ひとり山歩き581 : 藤野駅から栃谷尾根経由で陣馬山に登り、高尾山まで縦走してきました。一部に薄く積雪するも特に問題はありませんでしたが、、気温上昇に伴い霜解けによるぬかるみには閉口しました。
藤野駅から栃谷尾根〜陣馬山(855)〜高尾山(599)
2015年1月29日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:40) = 高尾山麓駐車場(4:35/4:40) − 高尾駅(5:00/5:14) = 藤野駅(5:27/5:35) − 陣馬山登山口(6:10) − 栃谷(6:30) − 栃谷尾根取付き(7:10) − 陣馬山(8:25/8:55) − 奈良子峠(9:25) − 明王峠(9:35) − 堂所山(10:00/10:05) − 景信山(11:05/11:15) − 小仏峠(11:35/11:40) − 一丁平(12:15/12:25) − 高尾山(13:10/13:25) − 薬王院(13:10/13:25) − 高尾山麓駐車場(14:45/14:55) = 自宅(17:55)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − 高尾
 年末の26日に御岳山から大岳山の縦走にひき続いて、奥多摩で人気の陣馬山〜高尾山を縦走することにした。人気コースなので平日といえどもハイカーの数は多いだろう。陣馬山に一番乗りするには、高尾駅からバスで陣馬高原下に行って新ハイキングコースをたどるのでは、同じバスの早足の人にかなわないし、ひとの多いコースは好きでない。いろいろ検討した結果、高尾駅始発で藤野駅に行き、栃谷尾根コースを辿れば陣馬山に一番乗りができそうなことがわかった。
 高尾駅始発は5時14分、復路の便利さを考えて車は高尾山麓駐車場(京王線高尾山口駅隣接)に駐めることにした。自宅から距離は約130km、栃木からでは高速道の便が良くなく桶川北本ICから圏央道に乗ることにした。駐車場に4時半に着くべく家を出たが、栃木周辺の道路と違って、圏央道・桶川北本ICに乗るまでに信号が多く、予想よりも遅れて高尾山麓駐車場に入った。140台の駐車場に一番乗りは思った通り。車載温度計マイナス4度
 ザックを担いで高尾駅まで20分、高尾駅5:17の始発で二駅大月寄りの藤野駅に向かう。この時刻になると通勤者がけっこう多い。藤野駅でスパッツを着用(陣馬山〜高尾山縦走路はぬかるみが多いので必須)。
3 藤野駅 ー 栃谷尾根 − 陣馬山  登山道はよく整備 尾根取付きまでは舗装道で展望あり
 藤野駅からは舗装道歩きが続く。街灯があるからヘッデンなしでも歩けるが、地図をチェックするためにヘッデンを点ける。約300メートルのトンネル(一車線だが歩道あり)を抜けて和田峠方面に進み、陣馬の湯入口の看板を見て右折する。ここが陣馬山登山口で、50メートル程進むと左に一の尾根分岐を見送り道なりに進む。栃谷分岐で左折して奈良子尾根方面と別れ、依然として続く舗装道を歩いてゆくと、早くも富士山が姿を現す。九折の舗装道を進み、密集する民家の間を通り過ぎると道幅が急に細くなるも簡易舗装道が続く。下方で柚子の里なる看板を見たことと、細道沿いに柚子一袋100円の無人販売(柚子はなかった)より判断するに柚子農家が多いのだろう。
 標高500になると土道となり、ここを栃谷尾根取付きとする。尾根上には道標が整備されていて陣馬山までの距離がわかるようになっている。道筋は幅の狭い所広い所あるもよく整備されていて歩きやすい。ゆるやかな登りも標高650(陣馬山0.9km)を越すと急になる。この頃になると遅れが気になりだす。コースタイムでは駅から栃谷分岐まで50分に対して55分でまずまずだが、そこから山頂まではコースタイム80分に対してどうなるか。120分で登れば陣馬山頂着は8時半ころになる。これだと陣馬下BSからの登山者は早くても8時半過ぎ(今日は平日だから若者特急者はいないだろう)。あまりゆっくりもしていられない、焦るも足は伸びない。標高750上の土留地帯の急登を頑張ると平坦となり、樹林から抜けだした。陣馬山の山頂着はどうやら一番乗りで、人の来る前にエネルギーを補給し写真を撮りまくる。富士山を写すには茶店が邪魔だが、文句の言い様がない。日光連山はかすんで写りが良くないのが残念。山頂に到着10分後になると最初の登山者が現れ、数分の間に7、8人が登ってきた。


左: 藤野駅のすぐ先でトンネル内を抜ける 右: 陣馬山登山口 この看板を見て右折


左: 栃谷で左折(道標は整備されている)  右: 民家の間から富士山 (標高450あたり)


