ひとり山歩き603 : 菅沼登山口から白根山に登り、奥白根平から白根隠山と歩いてきました。晴天にもかかわらず前日の降雨で蒸し暑く体力を消耗しました。残念ながら靄で遠望はききませんでした。
菅沼から白根山(2578)〜白根隠山(2410)
2015年7月31日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(0:15) = 菅沼登山口駐車場(2:30/2:40) − 弥陀ヶ池(4:55/5:00) − 白根山(6:30/6:50) − 奥白根平登山口(7:45) − 窪地(7:55/8:10) − 白根隠山(9:20/9:35) − 五色沼・前白根山分岐(10:20) − 五色沼(10:55) − 弥陀ヶ池(11:40/11:50) − 菅沼登山口駐車場(13:50/14:00) = 自宅(16:40)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 ー 菅沼
 大気が不安定で夕刻の降雨と発雷の心配あり、県外遠征は見合わせとする。身体の訛り防止のために白根山周辺を歩いて見ることにした。就寝前の天気予報では白根山周辺は終日曇りで、所によっては午後に雨と雷に注意となっていた。当日の天気次第で菅沼から白根山〜白根隠山〜前白根山〜五色山〜金精山と周回できるよう準備して18時に床に入った。23時に起床して天気予報をチェックすると夕刻まで晴れと予報は良い方に変わっていた。これなら計画通りに歩けるかもしれないと、荷物を車に積んで家を出た。
 7月31日から8月7日までは男体山登拝大祭で、夜間登山は0時に開門となっている。夜間登山者で通常よりも車の往来は多いかなと、予想したが通常と変わりはなかった。夜間登山に参加する人は0時にスタートしてしまったのだろう。菅沼登山口駐車に前泊の車が2・3台は駐まっていても不思議でないが、本日は車を見かけなかった。車載温度計15度

3 菅沼 − 白根山  晴天なれど前日の降雨で遠方は霞んでいる  
 星空を確認してヘッデンを灯しすぐにスタート。白根山登山案内板を見て方向を南から南西に変わると道筋が荒れだす。夏道の取付き(冬道との別れ)は明るければ間違うことはないが、暗いとわかりづらく暫くは登山道を反れて進んでしまった。おかしいと思い右手の高みに上ってみると夏道にであった。以降は道筋は明瞭で迷うような箇所はない。道筋は時たま土道となるが大部分はガレ気味である。前日の降雨で地肌は湿り、蒸し暑いのに閉口した。道標は標高1900(弥陀ヶ池1.9 登山口1.0)と標高2150(弥陀ヶ池0.9 登山口2.0)の二箇所のみ。登るに連れて靄で見通しが悪くなってきた。標高2150の道標でヘッデンを格納、そこから弥陀ヶ池まで約30分座禅山の東側をトラバース。通常は登山口から弥陀ヶ池までは1時間半程度だが、暗い時は前方の確認のために立ち止まる事が多かったり、今回のように取付きでもたもたしたりするのでどうしても長めになるのは仕方がない。でも今回はちょっと遅すぎ。
 弥陀ヶ池南端から座禅山分岐へとガレ道を登ってゆく途中で振り返ると五色山稜線上に太陽が姿を現した(5時9分、宇都宮の日の出は4時45分)。座禅山分岐からは白根山の北斜面の登りとなる。青空だが、ガスっていて遠望はきかない。四郎岳〜燕巣山は見えるが、燧ケ岳は全く見えない。白根山は相性のいい山なので山頂につく頃にはガスが切れていることを願いながら登ってゆく。弥陀ヶ池までは蒸し暑くてかなわなかったが、北斜面の登りは涼しくて快適。何度も振り返るが、燧ケ岳や根名草山は全然姿を現さなかった。北峰からは日光連山は墨絵のように見えるだけ。
 白根山山頂に到着時は上空は青空だが、遠方は霞んでいる。写真に撮れたのは錫ヶ岳だけ。この天気なら午後までは充分に持ちそうだが、ラジオでは栃木県内に雷注意報がでている。 


左: 標高2150の道標 地肌は湿っている 右: 弥陀ヶ池 白根山頂きは靄で見えず


左: 5時9分に五色山稜線に日の出 (座禅山分岐の少し下で) 右: 標高2350付近から四郎岳〜つば燕巣山 (燧ケ岳は見えず)


