ひとり山歩き595 : 残り三座となった栃百の鎌倉山と芳賀富士を自転車で結んで登ってきました。総移動距離の3/4は自転車によりました。
鎌倉山(216)と芳賀富士(271)を自転車で結ぶ
2015年5月14日(木) 晴れ
1 行程
@コスタイム : 自宅(3:00) = 道の駅もてぎ(4:05/4:25) − 鎌倉山登山口(自転車デポ)(5:20) − 鎌倉山山頂(5:35) − 大展望台(5:45) − 鎌倉山最高峰(標高点216)(6:00) − 鎌倉山登山口(6:30) − 城山公園(茂木城址)口(7:00) − 城山公園(7:15/7:45) − 城山公園口(7:50) − 道の駅もてぎ(8:05) − 木幡分岐(自転車デポ)(8:35) − 関東ふれあいの道出合・芳賀富士登山口(8:50) − 芳賀富士(9:05/9:10) − 安善寺(9:30/9:35) − 木幡分岐(10:00) − 道の駅もてぎ(10:20/10:35) = 自宅(11:30)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 道の駅もて
 今シーズン最後の残雪歩きで燧ケ岳を準備していたが、台風来襲に伴う気温上昇で残雪も少なくなったものと解釈し、急遽計画を変更。残り三座となった栃百の鎌倉山と芳賀富士を自転車でつないで見ることにした。両座とも標高300メートル以下で平地と変わりないので、暑さが堪えると思われるので、午前中に完了を目指す。鎌倉山と芳賀富士の間はおおよそ推定でも10kmは離れている。その中間に近い道の駅もてぎに車を駐めて(車載温度計10度)、両座の登山口まで自転車でつなぐことにする。

3 鎌倉山  自転車も楽しいことがわかったような気がする  鎌倉山は山というよりは観光地というか感じ(誰にも出逢わなかったが)
 道の駅もてぎから鎌倉山登山口までは約7.5kmで標高差は60メートル、鷹ノ巣キャンプ場分岐手前は登り切れずに僅かな区間を押して登る。それ以外はギアの切り替えで凌ぎ、当分岐から鎌倉山登山口までのダウンヒルは気持ちよかった。歩いたら2時間以上は要するが、約1時間。
 登山口付近に自転車をデポして、途中で鷹ノ巣からの遊歩道を合わせながら0.9kmの舗装道歩きで関東ふれあいの道の標石と東屋のある鎌倉山山頂に達した。山頂から枝越しに雲海に浮かぶ県境尾根が見えて、大展望台からの眺望を楽しみに、関東ふれあいの道を100メートルほど進み鳥居を潜ると石碑があるも読めず。そのすぐ先には菅原神社を見る。菅原神社から僅かに下ると、雲海の説明板のある大展望台に達した。ちょっとタイミングが悪かったようで、ガスが多くて県境尾根が見えるだけで、眼下の那珂川にかかる大瀬橋は全く見えず。 

左: 鎌倉山登山口 (付近に自転車デポ) 右: 鷹ノ巣分岐 (山頂まで舗装道が続く)


左: 鎌倉山山頂 (左手に標高点207 手前に駐車場 右: 雲海に浮かぶ県境尾根 (山頂から)


左: 鎌倉天満宮(?)の鳥居 右: 菅原神社(鳥居のすぐ先)


大展望台 ガスが多くて那珂川は見えず、県境尾根が見えるだけ (ちょっとタイミングが悪かったようだ)
 山頂まで戻り、駐車場の柵の隙間から南へ数分で鎌倉山最高部の標高点216ピークに達する。02年8月に取付けられた山部3Dプレートは健在だった。お手軽登山とはいえ往路の舗装道を戻るのは自尊心が許さない。踏跡のない南西尾根を下ってゆく。少しばかり枝を手で払う程度で面白くも痒くもない。計画通りに鷹ノ巣からの遊歩道に出合い、これを5分ほど進むと、往路で確認した鷹ノ巣分岐。ここからは舗装道を下って、鎌倉山登山口で自転車を回収。

左: 駐車場の柵の隙間から216ピークへ 右: 216ピーク(鎌倉山の最高峰)


