ひとり山歩き639 : リハビリ登山の第三段階として梯子や固定ロープに対処できるか試すために、金精トンネルから金精峠に登り温泉ケ岳〜根名草山を歩いてきました。
温泉ケ岳(2333) 〜 根名草山(2330)
2016年8月31日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:35) = 金精トンネル前駐車場(5:00/5:25) − 金精峠(5:55) − 温泉ケ岳登山口(7:20) − 温泉ケ岳(7:20/7:40) − 温泉ケ岳登山口(7:50) − 温泉平(8:05/8:10) − 念仏平避難小屋(9:05/9:10) − 根名草山(10:15/10:40) − 念仏平避難小屋(11:30) − 温泉平(12:35) − 温泉ケ岳登山口(12:45) − 金精峠(13:50) − 金精トンネル前駐車場(14:25/14:35) = 自宅(17:10)
Aルートマップ
2 自宅 − 金精トンネル前
 左手小指の第二関節脱臼に伴う剥離骨折から約2ケ月が過ぎた。回復基調にあるのは間違いないが、まだ力を入れて握ることができない。オリンピックのTV観戦にかまけて運動をしなかったので脚力の鈍りが心配。リハビリ登山の第三段階として梯子や固定ロープに対処できるか試すために、金精トンネル前から金精峠に登ってみる。登れたら鈍った足腰を鍛えるために温泉ケ岳から根名草山までピストンすることにする。
 台風10号通過後の本日は晴天が予想されている。台風に伴う降雨で地肌が緩んでいることが少しばかり心配。危険なら引き返せばよいと決めて奥日光に向かう。例によっていろは坂登り口のパーキングで支度をしていると奥日光に向かう車は多い。中禅寺湖沿岸の道路の路肩に多数の車を見る。釣りには台風通過直後は関係ないのだろう。金精トンネル前駐車場到着時には一番乗りだったが、準備している間に相次いで2台到着。車載温度計12度
2 金精峠 − 温泉ケ岳 − 根名草山 金精峠への登りは特に問題なし 前日の降雨で展望はガスで不十分  
 金精峠への登りは前半は露岩や崩落地のトラバース(最初の二・三歩は要注意)あるも手を使うようなことなし(両手に用心棒は握っているが)。 後半になると木階段や梯子の連続だが、ほとんどは右手でカバーし、左手は添える程度。安全第一でゆっくり登ったつもりだが、
金精峠まで30分ならまずまず。前日の雨の影響でガスが湧き峠からの展望は今一。
 金精峠から温泉ケ岳登山口までの道はやや湿っているが全然支障なし。何時の頃からか、温泉ケ岳登山口に立派な標識を見る。

金精峠への登り 左: 標高1910付近の露岩帯 右: 標高1950付近の崩落地・・・最初の二・三歩が要注意


左: 後半になると梯子や木階段が続く 右:金精峠、男体山はガスの中


登山道は前日の台風・降雨により湿っぽいが問題なし 左: 標高2230付近 右: 温泉ケ岳登山口
 初めて温泉ケ岳に登った03年6月(ひとり山歩き102)の頃は、薄い踏跡とテープ類がとぎれとぎれだったのに比べたら、雲泥の相違で踏跡というよりも立派な登山道が温泉ケ岳山頂まで続く。白根山方面を除いては結構展望がよいのだが、今日はガスでパットしない。白根山は以前はもっと見えたような記憶があるのだが(樹木が育ったせい?)。

左: 温泉ケ岳への踏跡というよりも登山道(初めて登った03年ころは薄い踏跡がとぎれとぎれ) 右: 温泉ケ岳山頂


温泉ケ岳山頂からの展望 左: ガスの女峰山、刈込湖・切り込湖も小さく 右: 念仏平(肉眼で避難小屋は見えるのだが) 左奥に燧ケ岳


左: 白根山は樹木の間に 右: 四郎岳〜燕巣山 間に至仏山(ガスの中)
 温泉ケ岳のトラバースでは笹のはみ出しでずぶぬれになった経験があるので雨具の上着を着用(下半身はゴミ袋活用)したが、気温上昇で笹の露は乾いて全然濡れることはなかった。トラバースを終えた温泉平で雨具を収納。トラバースからは日光連山が展望できるが、ガスでパットしなかった。
 温泉平から念仏平避難小屋の間では旧避難小屋手前の小沢への下りがガレているので、スリップしないよう慎重に下る(往路ではもっとも注意を払った)。針葉樹林帯の登山道を進むと念仏平避難小屋に達した。小屋前には鹿が一頭、こちらの様子を探っている。撮影のために動いてもじっと様子みをしているのはカモシカなみ。

左: 温泉ケ岳のトラバース 気温上昇で露濡れない(雨具無用だった) 右: トラバースから男体山

 
左: 高薙山への稜線、於呂?羅山、女峰山(トラバースから) 右: 温泉ケ岳(温泉平から振り返って)


登山道の様子 左: 2279Pの南西 右: 旧避難小屋手前の小沢への下り(本日一番の悪路)


念仏平避難小屋 左: 様子見の鹿(動いても逃げない・・・カモシカみたい) 右: 小屋内部、いつ見ても4Sが行き届いている(我が部屋もこうありたいものだ)
 避難小屋から2326トラバースへの登山道は沢状に水が流れている。念仏平の立ち枯れは針葉樹の幼木が育ったせいか目立たなくなっている。トラバースを下ってゆくと、コケ地帯(ほかは笹が多い)を通過。鞍部の2237からは約100メートルの登り。岩場に達すると尾根筋は緩やかになる。この岩場からは好展望で白根山、錫ケ岳等が望める。ガスが湧いているのが残念。無人の根名草山山頂に到着。展望は西側は樹木でブロックされ東側に手白山への稜線(ひとり山歩き245参照)や男鹿山塊が望める。 エネルギーを補給して下山にかかると単独行者と入違い。

左: 2326Pのトラバースは沢状 右: 同トラバースから立ち枯れと間に白根山(?)


左: コケ地帯(2326Pの北、この付近だけ) 右: 2237鞍部付近


左: 根名草山山頂 右: 手白山への稜線(ひとり山歩き245参照) 奥に男鹿山塊(山頂から)
4 復路  ガスが切れて展望を楽しむ 金精峠からの下りで梯子や固定ロープが握れず苦労する
 復路は温泉ケ岳を除いては往路をたどる。気温が上昇してガスも切れて、往路では味わえなかった写真を掲載しておく。
 久しぶりの山行で足腰の鈍りと、転倒しないように注意しながらの歩きだったが、途中でなんどか脚が攣りそうになり休み休みの歩きとなってしまった。金精峠で単独行者二人に出合う。一人は菅沼へ、他のひとりは温泉ケ岳に向かう。峠からは梯子や固定ロープ部の下りでは左手の握力が回復していないので、かなり苦労する(小指が使えないと、これほど不便とは普段考えたこともなかった)。途中で根名草山山頂ですれ違った単独行者に追い越される。峠から駐車場までの下りは35分、登りの30分に比べて長くかかった。鎖場はまだ無理そうな感じ。
 全所要時間は9時間。03年6月(ひとり山歩き102)では今日のコースに金精山往復も加えて8時間10分、金精峠〜金精山往復の1時間30分を除くと6時間40分・・・ぞっとするネ。

左: 白根山、錫ケ岳等(根名草山山頂手前の岩場より) 右: 樹木の間に温泉ケ岳(2326東トラバースから)


金精峠への下り・標高2200付近から 左: 金精山から白根山 右: 男体山と戦場ヶ原 湯ノ湖わずかに


金精峠 左: 男体山 右: 温泉ケ岳

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