ひとり山歩き62 : 鳥居峠から的岩経由で四阿山をピストンし、草津白根山にも登ってきました。四阿山周辺は樹木がやっと色づき始めたところですが、草津白根山周辺は紅葉がかなり進んでいました。
四阿山(2354m)と草津白根山(2150m)

2002年10月3日(水) 晴れ
1 行程 
四阿山
自宅(1:00) − 鳥居峠(4:20/5:20) − 林道終点(6:05) − 的岩分岐(6:30) − 古永井分岐(2040m)(7:10/7:15) − 四阿山(8:20/9:00) − 古永井分岐(9:50) − 林道(10:25) − 鳥居峠(11:00/11:10)
草津白根山
鳥居峠(11:10) − 白根レストハウス(12:25/12:40) − 逢ノ峰(12:55/13:00) − 本白根山(探勝道最高地点)(14:00/14:10) − 鏡池分岐14:35) − ロープウェイ山頂駅(15:05) − 白根火山湯釜(15:20/15:25) − 白根レストハウス(15:35/15:50) − 自宅(20:00)
2 自宅 − 鳥居峠  紅葉狩りを兼ねて、四阿山と草津白根山の日帰り登山を計画嬬恋清水付近から見る四阿山
 紅葉情報によると草津白根山は見頃が近づいていることを知る。調べてみると四阿山と草津白根山は一日で登れそうなことが分る。四阿山と草津白根山は今年の計画になかったが、紅葉狩りを兼ねて山行を急遽計画した。
 自宅(栃木県国分寺町)からR4で小山市へ、R50で前橋市へ、R17で渋川市へ、R353・R145・R144で鳥居峠を目指す。渋川までは、谷川岳苗場山登山時に通行しているので問題はない。渋川から先は不明なので、余裕を持って家を出た。R353、R145、R144とも道はよく思ったより30分以上早く鳥居峠に着いてしまった。ドライブイン前の駐車場に車を入れると、すでに一台が停まっていた。未だ暗いので車の中で仮眠をしていると、5時頃RV車の到着で目を覚ます。夫婦が支度をして暗いうちに出発して行くのを見て、支度にかかる。 
3 鳥居峠 − 四阿山  山頂からの北アルプスの大パノラマが圧巻  周辺の山は色づき始めた
 未だ暗さの残るなか、ドライブイン横の登山道に入る。カラマツ林の砂利道を緩やかに登りながら北に向かう。20分も進んで北へ分かれる林道を見送ると勾配はややきつくなる。このあたりのダケカンバ、ミズナラは色づき始めている。
 狭い広場になっている林道終点に着くと、先発した夫婦がほんの僅か先を歩いているのが見えた。花童子宮跡コースを考えていたが、夫婦に引きずられるように的岩分岐経由の道に入る。暫くはカラマツ林の笹の下支え道を進む。熊本から来たという夫婦に追いつく。約10日の予定で、雨飾山、妙高山、浅間山等を登り、更に明日は草津白根山の予定とのことであった。先行させてもらい先を急ぐ。ミズナラとダケカンバはやや色づいている。道筋は低い笹が多いが、岩が少ないので歩きやすい。
 的岩からの道を左に合わせ向きを北西から北東に変えて進むと、右手の樹林が切れて浅間山が霞んで見える。こんな近くから浅間山を眺めるのは初めて。霞んでいるのが残念!それでも噴煙らしきものが見える。コメツガの原生林を急登すると時々右手が切れて浅間山が見える。やがて樹林が切れて見通しのよい古永井分岐(2040mピーク)に達する。ここは花童子宮跡コース合流点であり、東屋の休憩所が設けられている。西に北アルプスのパノラマが見える。一番間近な浅間山が霞んでいるなんて全く皮肉なものである。四阿山から見る浅間山四阿山山頂から見る根子岳、後方は北アルプス
 古永井分岐から再びコメツガ林の中へ入り、何度か登り下りする。岩稜の痩せ尾根を登りつめると、再びなだらかなアップダウンとなる。このあたりまで来ると、道の崩壊が進んでいるせいか木の階段が多く設置されている。前方に四阿山が見え始める。途中、嬬恋清水の案内標識を見ると木の階段の連続となる。樹林が切れて長い木階段を登ると左から根子岳からの道を合わせる。更にひと登りで山頂に達する。
 山頂には群馬県側と長野県側に二つの祠が見られる。山頂からは360度の展望が開けている。なんと言っても圧巻なのは真横から見る北アルプスである。富士山は浅間山の右手に頭を出している。適当な地図を持ってこなかったので、山座同定はできないが、見ていて飽きない景色である。暫くすると熊本からの夫婦が登ってきた。話をしてみると、ご主人は「熊本県の山歩き」や「大分県の山歩き」等を著しているY氏であった(家に帰ってホームページを見て判明)。今回は奥様を案内しての山歩きとのことであった。山頂から周辺の山を見るとかなり紅葉しているのが分る。登っている間は狭い範囲しか見えなかったのでそれほどでもないと思ったのだが。 
4 四阿山 − 鳥居峠  的岩を見逃してしまった!(事前調査不足)  
 熊本からの夫婦に先立って下山する。帰りも同じルートを取る。残念だったのは、事前調査不十分で的岩を見逃してしまったことである。家に帰ってインターネットで検索すると的岩分岐のすぐ傍に位置していたのである。残念!
