ひとり山歩き580 : 塩谷町の鶏山〜富士山〜佐貫観音山〜蟹沢山を舗装道でつなぎ歩きをしてきました。後者2座は地形図に名前は載っていません。
道の駅「湧水の郷しおや」から鶏岳(667.8)〜富士山(364.8)〜佐貫観音山(300)〜蟹沢山(373)
2015年1月20日(火) 晴れ
1 行程
@コ−スタイム : 自宅4:30) = 道の駅・湧水の郷しおや(5:55/6:05) − 山口集落(舗装→ダ−ト)(7:00) − 尾根取付き(林道・西前田高原出合)(7:25/7:30) − 七合目(登山道出合)(8:00) − 鶏岳(8:25/8:35) − 七合目(8:55) − 中登山口(林道・西前高原出合)(9:20) − 登山口・鳥居(9:35) − 国道461出合(10:25) − 富士山取付き(11:00) − 富士山(11:25/11:35) − 下山(舗装道出合)(11:45) − 佐貫石仏(12:15/12:25) − 琴平神社鳥居(尾根取付き)(12:35) ー 佐貫観音山(12:50) − 蟹沢山(標高点373)(13:35) − 送電線鉄塔(14:10) − 下山(14:20) − 道の駅(14:45/15:00) = 自宅(16:10)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − 塩谷
 ある掲示板で栃木百名山も残すのは数座というのを読んだ。あまり栃木百名山を意識したことはないが、調べてみると残り8座となっている。栃木の山を中心に13年も山行を重ねて地形図に記載のある山はかなり登っている。栃木百名山にしても、制定されて約10年も経過して8座が残ってしまったのは、山行に対する個人的な強いこだわりがあるからで、果たして残り8座もリタイヤするまで(あと何年活動できるか知らないが)に達成できるか疑問。残り8座は低山で独立峰かそれに近く、自動車で拾い歩きをする必要がある。今までの経験では、下山後に車に戻ると次の山にという意欲がなくなり、帰宅してしまうことが多い。
 残り8座について地形図を眺めてみると、鶏岳については富士山(塩谷)と舗装道歩きを混じえれば車の乗り継ぎをする必要はない。この2座だけでは短時間で終わってしまうので、地図で適当な場所を探していたら鬼怒川のほとりに佐貫石仏が目に入った。地形図で調べてみると、佐貫石仏の北側に低山が広がっていることがわかった。地形図には名称記載の山はないが脚力鍛錬を兼ねて歩いて見ることにした。スタート地点は長時間の駐車に便利な道の駅・湧水の郷しおやに決めた。6j半頃から舗装道を歩きを始める設定で家をでたが、思ったよりも早く着いてしまた。車載温度計マイナス3度

3 鶏岳  地区に危険箇所はない 西古屋からの登山道はよく整備されている
 ヘッデンなしでもで夜明け前の舗装道歩きを始めた。道路走行はカーナビ任せが多いので、歩行でも細い道筋をたどるのは尾根筋をたどるよりも難しい。GPSで時々チェックしながら山口集落を目指す。前方に鶏岳の山頂部を見て山口集落で北進から北西へと折れ曲がるとすぐ先で舗装道からダート道となる。駐車場からは最終処分場断固反対の幟が目についた。
 植林の中の林道は乗用車では走りたくないがSUVなら問題なし。10分程歩くと林道の右手に鶏岳の額束がかかった鳥居が見え、北西に山道が伸びている。帰宅後に調べたら、シボレさんが11年2月21日に辿った登山道の入口のように思える。往時は山口集落から鶏岳へと通じていたのであろう。道筋(地形図には実線)はそれほど荒れてはいないのだが、倒木があったりで鳥居より先は車では進めない。林道にカヤが目立つようになると、すぐに舗装林道(西前高原線)出合でここから尾根に取り付くことにする。
 取り次いですぐにに小さなコブを越すと薄い踏跡が現れ平凡な尾根歩きとなる。南東から登山道を合わせると七合目標識を見かける。その30メートル先からは露岩帯(岩ゴツ)でロープに沿って歩くことになる。このロープは途中で九合目を通り越して山頂直下まで続き、これがないとかなり梃子摺りそう。鶏岳山頂には三角点と石祠があり、山名板は栃木の山紀行、黒羽山の会等4、5枚あるも山部3Dプレートは目に入らなかった。展望は西側が開けて日光連山から月山、夫婦山あたりが確認できた。南西直下にこれから下山する西古屋集落とやや遠方に鶏鳴山と夕日岳らしい山が展望できた。北側には高原山が枝越しにあることが分かる程度。山頂部は西風が強いので写真を撮って下山にかかる。 


左: 山口集落先の鶏岳鳥居(旧登山口か) 右: 林道西前高原線出合(右手が鶏岳への尾根取付き)


