ひとり山歩き601 : 女峰山を日光から霧降高原まで縦走してきました。土曜日と梅雨の晴れ間が重なり登山者は多かったです。好天に恵まれ今までで一番の展望を楽しむことが出来ました。
女峰山(日光から霧降)
2015年7月11日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(0:00) = 霧降高原駐車場(自転車デポ)(1:25/1:30) = 憾満ガ淵駐車場(1:55/2:05) − 行者堂(2:40) − 殺生禁断境石(3:20) −稚児ケ墓(4:00) − 白樺金剛(5:20) − 八風(6:25/6:30) − 七滝遥拝石(6:50/7:00) − 箱石金剛(8:20) − 唐沢小屋(9:05/9:10) − 女峰山(10:05/10:30) − 水場(11:40)− 標高点2295(12:00/12:05) − 奥社跡(13:00/13:05) − 赤薙山(14:20/14:25) − 焼石金剛(14:50) − 小丸山(15:25) ー 霧降高原駐車場(16:00/16:15) − 憾満ガ淵駐車場(17:15/17:30) = 自宅(19:15)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 ー 日光
 南アルプスの光岳を計画していたが、6月下旬にはヤマレコに記録が多かったが、最近は記載がない。易老渡への林道に雨による落石が多いようだ。二三日前に軽自動車でやっと通行できたとの記録を見て諦めた。前回の栃木側から燕巣山へと長時間歩いた。そのスタミナを継続させるために、女峰山を日光から霧降まで縦走することにした。山歩きを初めて丁度一年後の02年6月19日(ひとり山歩き50)に女峰山を日光から霧降高原まで縦走している。当時に比べてどの程度の脚力が残っているかを知り、併せてニッコウキスゲと霧降高原から日光まで自転車での坂下りを楽しむことにする。
 日光から霧降まで02年には11時間要しているが、今回は日光から女峰山まで8時間、女峰山から霧降まで5時間と推算した。本日は気温が高くなるのでできるだけ早朝に高度を稼いで置きたいのと、自転車走行は明るいうちに終了ということで、今回も零時に家を出て、先ずは霧降高原駐車場に自転車をデポする。駐車場には車が数台駐まっていた(車載温度計15度)。日光まで戻り、いつものごとく憾満ガ淵駐車場に車を駐めて出発。車載温度計16度

3 日光 − 女峰山  好転に恵まれ展望を楽しむ 防露対策としてポリエチのゴミ袋が有効 
 黒岩コースで女峰山はガイドブックやネットでおなじみであり、行程の詳述はしない。日光西参道から行者堂に行くには、大猷院前を通り過ぎたら、細い舗装道へ進み、右手に石階段が現れたらこれを登り石畳の道を進むと行者に突き当たる。石階段を見逃さないことが肝要。
 行者堂から先は道筋が明瞭でヘッデン頼りで充分歩ける(何度も通ったことのある道は暗いほうが嫌気をもたらさないので大好き)。登山道周りの笹のはみ出しは少ないが、多少は膝下が濡れるのは避けられない(スパッツは着用したほうがよい)。水場付近で日の出を迎える、樹木に邪魔されるのでもう少し高度上げておきたかった。水場付近の笹原からカラマツ林に突入する前に赤く染まった男体山や鶏鳴山〜笹目倉山あたりを楽しむ。

左: 行者堂内部(中央に役小角(えんのこずめ)を祀っている) 右: 殺生禁断境石


左: 稚児ケ墓 右: 日の出 4:36 (水場付近で)


左: 赤く染まった男体山 (水場付近で) 右: カラマツ林突入前に振り返る 中央に鶏鳴山と笹目倉山(中央やや左は雲海)
 カラマツ林に突入すると笹が深くなり、そのまま歩くと下半身がずぶ濡れとなる。前回の山行(温泉ケ岳トラバース)では笹露でびしょ濡れとなってしまった。雨具のズボンを着用は暑いし面倒。その反省で思い出したのが、みー猫さんがエプロン利用した記録(間違っていたら御免なさい)。持参したポリエチのゴミ袋を前掛けとして使用してみた。腰丈以下の笹なら軽くて防露が抜群。八風まで着用したまま歩いたが、全然問題なし。

左: カラマツ林に入ると笹が深くなる 右: ゴミ袋を露よけの前掛けに・・・腰丈以下の笹なら効果大


左: 白樺金剛 右: 八風手前で単独行者に抜かれる(笹は低くなっている、ゴミ袋の前掛けは歩行の妨げにはならない(格好は悪いけど)


