ひとり山歩き585 : 栃木・茨城県境を高戸山から花瓶山まで歩き、大倉尾根経由で周回してきました。尾根筋はほとんどが植林の中で、展望は期待できません。
如来沢林道口から高戸山(581)〜花瓶山(692)〜大倉尾根の向山(548)周回
2015年2月28日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(4:45) = 大田原市須賀川・如来林道口に駐車(6:55/7:05) − 高戸山取付き(7:15) − 標高点426(7:35) − 県境尾根出合(8:30) − 高戸山(8:35/8:40) − 幼木帯T(9:15/9:20) − 幼木帯U(9:25) − 境界見出し票250(11:20/11:30) − 大倉尾根口(11:40) − 花瓶山(11:45/11:50) − 次郎ブナ(12:05) − 太郎ブナ(12:15/12:20) − 花瓶山(12:45) − 大倉尾根口(12:50/13:00) − 向山(14:15/14:20) − 向山登山口(如来沢/向山林道ゲート)(14:45) − 駐車地(15:10/15:20) = 自宅(17:15)
Aルートマップ
B写真集 今回は掲載写真なし
2 自宅 − 如来沢林道
 茨城県境に近い山について、先日掲示板に投稿があった。その中に高戸山という初めて目にする山が含まれていた。その山を地形図で調べているうちに、栃木百名山のひとつである花瓶山まで県境尾根を歩けそうだと気がついた。10年くらい前にYoshiさんが茨城県境尾根を歩いているというっことを思い出し、HP「高原山探訪」で調べてみると、やはり(04年3月21日)歩いていることがわかった。花瓶山 高戸山で検索するとブログ「中年からの山歩き」の野球親爺さんが04年2月19日に歩いている。その他に1件索できた。今回は野球親爺さんの記録を参考を参考にさせていただいた。
 周回コースとなるので、野球親爺さん同様に大田原市須賀川で県道13号から如来集落に入り、集落の外れで舗装が切れた如来沢林道入口に車を駐めた。
3 高戸山 − 花瓶山 − 太郎ブナ  植林の中の単調な尾根筋 危険箇所はなく、展望も期待できない
 駐車地から三叉路(標高点296)に戻り、大倉沢(?)林道へと進み、二つ目の林道分岐を右に折れて、すぐ先で尾根に取り付く。尾根上には灌木藪と笹薮が多少はあるが、がいして薄い踏跡が続く。伐採地を登り切ると標高点426ピークでここからは男体山〜女峰山が展望できた。このピークからは、方向を南から東に変えて緩やかに登ってゆく。途中の460級小ピーク手前でスズタケ藪が現れるが大したことはない。標高500の鞍部から登り返すと県境尾根に出合う。5分程で三角点のある高戸山山頂に達する。三角点の先に紅白の送電線鉄塔があるも展望は全くなし。厳密に言うと三角点は茨木側にある。


