ひとり山歩き644 : 足尾から深沢古道で半月山に行き、阿世潟峠から中禅寺路で周回してきました。深沢古道も中禅寺路もかなり薄くなっていますが、慣れた人なら問題なく辿れます。途中での紅葉が素晴らしかった!
足尾から深沢古道〜半月山〜阿世潟峠〜中禅寺路で周回
2016年10月24日(月) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:20) = 足尾無料駐車場(4:25/4:35) − 深沢林道口(4:50) − 深沢林道終点・深沢渡渉(5:15/5:20) − 深沢雨量観測所(茶屋跡)(6:05/6:10) − 深沢別れ(7:10) − 神子内林道出合(7:30) − 神子内林道終点(8:20/8:25) − 半月山第二駐車場(9:15/9:20) − 半月山展望台(9:50/10:05) − 半月峠(10:25/10:30) − 中禅寺山(10:45) − 阿世潟峠(11:30/11:35) − 長手沢林道終点(12:35/12:50) − 沈潜橋(足倉沢合流)(14:05) − 足尾銅親水公園入口(15:05) − 足尾無料駐車場(15:15/15:30) = 自宅(17:25)
Aルートマップ
2 自宅 − 足尾
 紅葉狩りに出かけてみようと候補を絞った結果、那須と奥日光に絞られた。那須は遅きに失した感があり、奥日光に出かけることにした。自動車で奥日光に行って渋滞に巻き込まれるのは嫌。過去に数回、足尾から奥日光に紅葉狩りに出かけているが、12年10月以降は足尾から奥日光には紅葉シーズンにはいっていない。今回は、古道歩きをテーマに組み込んで、深沢古道(半月道)で半月山展望台に上り、紅葉を楽しみながら阿世潟峠に下り、そこからは中禅寺路(中禅寺湖南岸〜阿世潟峠〜足尾・・・現在はこの名称は使われていない)を下って林道を歩き足尾まで戻る計画とした。
 以前ならこのルートでは10時間以内だが、脚力の弱った現在は最長12時間(?)かかるかもしれない。夕刻までには出発地に戻るべく、例によって早朝出勤。足尾への出勤は久しぶり、最後は何時だったかな? 復路の舗装道歩きのつらさを考慮して、足尾無料駐車場に車を駐める。車載温度計4度
3 深沢古道 − 半月山展望台  深沢古道一部に宇宇井箇所あり 神子内林道歩きは紅葉が!!!  中禅寺湖周辺の紅葉も!!!
 駐車場から来た道を1.3km戻ると深沢林道入口(郵便局の60m手前)から荒れた深沢林道を登ってゆく。以前はなかった(と思う)林道支線とゲートがあり惑わされる。林道終点広場から左下へ踏跡をたどると深沢出合で飛び石で右岸に渡る。ガレ道が続き、何故か「火の用心」の標識が多い。道筋は荒れてはいるが、ヘッデン歩きでも迷うような場所はない。ヘッデンを収納して道なりに歩いてゆくと植林が現れすぐ先で、カツラの大木の後ろに石垣が見えて茶屋跡にある深沢雨量観測所に到着。石垣の上に灯篭1基と灯篭の基部(?)1基が目に入る。石仏が2体あるらしいが、いつも確認を忘れ帰宅後にしまった!

左: 深沢林道口(郵便局の北西60m) 右: 深沢出合(最初のの渡渉で右岸歩き)


左: 877の手前で枝沢の丸太橋 右: ガレ気味の道が続く(火の用心の標識多い


左: 茶屋跡(深沢雨量観測所) 石積みの上に灯篭 右: 深沢雨量観測所
 雨量観測所からクランク状に進んで行くと往時の石積みが残り、その先で二回目の渡渉で左岸へ移ると今までとは異なり笹道となる。すぐ先で三回目の渡渉で右岸歩きに戻る。やがて笹道となり、その先で突然崩落個所に達する。左俣の右岸を高巻いて左俣を渡渉して、深沢本流の右岸歩きに戻る。笹が深くなり、背丈を越すカヤトが現れ踏跡は不明瞭になる。踏跡をロストしても右下に沢を感じながら歩けば、すぐに復帰できる。見覚えのある朽ちた木橋を過ぎると、四回目の渡渉で深沢との別れとなる
 渡渉地点で涸れ沢の右岸に上り、ジグザグ道(七曲り)を登ってゆくと神子内林道出合となる(復路の顕著な目印はなく、道端に古タイヤあり)。

左: 往時の名残の石積み(二回目の渡渉前) 右: 二回目〜三回目の渡渉は唯一の左岸歩きで笹道


左: 炭焼跡と思ったら、石積みが崩壊しつつある 右: 笹道となる(崩落個所の手前)



左: 背丈を越すカヤトで踏跡不明瞭 右: 四回目の渡渉で、正面に見える涸れ沢の右岸へ


左: ジグザグの踏跡をたどる(七曲り) 右: 神子内林道出合 下りに使う場合の目印は古タイヤ
 神子内林道を進むにつれて紅葉が目の保養になる。今までの疲れもすっ飛んでしまいそう。林道から尾根沿いに赤倉山への入口の少し手前に新設の作業道が目についた。これはたそがれオヤジさんのブログで話題になっている作業道のようだ。今どきはブルドーザであっという間に道が敷かれてしまうのだ。神子内林道終点付近からの皇海山を盟主とする足尾の山々をバックにした近場斜面の紅葉がお気に入り。ちょうど時期がよかったようだ!!

