門 右: 大中寺本堂


左: 太平山神社 右: 神社から筑波山


左: 富士浅間神社 右: 太平山山頂(神社の裏側)
 いつも気になっていた北への踏跡を追って緩やかに下りは始めると、山頂の50メートルほど先で踏跡が分岐する。延長線上の北西の踏跡を観察して、北東尾根への踏跡を追う。前回(12月26日ひとり山歩き650)はここまで追う前に適当に北東尾根へ向かい、途中で踏跡を拾った。その踏跡を拾った地点に見覚えがあり、前回同様にその踏跡を追うことにした。前回踏跡から離れた地点を無視してそのまま踏跡を追い続ける。踏跡の一部区間は落葉で薄い箇所あるも、踏跡は連続し迷うようなところもなく、前回予想していた、太平山遊覧道路に面した鳥居にめでたく(?)到達。

踏跡分岐(山頂から北に50m先) 左: 北西尾根へ 右: 今回は北東尾根へ


                                                         左: 標高260付近の様子 右: 標高170付近(落葉で踏跡薄い)                                                                                                              
左: 標高160付近の様子 右: 予想通り太平山遊覧道路に面した鳥居に到達・・・山頂からここまで踏跡連続
 前回の山行で標高点162の西側に得体の知れないすり鉢状の施設を見かけた。キャンプ場にしては様子が変だし、なんだか想像がつかなかった。その後、ネットでいろいろ検索した結果(太平山 すり鉢で検索)、私設のコンサート舞台“響きの森”であることが判明し、あらためて寄ってみることにした。その気になって見ると、観客席も有りまさしくコンサート舞台に見える。

昨年12月26日(ひとり山歩き650)に見かけた施設・・・響きの森(私設コンサート舞台)と判明
 来た道を戻って鳥居を横目にさらに太平山遊覧道路を下って、栃木CC南端に達した。ゴルフ場の南端付近は日当たりがよく藪が多いので、作業道を南西に進み藪の切れた地点を尾根取付きにして、写真を撮ろうとしたらメモリー不足で撮影できない。最近の山行写真を消去し忘れていためで、今回の山行写真を削除しないよう古い写真を消去するのに手間取ってしまった。
 落葉で滑りやすい急斜面を10分ほど登ると、勾配は緩み尾根型が明瞭となって踏跡が現れた。この太平山北北東尾根も針葉樹林(大部分)、広葉樹林にかかわらず踏跡を追いかけるには十分。赤いプラスティックの杭を時々見かける。枝越しにかすかに漏れ見える程度にしか展望はないが、標高250付近の踏跡分岐で、日光連山が確認できた。肝心の踏跡は、北西に下る方が明瞭で、直進(北北東尾根)は灌木で踏跡が消えてしまった。その先は藪漕ぎを覚悟して、小藪を突破すると、すぐに踏跡が現れヤレヤレ。
 

左: 栃木CCの南端 右: 作業道を少し進んで右手の北北東尾根に取付く


左: 最初は踏跡なしの急登 右: 尾根型明瞭になると踏跡現れる(標高170付近)


左: 標高220付近(踏跡は続く) 右: 踏跡分岐(標高250)で枝越しに日光連山
その後も踏跡は続いたが、標高300付近で尾根幅が広がると踏跡が消えてしまった。尾根幅が広がって踏跡がなくなるのは獣みちが多いが、今までの踏跡は治山関係の踏跡ではなかろうか。歩く人は少ないようで、この尾根筋ではマーキングは一か所で見ただけ。踏跡を失って10分ほど急登を続けると、往路で最初に出合った分岐に達した。そのまま踏跡を辿り太平山山頂の富士浅間神社のベンチでエネルギーを補給。
 太平山〜晃石山〜馬不入山の南面は破線道が多いが、北面の尾根筋も歩いてみたいが、ゴルフ場が多いのが難点。

左: 標高270付近 右: 尾根幅が広くなった標高310付近は踏跡消える(すぐに北東尾根下りでの分岐に達した)


左: 太平山山頂直下 右: 山頂に隣接の富士浅間神社で一休み・・・北北東尾根はごく一部を除いて踏跡連続
4 太平山 − 晃石山 − 大中寺
 太平山〜晃石山は何度も歩いているし、7月29日(ひとり山歩き637)その他を参照願う。                                                             
 今回の突起事項としては、晃石山の東に位置する、消防救急デジタル無線晃石山基地局で、他局との混信を防ぐためにアナログからデジタルに昨年の7月1日より変更となった。もう一点は、パラグライダー基地で今までになくライダーを多く見かけた。帰宅後知ったのだが、本日14時ころ離陸直後に墜落して死亡災害が発生した。


左: アンテナ手前で舗装道路を横断 右: ぐみの木峠


左: 標高320で開けて中山 右: 駒形石(駒の爪)


左: 消防救急デジタル無線晃石山基地局 右: パラグライダーテークオフ ・・・本日の午後2時頃に墜落で死亡事故発生(帰宅後知る)


左: 晃石山山頂 右: 山頂からの展望


晃石神社と石祠群
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