ひとり山歩き646 : 袋田滝本町営駐車場から生瀬富士〜月居山〜袋田の滝を周回してきました。今が盛りの紅葉を堪能してきました。
生瀬富士(420)〜月居山(404)〜袋田の滝周回
2016年11月16日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:40) = 袋田滝本町営第一駐車場(6:00/6:20) − 生瀬富士登山口(6:25) − 生瀬富士(7:40/7:50) − 立神山(8:15/8:20) − かずま(滝本分岐)(9:05) − 滝見上展望台(9:20/9:25) − 滝川渡渉予定地(9:50/9:55) − 滝川渡渉(10:15) − 国道461号・月居山登山道入口(10:55/11:10) − 月居山登山口(月居トンネル東口)(11:15) − 奥久慈男体山・月居山縦走路出合(11:30) − 月居山(月居城跡)(11:55/12:05) − 月居観音堂(12:20/12:25) − 生瀬滝展望台(12:50/12:55) − 袋田の滝下(13:05/13:10) − 駐車場(13:35/13:50) = 自宅(15:55)
Aルートマップ
2 自宅 − 袋田
 袋田の滝周辺の紅葉が盛りのようである。紅葉が盛りの生瀬富士〜月居山〜袋田の滝を一筆書きで周回することにした。一般ルートでは、月居山からその北鞍部の間はダブってしまうので一工夫を加える。生瀬富士を中心とした滝川右岸尾根終了後、月居山には月居トンネル東口から月居山に登り、袋田の滝に下れば、生瀬滝展望台への出入りの僅かな区間(数十メートル)以外は同じ場所を通らないで済む。スタート地点は地の利を考えて袋田滝本町営第一無料駐車場とする。
 生瀬富士には03年1月30日(ひとり山歩き77)に登っているが、ほとんど記憶に残っていない。月居山には奥久慈男体山から三度縦走している。しかも二度は紅葉の時期でよく記憶している。ショートコースなので、十分明るくなってからの登山開始とすべく見計らって家を出る。袋田滝本第一無料駐車に到着時には、一番乗りで到着。車載温度計4度
3 生瀬富士 〜 滝川渡渉  紅葉が素晴らしい!!!!!! 
 準備中に後続車一台と入れ替わりで出発。日射しがないせいか生瀬富士は鮮やかさに欠ける。果たしてどうか、期待しながら空を見上げるとスーパーフルムーン二日後の立待月。駐車場から道路に出て左手最初の路地へと進み、突き当りが登山口で右手に進む。植林の中の登山道を進み、標高200あたりでジグザグ上りになると植林は切れる。道筋は紅葉はしているが鮮やかさに欠け、生瀬富士からの稜線歩きは道どうかなと少し心配になる。しばらくは幅広の道を進み、標高280あたりで幅広道から分かれて狭い踏跡に入ると、「至 生瀬富士」の標識を見て安心。勾配は急になり固定ロープが設置してある(処々でお世話になるが、要所だけマップに記載)。

駐車場から 左: 電柱右の小ピークが生瀬富士 中央が立神山 右: スーパーフルムーン二日後の立待月(十六夜月といった言った方がよいのかも)を見ながら出発


左: 駐車場から左手最初の路地へ 右: 突き当りが登山口(右へ)


左: 最初は植林の中 右: ジグザグ道になると幅が広まる(この時点では、紅葉はどうかな??)
 主稜線に到達すると植林となって勾配は緩む。ヤレヤレと思いながら歩いていると、急に険しくなり鎖場を登って、固定ロープにすがると生瀬富士山頂に達した。420mという標識を見かけたが、地形図で見ると400級にしか見えないのだが。山頂からは、今日の計画に入っている月居山を間近に、奥久慈男体山や長福山等展望できた。 

左: 生瀬富士直下の鎖場 右: 山頂直下の固定ロープ (要所には固定ロープあり)


左 : 生瀬富士山頂(標識では420mとなっている、地形図では400m級なのだが) 右: 手前左に月居山 後方に奥久慈男体山と長福山 (栃木の山々も見えたが、うまく撮れなかった)
 次の立神山方面へ地形図で見ると南へ下るのだが、前方は岩で進めない。下山口はどこかいなと探すと、先刻登って来た道とは反対の東側に固定ロープの張ってある道筋を見つけた。ロープにすがりながら急斜面を2、30メートル下る。途中の紅葉は素晴らしい。首からぶら下げたミラーレス一眼で歩きながらの撮影(コンデジでなく、ミラーレスを使用するのは、スイッチのON/OFFを手袋していてもできるから)でカメラ任せ。
 420級のピークに立神山の標識あり。ここからは日光連山や高原山がうっすらと見えた。山頂から北東に薄い踏跡がついているが、ここは標識「至 袋田の滝」に従い、南東へ下る。直下にはやはり固定ロープが設置してある。


盛りの紅葉がこの先も楽しませてくれた (生瀬富士の東鞍部付近で)


左: 立神山山頂 右: 山頂から日光連山 と高原山が薄っすらと
 紅葉を楽しみながら緩やかに下り390級ピークを少し下った地点に標識「生瀬滝に至る」を見かける。東へも薄い踏跡はついているが、標識に従って南へ進むと案の定固定ロープが設置してあった(この稜線は小標識に素直に従うべし、しかもすぐ先に固定ロープが設置してある)。向きを南から東南東に変えて300級ピークを少し下った地点がかずらで右へ下ると滝本で左に下ると小生瀬。ここはまっすぐに進む。
 紅葉は相変わらずで、この二三年で歩いた範囲では一番と言えよう。途中の300級小ピーク付近で枝越しに袋田の滝を見て、展望台からの眺めが楽しみになる。滝見上展望台の標識地点からは袋田の滝を見下ろすことができる。残念ながら最下部は見えなかった。

立神山東の390級ピーク付近から 左: 前山と月居山 後方に 男体山と長福山 右: 来た甲斐があった(常陸なのになぜ甲斐なの??)