左: 216から南西に下る(標高160m付近の様子、踏跡はない) 右: 鷹ノ巣からの遊歩道に出合う、数分進むと鷹ノ巣分岐で往路の舗装道に戻る
 登山口から鷹ノ巣キャンプ場分岐までの急坂の一部も自転車を押して登る。その後のダウンヒルが待っているかと思うと自転車を押すのもさほど苦痛にはならないから不思議。往路を戻って城山公園口に差し掛かった。茂木城址(注)の城山公園までは標高差70メートル、自転車をデポしてと考えたが、復路の下りの快適さを思い浮かべて押して登る。(注)茂木城は鎌倉時代前期に築城された。1556年に佐竹市に攻められ茂木氏はこれに臣従、以後佐竹氏の影響下に入り、1585年に北条氏・結城氏はらの連合軍によって1度は城を落とされているが、佐竹氏の援軍を得て奪回している。1597年慶長2年)宇都宮氏が豊富秀吉によって改易されると同時に廃城となった。(wikipediaから引用)
 駐車場に自転車をデポして、勝手気ままに公園内を散策。高所にあるので誰にも出逢うこともなかった。南西にこれから行く芳賀富士を眺めながら疲れを癒やす。思った通り、駐車場からの下りは、快適そのもの。サイクリング愛好家の気持ちが少しはわかったような気がする(!?)。茂木駅前を通って、道の駅もてぎに戻る。

左: 城山公園(茂木城址)の一部 右: 芳賀富士が遠望できる


左: 真岡鐵道線の茂木駅 右: 道の駅もてぎ(東側から撮影)

4 芳賀富士  関東ふれあいの道を利用すると簡単
 道の駅もてぎの自分の自動車の後ろを素通りして芳賀富士に向かう。芳賀富士を周回するので、木幡分岐で地形図の実線に入る。民家の外れで舗装は切れるも道筋は続く。標高160くらいで道筋は突然消えてしまった。地形図ではこの先も破線が続くのだが、篠竹ヤブに突入するも踏跡らしきものも見当たらない。10分弱ヤブを漕いでいると、突然安善寺からの関東ふれあいの道に出合う。すぐ先で芳賀富士山頂方向を示す道標をみる。ここを関東ふれあいの道登山口と仮称する。関東ふれあいの道で安善寺方面は木幡分岐より手前(道の駅側)にあることは自転車で確認していたが、周回の都合で関東ふれあいの道を選ばなかった。
 この登山口からふれあいの道とは別れて山頂への登山道(地形図には記載ない)を登ってゆく。廃材を利用した丸太階段が続き、登山道周辺はシダが多い。登山口から15分で芳賀富士山頂に達した。02年6月に設置の山部3Dプレートは健在だった。南西方面が開けているが、山頂には蜂が多くオチオチ展望を楽しむ雰囲気にあらずで、すぐに下山にかかる。

左: 北高岡から芳賀富士 右: 木幡分岐(自転車デポ)


左: ここで道筋消える 右: 数分は篠竹ヤブを漕ぐ


左: 関東ふれあいの道 (後方は安善時へ) 右: 標高200付近の様子


左: 芳賀富士山頂 右: 展望は南西方面
 南へとジグザグに急下降し、熊野神社の前を通って更に下ると大鳥居でここから関東ふれあいの道は北東へ分岐している(先で登山口に出合う筈)。安善寺0.2kmの道標を見て、安善寺へ寄り道(創建は1194年、で現在の本堂は1730年に再建)。舗装道を歩いて木幡分岐まで戻り、自転車を回収。復路は緩やかな下り勾配で、疲れた身には有難かった。道の駅もてぎに戻り、帰路につく。珍しく今日は午前様(午前中に帰宅なんて滅多にあるもんじゃない)。今日は全工程30kmのうち自転車は約23kmで山行というよりはサイクリングという感じ。でも、これで最難関の鎌倉山と芳賀富士を踏破できて、本当にヤレヤレだ。自転車がなかったらどうしただろうか? 残りは新湯富士、こちらの歩き様はなんとでもなる。


左: 山頂直下の夫婦桜(夫はすでにあの世へ逝ってしまった・・・女は強し!) 右: 熊野神社


左: 熊野神社を見上げる 右: 関東ふれあいの道は右へ


安善寺 左: 地蔵堂と本堂 右: 本堂(1194年創建、現在のものは1730年に再建)
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