ひとり山歩き586 : 栃百の萬蔵山に雲巌寺から歩き始めました。併せて雲巌寺の北西にある假庵ノ頭(三角点494.4)と北北西に位置する西ノ入の頭(三角点574.9)を訪問してきました。藪は一部に篠竹の密藪があるも植林の尾根ですから我慢の範囲ですが、展望は期待できません。
雲巌寺から假庵ノ頭(494)〜萬蔵山(534)〜西ノ入の頭(574)周回
2015年3月11日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:40) = 雲巌寺前駐車場(5:55/6:10) − 取付き(6:15) − 假庵ノ頭(△494)((7:20/7:30) − かりいほ(7:50) − 林道へ(8:35) − 八溝縦貫出合(8:55) − 萬蔵山参道口(9:10) − 雲光教寺(9:20) − 萬蔵山(9:45/10:00) − 530級ピーク(10:25/10:30) − 西ノ入の頭(△574) − 東電巡視路出合(11:55) − 南いわき線145号鉄塔(12:35/12:40) − 廃林道入り(12:45) − 廃林道から尾根取付き(13:05) − 假庵ノ頭(13:30/13:40) − 雲巌寺前駐車場(14:35/14:50) = 自宅(16:40)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 雲巌寺
 雪山へと様子を伺っていたが、本日は強風が予想されるので雪山は中止とする。その代わりに残り6座となった栃百へと出かけることにする。6座のうち5座は茨城県境に近く、この方面の山には知識の持ち合わせがない。ネット情報を利用して比較的長時間の山歩きができるコースが検索できた。しぼれさん野球親爺さんが萬蔵山(534)、富士山(△497.5)、西ノ入の頭(△574.9)を周回されている。このコース取りに倣ってみようと、記録を読んでみると途中の530m級ピークにRKさんの三角点494.7標識が付いているのが判明した。今までに数えきれない位のRKさんの三角点標識を見たが、1件だけおかしな場所に取付けてあった(ひとり山歩き259参照)。その時の自分の結論としては誰かが移設したかRKさんが落としたものを拾って取付けたのではなかろうか。530m級ピーク(三角点ではない)にRKさんが取り付けるなんて信じられない。RKさんが取付けの途中で落としたものを三角点標識の意味を知らない人が取付けたのであろう(そうとしか思えない)。この標識の三角点494.7(地形図新板では494.4)は雲巌寺の北西約1kmに存在する。
 雲巌寺からこの三角点峰(カワスミさんの山標識を期待して)経由で、萬蔵山に登り、530m級ピークでRK標識を回収して、西ノ入の頭経由で再び三角点474.7に立ち寄ってRK標識を取り付けることにする。雲巌寺を6時頃にスタートできるように家をでる。今日は大田原も今日フッkが予想されるので少し心配だが、ほとんどが植林の尾根筋歩きで問題なかろう。雲巌寺前駐車場に到着した時には、始発のバスがまさに出発しようとしていた。車載温度計マイナス3度
3 雲巌寺 − 假庵ノ頭 − 萬蔵山  予想通り三角点峰にカワスミ標識あり  萬蔵山頂きは山名板多い
 始発バスを見送って雲巌寺手前を左へ150メートルほど進んだ橋の地点から取り付くことにしていた。付近に散歩の人がいたので、地形図をよく確認せずに取り付いた。藪っぽい急斜面を登るに連れて右手により高い尾根筋が見えてきた。取付きにミスったことを知るも、やり直しは癪にさわる。取り付いて10分程度で作業道に出合った。ここでどうするか検討する。今登ってきた尾根筋でも目指す三角点峰に達するが、この作業道を利用して計画尾根に戻ることにした。作業道や踏跡を利用して時間的ロスはあったが容易に計画尾根に達することができた(10分程度のロス)。尾根上は多少藪っぽいが、どうのこうの言うほどではない。雲岩寺の木柱をみると東西に明瞭な踏跡があり、左手に進む。尾根上には頭にマンジ印のついた石標が連続していた(マンジ印の石標は初めて見た?)。踏跡を辿って次の雲巌寺木柱の先で方向を変えて進むと三角点494.4(地形図の旧版では494.7)ピークに達した。三角点付近の立木に期待通りカワスミさんの山名板があり、文字が霞んでいるが假庵ノ頭と読める。萬蔵山の東に位置する530級ピークにあるRK三角点標識を回収してここに取り付けようと決意を固める(名がなければ、どうしたかな?)。


左: 駐車場から雲岩寺を見て出発 右: 手前左手に取り付く(ミス) 道路標識の左で取り付くべきだった (雲巌寺方面を振り返って)


左: 雲岩寺の木柱を見て左の踏跡へ 右: マンジの標石(初めて見た?)が連続


左: 三角点494.4(旧版では494.7)山頂 右: 山頂にはカワスミ標識「假庵ノ頭」 

 假庵ノ頭から植林の尾根筋を北西に下ると、かりいほに達した。ここから暫くは舗装道を歩く。二つ目の三叉路には黒羽山の会の標識が萬蔵山は右手へ誘っているが、これを無視して左手に進み、500メートルほど先で右手に林道を見て、ここへ入ってゆく。木材小屋の先で林道は分岐し、道筋は荒れているが距離的に短い左手に進む。やがて林道は消えて踏跡歩きとなる。その踏跡も消えて狭い沢ないを歩き、八溝縦貫の擁壁が見えた時点で尾根に取り付く。擁壁を越すのに少しばかり苦労したが、八溝縦貫に出合ってヤレヤレ。
 道路際に木材が積んである場所が堂平で黒羽山の会の標識が萬蔵山へ誘っているが、尻高田からの一般ルートで登ることにして舗装道を約10分歩くと、萬蔵山参道口(登山口)で萬蔵山参道の石碑と八っぺ会の標識を見る。白糸の滝(今の時期は水流少ない)を見て、更に進んで100段以上の石階段を登ると雲光教寺に達した。
 お堂の前を右手に進むと、すぐに道筋は消えてしまう。萬蔵山へはお堂の左手に進むべきだったこと知るも、引き返す気は無く藪を漕ぐ。尾根上に達すると藪は少なくなり、マークを見ながら登ってゆく。やがて堂平からの尾根に合流すると、すぐに萬蔵山の山頂に達した。山頂には石祠とその周辺には10枚位の山名板を目にする。展望は全くなし。

