ひとり山歩き584 : 茶臼岳経由で南月山を目指しましたが、日の出平付近は灌木が多くスノーシューでも踏抜き地獄となり、南月山は諦めました。好天に恵まれ途中での展望を楽しむことが出来ました。
茶臼岳(1915)〜日の出平
2015年2月21日(土) 快晴
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:00) = 大丸温泉駐車場(4:20/4:40) − 峠の茶屋跡(5:30) − 中の茶屋跡(6:20) − 茶臼岳取付き(6:30) − ルート踏跡出合(7:15) − 茶臼岳(7:45/8:00) − 下山(山頂駅〜牛ケ首ルートの標高1720付近)(9:20/9:40) − 牛ケ首(10:05/10:10) − 日の出平(標高点786)(11:10/11:30退却)  ー 牛ケ首(12:10/12:20) − 峰の茶屋跡(13:00/13:05) − 中の茶屋跡(13:25) − 峠の茶屋跡(113:45) − 大丸温泉駐車場(14:20/14:30) = 自宅(16:35)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − 那須
 今回は那須岳へゆこうと決めていた。茶臼岳を手始めに朝日岳や三本槍岳へ行く人は多いが、南月山へ向かう人は少ない、峰の茶屋跡から牛ケ首、日の出平経由で南月山へとスノーハイクしたことがある。その時は牛ケ首からはワカンを活用したが、日の出平は灌木が多く、踏み抜きが多かった。それでも朝日岳〜三本槍岳方面同様にに展望を楽しむことができた。今回は茶臼岳の山頂を踏んでから南月山へ向かうことにする。その分時間がかかるのでワカンに代えてスノーシューを活用することにする。
 本日は高気圧におおわれて好天が期待できる。名物の強風も天気予報の等圧線から判断するに大したことはなさそう。好天で土曜日ときたら、大丸温泉駐車場は混雑しそう。何時ものように早出をすれば問題なかろう。登山靴とスパッツ装着のために道の駅・那須友愛の森に立ち寄ると、全くの無風状態、これなら問題なしと予備に準備してきた高原山周辺のスノーハイクの地形図をしまい込み、大丸温泉駐車場に向かう。駐車場が近づくと場所によっては圧雪状態になっているが全然問題ない。大丸温泉駐車場にはすでに10台以上は駐まっていた。車載温度計マイナス9度

3 茶臼岳 − 日の出平  茶臼岳南斜面下りは思ったより厳しかった 日の出平付近はスノーシューでも踏抜き多く、南月山は諦め
 今日は岩の多い茶臼岳の北と南斜面を直登直、直下降するので、アイゼンでなくチェーンスパイクを履いて出発する。トイレ前で登山カードを投函し冬道に入ると、真新しい踏跡が目に入る。どうやらすでにスタートした人がいるようだ。冬道はよく締まっていて歩きやすい。すぐにアイゼン装着者に追い越された。ロープウェイ山麓駅直下は除雪してあるのでこれを歩く。山麓駅から先の除雪はまだまだ先になるのだろう。今の所積雪が多いのか少ないのかは不明だが、トレースが締まっているのでありがたい。峠の茶屋の駐車場は残雪は薄く、ここから夜明け前の市街地の灯りを楽しむ。
 駐車場からもトレースはよく締まり、背中のスノーシューが重荷(これを今から活用するようでは南月山などとても無理)。鳥居は貫の下端まで雪に埋まっている。今までの経験範囲では一番積雪が多い感じ。樹林帯の歩きも心配したような足の沈みはない。なんとか日の出を中の茶屋跡で迎えようと、後方を振り返りながらの歩き。丁度、中の茶屋跡で日の出を迎えることができた。朝焼けと日の出を山で拝めるのは早出の楽しみのひとつ。ここからは雪は吹き飛ばされて凍結路となる。こんな場所ではアイゼンよりもチェーンスパイクはありがたい。150メートルほど先を取付き地点とし、”角”で方向を定める。

