ひとり山歩き591 : 栃木百名山の松倉山から鷲子山までの縦走の続きで鷲子山に登ってきました。県境尾根には藪は少なく、前半(その1)よりは楽でした。
松倉山(345)〜鷲子山(463)(その2)
2015年4月18日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:20) = 鷲子山上神社大駐車場(4:05/4:10) − 道祖(ろく)神・仲島林道峠(福島東幹線246巡視路口)(6:10/6:20) − 三角点356.5(6:50) − 県道29号(烏山・常陸太田線)出合(7:30/7:35) − 送電線(三角点326)(8:00) − 金谷・花輪舗装道出合(9:05) − 三角点347.9(富山)(10:10) − 国道293号出合(10:35) − 県境お縁直下の作業道歩き(10:45/11:25) − 県境尾根出合(11:40) − 鷲子山上神社(11:50) − 鷲子山(茨城側)(12:00/12:10) − 大駐車場(12:30/12:50) = 自宅(14:10)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 鷲子山上神社
 前回に引き続き松倉山から鷲子山への縦走の後半を歩くことにする。尾根取付き地点は、道祖(ろく)神・仲島林道の峠、すなわち福島東幹線246号巡視路口とする。問題は駐車地をどこにするかである。取付き地点付近に駐車すれば鷲子山到達後に車回収のために9.5kmの舗装道歩きが待っている。逆に車を鷲子山上神社に駐めれば、尾根歩きの前に舗装道歩きが待っている。下山後の舗装道歩きは足腰により厳しいので、早朝に舗装道歩きをすることにする。
 鷲子山上神社にカーナビを設定して家をでる。途中までは前回と同じ道筋を通っているような感じだったが、どこをどう通ったかは分からない。国道293号から鳥居士で山道に入ると道幅が狭まるが、夜明け前に通る車はない。突然、神社の大鳥居前に飛び出す。「200m先に駐車場」の標識にしたがって下ってゆくと鷲子山上神社大駐車場(未舗装、トイレなし)に到着。ここなら参詣客の迷惑にはなるまいと、すぐにザクを担ぐ。車載温度計3度
3  神社 − 道祖神・仲島林道峠(取付き地点)
 約9.5kmと長距離の舗装道歩きとなる。足への負担を少なくするために、トレッキングシューズはザックに入れてウォーキングシューズで歩くことにした。大鳥居前に来ると、突然にピーピーと警告ブザーが鳴り、犬どもが吠えまわる。放し飼いの犬が近寄って吠えまくる。足ドンでも逃げやしない。そんな時の奥の手は、愛犬家(本当の愛犬家は放し飼いなどしなよね)には嫌がられるかもしれないが、石を拾って投げるまねをすると、大概の犬は逃げてゆく(早朝の散歩で習得した技?)いつものことだが、山間の集落を歩くと、あちこちから犬に吠えられる。人口密集地と異なり、人馴れしていないせいなのか、それとも散歩に連れて行ってもらえず運動不足でストレスを抱えているのかは犬を飼ったことがないので分からない。
 一部を除いては下り勾配で、足取りも軽やか。国道293号に出合う頃にはヘッデンを格納する。尾根歩きで、一旦は下りねばならない県道29号の県境の擁壁の観察をしておく。大木須の標識を見て、県道274へと進む。途中で那須烏山発電所なるものがあることを知る。前回、下山後にオオムラサキ公園駐車地へ戻る際に記憶しておいた場所からすんなりと道祖神・仲島林道へと進む。舗装が切れる地点に東電の黄色標柱があり、この手前で左折するとすぐ先が、伐採地で福島東幹線246号への巡視路入口で、この地点に取り付くと前回の続きとなる。ここでトレッキングシューズに履き替えて軽くエネルギーを補給。
3 鷲子山へ その1に比べたら藪は少なく歩きやすい 山頂は標高点468であるkとを帰宅後に知る 地形図では463・・これを踏んだのでよしとしよう
 巡視路をジグザグに登ってゆくとすぐに鉄塔246号に達するも展望は全くなし。その1の県道24号切通から三角点317.4までのような灌木藪はなく、笹薮や灌木藪が時々現れる程度。尾根筋に古い鉄条網が連続していた。付近に牧場でもあったのかも。背丈の笹薮が現れたが、これを突破すると三角点356.5(国土地理院地図の新版を使用、旧版とは異なることがある)で無論展望はない。低山の尾根歩きは地形が複雑で、地図読みの訓練にはなるが、藪の切れ間から展望が現れるといったこともなく面白みはない(ある程度高い山の尾根歩きでは藪を漕げば、必ず切れ間にに自分しか見れない展望が広がるから大好きなのだが)。
 その先も特別な藪や難しい場所はなく、途中で明瞭な踏跡を拾ったりしながら進む。シノダケ藪を突破すると県道29号出合で、早朝の歩きで県境付近は高い擁壁があることを知っていたので、栃木側に意識して下りる。


左: 福島東幹線246巡視路口=尾根取付き 右: 送電線鉄塔246号 展望なし


左: 古い鉄条網が続く (鉄塔の北西) 右: 笹薮(三角点356手前これが一番深いヤブ)


