ひとり山歩き578 : 宇都宮市と日光市の低山、男抱山〜半蔵山〜浅間山〜愛宕山を周回してきました。男抱山からの日の出と展望が特に素晴らしかったです。

宇都宮・日光の低山歩き 男抱山(338)〜半蔵山(502)〜浅間山(396)〜愛宕山(336)周回
2015年1月8日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:25) = こどものもり公園駐車場(4:35/4:45) − 男抱山登山口(6:00) − 男抱山(6:40/7:00) − 富士山(女抱山)(7:15) − 半蔵山ハイキングコース入口(7:25) − 西宇都宮線送電鉄塔30号(7:40) − 半蔵山(8:40/8:45) − 羽黒山(9:10) − 土平山(9:20) − 下山・舗装道路出合(10:00) − 山口・滝尾神社(11:45) − 坊の入(12:15/12:20) − 浅間山(12:45/12:50) − 愛宕山取付き(14:05) − 愛宕山(愛宕神社)(14:25/14:30) − 下山・舗装道出合(14:40/14:45) − 駐車場(15:55/16:05) = 自宅(17:10)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − こどものもり公園
 年末に罹ったしもやけも治ったので雪山と考えたが、寒気団来襲のため強風や積雪で出かけづらい。年末年始に運動もせずにズボラな生活をしてしまったので、山行間隔が開きすぎると身体がますます鈍ってしまう。年始めの山は低山歩きからスタートすることにする。昨年の12月にみー猫さんが男抱山から半蔵山、それから寅巳山〜浅間山周辺を歩かれたのが印象に残った。その理由としては、@男抱山は名称は知っていたが場所を知らなかった。A半蔵山の南東493ピークにカワスミさんの土平山という山名板があることを知った(6年1月にひとり山歩き223で歩いているが山名板に気付かなかった)。B日光市山口の滝尾神社の西にある370級ピークに坊の入というカワスミさんの山名板があることも知った(14年2月にひとり山歩き545で歩いた時に、このピークを浅間山と勘違してしまった)。この3点を確認して見たく、ルート取りを考えた。
 こどものもり公園駐車場からスタートし、男抱山〜半蔵山〜土平山〜下山、そして山口・滝尾神社から坊の入〜浅間山〜高へら山を長い道路歩きを交えて周回して見ることにする。身体が鈍っているので、従来基準で計画しても時間切れになって高へら山はかなり無理筋。昼時間が短いので、男抱山で日の出を迎えられるよう見計らって家をでる。こどものもり公園駐車場には無論のこと先着車なし。 車載温度計でマイナス3度

3 男抱山 − 半蔵山 − 土平山  男抱山からの展望は良好  土平山の標識を確
 男抱山登山口まで約6kmの舗装道歩き、道に慣れた朝の散歩なら約1時間の歩きだが、舗装道には街灯も歩道もあるとはいえ遠方が見通せないので距離感がはっきりしない。ほぼ目標通り約1時間半の歩きで、交差点山王団地(このあたり地形図の道路とは異なっている)の僅か手前の右(西)側に墓地が見えた。事前の調査でここが男抱山登山口と知っていたので、墓地の方へ行ってみると北西へと登山道が伸びている。標識のたぐいは目に入らなかったので、念のためにGPSで確認すると方向が合致していた。植林の中の登山道を10分ほど進むと、道標のある分岐に達した。ここは右の男抱山へと進み、階段を登ると多数の倒木で道を塞がれてしまった。倒木群の中に石祠2基(うち1基は破損)を目にした。倒木群を過ぎると、再び明瞭な登山道歩きとなる。標高300付近は岩稜で、大きな石祠が祀ってある。振り返ると茨城の山並みは朝焼けで美しい。事前調査では日の出は6時53分頃、十分余裕があるのでゆっくりと登ってゆく。HPのやブログでよく見かける岩の左を巻いて、ロープで岩場を越すと男抱山の山頂に達した。
 日の出前とは言え、山頂からは360度のパノラマが広がり、展望が素晴らしい。印象的なのは朝焼けの筑波連山で、待つこと数分で日の出となった(読み通り6時53分)。山頂で日の出を迎えて満足し、次へと向かう。少しばかりいやらしい道筋を下った鞍部から登り返すと富士山(女抱山ともいう、男抱山の西峰に達した。山頂を大岩が占めているので、展望は南側だけ。
 

左: 分岐 右の男抱山へ 右: 標高300メートルの石祠


左: 山頂直下の岩 右: 日の出直前の筑波連山


左: これを越すとと山頂 右: 後方はこれから向かう土平山・羽黒山〜半蔵山


左: この岩もよく見る 右: 日の出直前


日の出(6時53分)


左: 赤く染まる土平山・羽黒山〜半蔵山 右: 古賀志山〜鞍掛山 (手前中央は富士山)