左: 平凡な尾根筋(標高470付近) 右: 登山道出合の七合目


左: 七合目標識の30m先からは露岩帯をロープ沿いに 右: 鶏岳山頂


山頂は西側が開けている 左: 男体山〜女峰山 右: 女峰山〜月山(夫婦山)
 ロープを伝って七合目まで下りその20メートル先で往路の尾根とは別れて西古屋からの登山道を下る。登山道(参道?)はよく整備されていて障害物は皆無。五、四合、三合目と下ってゆくと突然林道出合、ここには中登山口の標識があった。林道を横断して更に下ってゆくと二合目標識(注:標識裏にもっともらしい標高が記載されている。合目間は約38で計算値と思われる)、そして小沢を渡渉しながら下る。岩屋の石仏等を見ると観音堂が祀ってある。その先で白石川を渡渉すると西古屋登山口で鳥居や献灯が設置してある。付近からは鍋を伏せた形状の鶏岳山頂部が展望できる。
 ここから山頂をピストンするだけでは物足りないが、これから先にも山がまっていると思うと十分満足できた。

左: 五合目(標識は八、六、一合目は見かけず・・・合目間の標高差は約38メートル) 七合目から下はこのような整備された登山道が続く 右: 林道出合の中登山口


左: 観音堂裏の石像 右: 観音堂


左: 西古屋集落から鶏岳(左奥に高原山) 右: 登山口の鳥居

4 富士山 − 佐貫観音山 − 蟹沢山
 国道461は両サイドに一車線の側道が通じている贅沢な道路だ。道の駅が近づくに連れて前方に富士山(塩谷)が見えてくるがどう見ても富士山の形はしていない。北東側に尾根筋があるが低い山なので、国道の側道から急斜面に取り付く。15分程の踏ん張りで尾根上に達すると踏跡がついていた。すぐ先に石祠があるので、参道になっているのだろう。最後に急登すると富士山の山頂で三角点標柱の上に真新しいみかんのお供えあり、最近誰かが登ったようだ。展望は北西から北にかけて鶏鳴山あたりから日光連山、高原山と広がる。先刻登ってきた鶏岳も言うに及ばない。眼下の道の駅には自分の車も識別できた。山名板は山部3Dのみ。
 踏跡の続く東尾根を下り始めたが、下方に民家の屋根(それだけ低い山ということ)ので南斜面を急下降。民家の裏側に着地したが、道筋がないので民家の間から見える道を目指して静かに通り抜けて舗装道出合を下山地点とした。


左: 西古屋から鶏岳(中央)と高原山(左奥) 右: 国道461(両サイドに側道あり)から富士山(どう見ても富士山には見えない)


左: 北側から急斜面に取り付く 右: 少し登ると踏跡のある尾根筋


左: 富士山山頂(お供えのみかんは新しかった) 前方に日光連山 右: 鶏岳(中央)と高原山(右奥)

富士山頂からのパノラマ
 佐貫石仏目指して鬼怒川沿いの舗装道を歩く。時々後方に鬼怒川越しに日光連山が展望できる。舗装道を歩いていても日光連山や高原山を時々目にすると疲れも吹き飛んでしまう。鬼怒川中部用水路の取水口を過ぎると、佐貫石仏で、大岩に線刻された大日如来坐像は風化して姿形が見えないのは仕方ない。像高18.2メートル 顔面の長さ3メートル、幅1.64メートルで鎌倉時代に造像されたらしい(説明板による)。


左: 佐貫石仏に向かう途中 鬼怒川と日光連山 右: 佐貫観音院


佐貫石仏
石仏の最上部に登るべく琴平神社に向かう。琴平神社の鳥居を尾根取付き地点として石階段を登ると琴平神社が祀ってある。神社の裏側に廻り込むと立派な踏跡が北西に向かっている。最高部に高さは3メートル程度の大岩がありこれが下から見上げた石仏の最上部なのだろう。仏様の頭上に上るとバチが当たりそうで(じつをいうと高所恐怖症)やめにしてあたりを見回すと、SHCカワスミさんの佐貫観音山の青色標識を見つけた。全然予想もしていなかったので儲けた気分。
 計画して北尾根筋に踏跡というよりは登山道といったほうがよいような道筋が連続していた。林業関連で出来た道筋にしては明瞭すぎるようだ、果たして何のための道筋なのだろうか。途中は植林や自然林を繰り返すが、ちょくちょく左下に鬼怒川を見下ろしながらの歩きで退屈はしない。標高点373ピークにはまたもカワスミさんの蟹沢山なる青標識を見つけた。佐貫の石仏を見たら舗装道を歩いてスタート地点にもどることも考えていた(石仏が明瞭だったら感激してそうしたかも)が、計画通り登ってきてよかった。
 蟹沢山から北尾根を下ると送電線鉄塔(下滝線)に出合、ここからは巡視路を下ることにした。琴平神社から最終下山地点までは踏跡歩きで疲労度は少なかった。スタート地点に戻る途中で、鶏岳、高原山、日光連山が目に入りルンルン気分で道の駅に戻る。こrで栃木百名山は残り7座となったが、果たして今回のような歩きができるだろうか。できるところからやってみっか!?

左: 琴平神社鳥居(尾根取付き) 右: 琴平神社(裏手から踏跡が続く)


左: 佐貫観音山(カワスミさんプレート) 左の岩が石仏最上部の一部 右: 石仏最上部


左: 登山道のよう踏跡が連続する 右: 標高373ピークに蟹沢山のカワスミさん標識


左: 最終下山地点付近から 鶏岳と高原山  右: 西側から見ても富士山には見えない(どこかに富士山に似て見える場所があるものと信じよう
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