ひとり山歩き592 : 残雪の会津駒ヶ岳に登ってきました。積雪の表面は軟らかくなっていましたが、踏み抜くことはなく好展望と相まって快適な山行となりました。
残雪の会津駒ヶ岳(2133)
2015年4月24日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイイム : 自宅(1:05) = 冬季登山者用駐車場(テニスコート)(4:50/5:00) − 登山口(木階段)(5:45) − ヘリポート跡(6:50) − 森林限界(9:55) − 駒ノ小屋(10:35) − 駒ケ岳(11:00/11:40) − 森林限界(12:10) − ヘリポート跡(13:30) − 登山口(14:05) − 駐車場(14:55/15:00) = 自宅(19:10)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − 檜枝岐村
 栃百の低山歩きが続いたので、残雪期の会津駒ヶ岳に行くべく準備を整えていた。4月18日にノラさんとみー猫さんが会津の山毛欅沢山に登られた。会津の藪山にはあまり興味はなかったが、特殊な読み方からブナサワヤマと読むことは知っていた。記録を読みながら地形図を見てビックリ!! 山毛欅沢山の標高が自分の生年月日と同じなのだ。全国を探しても生年月日に一致する標高の山は他には見つからないだろう。記念のためになんとしても登らねばなるまい。会駒の代わりに山毛欅沢山をと考えたが、準備が間に合わず断念する。
 会駒は山歩きを始めて丁度1年の002年6月29日(ひとり山歩き51)に登っているが、その日は曇天で展望も得られずで、中門岳へは残雪が多かったことしか記憶に無い。こんどこそは好天日に登るべく天気予報と相談して本日実行することにした(気温が高いのがチョット気になるが)。前回の記録では自宅から駐車場まで3時間となっているが、昨年ハイブリッド車を購入してからは、より低燃費でとメーターを眺めながらの運転に徹するようになった。3時間半もあれば充分と考えていたが、南会津町に道の駅番屋(2010年創設?)ができていたので、立ち寄ったりしていたので駒ケ岳冬季駐車場(テニスコート)に到着時には十分明るくなっていた、4台の先着車があり、二組が準備中であった。車載温度計5度
3 往路  足の沈みなく快適に歩けた  好展望に満足 スキーヤーとボーダーが多い
 道の駅たじまで登山準備してきたので、先着者の準備を横目に先行する。一旦国道に出て、250メートルほど進むと林道入口で車は立入禁止となっている。舗装道に入って50メートル先にトイレがあり、除雪はここで切れる。駒一の橋を渡りトレースを追って進み、林道分岐からは谷筋を直進する。薄い踏跡を追って林道に登り、100メートルほど進むとお馴染みの木階段の登山口である(駒ケ岳まで5.3kmとの小標識あり)。

左: 駐車場入口 右: 林道口


左: 林道口から50mのトイレ、除雪はここまで 右: トイレを過ぎると駒一の橋 この先は残雪歩き


左: 二番目の橋を渡ると右へ林道が分岐、ここは直進 右: 林道に出合う(100m右へ進むと木階段の登山口
 木階段(標高1100)を昇ると夏道は出ていて、標高1230位になると残雪が連続となる。気温が高く積雪表面は軟いが靴底が沈む程度。あまりにも暑いので、ゴアのズボンを脱ぐついでに、先のことを考えてアイゼンを装着した。その間に3名後続者が通りすぎた。各人ともアイゼンは装着していない。その後の歩きから見てアイゼンを着用したのは失敗だった。外すのも面倒で下山完了(林道口のトイレ)まで装着したまま。結果的には履いているよりは背負ったほうが楽だったかも。スキーやスノーボードどを担いだ人にドンドン追い越される。02年6月の記録を見ると何人も追い越したことが記してある。最近の記録では追い越した記録はないネ。標高1350が平坦地となっていた。ここが冬道との合流点でヘリポート跡のようだ。
 標高1630くらいまでは気持ちのよいブナ林の尾根歩きとなる。雪の表面は軟いが踝まで足が沈むことはなく、ましてや踏抜きはないので快適な鈍足歩きを楽しむ。標高1690位になると針葉樹にダケカンバが混ざり、周辺の山々が確認できるようになってきた。家をでる前に朝食を摂って数時間経つので、腹が減ってきた。標高1840で燧ケ岳や日光の山々を見ながらエネルギーを補給。


左: 登山口(標高1100 標識には駒ケ岳まで5.3km) 右: 標高1230までは夏道がでている


左: スキーやスノーボードを背負った人が多い(ヘリポート跡への登り)右: ヘリポート跡


左: ブナ林が続く (標高1370付近) 右: ブナ林(標高1550 1630位になると針葉樹林に変わる)


標高1840で小休止 左: 燧ケ岳 右: 日光の山々
 標高1900あたりで森林限界となり、標高点1990から駒ノ小屋方面には目印の赤布が続く。広々としているのでガス模様の時には役立つであろう。鞍部から少し登り返すと駒ノ小屋で、ここからの展望もけっこう素晴らしい。景色は後の楽しみに山頂へと進む。鞍部で疲れて振り返ると小屋ノ左手に燧ケ岳や日光連山が展望。駒ケ岳山頂についたらすぐに行くのが、山頂標識地点。まだ暫くは残雪歩きが楽しめそうだ。余裕があったら中門岳へも足をのばそうと思ってはいたが、計画よりも1時間近く遅れてこれは没。暫くは山頂からの景色を楽しむことにする。


左: 駒ノ小屋への登り 右: 駒ノ小屋


会駒手前の鞍部から 左: 小屋の右奥は燧ケ岳 右: 日光の山々


左: 会駒への最後の登り 右: 会駒山頂 (左後方に燧ケ岳)
 山頂からの展望を楽しむ。

左: 駒ケ岳 至仏山 景鶴山 右: 中ノ岳と越駒


左: 女峰山〜男体山 右: 白根山〜錫ケ岳〜四郎岳


パノラマ(女峰山〜燧ケ岳〜越駒)

山頂からの展望yutube(山名キャプションにズレあり、お許しを)
4 復路  踏抜き皆無  アイゼンは無用だった
 気温が更に高くなり、かなり雪面は緩んだが一回として踏み抜きはなかった。踏抜きは突然起こるので、精神衛生には良くないし、怪我をすることもある。今日は肉体的苦痛は別として、精神衛生的には快適であった。スキーヤーやボーダーがこれから登ってゆく。山頂直下で出逢った若者たちは、登山口先の林道出合地点まで下った地点で、猛烈な勢いで下って来た。あっという間に谷筋へと消えていった。
 林道には古い足跡が残っていたので、これを追って見ることにした。最初は路肩が出ていたが、すぐに残雪で覆われ、途中には雪崩の痕跡が残っていた。林道が開通するのはまだまだ先のようだ。林道分岐で早朝にはなかった「雪崩 通行禁止」のテープが谷筋に張ってあった。そういえば今日は雪崩注意報が出ていたナ。
 駒の湯(500円)に寄って汗を流して帰路につく。国道4号で鬼怒川を越すと避雷で団地付近までは夕刻の通勤ラッシュ。

山頂へ向かうスキーヤー達 左: 山頂手前鞍部付近にて 右: 標高点1990付近にて


左: 登山口から林道を下ると、残雪多くナダレ跡もある 右: 林道分岐(往路では雪崩 立入り禁止のテープはなかった)
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