左: 峠の茶屋跡から市街地の灯 右: 貫の下まで埋まってしまった鳥居 新しい踏跡あり


左: 日の出直前(6時15分) 右: 日の出(6時21分、中の茶屋跡から)


左: 取付きから”角”を目指す 積雪は殆ど無く、ガレた斜面は登りやすい 右: ルート出合直下(標高1810)
 北斜面はガレ気味で、雪は殆ど残っていなく、凍結状態となっている。植生のない岩の部分を登ってゆく。年の1月18日(ひとり山歩き543)ではアイゼンで登ったが、今回のほうがはるかに歩きやすい。おまけに前回は強風に悩まされたが、今回は無風状態で念のためにと着けた目出し帽が邪魔なくらい。標高1840で峰の茶屋跡からのルートの踏跡に出合った。朝日岳方面の展望が素晴らしい。今日は、滅多にない登山日和だ。展望を楽しみながら、登ってゆくも、いつもは地肌が露出した箇所があるのだが、今日に関しては地肌露出は皆無。この二三日で降雪があったのだろう。ということは、日の出平あたりで悩まされそう・・・相変わらずの心配性、高校時代に流行ったケセラセラも大切だぞ。下山者とすれ違い、鳥居と山頂の間で二人目の下山者とすれ違う。厳寒期の茶臼岳山頂は今回が四度目。紅葉の那須岳よりも真っ白の那須岳のほうが好みだ。 山頂からの展望は360度のパノラマだが、どうしても目は日光連山と南月山方面にいってしまう。


ルート出合から 左: よく締まったトレース 右: 朝日岳


左: お鉢 右: 山頂の鳥居(今日はここまでに地肌の露出がなかった)


左: 茶臼岳山頂 右: 山頂から南月山〜日の出平稜線 奥に日光連山


左: 大倉尾根 右: 日光連山(奥)と男鹿山塊(中央)
 山頂から牛ケ首へと南西に直下降は岩壁あるので不可能。先ずは、山頂から往路を少し戻って、南に下りながら牛ケ首方面へと廻り込むつもりだが、果たして上手く行くか。南斜面を見おろすと、大きな障害物は無く、岩がゴツゴツしているので足がかりはあり何とかなるだろう。ダメなら戻れば良いと、下り始める。最初は大きめの岩を縫うように下り、だんだんと岩が小さくなり、浅い雪面歩きが増えてくる。場所によっては雪の下がザレていて足元が滑ることがある。高所恐怖症気味なので、奥白根山の南東斜面と同じで樹木がないと恐怖を感じる(同じ急斜面でも湯元温泉から外山鞍部への登りは樹林内だから全然怖くない)。フットワークの良い人ならスイスイという感じかも知れないが、ここで滑落したら大変と慎重の自乗くらい注意しながら下る。最後の40メートルくらいは雪渓状態で手漕ぎシリセードで下る。山頂駅から牛ケ首登山道を思しき地点に下山し、立ち上がると膝上までの沈みとなる。ここでチェーンスパイクからスノーシューに履き替えて、エネルギーも補給する。
 斜面化した登山道の下りはスノーシュでも踝程度の沈み。登りに転じると積雪は浅くなり、牛ケ首では地肌部分見えた。山頂からここまでは、慎重に歩いたこともあり、計画の倍かかってしまった。オーソドックスに山頂から峰の茶屋跡、牛ケ首と歩くのと同じ程度要した。北斜面の登りは別として南斜面はの下りは避けたほうが無難。


茶臼岳の南斜面 下るに連れて岩が小さくなってくる ザレ箇所もある 左: 標高1880付近 右: 標高1830


左: 山頂駅〜牛ケ首ルート出合直前はシリセードで 右: 牛ケ首へ向かう(殺生石分岐付近)


