ひとり山歩き613 : 奥久慈男体山から鷹取岩の稜線歩きをしてきました。特別危険箇所はありませんが、下りでは落葉で滑るので注意が必要です。紅葉は丁度見頃になっていました。
奥久慈男体山(653) 〜 鷹取岩
2015年11月12日(木) 曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:00) = 大円地駐車場(5:40/5:55) − 健脚コースへ(6:05) − 奥久慈男体山(7:25/7:50) − 大円地越(8:25) − 小草越(9:25) − フジイ越(10:15) − 鷹取岩(10:35/10:55) − 下山開始(釜沢越付近)(11:55) − パノラマライン出合(12:40) − 大円地駐車場(13:15/13:25) = 自宅(16:00)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 大円地
 昨年11月20日(ひとり山歩き574)に奥久慈の篭岩山〜明山を歩いた際、紅葉が素晴らしかったので、今年の紅葉シーズンには男体山から鷹取岩を縦走しようと考えていた。今年は約一週間は例年よりも紅葉するのが早いと言われている。低山でも当てはまるかは不明であるが、天気予報では晴れということで決行することにした。
 男体山は人気の山なので、平日といえども登山者は多いと思われるので、夜明けとともに登り始めて、人の少ないうちに鷹取岩を含む岩稜縦走路へ入ってしまうことにした。自宅から大円地駐車場までは約95km、途中の道の駅もてぎに寄り道したがほぼ目標通りに大円地駐車場に到着。先行車は1台(前泊のようだ)。 車載温度計7度
3 奥久慈男体山  紅葉が見頃
 駐車場からパノラマラインを北東に少し下った右手が登山口で、大円地山荘の左手を進むとすぐに健脚・一般コース分岐に達する。岩稜を縦走するので、ここは迷わず健脚コースへと進む。多少は岩っぽい箇所あるも土道が大部分、でも落ち葉が積もっているので油断は禁物。標高360で滝倉分岐を通過し、標高400あたりで最初の鎖場が現れ、山頂直下の東屋まで7、8箇所現れる。周りには樹木があるのであまり高度感はないが、けっこう体力を要する。途中の紅葉も丁度見頃。

左: 駐車場から近い登山口 右: 大円地山荘の左手へ


左: 健脚コースは左 一般コースは右へ 右: 滝倉分岐付近の登山道・・・最初は優しいが


左: 最初の鎖場(標高460 以降7、8箇所の鎖場が現れる 右: 途中の紅葉が素晴らしい


左: 東屋まで鎖場は続く 右: 東屋(袋田滝は左へ、山頂は前方へ)
 山頂からの展望はよいのだが、今日は晴れ筈だったが、曇天で折角の紅葉も冴えない。茨城の山については精通していないので山座同定はできないが、先日歩いた筑波山〜加波山は、霞んでいるがすぐに分かった。目はどうしてもこれから進む岩稜縦走路に行ってしまう。でも縦走路途中に顕著なピークがないので、どこがどこはよくわからない。

左: 山頂の神社 右: 山頂


岩稜縦走路のパノラマ(左端の554P櫛ヶ峰〜下山開始の釜沢越付近まで) 篭岩山(地形図では篭岩)も写っている


山頂からの俯瞰(紅葉が盛り)
4 男体山 − 鷹取岩  筋は明瞭で特に危険箇所なし 尾根筋も付近の山腹も紅葉が真っ盛り  晴れていたらもっと見栄えしただろう
 一般道で大円地越から登ったことは一度あるが、下りは初めて。多少のアップダウンはあるも全体としては下りで、落ち葉が積もっているのでスリップに要注意。この稜線歩きも紅葉が目の保養になる。この時間帯はまだ登ってくる人がいないので静寂な山歩きが楽しめる。地形図の破線よりも北側を通って下った大円地越に到着するのと同時に若者4人組が一般道から登ってきた。挨拶を交わしてすれ違う(世間では若者は挨拶もできないというが、山では高齢者よりも若者のほうが挨拶をしてくれると常日頃から感じている。高齢者は歩くのに精一杯で挨拶する余力がない、まさかそんなことはなかろうが)。


