ひとり山歩き588 : 瑞牆山荘から瑞牆山をピストンしてきました。雪はよく締まり快適に歩くことができ、山頂からの展望も素晴らしかったです。
瑞牆山(2230)
2015年3月25日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:35) = 瑞牆山駐車場(5:30/5:45) − 林道出合(6:10) − 富士見平小屋(6:40/6:45) − 天鳥川・桃太郎岩(7:25/7:30) − 大ヤスリ岩基部(9:10) − 瑞牆山(9:50/10:45) − 天鳥川(11:45) − 富士見平小屋(12:20/12:30) − 林道出合(12:55/13:00) − 駐車場(13:30/13:45) = 自宅(17:40)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 瑞牆山荘
 ヤマレコ記録を参考に、瑞牆山荘から瑞牆山または金峰山へ行こうと考えていたが、登山靴底の張替え完了待ちであった。三日ほど前に修理が完了し、本日は少し風は強いが晴天が予想されるので実行することにした。瑞牆山にするか金峰山にするかは、富士見平小屋で体調や天候を見て判断することにした。ヤマレコ記録によると瑞牆山荘までは、なんら問題ないが、山荘から駐車場までの約100メートルノ間は除雪してなく、轍が深くてスタックする車もあるだ。かなり気温が上がり日数も経ち大丈夫とは思うが、万一を考えて予備として北横岳〜縞枯山のスノーハイクの準備もしておいた。 
 金峰山にするか瑞牆山にするかは、富士見平小屋で当日のコンディション(体調、天候等)を見て決めることにする。金峰山の場合はより時間がかかるので、明るくなったら歩き始めるべく自宅をスタート。栃木ICで高速に乗り、佐久南ICで降り、それ以降は完全にカーナビ任せ。長野県の川上村から山梨県境への登りで、道端に残雪を見たが道路上には瑞牆山荘まで雪は皆無だった。問題の駐車場への林道の雪は殆ど溶けていて駐車場への入口にほんの僅か残雪があるだけで、今日はノーマルタイヤだったとして全然問題なし。
3 瑞牆山へ  トレースは明瞭でよく締まっている アイゼン必須、ピッケルは選択可  山頂からの展望は!!!
 駐車場に到着直後に入ってきた二人組に先立って駐車場の北西端から登山道に入る。積雪なしで凍結した登山道は歩きやすい。瑞牆山荘からの踏跡を合わせ向きを北東に変えて進んで行く。林道を横断して土留の丸太階段を登って東寄りに進むと残雪が現れる。でも、よく締まっていて無アイゼンでも滑るようなことはない。標高点1722の西で尾根上に達すると、なんて近いんだろうって感じで枝越しに瑞牆山が見えた。それとともに北風をまともに受けるようになった。よく締まったトレースを追うと富士見平小屋に達した。ここでアイゼンを装着しながら金峰山にするか瑞牆山にするか悩んでいると、駐車場に直後に入ってきた二人組が追いついて来て、金峰山へ向かった。金峰山への稜線では北風をまともに受けそう。途中で挫折するのは嫌だ。瑞牆山ならその南斜面が風を遮ってくれるから大丈夫だろう。 

左: 林道出合 ここまでは積雪なし 右: 林道からは徐々に雪が増える(標高点1722付近)


左: 標高点1722付近で瑞牆山が見えた 右: 富士見平小屋 瑞牆山は左奥へ 金峰山は前を右へ 風が強いので瑞牆山に行くことにした
 結局は強風を考慮して瑞牆山へと進むことにした。北東へと進むと、思惑通りに風はなくなりヤレヤレ。明瞭なトレースはよく締まり、アイゼンがカリカリと気持ち良く噛んでくれる。富士見平小屋から僅かに登って下ると天鳥川に達する。標高では富士見平小屋とほぼ同じで今の時期はたんなる鞍部にしか見えない。そのすぐ先に桃太郎岩、大岩が真っふたつに割れている。自然の力って恐ろしいね。
 トレースは明瞭で、足の沈みは皆無。トレース傍に脛程度の踏抜き跡があるが、こんなの何故つくのていう感じ。標高1800あたりに本日のコースで唯一のアイスバーン箇所が現れる。その端を通過して問題なし。テープや赤ペが目印になっているが、今日に関してはトレースが案内してくれる。標高1950位になると大きな岩がトレースの脇に目につくようになる。