左: 大倉沢(?)林道の二つ目の林道出合を右に入って、すぐ先で尾根に取り付く 右: 尾根筋の藪(標高380付近) 殆どに薄い踏跡あり  


左: 標高点426直下の伐採地 右: 426ピークからかすかに男体山〜女峰山


左: 高戸山西尾根の踏跡(460級ピーク付近) 右: 高戸山山頂 (奥に送電線鉄塔あり)
 高戸山山頂から県境に戻って北進すると、すぐ先の小コブで送電線巡視路は東へと下っている。ここから巡視路と別れて尾根上を進むのだが、基本的には植林の中の歩きで薄い踏跡が拾える。幼木帯TとUを通過する際、日光連山〜男鹿山塊〜高原山あたりが目に入る(残念ながら、安物のデジカメでは写っていない)。通常はこのような日当たりの良い場所は藪に悩まされるのだが、ここは藪はなくすんなりと歩ける。
 この付近の県境尾根は目立ったピークはなく、尾根筋も単調、藪もなしで面白みは全くない。もう一度歩けと言われたら、喜んで歩きますなどとはとても言えない。地形図で右(東)から破線が合流するあたりで、右下に薄い踏跡らしいものがみえた。尾根筋はほとんどが杉/檜の植林だが、時には片側(概して茨城側)に自然林が現れる。今日は大田原方面は強風ということだったが、植林歩きでは風は感じない。自然林となると多少は風通しが強くなり頬に痛みを感じる。境界見出し票が連続しているので、地形図を見ることが少なくなってしまう。境界見出し票250は区切りがよいので、ここでエネルギー補給の小休止。
 境界見出し票267が大倉尾根口で黒羽山の会の標識がある。大倉尾根には道筋が付いているのを確かめて直進すると約5分で花瓶山山頂(見出し票276・・・大倉尾根口から300メートルの間に10個あり、こんなに必要なのかね?)に達した。ここは県境上に位置するが、地形図によると最高部は茨城側の標高点692である。山頂からは展望は無く枝越しに八溝山らしい山が見えるだけ。もうこの付近に来ることはないだろうから県境尾根を北進して次郎ブナと太郎ブナを見てくることにした。山頂からアップダウンを重ねて約15分で次郎ブナに達した。あわれにも寝姿をさらししている。写真に全容を納められなかったが、かなりの巨木だ。傍の立木は嫁さんかね?? 更に10分進むと太郎ブナに達した。周辺はなわを貼って立入り禁止にしているが、肝心の太郎ブナは切株と若木を残して跡形も無い。2年前の野球親爺さんのブログでは未だ立ち姿が写っているのだが。やがては次郎ブナも同じ運命か。


 幼木帯 左: 踏跡(通常はやぶ化しているのだが) 右: 奥に日光連山〜男鹿山塊〜高原山が肉眼では見えるのだが


左: こんな踏跡歩きが多い 右: 時にはひ弱な(?)な藪も


左: 見出し票250(こんな明瞭な見出し票が連続する) 右: 大倉尾根口(向山は左へ) 見出し票267


左: 花瓶山頂 右: 八溝山(?)が枝越しに見えるだけ

左: 次郎ブナ(やがては太郎ブナのように撤去されてしまうのだろう) 右: 太郎ブナ (2年前の野球親爺さんの写真では立ち姿があったのだが、今は切株と若木だけ)
4 復路(大倉尾根経由) 小ピークを何度も越すのでなかなk高度が下がらない  多少薄い場所もあるが登山道が続く
 往路を花瓶山そして大倉尾根口までもどり、ここで最後のエネルギー補給。登山道は場所によっては笹や灌木が被っているが、ほとんど藪なしと言って良い。また場所によっては登山道が薄い場所があるが迷うことはないだろう。下山にもかかわらず小ピークを何度も越すのでアップダウンが多く、標高が下がらないので嫌になる。この大倉尾根も基本的には植林だが、西側の一部に自然林を見る。でも、展望は全くなし。
 標高点548が向山でここからは大倉尾根と別れて西の如来沢林道に下る。西尾根を下るものと予想していたが、実際にはその南隣りの尾根筋を下るように登山道が付いている。登山道が薄い箇所もあるが、尾根を外さねば問題はない。作業道に出合うと、すぐ先で林道が待ち構えている。如来沢/向山林道ゲートで向山入口(大倉尾根 花瓶山)の標識を見る。
 よく管理された如来沢林道を途中で小さなダムの横を通って下り、樹林が切れると駐車地に無事帰還。これで栃百は残り6座か。車で拾い歩きができれば、簡単なのだが。今日のような歩きをすると完登はいつになるやら。


登山道の様子 左: 標高640付近 右: 標高620付近  高度がなかなか下がらず嫌になる


左: 向山(548) 右: 林道出合(この手前を右へ)


左: 向山登山口 (如来沢林道は主面へ 向山林道は手前右へ) 右: 如来沢ダム
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