左: 八風から 鶏鳴山〜夕日岳あたりが展望できる 右: 七滝遥拝石手前のトラバースから 正面に前女峰


七滝遥拝石から 左: 一里ケ曽根〜奥社跡〜赤薙山 右: 日光市街地もみえる (後方に鶏鳴山〜夕日岳あたり)
 七滝遥拝石から急登すると、傾斜が緩んだ地点に「苦しかりしされど登りたし」の標示板が目についた。最後にここを通ったのは12年7月26日(ひとり山歩き484)にはなかったように思うのだがハッキリしない。ここから先も道筋は明瞭だが、一箇所だけ岩をクサリを利用して岩を避ける所だけは要注意。唐沢小屋手前のナギは特にどうということなかった。

左: 七滝遥拝石からひと登りすると、ここから尾根の左手をトラバース 右: トラバース終了


左: 箱石金剛(写真のど真ん中に石祠あり・・見えないかも) 右: 相変わらず明瞭な道筋が続く


箱石金剛の北で左手(西側)が開けて 左: 帝釈山(左)、女峰山(中央)、前女峰(右端) 右: 男体山〜大真名子山〜(白根山)〜小真名子山〜(太郎山)


左: 唐沢小屋手前の薙 右: 唐沢小屋の石像と石祠
 唐沢小屋を過ぎると志津乗越からの登山者と出逢うようになる。ナギから富士山が見えたことがあったが、今日は晴れてはいるが透明度が低く望むべくもなかった。5年振りの女峰山山頂は十数人で賑わっていた。田中陽希氏の日本2百名山ひと筆書きで女峰山への予定は8月8日(土)の予定、その頃ブームを起こすかも。女峰山の山頂を過去に11回踏んでいるが、あまり相性は良くなく、今日ほどの展望は過去最高(因みに白根山は相性バツグン)。所要時間はドンピシャリ予想時間と一致、でも02年に比べると1時間強の遅れ、問題は後半戦だ。

女峰山からのパノラマ 左の尾根筋は帝釈山〜小・大真名子山〜男体山 右手の尾根中央に三界岳


山頂から 左: 霧降コースの尾根筋 右: お馴染みの写真 奥に皇海山〜白根山

4 女峰山 − 霧降高原  ニッコウキスゲは盛りが過ぎた でも観光客は多かった
 霧降コースでは登る人とすれ違い多い。奥社跡あたりになるとポツポツと抜かれ始める。標高2400のガレ場を固定ロープで下る所は注意が必要。このコースで一番嫌らしい。一里ケ曽根(注)にはシャクナゲが多いが、花はポツポツ。(注:標高点2295ピークの標識を見て、このピークの名称と誤解する人多い。注意してみれば標識の両端は切り欠いて区間内を示している、正確には知らないが2318〜2209区間をいう?)
 小丸山を過ぎてフェンス内に入るとニッコウキスゲ鑑賞の観光客で賑わう。最盛期はいつかな(ピークを過ぎた?)。階段を下りてすぐにP3駐車場(登山者はここを使う)へ行き、デポした自転車を組み立てる。 女峰山からの下山時間は6時間(山頂ではの休憩時間含み)で、計画よりも1時間遅くなってしまった。因みに02年には4時間20分(山頂での休憩含む)。トータルでは11時間が14時間、仕方ないか。これだけ歩けるだけで喜ばねば。


女峰山三角点峰から 左: 振り返って女峰山山頂 右: 三界岳への稜線


左: 標高2400でハイマツ帯が終わりガレ場をロープで下る(霧降コースの一番の難所、崩壊が進んでいるようだ) 右: 一里ケ曽根はシャクナゲが多い(あま咲いてなかったが)


標高点2295(独標という事が多い)山頂の標識「一里ケ曽根」・・・ピーク名と間違える人が多い(両端が切り欠いてあり区間を示す 一里ケ曽根は2318〜2209の区間か?)
左: 前女峰〜女峰山(中央) 右: 2209(中央)〜奥社跡〜赤薙山



左: 奥社跡 右: 赤薙山


左: 小丸山への稜線 (左は丸山 中央奥は大山、赤薙山と焼石金剛の中間から) 右: キスゲ平の階段最上部から(1445段)


標高1500付近のニッコウキスゲ  盛りは過ぎたようだ

5 霧降高原 − 日光  霧降道路を20インチ自転車で下るとブレーキが利きづらく 緊急停止ができない
 霧降道路(駐車場から霧降大橋北袂まで)は約10kmで登りはない。スピードが出すぎて常にブレーキをいっぱいに引きぱなしでの下り。カーブを安全に曲がるためには仕方ない。どの位の距離で停止できるか試してみると、ブレーキが悲鳴を上げるほどを掛けてもなかなか止まらない。横からの突然の飛び出しには対応できないことがわかった。こんな急傾斜の下り一方の坂道では20インチの折りたたみ自転車では無謀なことがわかった(時速約29km)。
 霧降大橋から憾満ガ淵までは僅かな登り勾配、霧降道路下りで汗が乾いたのに、汗びっしょりとなる。この区間約2.5kmに約30分、途中で300メートルほどは自転車を押した。(時速5km・・・歩くのとあまり変わらず)。

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