左: 男体山東鞍部付近から554P(櫛ヶ峰) 右: 大円地越へ向かう登山道の紅葉


左: 大円地越(岩稜縦走路は左へ) 右: 岩稜縦走路到達地点から男体山
 大円地越から急斜面を15分ほど登ると岩稜の縦走路に達する。ここからの男体山山腹の紅葉が!!! 岩稜とはいうが地形図でわかるように東側は岩崖記号が連続しているが、稜線上は通常の登山道歩き。細尾根部分もあるが灌木が生えていたり、下方には集落が見えたりで高度感はあまりない。小さなアップダウンは多いので思った以上に体力は消耗する。でも、本日の行程はさほど長くないので問題はなかろう。稜線の紅葉も近くの山腹の紅葉も見頃で、身体の疲れを癒やしてくれる。これで天気予報(昨夜の)通り晴れていれば申し分なにのだが。(晴れと曇りでは気分的な開きも大きい。藪漕ぎで周りが見えなくても見あげれば青空が見えると見えないでは地獄と天国(ちょっと言い過ぎ)の違いあり)。
 554ピーク(櫛ヶ峰というらしい)を通りすぎてから気がついた。小草越には古分屋敷へは崩落のために通行止めとなっている。ここを過ぎると次に裏縦走路分岐で、536P経由で篭岩山(地形図では篭岩)への踏跡を見送って、短い鎖場を越して南下するとフジイ越で、古分屋敷への登山道には「崖崩れのため通行注意」の標示があった。鷹取岩まで往復してここを下ることも考えていたが、ほぼ予想通りの時間で歩いているので、ここに戻らないことにした。 

左: 縦走路と紅葉(それほど厳しい箇所はない) 右: 長福山と男体山


左: 縦走路から見下ろすと古分屋敷付近  右: フジイ越(古分屋敷への道筋は崩落箇所あり)
 フジイ越の先で小さな岩峰が展望台となっていて、子持ち岩(入道岩)や鷹取岩の岩壁を頭に入れて進み、短い鎖場を越すと鷹取岩の天辺に到着。ここから見る入道岩(子持ち岩)は面白い。眉毛と目に相当部にうまい具合にコケがついている。紅葉は素晴らしかったのは言うまでもないが、この入道岩は期待以上。ここでエネルギーを補給してさらなる縦走に備える。

フジイ越の南側の展望岩から 左: 鷹取岩 右: 子持ち岩(入道岩)


左: 鷹取岩天辺 (中央の岩が入道岩 奥に見えるは男体山) 右: 入道岩をアップ・・・うまい具合にコケがついているなア!!
5 鷹取岩 − 金沢越 − 下山
 鷹取岩からは植林の中の歩きで、鷹取岩までに比べて紅葉も展望もなくなる。466からは尾根筋を少し外したり尾根筋に復帰したりしながら下ってゆくと、鞍部に標識があり、左(東)に行くと釜沢越で、篭岩山に通じている。篭岩山には他のルートで昨年11月20日(ひとり山歩き574)に行っているし、急に興味をなくし、ここを西のパノラマライへの下山地点することにした。
 道筋は明瞭で約20分、標高にして50メートルほど下った地点で道筋が消えてしまった。この先は沢状の溝が続く。地形図を見ると道をロストした付近から南側の尾根筋に向かっている。道筋は多分落ち葉で隠れていたのであろう。戻って探すことも考えたが、下りは落ち葉で滑りやすいので好ましくない。下方には作業道が見えているので、もっとも安全な藪漕ぎをすることに決めて沢状の溝を下ってる。途中から伐採廃材が溝に連続し歩けなくなってしまった。仕方ないので溝脇の刺のある藪(伐採地に多い))を漕ぐのに苦戦した。無事に作業道に下って、服装を正そうとしてびっくりぽん! シャツ、手袋は言うにおよばずザックにまで植物の種(細い棘状)が付着して叩いても取れない。ズボンは編目がこまいので付着が少なかった。帰宅後、シャツとザック(10年以上使用の藪漕ぎ専用のデイバッグ)は廃棄処分となってしまった。10分ばかり作業道を歩くとパノラマラインに出合う。 

左: 下山開始地点(左手の西金駅方面へ) (篭岩山は右手へ少し下った釜沢越経由) 右: 最初は明瞭な登山だったが


左: 登山道が消えてしまった  右: 作業道出合直前の刺藪
 紅葉や縦走した岩稜を見ながら約3kmのパノラマライン(舗装道)を歩いて大円地駐車場に戻ると、車は数台、路肩にも駐まっていたので、かなりの人が男体山に登ったものと思われる。

左: パノラマラインから岩壁を見上げる 右: 古分屋敷橋から


左: 駐車場手前から男体山 右: 駐車場(路肩にも駐まっている)
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