ひとり山歩き625 : 鶏頂開拓から狸原山〜二方鳥屋山をスノーハイクしてきました。例年に比べて積雪は少なく、一部では軽い藪漕ぎを強いられました。
狸原山(1200) 〜 二方鳥屋山(1262)スノーハイク
2016年3月17日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:50) = 鶏頂山登拝口(6:00/6:20) - 鶏頂開拓フェンス出・尾根取付き(7:00) - 狸原山(7:35/7:50) - きぬがわ高原CCゲート(8:50) - ゴルフ場別れ・尾根取付き(9:15) - 二方鳥屋山(10:00/10:20) - 林道出合(10:40) - ゴルフ場到達(11:25) - ゴルフ場ゲート(11:40) - 鶏頂山登拝口(12:25/12:40) = 自宅(14:50)
Aルートマップ

2 自宅 - 鶏頂開拓
 長野の山へ出かけるべく準備を整えて、就寝前に道路状況を確認したところ前々日の降雪で思わしくないことが判明した。那須岳を強風で追い返された際の予備として準備しておいた狸原山〜二方鳥屋山のスノーハイクに急きょ切り替えた。今シーズンは何処も寡雪だから、鶏頂開拓あたりも寡雪は容易に予想できる。本日は気温が高くなるので、どんな状況にも対応できるよう、さらには短時間のスノーハイクでもありトレーニングの一環としてもフル装備(スノーシュー、アイゼン、チェーンスパイク、ピッケル)で出かけることにした。
 天気予報通り起床時(2時)の気温は高い。厳寒期よりも薄手のズボンとシャツを着用して家を出る。日塩有料道路に入っても山腹の白さは通常よりもかなり薄そう。料金所を通過すると道路脇の雪が目に付くようになった。ハンタマもエーデルワイススキー場の駐車場には車を見かけず、道路上には雪の一かけらもないまま鶏頂山登拝口に到着、3台分くらいの除雪スペースに駐めて早速準備。車載温度計0度
3 鶏頂開拓 − 狸原山 出発地点よりも標高が低い山 残雪少なく、スノーハイクというよりも藪山歩きに近い
 鶏頂開拓まで車で行って駐車地を探す手もあるが、少しでも長く歩きたいので、鶏頂山登拝口をスタート地点とする。ここの標高は約1270だから、これから行く狸原山(1200)も二方鳥屋山(1260)も駐車地よりも低いことになる。過去にそんな山行あったかな、などと考えながら除雪済みの林道を鶏頂開拓まで下る。
 鶏頂開拓からは狸原山の方がやや標高が低いので、山の姿は見えない。GPSの助けを借りて除雪済の舗装道から西に折れて、多少雪の残る道を進む。日光連山を見ながら進むと、フェンスに突き当たる。出口を探して少しばかりウロウロ(フェンス手前の建屋の左手を直進すれば扉あり)。

左: 鶏頂開拓への入口  右: 鶏頂開拓で無雪舗装道から西へ入る


鶏頂開拓から日光連山


左: 建屋の左手を直進する 右: 扉を開けて尾根に取付く
 フェンスの外に出ると尾根取付きだが、尾根筋は不明瞭。暫しフェンス沿いに北進し、フェンスの北西端付近からカラマツの尾根筋に入ってゆく。腰丈の笹で積雪は浅く、踝が沈む程度。尾根筋は平坦でしかもこれから目指す狸原山よりも標高が高いので方向がとれず、少しばかりさ迷う。狸原山への尾根筋はカラマツの腰丈笹で徐々に下ってゆく。鞍部からは自然林となり、笹は膝下となるも相変わらずの踝までの沈みでスノーハイク気分には程遠い(激藪の隙間よりの管理者氏(我が掲示板には仕事人で投稿)が14年3月22日に歩かれたときはスノーシューを着用するほどの積雪)。
 たどり着いた狸原山の山頂には三角点(1200.8)と山名板三枚(山部3Dは健在、栃木の山紀行は一部)を見る。樹林内で展望はなし。

左: 最初はフェンス沿いに 右: カラマツ林へ 腰丈の笹 雪は少なく踝が沈む程度


左: 標高1170(鞍部からの登り返し)、積雪は浅く踝が沈む程度 右: 山頂直下で、ツララを見かける


狸原山山頂 左: 大岩の奥に三角点と山名板(山部3Dと栃木の山紀行は一部が残る、他に一枚)
4 狸原山 - 二方鳥屋山  かくも寡雪だとは予想していなかった
 狸原山から来た尾根筋を戻り、フェンスの北西端に出合い、ここからはフェンスに沿って北東へと進む。途中で「←会津西街道」の標識を見かけた。会津西街道(R121号)までは、直線距離にしても約3km、何のために設置されたのであろうか。標識は朽ちてしまうほど古いものではない(交通機関の発達していない頃は、道があったのだろう)。フェンス沿いに(西側)には踏跡が認められる。フェンスはどこまで続いているか不明なので、扉を開けてフェンス内に入って軌道修正すると舗装林道に出合う。付近からは高原山山腹のハンタマやエーデルワィススキー場が目に付く。進行方向には日留賀岳が目に入るが、二方鳥屋山は、標高差が小さいので視野に入らない。 

