ひとり山歩き612 : つくし湖から筑波山に登り、日の出を山頂で迎えてから加波山まで歩いてきました。紅葉は筑波山頂部だけで他所はやっと色づき始めたところです。
つくし湖から筑波山(877)〜加波山(708)
2015年11月4日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(0:35) = 桜観音(自転車デポ)(1:55/2:00) = つくし湖駐車場(2:15/2:30) − 薬王院・仁王門(2:55) − 酒寄林道出合(登山道ロスト)(3:10) − 鬼ケ作林道(3:50) − 登山道出合(4:00) − 自然研究路分岐(5:05) − 男体山(5:35) − 女体山(6:00/6:25) − 裏筑波野営所(7:05) − 県道150号出合(湯袋峠の北)(8:10) − 上曽峠(県道7号)(9:10/9:15) − きのこ山(10:15/10:25) − 足尾山(11:25) − 一本杉峠(11:55) − 自由の楷・加波山登山口(12:25) − 加波山(13:00/13:10) − 長岡コース下山開始(13:30) − 五合目(舗装道終点)(14:10) − 桜観音(自転車デポ地)(14:25/14:30) − つくし湖駐車場(15:50/16:10) = 自宅(17:05)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − つくし湖
 今年の紅葉は例年よりも一週間は早めということで、奥久慈あたりへ出かけようと思ったが準備不足。過去に11月中旬に何度か歩いたことのある岩瀬〜筑波山ならぼちぼち紅葉しているかもと推定。現在の脚力では岩瀬〜筑波山を一気通貫で縦走は極めて難しい。直近では13年11月21日(ひとり山歩き536)で岩瀬〜加波山〜一本杉の感を歩いているので、今回は加波山〜筑波山の間を歩いて見ることにした。紅葉が外れたら面白くないので、筑波山山頂で日の出を迎えることにした。スタート地点は加波山下山後自転車で戻るのに一番便利な(逆に筑波山に登るにはもっとも長い)つくし湖駐車場とした。
 加波山下山後の自転車デポ地は長岡コースの5合目まで続く舗装林道の適当な場所ということで、最初に桜川市真壁町長岡を経由して、加波山登山道五合目を目指した。適当な場所が見当たらず、一旦戻って桜観音に自転車をデポし、途中のコンビニで食料を調達してつくし湖駐車場に到着(先着車1台、無人)。車載温度計8度
3 つくし湖から筑波山  筑波歩道に入ってすぐに登山道を外して長い舗装林道歩き 辛うじて山頂で日の出 紅葉は山頂部だけ
 山歩きを始めたばかりの頃に筑波山からつくし湖へ下ったことがあるが、コースについては全然記憶になく初めて歩くのと同じ。筑波山山頂の日の出6時3分には3時間半あるので充分間に合うと高をくくって歩き出す。舗装道を歩き始めるとすぐに筑波山登山口の標示があると思っていたが、代わりに展望台入口の標示がある。少し行き過ぎてから戻って標示のある階段を登ると薬王院参道にでた。参道から舗装林道にでて少しばかり歩くと薬王院仁王門前に達した。更に舗装道を歩くと道路の左手に筑波山歩道案内板と石階段が目に入った。
 この石階段を登り歩道を歩いているうちに下り初めてすぐに先刻の林道(酒寄林道)に飛び出してしまった。途中で降りだした地点に分岐があったのであろうが、それを見逃してしまったようだ。ここで戻ればよかったのだが、ヘッデンとペンライトでは地形図がよく見えなかった。すぐに登山道と林道が交差すると記憶していたので、多少遠回りになっても林道を登ればいいだろうとそのまま進むことにした。地形図で見ればすぐに交差と思えたが実際の距離は非常に長い。確信もなく歩いていると、関東ふれあいの道の道標「御幸ケ原5.7km」や「5.1km」を目にした。最悪でも関東ふれあいの道を進んでも山頂での日の出は間に合うだろうと楽観的。
 突然林道の左手に分岐が現れ、標示板を見て鬼ケ作林道で筑波高原キャンプ場へ向かうのが判明。これを進めばつくし湖コースの登山道に出合うと意を強くして進む。10分ほどで登山道に出合った。小さな標識には山頂まで1622m、標高420mとあった。

左: 薬王院仁王門 右: 筑波山歩道案内板(この階段を上る)