左: 牛ケ首から噴煙を眺める 右: 日の出平への稜線
 牛ケ首から日の出平への稜線を観察して、尾根筋を僅かに下って登り返す。高度が上がるにつれて、稜線の途中に下の写真のようなコブがあり、スノーシューで登れるか心配したが、適度な沈みで滑落の心配もなく思ったよりは容易に越すことができた。問題はその後に待っていた。標高1750を越して平坦歩きとなると、踏抜き地獄が待っていた。このあたりはツツジを中心とした灌木が多く、その周辺は積雪が密でないから、近づくと膝上まで踏み抜いてしまう。おまけにスノーシューが灌木の枝に引っかかり抜くの苦労する。時々はうすく雪を被った夏道歩きとなるが、すぐに見失ってしまう。灌木が頭を出していない雪面を求めて歩くのだが、どうしても灌木を突破せねばならず、そのたびに踏み抜きで往生した。前回11年2月20日(ひとり山歩き431)の時はワカンで歩いたがこれほどの苦労はしなかった。日の出平の沼ッ原分岐には牛ケ首から60分要した、前回はワカンで40分。
 ここから南月山までは前回は50分要したが、今回は1時間以上は要するだろう。南月山には一度積雪期に行っているので、今回はどうしてもという気がおきない。どうするか考えていると、アイゼンの単独行者が登って来た。最後の灌木房地帯を突破するのに苦労していた。トレース利用の礼を言われる。自分はここから引き返すというと、単独行者も諦めたようで、お湯を沸かし始めた。


日の出平への稜線 上部のコブを越すのが嫌らしいが滑落の心配はない (右は左の写真を部分拡大)


日の出平から 灌木に近づくとスノーシューでも踏抜き多発 左: 茶臼岳 右: 那須高原を見下ろす 
 復路(三重の茶屋跡経由) トレースで苦労なし
 往路の踏跡をたどる。トレースがあるとやはり楽だな!! 日の出平で出合った単独行者がおいついて来た。牛ケ首でスノーシューからアイゼンに履き替える(チェーンスパイクでは気温上昇で団子が成長しやすいので避けた・・・チェーンススパイクの欠点)。無限地獄付近は熱で地肌が露出している。その先は峰の茶屋跡までほとんど積雪は連続。トレースができているので歩きやすい。牛ケ首/山頂分岐まで来ると、急に人が多くなる。スノーシューは言うに及ばずワカンを背負っている人はいない。なんだか場違いな所に来てしまったようで気恥ずかしい。峰の茶屋跡で剣ヶ峰と朝日岳方面を眺めて下山にかかる。途中で何人にも追いぬかれたり、これから登る人とすれ違う。今までの経験では、茶臼岳だけに登るなら早朝よりも今の時間帯のほうが風も弱まっていて良さそう(何時も下山時にそのように感じる)。
 今日は土曜日で好天気と来ているから人が多いようだ。往路に比べたらトレースは完全にチャンネル形に変わっている。中の茶屋跡から下は樹林帯、登る人はまだ多い。自分の登山スタイルでは今頃から登るなんてありえないことだが。早朝は鳥居の脇に僅かな踏跡があっただけだが、今は道路のようになっている。峠の茶屋跡から朝日岳を見納めにしてドンドン(気持ちだけは)下ってゆく。すると脇をスキーが通り過ぎる。枝を上手く潜って進むのには感心。大丸温泉駐車場は満杯で通路にも駐めているので、出るのに何度も切り返しを行う。 南月山までは行けなかったが、適度な運動となり大満足。

左: 牛ケ首 手摺にエビのしっぽ  右: 茶臼岳西斜面トラバース


左: 牛ケ首直近(無限地獄)の噴煙 右: 北西から見る噴煙


左: 剣ヶ峰と朝日岳 (牛ケ首/山頂分岐から) 右:茶臼岳と下山者 (峰の茶屋跡から)


左: 鬼面山 (中の茶屋跡から) 右: 鳥居 (踏跡がいっぱい)


左 峠の茶屋跡から朝日岳 右: ロープウェイ山麓駅
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