左: フェンスの北西端 写真の左へと進む 右: フェンス沿いに進むと鶏頂山が見える


左: 会津西街道(R121)は←方向にあるが遠い!? 右: フェンス内へ 山腹の白はハンターマウンテンスキー場


左: 舗装道をゴルフ場を目指して進む 正面に日留賀岳 右: きぬがわ高原CCゲート(暫しゴルフ場内を歩く)
 きぬがわ高原CCのゲートからは暫しゴルフ場内歩きとなる。積雪期にはスノーモービルやスノーシューを楽しむ人が多いらしいが、こんな寡雪では、その面影もない。ゴルフ場からは栃・福県境尾根が目に入るが、復路のお楽しみとする。管理棟の先でいったん林道を進みゴルフ場の作業小屋から再びゴルフ場内歩き。
 薄く雪の積もったゴルフコース内を進んで行くと、前方に二方鳥屋山(ゴルフコースとの比高約90メートル)、と日留賀岳を見ながらの歩き。ゴルフ場の北端で尾根に取付く

左: ゴルフ場の管理棟 右: ゴルフコースを歩く 左に二方鳥屋山 奥に日留賀岳


ゴルフ場から分かれて尾根にとりつく
 尾根筋は不明瞭だが、高みへと進んでゆけば問題なし。尾根筋は膝下の笹で残雪はまばら。スノーハイクというよりも軽い藪漕ぎに近い。途中で林道(地形図に記載なし)を横断して高度をあげ(といっても高々数十メートル)てゆくと笹は腰丈程度とるも、残雪は相変わらずまばら。背中で出番のないスノーシューが泣いている。前回の那須岳周回にしても今回の山行にしても、他人が見たら「今日もかついでいる 今日もかついでいる ど阿呆春団治」だね。南北に広い二方鳥屋山の山頂に到着。三角点と山名板(山部3D、栃木の山紀行は健在)。山頂部は樹林に囲まれているので、展望は枝越しとなるが、高原山方面だけは樹木の隙間から展望可。ハンタマとエーデエルワイススキー場のゲレンデの白さが印象的。

残雪はまばら 左: 標高1150 右: 標高1200


左: 二方鳥屋山の山頂(山部3Dと栃木の山紀行は健在 他に一枚) 右: 山頂から五十里湖の一部が見える


山頂から高原山(前黒山 明神岳とハンタマ 釈迦ケ岳 エーデルワイス 鶏頂山) 他の山々は樹木透かし
5 二方鳥屋山 - 駐車地  地形図に記載のない林道が多い
 南東にコンパスを合わせて尾根筋を下ってゆくと地形図記載の林道に出合う。林道のほうが雪は多く笹薮もないので、復路はできるだけ林道を歩くことにした。歩いていて気付いたのだが、近辺には地形図に記載のない林道が多い。車の通れる幅の林道だから、どう間違っても人里に行けるのは間違いない。7割方雪の残る林道を踝まで沈ませながら気軽に歩いてゆく、標高1150で林道は南東に曲がってゆくが、ここはまっすぐ(南南西)の林道へと進む。しばしの登り返しでゴルフ場にたどり着いた。
 林道から離れてゴルフ場管理棟の玄関側に回り込み、県境方面の景色を楽しむ。スキー場からは残雪なしの舗装道を歩き、鶏頂開拓で日光連山と男鹿山塊を見納めにして。本日最後の登り返しで鶏頂山登拝口の駐車地に戻ると、他に車が1台、鶏頂山か釈迦ケ岳に出かけたのであろう。今日は重荷を背負ったこともあるが暑かった! 

ゴルフ場からのパノラマ 奥に日光連山〜県境尾根 中央手前は明神ケ岳 横瀬山、高瀬山、持丸山 右端に二方鳥屋山


ゴルフ場から 左: 明神ケ岳 右: 横瀬山、高瀬山。持丸山 奥に帝釈山、田代山 真っ白は枯木山


鶏頂開拓から 左: 日光連山 右: 男鹿山塊(日留賀岳〜大佐飛山
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