県道29号出合 左: 擁壁を避けてかなり栃木側に下りた 右: 県境切通の擁壁(早朝の歩きで撮影)
 県境よりも50メートほど栃木側だったが、道路を横断してすぐに尾根に取付けたので結果良しだった。落ち葉の堆積した急斜面を登ると尾根上には明瞭な踏跡が通っていた。暫くは踏跡歩きで、途中で竹林を通過(尾根歩きで竹林を通るのはあまり経験がない)。送電線鉄塔にたどりつく、三角点326.3を探すも深いカヤトで見つからなかった。
 尾根筋には藪はなく、境界見出し標がこれでもかと続くので、これを追っている限り地形図は必要なかった。伐採地付近になると尾根筋は複雑で、地形図では分からないが見出し標を確認して先に進む。見出し標のお陰で間違うこともなく金谷・花輪を結ぶ舗装道に下りる。降り立った地点には伐採地への林道があり、入口にロープが張ってあった。
 尾根上に出るまでは、多少は藪ぽかったが、植林の尾根筋には藪はなく歩きやすい。一箇所で小さなミスを犯したが、三角点347.9(旧版348.0)は顕著なピークではないが富山というらしく、カワスミさんの山名板とRKさんの三角点標識が揃い踏み。低山歩きでこれを見ると何だか得をしたような気分になるから不思議。
 国道293号の県境には擁壁があるかもしれないので、尾根を外して沢筋を下って国道293号に下りる。さすがに国道で車やバイクの通行が多い。


左: 竹林(三角点326手前) 右: 三角点326(見つからず)付近の鉄塔


左: 伐採地 右: 見出し標が続く


左: 金谷・花輪舗装道峠(左から下りて右へ) 右: 取付き付近の藪


左: 藪はほとんどなく、見出し標が続く 右: 三角点347.9(旧版では348.0)は富山 (RK&カワスミ標識の揃い踏み・・・これ見るのが大好き)
 栃木県那珂川町の標識地点から細い道筋を少しばかり進み、斜面に取り付くと、境界見出し標67を見つける。地形図の県境線よりもかなり東によっている。尾根上目指して藪を漕いでいると、古い作業道に出合う。むろん地形図には記載がない。これを追って適当な場所で尾根に取り付こうと、楽をしてみようと作業道を進むことにした。時々倒木が現れるが、さしたる障害物はないのだが、日当たりがよいせいで刺のある植物に悩まされる。ズボンとシャツに刺が引っかかり、ワイヤがな(どこの方言かしらないが)。途中で作業道は分岐し、直進すると尾根から遠ざかるようなので左手に進むと、県境尾根に直下に達した。尾根筋は植林で藪はなさそう、面白みもないので更に作業道を追って見ることにした。尾根筋から離れて行くのに気づいてはいたが、直下に林道らしいのが見えたのでこれに下りてみた(地形図に記載の林道終点)。この先も林道は続き、やがて踏跡程度となり、沢筋で消えてしまった。それならばと急斜面に取付き、15分ばかり踏ん張ると明瞭な道筋の続く尾根上に達した。この道筋は国道293号出合の北西300メートル地点を通る破線(参道の名残りか)と思われる。これなら一旦県境尾根に復帰した時(実際は数メートル直下)に尾根歩きに切り替えれば楽っだたのに。
 見出し標を追いながら進むと、竹林になり、すぐ先で駐車場(10台程度)横を通って舗装道に出合う。これを右へ進むと鷲子山上神社の大鳥居に達した。


 左: 国道293出合(県境) 右手に取り付く 右:藪の中に境界見出し標67(地形図の県境よりも東側にあり)


左: 見出し標67の先で作業道に出逢う 尾根直下の作業道を歩いてみる 右: 途中で作業道が分岐 左へ


左: 前記分岐後に尾根上に出るも、無視して作業道を歩いてみる 右: 作業道は行き止まり、尾根上に登ると明瞭な道筋と見出し標(連続)


左: 竹林になると、すぐ先で舗装道に出合う 右: 鷲子山上神社の大鳥居前
 栃木県と茨城県にまたがる階段を登って大鳥居そして楼門を潜って進む。途中に富士山スポットがあったが、霞んでいて全然見えなかった。地形図を見ながら進むと標高点463に達した。小さな祠と「鷲子山 自然環境保護地域」の標柱を見る。不思議にも山名板が全然ない。こことは違うのかと県境尾根をさらに北東に進むと、同じ標柱を見て尾根筋は下り始めた。先刻の場所が鷲子山山頂と判断して、神社方面へ戻る。
 Yoshiさんのコースタイムと地形図を準備してきただけで事前の下調べは何もしてこなかった。ネットで帰宅後に調べると、標高点468(大駐車場の東)を鷲子山山頂というらしい。ガイドブック(山歩きを始めるにあたって購入した「○○の山120」と05年6月の購入した「○○百名山ガイドブック)ときたら全くいい加減な表現で、大鳥居、楼門をくぐり、石階段(多分フクロウの石階段のこと)を登り切ると鷲子山山頂で神社の本殿がある。地図にはその地点を鷲子山468としてある(地形図を見れば一目瞭然この地点は463でしょう!!)。
 標高点468を踏まなかったのは事前調査をしなかった自分の責任でガイドブックのせいではないことは明記しておく。地形図に記載の鷲子山山頂を踏んだのだからよしとしよう。
 栃木百名山も新湯富士、鎌倉山と芳賀富士の三座となる。ウーン!? 自分にとっては栃百でもっとも難しい山が残ってしまった!どうやって山頂を踏むか悩まねばならない。


左: 左手が栃木 右手が茨城 右: 大鳥居の後ろに楼門


左: フクロウの石階段を登って更に進む 右: 標高点463 地形図ではここが鷲子山山頂 あら不思議、山名板がない!! 標高点468を山頂というのは、家に帰ってから知った


 山頂(463)を踏んで駐車場へ戻る途中で、フクロウだらけ(写真は極一部) フクロウ=不苦労らしい 左: 十干十二支 右: 日本一の大フクロウ像とか 
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