左: 天鳥川 右: すぐ先に桃太郎岩


左: 唯一のアイスバーン(標高1800付近) 右: 赤ペンキも時々 トレースは明瞭で、よく締まり歩きやすい


左: クサリは半分埋まっているが、使う必要性はなし(標高1910) 右: 岩から氷柱(標高2000) 赤テープも多い
 標高2000あたりからは勾配が急になるが、アイゼンとダブルストックで何ら支障はなく、足元が滑るなんていう心配は皆無。標高2070で針葉樹林の樹木の隙間から富士山が遠望できた。山頂までに遠望できたのはここだけ。標高2100で大ヤスリ岩の基部に達した。高さはどのくらいあるのかな。家に帰って調べると、北杜市観光協会のHPでは30m、クライミング記録では40mなんていうのもあった。基部からトップまでの高さなのかな?? それならもっとありそう???
 標高2200を越すと緩やかになり、北から東そして南へと樹林帯を巻いて進むようになる。黒森コース(トレースはなし)を合わせてロープと梯子(今まで何箇所かでクサリ、梯子やロープがあったが、利用度ゼロ)を通過すると開けて瑞牆山頂に達した。


左: 樹木の隙間から富士山(標高2070 山頂までで遠望できたのはここだけ) 右: 大ヤスリ岩(高さは北杜市観光協会HPによると30m・・・そんなもんかな??)


黒森コース(トレースなし)を合わせて右へ廻り込むとロープと梯子が現れ、すぐに山頂到着
 山頂に到着直後に埼玉からの単独行氏が現れる。ザックを降ろさないうちにシャッターを押して頂く。展望は素晴らしい!! 北西に八ヶ岳、西に中央アルプス、南西に南アルプス、南に富士山、南東に金峰山と目移りがする。山頂から大ヤスリ岩を見下ろすと、すぐ下にトップが見える(高さ30と40mというのは基部からでなく、上部の塔状の部分をいうのかも・・・帰宅後写真を見て)。


左: 瑞牆山頂 (こんな不格好で歩いている) 右: 大ヤスリ岩


左: 南アルプス 右: 八ヶ岳


左: 富士山も(中央) 右: 金峰山
4 復路  復路もピッケル使用せず 
 急斜面の下りは、要注意でいつでもピッケルを使用できるようにサーベルの如く腰からぶら下げて下山にかかる。トレースは依然としてよく締まりアイゼン雪面をよく噛んでくれるし、ストックも雪面を捉えてくれているので、ピッケルを使うような場面は現れなかった。思ったとおり単独行氏にはすぐに追い越された、ピッケルを手にしてはいるがアイゼンだけでゾンドン下って行く。自分には、つま先下がりの急斜面をアイゼンだけで支える膝のバネは残念ながら残っていない。急ぐ必要性は全くないのだから安全第一に徹する。
 アイスバーン箇所を越すと、単独行者が登っていた。本日の瑞牆山は自分を含めて3名のようだ。桃太郎岩先の天鳥川からは登り返して、少し下ると富士見平小屋だ(小屋と天鳥川とは標高はほぼ同じ。小屋付近からは富士山が見えるらしいが目に入らなかった。まだ下りが続くのでアイゼンは装着したまま下る。トレースはまだよく締まっているので歩きやすい。標高点1772先から斜面を下り始めると、30名位の若者集団が大きなザックを背負って登ってゆくのとすれ違う。まだ12時を過ぎたばかり、富士見平でテントを張るのかな。林道出合でアイゼンを脱ぎ、腰からサーベルを外してザックに収納する。
 往路と同じルートを通っても面白くない。距離的には長くても時間的にはさほどかわりなしと、カラマツに囲まれた林道を下ることにした。林道はダートだがよく管理されている。林道の大部分は雪が溶けていたが、日陰には残雪があり深い轍が残っていた。駐車場には自分の車を含めて6台。1台は瑞牆山へ向かったとして、残り4台は金峰山だろう。早朝に自分に続いて入ってきた車はまだ残っていた。 


復路で 左: 駐車場への入口付近には僅かに残雪 右: 駐車場
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