ひとり山歩き582 : 塩谷町の石尊山と後山、宇都宮市の高へら山そして日光市の小山山を歩いてきました。距離的には舗装道歩きのほうが長くなりましたが、何れも(後山と小山山は地形図に記載なし)地元の信仰の山で、山頂には神社が祀ってありました。
塩谷町総合公園から石尊山(480)〜後山(320)〜高へら山(432)〜小山山(300)
2015年2月9日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(4:30) = 塩谷町総合公園(6:25/6:35) − 尾根取付き(6:50) − 石尊山(7:25/7:30) − 標高点426(8:20) − 標高点349(9:10) − 後山(三角点320.8)(10:00/10:05) − 下山(舗装道出合)(10:20/10:30) − 小林橋北詰通過(10:55) − 高へら山取付き(11:50) − 高へら山(13:10/13:20) − 下山(船生街道出合)(14:05) − 小山山取付き(14:25/14:30) − 小山山(15:00/15:05) − 下山(舗装道出合)(15:15) − 小林橋北詰通過(16:00) − 塩谷町総合公園(17:35/17:45) = 自宅(18:55)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 塩谷町総合公園
 行きたくてウズウズしているのだが、今シーズンはなかなか雪山に足が向かない。最近、ななころびさんから日光市の堂室山の北東の300級ピークは小山山でカワスミさんの山名板があるとの情報をい頂いた。近くには二度ばかり足が届かなかった高へら山があるし、この付近を歩いて見ることにした。この二座ではもの足りないのいで、石尊山と後山(三角点320)を含めることにした。石尊山と後山の尾根歩きは、2年ほど前に野球親爺さんななころびさんシボレさんの記録がある。これらを参考に舗装道歩きを出来るだけ少なくなるよう検討した結果、小林橋付近の鬼怒川右岸にある塩野室地区運動公園からスタートするのが良いということになった。もし、ここに駐車できなければ、塩谷町総合公園に駐車することにする(舗装道歩きがかなり長くなるが、長時間なので確実な場所に駐車する必要がある)。
 鬼怒川右岸の河川敷にある塩野室地区運動公園に駐車しようとしたら運動公園利用者以外は「駐車禁止」の大きな看板が目に入った。この施設を利用するのは有料らしい。長時間の無断駐車で悶着を起こすのは本位でなく、諦めて塩谷町総合公園に向かう。カーナビで設定し直すと10km以上の迂回路経由となってしまった。この公園駐車場には駐車禁止の看板がないので問題なしと判断して準備にかかる。車載温度計マイナス1度

3 石尊山 − 後山  尾根筋は特に危険箇所なし 展望も期待でいない 
 駐車場から塩谷中学校の南側へと積雪の林道を進み尾根に取り付いた。薄く雪が残る斜面を急登すると、すぐに尾根形が現れ、取付き15分程で植林から自然林歩きとなる。自然林を5分ほど登ってゆくと、左(東)からの踏跡合流地点に、石祠を見る。傍らに二社神社(妻夫大明神御神体鎮座)の標識があった。再び植林に突入してひと登りした石尊山の肩に達すると左(東)から明瞭な踏跡に合流しこれをたどると石尊山の山頂で三角点と石尊神社を見る。
 展望もないので、先を急ぐ。先ずは尾根に沿って西へと進み、南尾根を下ってゆく。顕著な藪はなく残雪はとぎれとぎれに現れる程度で歩きやすい。鞍部手前で樹林越しに紅白の鉄塔と426ピークを垣間見て、落ち葉を踏みしめながら登り返すといわき幹線送電線鉄塔255で、ここからは鉄塔に邪魔されるが日光連山が見える。鉄塔の先のピークの次が標高点426ピークだがここも植林の中で展望は全くない。
 このピークからは方向を南から南東に変えて下ってゆくのだが、踏跡のような作業道のような道筋を処々で出合うも無視して下ってゆくと舗装道を横断することになる。幾分東寄りに軌道修正しながら尾根筋を下ってゆくと作業道に出合い、これを追ってみると尾根筋からそれてゆくので、再び尾根に戻る。作業道は無視して尾根筋をたどるほうが賢明。送電線鉄塔のすぐ手前が標高点349で、高原山、大佐飛山等の男鹿山塊、那須岳が展望できた。標高点から鉄塔付近は篠竹(だったと記憶)が茂り鉄塔の右手を廻り込むと巡視路に出合い、しばらくはこれをたどる。途中で巡視路を左(北東)に見送り、南南東へと尾根を下る。標高340の小さなコブを越すと、今日一の篠竹密藪地帯となる(藪区間は短いのでそれほどの抵抗感はなかった)。三角点320.8の西鞍部で作業道に出合い、これを追い途中で新いわき線鉄塔244への巡視路へと歩を進める。鉄塔の直前で樹木に括りつけられたカワスミさんの「後山 まるすてん山」の山名板を見る(まるすてん?? )。山頂の外れに木祠と立派な石造りの灯籠(?)と石鳥居が設置してある。石造りの鳥居と灯籠(?)に比べて木造りの祠は見劣りがする。後年に再設置したものと思われる。鳥居の先は参道と思われる道筋をとどってゆくと舗装道に下山した。
 石尊山から後山までの尾根筋は作業道で分断されたりするが、作業道にあまり拘泥せずに尾根筋をたどるほうが間違いは少ない。残雪の影響も多少あり、計画よりも遅れ気味、下山地点でエネルギーを補給して、高へら山取り付きまで約5.5kmの舗装道歩きに備える。登山靴での舗装道歩きは足にやさしくはない(ウォーキングシューズに履き替えればよいのだが、30リットルのデイバッグに登山靴が収まらないので仕方なし)が我慢。市街地や田園地帯を歩くとマイカーでは見られない風景に出会すことで気を紛らせる。小林橋から高へら山と小山山を眺めて意識を高める。これから行く小山山は小林地区にあるから小林山なら分かるのだが、何故小山山なのかな?