 下山の途中、3人の単独行者に出会っただけである。平日ではあるが百名山としては極めて少ない。鳥居峠の駐車場に戻ってみると車は9台停まっていた。
5 鳥居峠 − 白根レストハウス  万座ハイウェイ沿いの紅葉が見事
 駐車料金500円を支払って、着替えもせずに車を走らせる。R144を約20km戻り、万座ハイウェイに入る。最初は距離30kmで料金1020円は高いと思った。空いていて快適なドライブができ、高度を稼ぐに連れてハイウェイ沿いの紅葉が鮮やかになる。目の保養ができたことと時間を稼げたので、最後には得したような気分になる。白根レストハウスに着くと、鳥居峠とは違い観光客で溢れていた。 
6 逢ノ峰 − 本白根逢ノ峰から見る白根火山山 − 白根火山(湯釜)  本白根山の旧火口(空釜)が印象的 紅葉が見頃
 荷物を車に残し、水だけ持って逢ノ峰に向かう。荒れた遊歩道を15分登ると、逢ノ峰山頂の展望所に達する。白根レストハウスから白根火山が目前に迫る。湯釜方面は人が多いが、逢ノ峰に向かう人は少ない。展望所からロープウェイ山頂駅方面に向かって下る。こちら側を歩く人はいない。
 山頂駅下の駐車場から、本白根山目指して直進し、シラビソ、トウヒ、コメツガ等針葉樹にダケカンバの混ざった樹林の中を登る。この辺りでは下ってくる観光客を多く見かける。ディバッグを背負った登山者らしい人も見かける。色づいた細いダケカンバ群を見ながら木道を登りきると、眼下に旧噴火口(空釜)の全容を見通せる。
 噴火口跡に沿って本白根山に向かう。すり鉢の壁面を歩いているような感じがする。左手の火口壁上の展望所で人が動いているのがはっきり見える。展望所への分岐を見送り、先ずは本白根山探勝道で最高地点の展望所を目指す。探勝道は木道が多く、コマクサの保護を図っている。火口壁上の最高地点までよく見通せる。遠そうに思えるが実際に行ってみるとそれほどでもない。最後にハイマツの本白根山探勝道最高地点から空釜方面を見る道を登ると、最高地点の展望所に達する。ここが本白根山の許容限界である。
 もと来た道を戻り空釜上の展望所へ登る。あいにくガスが湧き出てきて草津方面は見えない。ガスがなければここ辺りからは浅間山も見えたのであろうが。空釜の向こう側には数人の人が見えるが、これから行こうとしている鏡池方面は誰もいない。ガスも増えてきたので先を急ぐ。ハイマツの中を進むと右下に鏡池が見える。時間的余裕もなくなったので、池には下りずそのまま山頂駅を目指す。いくつかのピークを越えて行く。疲労がたまって足がいうことを聞かなくなってきた。よく紅葉した林の中を歩くのが唯一の救い。なんとか山頂駅まで下り、逢ノ峰を登り返す元気もなく舗装道をレストハウス目指して歩く。途中でピックアップしてもらいレストハウスまで楽をする。
 駐車場の車は大部減っている。最後の力を振り絞って、湯釜への舗装道を登る。数分の登りで湯釜展望所に達する。着いた時には湯釜のエメラルドグリーンが半分ほど見えたが瞬く間に全体が見えなくなってしまった。待っても無駄とすぐに駐車場に戻る。 
7 白根レストハウス − 自宅  
 大部分の観光客が帰った後なので、草津への下りは快適。R292からR145に入ると、早朝鳥居峠を目指した道を戻ることになる。主要道路でないのでそれほどの混雑はない。R17がやや混雑している程度で渋滞はなく助かる。R40の桐生、足利付近がいつも渋滞するのだが、比較的スムースに通過できた。時刻が遅いので、道路工事が終了していたのが幸いしたようである。
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