ひとり山歩き616 : 折場口から前袈裟丸山をピストンしてきました。期待していた積雪は全くなく、生憎の空模様で遠望が利かなかったのが残念です。
折場口から前袈裟丸山(1878)
2015年12月16日(水) 晴れのち曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(4:05) = 折場登山口(6:50/7:05) − 賽の河原(8:15/8:20) − 小丸山(9:35/9:40) − 前袈裟丸山(11:15/11:35) − 小丸山(12:50/13:00) − 賽の河原(14:00)− 折場登山口(14:55/15:10) = 自宅(18:10)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 折場登山口
 自宅前から唯一袈裟丸山連峰だけがが住宅の合間に見ることができる。何日か前に今シーズン初めて冠雪した様子が眺められた。最近は霞んでいて雪がついているかハッキリしない。袈裟丸山といえばアカヤシオの時期にしか登ったことがないので、この山には残雪時に登ってみたいと思っているのだが、アクセスが問題でとても実現しそうにもない。今の時期なら多少の積雪があっても登山口までのアクセスは問題ないだろう。袈裟丸山に雪が少なくても、冬場には春のアカヤシオの時期とは異なる歩きを期待して準備を整えた。 
 最も容易な折場口から前袈裟丸山をピストンするだけだから、充分明るくなった7時頃の登山開始ということで、朝食を済ませ、朝刊に目を通して家をでる。道の駅・くろほねやまびこで体調を整えて、国道122号の約7km先で林道・小中西山線に入る。折場登山口までは約14kmで全面舗装してあり、運転しづらいということはないが、高度が上がるに連れて拳より小さな落石が多い。下手に踏んづけてパンクするのもいやらしいので慎重に運転する。途中で別れる郡界尾根方面の林道は通行止めとなっていた。折場登山口の駐車場についたのはほぼ目標通りで充分明るくなっていた。無論、他に車はなし。車載温度計5度(思ったよりも高かった)
3 折場登山口 − 前袈裟丸山
 気温は5度だが風がやや強いので、ゴア上下を着用して登山開始。最初は丸太階段に取り付く。南回りコースは植生保護のためにロープで通行止めとなっている。丸太階段を登り切って暫くは落葉樹林の明瞭な登山道を登ってゆく。今の時期は葉を完全に落としているので、5月のみどりとアカヤシオの色合いとは全く異なる。標高1370で尾根の左手が開けて、後方には赤城山、前方には袈裟丸山が望めるようになる。左手の急斜面は笹しか生えていないので、万一転げたら谷底まで落ちてしまいそう。でも登山道を歩いている限りは転んでも落ちるといった不安感はない。
 樹林帯に突入して50メートルほど登ると、賽の河原0.5kmの道標が立つ標高点1549からの尾根上に達する。今の時期はツツジのような灌木は目に入らず大木しか目に入らない。袈裟丸山を樹木の合間から眺めながら歩いてゆくと立派な展望台が設置してある。階段が見当たらずどうやって昇るのかしばし観察。梁と見紛う梯子で最上段に昇って袈裟丸山連峰を観察する。前、後、中、奥袈裟丸山の見分けができる。以前から袈裟丸山の命名には疑問を持っている。通常は前、中、奥、後という順序だろうが、ここでは前、後、中、奥と順番がおかしい(なんでこんな命名になったのかな?・・・どうでも構わんけど、小さいことが気になる性分なので=杉下右京に影響されたかな)。展望台の前に関東ふれあいの道の立派な標柱あり。ここの展望台も数年後には樹木が育ち袈裟丸山が隠れてしまいそう。
 展望台から100メートルほど進むと岩の多い賽の河原に達する。ここには石地蔵がある。ここでも小さな疑問。何故石像に着せる帽子と前掛けは赤色なのかな。ここの石地蔵もお決まりの赤色。地形図では塔の沢コースはもう少し手前になっているが、ここで合流する。塔の沢コースは歩く人が少ないのか、踏跡が薄いように見えた(合流地点付近しか見ていない)。