いいですネ!!


滝見上展望台から見下ろす袋田の滝
 滝見上展望台から一旦下って280級ピークへ登り返し、これを下ってゆくと下方に滝川がちらちら。渡渉予定地点にたどり着くと、前日の降雨のせいか水量が思っていたよりは多い。滝川に下りてしまえば、対岸の一軒家へ渡るのは問題なさそう。でも一番手前(下の写真左の手前)から川に下りるには水量が多い。少し岩伝いに進んで、飛び移るか思案のしどころ。ここで出てくるのがマーフィの法則(失敗する余地があるなら、失敗する=自分流には可能性があることはいつかは起きる)・・・滑って濡れる又は怪我をする。先を急ぐわけでもなし、ここは渡渉をやめて上流で渡渉(前回03年1月30日・ひとり山歩き77によると、渡渉予定地点から対岸まで20分)ことにする。
 滝川に沿って藪を漕ぎながら北上する。時々踏跡を拾うも、川を見ながらトラバースしたために前回(もっと高い斜面をトラバース)よりも藪が濃く難儀する。ここはという地点で踝まで水につかりながら無事渡渉し、滝川沿いに南下。舗装道に出てから高瀬川(すぐ西で滝川に合流)を渡って国道461号に近道と考えたが、急ぐ旅でもなし、もう一度藪を漕ぐ元気もなく、ショボショボと遠回りして国道461号にでて、十数分南下すると、計画地点の藤田酒店前月居山登山道入口に到着。ここでエネルギー補給の小休止。ここまですんなりと渡渉した場合に比べて4、50分のロス。

渡渉予定地点 前日の降雨で水量が多い? 川へ下りる箇所が嫌らしい 信奉するマーフィの法則を適用して遠回り


左: 藪を漕いで上流で渡渉(もう少し先に橋が見えたのだが) 右: 遠回りだが、暇に任せて 紅葉を楽しみながら国道461を目指す
4 月居山 − 袋田の滝  ハイカーと観光客で大賑わい
 月居山登山道入口の階段を下って国道をくぐると、先刻の渡渉予定地点へ通じる。さらに地形図には記載ないが、西南西に進むと月居観音堂に達する。今回はこのルートを通らずに旧道に進み、月居トンネル手前で月居山登山口へと進む。トンネル東口手前約150メートル地点で小さな標識に従って、旧国道に沿って登ってゆく。
 植林の中を登ってゆくと15分ほどで、奥久慈男体山〜月居山縦走路出合となる。奥久慈男体山からの縦走で、ここに「至 国道461号」の標識があることを不思議に思っていた。ヤマレコで探したらこのルートで月居山に登ったレポートを見つけて意を強くした。

左: 国道461号藤田酒店 写真手前に駐車スペースとトイレ 右: 月居山登山道入口(階段を下りて国道をくぐる、今回は右の旧道に進む)


左: 月居山登山口(月居トンネルの東口手前約150メートル 右: 奥久慈男体山〜月居山縦走路出合
 最初は普通の山道で次に露岩帯の登り、尾根筋のトラバ−スを交えながら急登すること25分で大勢のハイカーで賑わう月居山山頂部に到着。山頂部を取り巻く紅葉がなんとも素晴らしい。滝川の渡渉に失敗して小一時間のロスがあったといえども、来てよかった。難を言えば平日だからハイカーは少ないだろと思っていたのは、とんだ誤算だった。これだけの紅葉が楽しめるなら団体さんで賑わうのもうなずける。

左: 最初は普通の山道 右: 露岩帯を通過


月居山山頂部 左: 月居城跡 右: 紅葉に囲まれて憩うハイカー
 月居観音堂も団体さんで大賑わいで、観音堂の写真は撮れず。団体さんを途中で追い抜いて石階段を上り切った390級ピークを前山というらしい。ここから石階段下り始めると、午前中に歩いた生瀬富士がまたまた素晴らしい。過去二回の同時期の写真にくらべるとより鮮やか(ミラーレス一眼に変えたせいでもなさそう)。
 前山から石階段を下り始めると、観光客が増えてくる。途中で生瀬滝分岐を見逃して登ってきたご婦人に出逢い、生瀬滝展望台まで案内する。

月居観音の門と鐘楼   (観音堂は20メートルほど上に(ハイカーが多くて写真撮れず)


左: 前山(390級ピーク)付近から生瀬富士 右: 生瀬滝 (展望台から)
 生瀬滝を見物して下ってゆくと、観光客がますます増える。袋田の滝を見ようと吊橋を渡ると、かなり揺れる。高所恐怖症の身にとっては恐ろしや恐ろしや(前回は揺れた記憶はないのだが)。料金を払っても観瀑台に登るにはエレベーター待ちになることは必至。いやいやながら揺れる吊橋を戻る。滝の下部しか見えないので吊橋を渡るほどのことではなかった。
 駐車場に戻る途中は人と車で大賑わい。これだけ紅葉が楽しめるなら賑わうはずだ。次に袋田の滝を見に来るときは完全凍結の時。02年と03年の一月末に来た際は部分凍結だった。

遊歩道を下る途中で 左: 袋田の滝下部 右: 上部


左: 吊橋(怖いくらい揺れた)渡っても滝の下部しか見えない 右: 周辺の紅葉(岩壁の名称は?)


駐車場付近から 左: 生瀬富士稜線(出発時よりは日射しで鮮やか) 右: 前山〜月居山
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