左: 標高2380付近から山頂部 右:標高2450付近から弥陀ヶ池 根名草山あたりは見えず


左: 標高2500の岩 右: 北峰から日光連山は靄の中 終日男体山はハッキリしなかった


白根山頂から 左: 比較的よく見えたのは錫ヶ岳だけ 右: 四郎岳〜燕巣山 (燧ケ岳は全然見えず) 山頂到達が少し早すぎたようだ

4 白根山 − 白根隠山 窪地から白根隠山への登りは尾根の北側のほうがヤブは少ない 今回は南側巻いてシャクナゲ地獄に突入
 好天時の計画通りに先ずは白根隠山へと向かう。南東斜面の下りになると、照り返しが強く風通しがなくて標高2500でもこんなに暑いのかという感じ。ザレた登山道を下るとマルバダケブキの黄色の花が目につく。途中で湯元温泉からの単独行の若者とすれ違う。中曽根経由で周回するとのこと(ヤマレコを見たら午後に男体山にも挑戦していた)。標高2360あたりで樹林帯に入ると直射日光はなくなったが、相変わらず無風状態。
 奥白根平登山口(避難小屋の南西200m)から避難小屋とは反対の窪地に向かう。窪地の北端でザックからゴミ袋を取り出して前掛けにする。窪地への下りは腰丈の草付きで、前掛けが下半身の濡れを防いでくれた。窪地に下りるとコマクサがちらりほらり。窪地の中央部で白根隠山への北西尾根に取り付く。ここから窪地の西端(2353と2394鞍部への登り口に昨年も確認した残雪が白く見えている。日当たりが良いのに何故この時期でも残雪があるのか不思議。
 尾根の先端はガレ気味だが、すぐにダケカンバ林に突入する。尾根上には低いシャクナゲがはびこっているので、一昨年8月4日(ひとり山歩き525)では尾根の北側を歩きシャクナゲ藪が比較的うすいことがわかっていた。今回は試しに南側に巻いてみたところ主稜線直下でシャクナゲ地獄に突入してしまった。この尾根は北側を登ったほうがよいようだ。苦労して登った白根隠山は格別。白根山はくっきりしているが、ほかは霞んでいた。今日は天気晴朗なれど霞多し!


窪地から白根隠山への登り

左: 白根神社から白根山頂  右: 岩陰の不動明王像(他の記録で確認するまでは掲載するつもり)


左: 標高2500付近から白根隠山と窪地 右: 森林限界(2360)を上部から


左: 窪地(北端から) 右: 窪地へ下る(腰丈の草付き)際に、役だったゴミ袋の前掛け


窪地のコマクサ 


白根隠山から 左: 白根山 右: 奥に錫ヶ岳、手前に白檜岳

5 白根隠山 − 菅沼登山口   金精山経由にする元気な、計画変更 
 天気は午後2時や3時ころまでは保ちそう。計画通り金精山経由にすべく白根隠山を下ってゆく。この尾根筋は藪もなく展望ありでお気に入りの稜線。五色山・前白根山分岐まで下ってきたら、白根隠山への登りで消耗してしまったのか、急に戦意がなくなってしまった。金精山経由でも15時には菅沼に戻れるだろう。でも、一旦戦意を失うと挽回は不可能。五色沼の水場を確認しておくという屁理屈をつけて、ルート変更。荒れた道筋を下ってゆくと、標高2200あたりで登山道左手に水流があり、水場の標識も確認できた。五色沼避難小屋からここまで水を汲みに来るのは大変な労力が必要。五色沼に下ると、単独行者が写真を撮っていた。
 五色沼からの樹林帯の登りは暑くて参った。樹林帯を抜けるとそよ風だが有難かった。夏休みの時期は弥陀ヶ池付近は登山者で賑わっているのだが、今日は一人しか見かけない。大気不安定ということで山に出かける人が少ないのかな? エネルギーを補給して下りにかかる。最近は膝のバネが弱くなり下るのもきつい。今後の参考に夏道と冬道の分岐地点をよく観察しておいた(でも、暗いと目標物分かるかな?)。白根山登山道案内板の南東60メートル位の場所に新駐車場が設置されて、2台ほど確認できた。駐車場付近に「熊出没」注意標示が立木に取付けてあった。白根山に熊出没とは知らなかった。この標示に「最近、この付近で熊の親子が出没しました。・・・」とあるが、いつ設置したのか記載がない。ここで言う最近とはいつのことだか不明。昨年なのか今年なのか、しばしば来ている人にしか分からない。常時出没するのなら「最近」なんて記載するべきでない。これは金精山の「山頂付近に亀裂あります」の注意標識と同じ。亀裂が発見されたのは01年6月18日で、看板が設置されたのは、その1・2年後(?)。今では亀裂は消えてしまったが看板は残るから、初めての人は惑わされる。
 菅沼登山口駐車場には、自分の車を含めて8台と少ない。駐車料金1000円を登山カードと投函。利用するたびに思うのだが、ここの駐車場料金1000円は高すぎる。全国レベルで見たら500円がせいぜい。 


左: 2385ピークから 五色沼 五色山〜前白根山(中間に温泉ケ岳) 右: 五色沼分岐手前の小ピークから 白根山


五色沼分岐手前の小ピークから 左: 左奥に白根隠山 中央やや右奥に錫ヶ岳 右: 前白根山


左: 五色沼 右: 同所から白根山


左: 奥に駐車場(先着15台) 右: 登山口に熊出没注意標識・・・「最近」っていつのこと? こういう注意標識には設置の年月日が必要 
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