左: 假庵ノ頭を下ってかりいほを俯瞰 右: 二つ目(*)の三叉路、黒羽山の会標識では右へとなっているが左へ進む (最初の三叉路を二つ目に訂正・・・15.03.15) 


左: 林道へ進む 右: 八溝縦貫出合(右下から登って来た)


左: 堂平(登山口は標識を右へ) 右: 萬蔵山参道口 手前の舗装道は尻高田から・・・一般的にはここを登ってくる


左: 雲光教寺への石階段 右: 雲光教寺 萬蔵山へは左手に進むのが正解らしい、右へ進むと藪がまっている


萬蔵山山頂の山名板 左: 黒羽山の会 右: 山部3D、栃木の山紀行、RKプレート その他にも数枚あり
4 萬蔵山 − 西ノ入の頭 − 假庵ノ頭  一部に篠竹の密藪あり 西ノ入の頭から先は巡視路と廃林道歩き
 萬蔵山から東へ尾根沿いに進むと針葉樹の小藪が現れ、鞍部付近からは灌木藪がが深くなり、ついには篠竹の密藪地帯となる。距離にして50メートル、時間にして数分の辛抱で植林に突入し藪から開放される。530級ピークに達したが、RK標識が見当たらない。地面に落ちている標識はすぐに見つかった。これを回収しウェストポーチに収めて先に進む。
 次の540級ピーク外れから560級ピークにかけ西側が伐採地となっている。近場のGCゴールデンウッドはよく見えるが、日光連山、高原山や男鹿山塊は雲の中。本日唯一の見晴所なのに残念。樹林帯にいると風を感じなかったが、風当たりが強く頬に痛みを感じる。伐採地に引きずられて少し進んで方向違いに気づき慌てて方向を修正する。先の鞍部付近は笹と蔓に少しばかり悩まされる。以降は藪はなし。尾根沿いに見出し標が設置されている。標高510あたりで黒羽山の会の関谷沢ノ頭なる標識が地面に落ちていた。その標識には560mと書いてあったので、先刻の間違いかけた伐採地のピークが560級で、そこが関谷沢ノ頭なのかもしれない。
 以降は踏跡を境界見出し標を追って北東に進み、見出し標121地点が三角点574.9で中ノ入の頭なる黒羽山の会とカワスミ標識とRK三角点標識を見る。因みに黒羽山の会は03.11.24の日付、カワスミ標識は05.12.10の日付となっている。


左: 萬蔵山東の針葉樹藪 右: 篠竹の密藪


左: 530級ピークでRK標識回収 右: 伐採地からGCゴールデンウッド (遠望は利かず)


左: 見出し標多数あり 右: こんな優しい道筋もある


西ノ入の頭(三角点574.9)の山名板  左: 黒羽山の会 右: カワスミとRKの揃い踏み
 530級ピークで回収したRK標識を假庵ノ頭に取り付けるべく西ノ入の頭から南尾根に進むと10分も経たないうちに東電の巡視路に出合う。以降は明瞭な道筋を東電の黄色標柱や黄色頭で貸巡と記入のあるプラ杭を見ながらのお気楽歩き。南いわき線145号鉄塔まで容易に達した。この尾根の東側に送電線が敷設されているから、どこかで巡視路に出合うとは予想していたが、1.7km時間にして40分も歩けるとは思ってもいなかった。
 鉄塔から下に見える舗装道に下ると、これから進む尾根沿いに廃林道が目に入った。廃林道の一部は藪化しているが、尾根上歩きに比べれば高速道みたいなもの。距離にして約1.2km時間にして40分廃林道を進むと、尾根沿いから方向がずれだしたので、廃林道から別れて尾根に取り付く。この尾根筋も植林で特記するほどの藪はない。一旦下って登り返すと假庵ノ頭で、RK標識を取り付ける。カワスミ&RK標識がそろうと見栄えがするな、と事故満足。
 雲岩寺の木柱を見て往路とは異なり、東へ急下降する。尾根沿いに踏跡は続くようだが、このまま進むと雲巌寺よりも先に下山ということになる。雲巌寺方面にコンパスを併せて小尾根をくだると標高330あたりで踏跡に出合い、以降はこれを追って下って行く。眼下に雲厳寺の建物が見え出した。境内の東端に下りられるよう調節し、無事に雲巌寺に下山。境内を見物してから駐車場に戻る。 


左: 東電巡視路特有の階段 右: 黄色標柱と巡視路


左: 南いわき線145号鉄塔 (右下へ舗装道 右上へ廃林道) 右: 廃林道(一部は藪化している)


 カワスミ&RK標識揃い踏みの三角点494.4(旧494.7)の假庵ノ頭 


雲巌寺 左: 山門 右: 仏殿
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