左: 折場登山口 右: 登山口から続く丸太階段の終点(一般コース) 南回りコースは植生保護のために通行止め


左: 明瞭な登山道が続く(標高1340付近の様子) 右: 北側が開けた笹尾根(標高1370〜1450)


笹尾根から 左:振り返ると赤城山 右: 前方には袈裟丸山連峰


左: 展望台 右: 展望台から袈裟丸山連峰


賽の河原 左: 手前(南側)から 右: 石地蔵 塔の沢コースは右(東)から合流
 賽の河原からも明瞭な登山道は続く、二子山尾根分岐付近で小丸山1.2kmの道標を見て少し登った標高点1607ピークには雨量観測所。少し下った小さなコブにケルンが積んであり、石標「床水○」(土に埋まりハッキリしないが、○は起の旁が己でなく巳になっている)を見る。青空がだんだん少なくなり、午後の天気は芳しくないので、往路では小丸山の南西斜面を通るショートカットを利用しようとしたがロープが張ってあり「植生保護ために通行止め」の標識がかかっていた(ここまでも、これから先も本道から別れる踏跡にはロープと通行止めの標識がかかっていた)。仕方なく70メートルほどの急登をこなし小丸山山頂に登る。山頂からは展望は良いのだが、本日は霞んでいて、良い遠望が得られなかった。袈裟丸山〜皇海山〜男体山を写真に撮って先に進む。


左: 気持ちのよいカラマツ林(二子山尾根分岐の少し手前) 右: 雨量観測所(標高点1607P、登山道は右側に続く)


左: 小丸山山頂 右: 庚申山〜男体山〜日光の山々(小丸山から)


小丸山山頂から 左: 袈裟丸山連峰 右: 皇海山〜庚申山〜男体山(右端)
 小丸山から小ピークをひとつ越した鞍部に避難小屋とトイレが設置してある。小丸山バイパスにはやはり通行止めのロープと標識あり。鞍部からの登りは笹尾根で、傾斜はそれほど急ではない。標高点1685は山頂の僅か下を巻いて通過。鞍部から登り返すと1670から1690あたりはコメツガ林となる。ここを抜けると再びダケカンバ林の登り行く。標高1780あたりで道筋が荒れて固定ロープの助けを借りる。付近は雪解け(ここまで雪の痕跡もなかった)で地肌が緩み木の根が湿っているので、スリップに要注意(特に下山時)。
 標高1830で別尾根が合流し勾配が緩み、笹尾根を登ってゆくと、赤城山を目にして程なく前袈裟丸山に到着。山頂からの眺めは良くないので、少し後袈裟丸山方面へと進んで好展望地に達するも、霞んでいて遠望が利かない(武尊山や谷川岳が見えると期待していたのだが)。山頂に戻ってエネルギー補給。冬支度で写真撮影の度に手袋の脱着等で手間取り、思ったよりも時間を要したのと、空模様が芳しくないので後袈裟丸山はカット。


左: 鞍部にある避難小屋 右: 避難小屋からは笹尾根が続く(道筋は明瞭)


標高1780付近の固定ロープ箇所 雪が解けて木の根が湿り、下山時スリップに要注意


左: 固定ロープを過ぎるとこの程度の残雪が数か所 右: 標高1830位からは勾配が緩み、山頂までもう一息


左: 左(南西)に赤城山見ると山頂はすぐ先 右: 前袈裟丸山山頂(展望は良くない 少し北進すると展望所があるが、本日は霞んでいて載せるような写真撮れず)
復路は往路をたどるだけなので省略。往路でうまく撮れなかった写真のみ掲載。期待してた雪はなかったが、今日はやまを借り切り状態で歩けて大満足。


左: 賽の河原 右:笹尾根(標高1370付近)から赤城山を望む


左: 振り返って笹尾根を写真に収める 右: 沢には水流
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