神子内林道歩きは目の保養になる 


左: 中央奥が赤倉山 右: たそがれオヤジさんのブログで話題になっている新設の作業道(神子内林道から尾根沿いに赤倉山入口の少し手前)


左: 中央に皇海山 手前の斜面の紅葉が!! 右: 大平山〜社山


左: 林道終点付近の左斜面の紅葉 右: 神子内林道終点(奥に半月山)
 林道終点から下ってゆくと紅葉した1504や社山の南東尾根、更には社山〜大平山を見ながら下ってゆく。1504の右手を巻くと、笹道となり遠望は利かなくなる。半月道から分かれて尾根上の薄い踏跡を辿ると駐車場の南端に達した。誰が置いたか絶妙な踏み台(これがないとフェンスを越すのが難しい)に乗ってフェンスを乗り越すと半月山第二駐車場でそこは別世界、車と大勢の観光者。ここから見る社山や足尾の山々もお気に入りなのだが、あいにくガスを被っていた。

左: 社山 正面のピークは1504 中間奥に前白根山〜温泉ケ岳 右: 1504を過ぎると笹道をを歩く


左: 左手の深沢古道(半月道)から分かれて尾根筋を進む、薄い踏跡あり 右: 半月山第二駐車場の南端 誰が用意したか踏み台あり


左: 駐車場の西端から辿って来た尾根筋 奥のピークが赤倉山 右: 駐車場の全容
 駐車場から登ってゆくと、身軽な観光者にドンドン追い越される。車で来て身軽なら、自分にだってあの程度の速さなら登れるのだぞ(少し疑問だが、心の中で負け惜しみ)。半月山展望台に達したら、案の定、人ひとまた人で、八丁出島を中心とした中禅寺湖周辺の写真が人物を入れずに撮るのが大変。僅かな隙間を狙って撮影したが、八丁出島に雲がかかっていて少し残念。こんなこともあろうかと、用意してきたシートを敷いてベンチ上から撮影を試みるも、観光者の頭が邪魔になって様にならず。

半月山展望台からのパノラマ(八丁出島が陰っているのが残念)


展望台からのパノラマ 中禅寺山(手前)〜社山 大日尾根の紅葉も!!
4 半月山展望台 − 阿世潟峠 − 足尾  中禅寺路(阿世潟峠〜長手沢林道は薄いがたどれる 外したら沢筋を下る 長手沢林道は荒れてはいるが特に問題なし
 展望台から中禅寺山の紅葉や足尾の山々を見ながら急下降。樹木で展望が遮られた笹尾根を下ると半月峠で、外国人のご婦人単独行左者が現れる。ほんの少し言葉を交わす。過去に何度か山で外国人と会話をしたが、そのたびごとに、ヒヤリングもスピーキングも落ちているのを実感する。これは自分の脚力の衰えとおなじだ(牧伸二が出てきそうだ)。
 半月峠から登り返したピーク1655が中禅寺山の標識あり(地元でそう呼んでいるのか、個人が適当につけたのかは不明)。遠望するとこのピークの紅葉は素晴らしいが、尾根を歩いている限りでは??? やはり紅葉は木を見るよりも森を見よだね(こんな例えが妥当かは知らねども)。中禅寺山からは展望はないが、少し下ると社山や錫ケ岳〜白根山〜温泉ケ岳あたりが樹木の切れ間から姿を現す。中禅寺湖と男体山見えた。鞍部から最後の1500級ピークへの登りで社山南東尾根や南尾根、それと皇海山がみえた。展望は決行拾えるようだ。1500級ピークから下ると阿世潟峠で、単独行者が昼食を摂っていた。午前1時に朝食を摂って10時間を過ぎたが、今日はどうしたことが空腹を感じない。この峠は人の出入りが多いので、エネルギー補給はもっと先とすぐに下山にかかる。

左: 半月峠への下りで正面に中禅寺山 右: 中禅寺山からの下りで社山


左: 阿世潟峠への下りで 皇海山 右: 阿世潟峠 足尾へは左下へ
 中禅寺路(昔はそう呼んだらしい)の下りは、笹の薄い踏跡を追って下って行く、時にはガレた箇所を通るが特に危険はない。標高1250たりで沢が合流し左岸歩きとなる。すぐに右岸へ渡り返すはずだが、渡渉地点を見失いそのまま左岸を下ってゆく。距離にして数十メートル下ると、石積みと石畳みが現れる。これは何なの? 今まではこの付近は右岸を歩ていたから目に入らなったのだ。今回の新発見(個人的な)だね。右岸には道幅の狭い箇所もあるので、無理してもどる気はなく、そのまま左岸を歩いてゆくと堰堤に達した。右岸に石積みも見えたので右岸に這い上がると踏跡に復帰。そのまま下ってゆくと、先刻の堰堤下で長手沢を左岸へと渡渉して薄い踏跡を辿ると、すぐ先が長手沢林道(正式名称は不詳)終点に到着。付近の斜面の紅葉を愛でながらエネルギーを補給。

中禅寺路の下り 笹の中に薄い踏跡 時々ガレあり


左: 石積みと石畳み・・・これ何?? 右: 一部で踏跡をロストしたが、難なく長手沢林道(正式名称不詳)終点へ


林道終点付近の紅葉(ここが見納め)
 長手沢林道は落石や崩落、草付きとなり荒れ放題だが、辿るには全然問題なしで、以下省略。
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