左: 酒寄林道から鬼ケ作林道へ 右: 登山道出合(山頂まで1622m、標高420m)
 長い長い丸太階段の急登が続く、幸いに大部分に手摺りが設けてあり大助かり。標高630で丸太階段が終了すると勾配は幾分緩む。山頂まで1092mの標示を見てまだ日の出まで1時間半あると、この時点では余裕があった。山頂まで942m、566mと標示を見ながら進み、自然研究路分岐に達した。案内板によると御幸ヶ原まで北周りで0.5km、南回りで0.9km。南回りは崩落のために男体山山頂を経由するようになっている。日の出には間にあうだろと南回りに進む。
 登山道は整備はされているが思ったよりは勾配がきつく時間がかかり、焦りが生じ始めた。男体山山頂に到着時点で、日の出まで30分足らず。急いで夜景写真を撮って御幸ケ原へと下り始める。

左: 長い丸太階段登りが続く、標高630mまで、山頂まで残り1092m 右: 自然研究路分岐の案内板(南回りは遠回りだが、男体山山頂へと迂回するようなっている)


左: 男体山の本殿 右: 南側の市街地(この灯を見るのが大好き)
 東の空は朝焼けで美しい、でも見惚れている余裕はない。静寂な山頂駅前を通過して女体山への登りが始まる。微妙な時間になっても遅々として進まず。本殿前を通り女体山山頂に達した時点でまさに日の出を迎えようとしていた。水戸市の日の出は6時3分と調べてきたが、山頂部から見下ろすので多少は早いのかも。でも間に合ってよかった! 今日の目的のひとつをクリア。先着者は4名、自分よりも後に数人が登ってきたが、日の出の瞬間には間に合わなかった
 富士山も見えたし、加波山への稜線を目に収めて先に進む。

左: 霞ヶ浦方面 右: 御幸ヶ原から女体山 日の出間近、気持ちは逸るも、足は動かず


左: かろうじて女体山山頂で日の出を迎えられた 良かった!! 右: 加波山への稜線を望む 紅葉は山頂付近だけ


左: 富士山も薄っすらと 右: 先が長いので出発 日の出に間に合ったのは先着者4人だけ 日の出直後に数人現れる
4 筑波山 − 加波山  紅葉には早すぎた かなりの部分で林道歩き 尾根通しではかなり無理
 女体山直下から標識に従いキャンプ場方面へ下ってゆく。葉はやっと色づきはじめたばかりで紅葉はまだまだ先。展望台らしい地点から道筋がわからなくなり、適当に下ってゆくと駐車場に出合った。このあたリがキャンプ場と判断して、林道を東に進むと、途中に関東ふれあいの道が湯袋峠に向かっている。これをう無視して更に進むと、南側につつじヶ丘への林道が現れた。この対面から尾根に取り付くと明瞭な踏跡が見つかった。方向が湯袋峠方面なので、これを追うことにした。やが県道県道150号に出合う。この地点は湯袋峠の北西300メートル地点で、県道150号を更に数十メートルくだった地点に上曽峠、足尾山方面を示す大きな標識を見て林道(名称不明)に入る。
 この林道は完全舗装で「関東ふれあいの道上曽峠2.0や0.8km」の道標を見る。林道歩きだから登って下っては当たり前。舗装道歩きと相まって足腰の負担は大。丁度一時間で上曽峠に達した。県道の対面に林道がありこれを進む。尾根通しで進めば格好は良いのだが、加波山に到着するころには日が暮れてしまう。今日は林道を徹底して利用することにする。この林道も関東ふれあいの道で、その道標を3箇所で見る(きのこ山まで1.7km、1.0kmと0.7km)。きのこ山への南側登り口を見逃し通りすぎてしまい、振り返ると明瞭な踏跡がついていたので、登り返すときの山山頂付近に東屋があり、ここでエネルギーを補給。

左: 女体山直下からキャンプ場へ下る 右: 標高660あたりの樹林、紅葉はまだまだ先


左: 展望台跡? 右: キャンプ場の駐車場?


左: 林道から別れて山道へ踏跡は明瞭 右: 県道150号湯袋峠北側で、上曽峠・足尾山の標示をみて林道へ


左: 上曽峠(県道7号)で正面の林道へ 右: 林道を歩いて、きのこ山山頂直下の東屋(関東ふれあいの道)
 きのこ山から林道に戻って先に進むと一本杉峠2.8kmの道標もあった。ハンググライダーを積んだ3台の自動車に追い越され、テークオフが近づいていることを知る。最初にパラグライダーのテークオフがあり、数人が準備をしていた。そのすぐ先にハンググライダーのテークオフがあり、10機くらいが組み立て完了あるいは組立中。飛んでいるのは途中で1機見かけただけ。
 ハンググライダーのテークオフから150メートルほど進んだ地点の道標には足尾神社0.1km、簡易舗装道を登ってゆくと新装工事中の足尾神社に達した。工事中だったので横を素通りして石階段で足尾山山頂に登る。山頂の祠も新調されたようだ。02年1付き19日(ひとり山歩き26)の記録を見ると神社付近には使い古した履物が供養してあった。山頂の祠にも使い古した履物がぶら下げてあったのだが(足の病を治す神様として信仰されているらしい)。
 山頂からは東に下る明瞭な踏跡もあるので、注意が必要。東へ向かう踏跡をたどればすぐに林道に飛び出す。林道はかなり遠回りするので、ここは尾根筋をたどり、迂回してきた林道に再度出合う。この先も尾根筋に踏跡あるも、今日は徹底して林道を進む。すぐに見慣れた一本杉峠に達した。初めてここを通過した時には2本あるのになんで一本杉と思っていたが、その後歩いた時に近寄ってみると杉が1本と桧が1本で確かに一本杉峠だ。「別れの一本杉」なんていう歌があるが、桧じゃ様にならないのかな?建築材としては桧のほうが高価なようだが?
 丸山へは尾根とおしで行けるが、ここも丸山林道をあるくことにした。鞍部にはウィンド・パワーつくばなる風力発電所があり、2機の風車があるようだ。風がないのか風車は回っていなかった。