左: 道筋が細くなると、10分ほどで土道になる(尾根取付き) 右: 尾根上も道標はよく整備されている


道筋はよく整備されている 左: こんな細い場所も(標高620付近) 右: 土留地帯(標高780付近)


陣馬山頂は360度のパノラマ 左: 後方に日光連山 右: 富士山も(山頂到着10分後に、陣馬高原下からの最初の登山者現れる)


左: 大岳山(奥中央) 右: 日光連山(奥中央が男体山)
4 陣馬山 − 高尾山 縦走路はよく整備され単調  ハイカーは多い
 人の多い場所は好みでなく、ザックを担いで高尾山への縦走路に入ると、歩行には全然支障はない程度に薄く雪がついている。この雪は日当たりの有無によって断続する。植林の中の登山道はよく整備され平坦で単調で自分好みでない。記録を作成しながら思い出そうとするのだが、印象になるような場所がないので弱ってしまう。奈良子峠あたりで後続者に追い越された。明王峠は売店らしい小屋があったのしか覚えていない。
 堂所山の巻き道分岐で案内板を見ていると女性の単独行者が追いついて来た。話しながら尾根筋を登ってゆく。標高点731を越すと平坦になり、堂所山の山頂に達した。展望西側が少し開けて陣馬山が見える程度。写真を撮っている間に、件の女性はドンドン下ってゆくのであとを追いかける状態になる。立ち止まる女性に追いついた地点は踏跡が消えて、道間違いに気づいたようだ。コンパスでチェックすると方向が全然違う。景信山方面への分岐は、山頂の反対側(登ってきた方)にあることがわかった。間違いを他人のせいにしてはいけないが、話しながらの歩きで注意力が散漫になって道標を見逃してしまったことにある(ロス時間10分)。間違って言うのもなんだが、ルートに復帰するまでが今日一番集中できて面白かった。
 堂所山からは、景信山まではアップダウンが多い。標高点696の東に位置する700級ピークの下りは気温上昇で道がグチャグチャに泥濘んで尻もちをつかないよう慎重に下る。今日はダブルストックにしてよかった。写真を撮ったりしている間に件の女性は先行してしまった。すれ違う人も多くなってきた。薄く積雪した道を登る景信山で、大勢が憩っている中に件の女性もいた。山頂からの展望は良くて、富士山(樹木の合間から)、日光連山、スカイツリー等を楽しむ。 

こんな道筋の繰り返し(凍結路はなし、どろんこ道はあり) 左: 陣馬山直下で縦走路に入った地点 右: 奈良子峠付近 (こんな単調な道筋は大滝秀治のキンチョーCM状態!?)


左: 明王峠 左: こんなオブジェ(?)も


左: 堂所山から陣馬山 右: どろんこ道(696東の700級ピーク下り、景信山直下もひどかった)


左: 景信山 右: 山頂からまたもや富士山


薄くて見えないかも 左: 中央にスカイツリー 右: 日光連山(どうしても地元の山に目がいってしまう)
 景信山直下の下りはぬかるみで要注意。小仏峠までは件の女性に先行したが、峠で写真を撮っている間に先行してしまい、以降は追いつくことはなかった。小仏城山は道標をチェックしなかった罰で巻いて通過してしまった。そのせいで工事用の小型ブルでグチャグチャになった道を歩くはめに。一丁平でも人が多かった。ここで富士山を眺めながらエネルギーを補給。この付近はアズマヤが多いようだ。
 以降しばらくは記録に残すほど印象に残っていない。三分岐の中央の石階段を登り、高尾山大見晴園地、ビジターセンターと通過して高尾山山頂に達した。山頂部は工事中で三角点に近寄れない。高尾山は世界一登山者の多い山だと言われているが、大部分は観光客のような気がするのだが。人混みの山は好みでない。景色も見ずに下山にかかる。薬王院は写真を撮りながら通過。ケーブルカーやリフトに乗るつもりは毛頭ない。リフトの山上駅を過ぎると勾配は急になり、ブレーキをかけながらの下りとなる。小走りにしたほうが楽で、少し走っては歩きの繰り返し。清滝駅前に着いたが、早朝は暗いうちに歩き出したので、駐車場の位置が不明。ここでGPSをカーナビ代わりに駐車場に戻る。早朝には空だったが、ほぼ満車となっていた。

左: 小仏峠 右: すぐ先の休憩所から相模湖


工事中の高尾山頂 (三角点に近づけない)


左: 薬王院・本殿  右: 本堂


左: タコ杉 右: 京王高尾駅と高尾山麓駐車場入口

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