左: 尾根取付きから振り返ると塩谷中学校 右: 尾根取付き


左: 残雪は薄い 右: 二社神社(妻夫大明神)


左: 石尊山山頂の神社 右: 説明板


左: 石尊山直下の尾根筋 右: いわき幹線鉄塔 右奥に日光連山


左: 標高点426北側の送電線鉄塔からの日光連山 右: 標高点426 残雪は薄くあったりなかったり



左: カワスミさんの後山プレート(三角点320.8ピーク) 右: すぐ傍に神社(手前側に鳥居あり)



高へら山への移動途中の小林橋から 左: 高へら山 右: 小山山

4 高へら山 − 小山山  高へら山山頂直下の東斜面は急勾配と残雪に苦闘  小山山は低いが、石祠と瀬像が多く地元の信仰があついよだ(あつかった?)
 小林三区で南へ方向を転じると清水川出合いで舗装道は切れる。地形図の実線は田畑地帯でもほとんどが舗装してある。清水川を渡橋して林道を進むと、右手に残雪の尾根末端が目にはいった。計画では林道を更に南に進み林道が分岐する地点から取り付こうと考えていたが、林道の雪はけっこう深いので、ここから計画とは別の尾根に取り付くことにした(最終的には同じ尾根に収斂)。少しだけ雪斜面を急登した小ピークからは尾根筋が明瞭になり、残雪は斑になった。尾根筋には賑やかなリボンが嫌でも目に入ってくる。林業関係者や治山関係者はこんな目印の付け方はしないだろう。こんなことをせねば登れないのだろうかと思っていたら、案の定、尾根筋が険しくなると消えてしまった。さもあらん!?こんなリボンをつける輩に登れてたまるか。
 当初計画の尾根筋と合流して南から西向きに変わる。残雪はわずかで特別厳しい場所はなかったが、標高350を過ぎると急斜面になり、最初は笹の上に堆積した残雪が上滑り、ついで岩と倒木が多くなり手がかりも少なく、残雪の上滑りには悩まされた。この急斜面は雪が無くとも苦労しそう。標高400を越すと幾分なだらかになり、呼吸を整えながら歩いていると高へら山の山頂に達した。計画三回目にしてやっと届いた。これでこの地区に来ることはなさそう。高へら山に登る人は大概は西側からで、今回のように東側からの記録は見つからなかった訂正:2004年2月14日にHP「高原山探訪」(現在はブログ「山野・史跡探訪」)のYoshiさんが東側から登っている記録があります。 
 次の小山山が待っているので、北西尾根を下ることにしたが、残雪が気温上昇で溶けて滑りやすいので要注意。下るだけかと思ったが、二三箇所で小ピークを越すことになる。下るにつれて残雪は少なくなったので、尾根を北西に直進し林道まに下る。適当な箇所から作業道を追うと船生街道に下山できた。
 再び舗装道を歩いて宇都宮市から日光市へと歩を進めるにつれて小山山が近づいてきた。左奥には高原山も見えて足腰の疲労も和らぐ感じ。信号のある交差点で細い川の左岸に渡り、最後のエネルギー補給をする。この地点から直登してもよいのだが、どこかに参道があるはずと少しばかり川下に向かうと、赤い水門らしいところからU字形の道筋が現れたのでこれを少し進んで尾根に取り付いた。少しばかり藪っぽいがどうというほどではない。突然石祠が見えて、すぐ傍にうすい踏跡が認められた。踏跡を探して歩くよりは直登したほうが早く、すぐに山頂部に辿り着いた。ななころびさん情報のカワスミさんの小山山の青色標識を探すも見つからない。時刻はすでに15時、下山後駐車地まで10kmの舗装道歩きが待っているので、諦めて下山にかかる。途中でななころびさんの記録に鞍部みたいな場所に石祠と石像があったという記録を思い出し、探すとすぐに判明した。その後方の立木にカワスミさんの小山山(コヤマヤマ)標識を見つけた。これで目的を達したので、参道と思しき道筋をたどり舗装道に無事下山した。
 これで本日の目的はすべて達成、足取りも軽くと言いたいところだが、疲労で足取りは重く舗装道歩きは堪えた。途中で小山山よりも標高の高い場所もあり、どうにか塩谷町総合公園駐車場に帰着。当然ながら他に車はなし。
 


左: 清水川渡橋地点から高原山 右: 高へら」山への尾根取付き


左: 賑やかなリビンがしばらく続いていたが、尾根筋が厳しくなると無くなてしまった 右: 高ヘラ山頂直下(標高380付近)の様子 写真よりは急登で残雪が上滑りして難儀する


左: 高へら山頂 (祠の右下の紙パックはお供えでなく、ていよく捨てたもの 右: 山名板


左: 船生街道出合い 右: 小山山と左奥に高原山 


左: 小山山の取付きは最奥の電柱で川を渡り中央の赤い水門付近から尾根へ 右: 途中で見かけた石祠


山頂部の石祠


同じく石像と石祠


左: まだありました 石祠と石像の宝庫ですね 右: カワスミさんの山名板


左: 下山地点(家の所) 右: 小林二区から石尊山稜線 (石尊山は一番左のピーク)
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