 左: ハンググライダーが飛んでいる(ハンググライダーを積んだ自動車が何台か追い越してしてゆく) 右: 日光連山を瞬時見る


左: パラグライダーテークオフ 右: ハンググライダーテークオフ


左: 足尾神社 新装工事中 右: 足尾山 山頂の祠は新しくなっていた・・・古い履物が奉納(?)お供え(?)されていたのだが


左: 一本杉峠 (左が杉 右は桧) 右: 風力発電所 
 林道に戻るとすぐに「自由の楷」なる記念碑があり、加波山登山口はそのすぐ横にある。登山口から丸太階段が続くが手摺りがついているので大助かり。比高にして90メートルほど手摺りの助けを借りて登った。その後は笹中の踏跡を緩やかに登ってゆく。途中に2名の自衛官の慰霊碑(佐官と尉官)が立っていた。13年11月に歩いた時にはなかったのか気づかなかったのか。山頂部に達して、神社が現れる。三枝祇神社(額には正一位本宮 加波山大神社と記してある)、加波山の山頂を過ぎると加波山神社本殿(額には正一位本宮 加波山大神社・・・三枝祇神社のと同じ)。次いでたばこ神社、加波山親宮と次々に現れ、何がなんだかサッパリわからなくなる。自分のような凡人にはわからなくても、神のみぞ知るで神様はまごつくことはないのだろう。二組の高齢者夫婦とすれ違う。何が何だかわからず頭を捻りひねり下りてゆくと加波山神社拝殿と社務所に達する。途中で二組の高齢者夫婦とすれ違う。

左: 自由の楷 右: すぐ隣りの登山口


左: 丸太階段(手摺り付き)が比高にして約90m続き大助かり 右: 旗立石(明治17年の加波山事件で自由の旗印を建てた)


左: 最初に見る神社  三枝祇神社というらしい 以降多数の神社が現れ何がなんだかわからなくなる 右: 山頂付近


左加波山神社本殿? 右: 次ぐに現れるこの神社は??


左: たばこ神社 右: 加波山親宮?・・・こんなに多くあったら神様もどこへ行っていいかわからなくなる?でも、神ぞ知るというから大丈夫


左: 加波山神社拝殿と社務所(山頂へは中央の石階段を) 右: 鳥居 (長岡へは鳥居手前を右へ
5 下山  リンリンロードは平坦で快適なサイクリング
 鳥居をくぐると左手(写真では右手)に長岡への登山道(加波山親宮路?)があり、明瞭な登山道を下ってゆく。岩っぽい箇所もあるが、殆どは土道で特に危険はない。山椒魚谷出合が7合目、そして6合目の道標を経由してくだってゆくと採石場の音が賑やかになり、5合目に達する。舗装道はここまで伸びていて3台くらいは駐車できる。急傾斜の林道を下ると自転車をデポしておいた桜観音(3合目?)に達した。
 ここから自転車でブレーキを掛けぱなしで下って、加波山神社の真壁拝殿横を通る。振り返ってみると加波山は色づき始めていることががわかる。時々地図を見ながらリンリンロードに到達。加波山〜筑波山のパノラマ写真を撮り、平坦な道をゆったり気分で走っていると、ママチャリに追い越される始末。最後に00メートルほど押しただけで無事つくし湖駐車場に戻る。
 紅葉には早すぎたが、女体山から日の出を迎えることができたのが一番。


左: 自転車デポした桜観音 右: 五合目(この直下が舗装道終点、3台位駐車可)  写真左右入れ違ってしまった


左: 加波山神社真壁拝殿から加波山を振り返る 右: 加波山神社真壁拝殿


加波山〜筑波山のパノラマ (リンリンロードを自転車でつくし湖に帰る途中) 左上に見えるのはトンボでなくハンググライダー
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