左: 多気山(左)と雲雀鳥屋(中央) 右: 富士山(女抱山)山頂 
 鞍部まで下って蔵山ハイキングコースへと進む。この先は大部分は杉/檜植林で登山道は明瞭だが、作業道に出合った際は、作業道からの別れには注意が必要。標高点291の南で作業道歩きとなり、これを追いすぎると291へ登ってしまう。左手のより細い登山道へ進むと左手20メートルに西宇都宮線30号鉄塔を見る。
 この先は作業道との出合はなく迷うようなことはないだろう。途中で2箇所程自然林帯を歩くが、落ち葉やザレで少し歩きづらいところもあるが、特に危険な場所はない。二度目の自然林帯を越して植林帯になるとすぐに、舗装道に出合う。これを50メートルばかり北進すると左手に小さな標識があり、半蔵山への取付きとなる。この先は篠竹や針葉樹の小藪があるが、登山道を見失うほどではない。取付きから15分(約70メートル)ばかり登ると半蔵山山頂で、06年1月4日(ひとり山歩き223以来9年ぶりの訪問。三角点と栃木の山紀行の山名板に加えて羽黒山方面標識(当時はなかったと思う)、展望はない。
 山頂から南東への踏跡に入ってしまい方向を修正している間に前回は見た石祠を見逃してしまったのが残念。尾根にそって南西に下って小さなコブを越して次のピーク(490級)が羽黒山で、前回は羽黒山の山名板を目にしていない(それ以前からあったのはそれ以後かは不明)。山名板のすぐ傍に巨大な石祠があり、南へ下る道筋があるので要注意。
 次のピークが土平山(ドダイラサン)でカワスミさんの山名板を目にした。前回はあったのやらなかったのやら不明。この山名板を見るのが今回の山行目的のひとつ。前回とは異なり標高点493(土平山の南西60メートル)から派生する北西尾根を下ることにする。ほとんどは植林の尾根筋だが、標高400付近から灌木の小籔が少し煩い。小籔で顔をピシャピシャ叩かれるのに嫌気がさして標高330付近で強引に尾根筋から外れて地形図の実線へと下る。この実線は廃林道で荒れているが、100メートルほど舗装道となる。

左: 最初の自然林帯 右: 二番目の自然林帯  その他は植林帯で道筋はごくごく一部を除いて明瞭


左: 舗装道を50m北進すると、半蔵山への取付き 右: 半蔵山山頂


左: 羽黒山(山名板、9年前にはあったかナ?) 右:羽黒山の巨大な石祠(石祠の正面=手前に下る道があるので要注意)


左: 土平山 標高点493の約60メートル北東の小ピーク 右: 山名板(裏側にドダイラサンと記入あり) 9年前にはあったのやらなかったのやら不明・・・これを見るのが今回の目的のひとつ


左: 493ピークの北西尾根の小藪(標高400付近) 右: 廃林道に着地(約100メートル先で舗装道となる)
4 坊の入 − 浅間山 − 愛宕山  展望は期待できない  坊の入と愛宕山の山名板を確認
 舗装道を約6km歩いて山口へ向かう。途中で日光連山を見たり、工事で迂回させられたり、日光街道の杉並木を歩いたり。シャリバテで途中の上小池公民館でエネルギー補給して楽になった。でも、登山靴での舗装道歩きで足底に肉刺ができてしまった。山口集落に入って得体のしれない(?)三重塔を見て更に進むと、前回14年2月12日(ひとり山歩き545)で訪れた山口・滝尾神社に到達。
 前回は神社から370級ピークへ直登し、急傾斜に音を上げたので今回は東尾根を登ることにした。尾根取付きまで舗装道を歩かずに山麓を歩き、杉の枯れ枝に悩まされた。先が案じられたが尾根上に達すると藪はなく薄い踏跡が拾えた。しばしの急登で石祠のピークに達した。前回はこの石祠を見て浅間山と勘違いして下山してしまった。その後、みー猫さんが歩かれて坊の入というSHCカワスミさんの山名板があることを知った。山頂で最初にしたのは山名板探しだが、探すまでもなく山頂に達したら正面に山名板が目に飛び込んできた。標識は新しく最近取付けられたように思える。前回、この標識を見逃していたとしたら、自分の目はよほどの節穴だ。坊の入の標識を確認できてよかった。
 坊の入から北西の浅間山へは植林で薄い踏跡が処々で拾えるが、少し藪ぽい。鞍部から登り返して標高370位になると自然林となり、急傾斜と落ち葉が相まって登るのに苦労した。浅間山山頂には石祠が祭ってあり、茶色のRKさんの山名板が取付けてあった。山頂の北側にはアンテナ塔が立っている。展望は期待できない。北東に尾根筋を辿って高へら山まで足を伸ばしたいのだが、ここまでに1.5時間計画よりも遅れてしまった。年末年始の不摂生と足底の肉刺で高へら山はとても無理。下山して日光街道等の舗装道を歩いて帰るのも足には優しくないし。尾根歩きも先が遠いしで悩む。少しでも舗装道歩きを短くするために、この先も尾根筋を進み適当なところで舗装道歩きに切り替えることにした。
 北東への尾根筋は植林で藪はなく薄い踏跡もあり、下り勝手とあってそれほど苦痛には感じないが、ペースは落ちているようだ。踏跡や作業道が多いので、惑わされないよう注意が必要。特に標高点368ピークは北へと明瞭な踏跡があり間違いかけた。標高320〜300あたりでは作業道が入り乱れて進行方向が解り辛い。地形図によれば作業道(実線)を辿れば、標高点336ピークの南西取付きにでられそうだが、尾根歩きに切り替える。やがて舗装道に出合って、ここから愛宕山(この時点では山名は不明、336ピーク)に取り付く。踏跡のない植林を約20分登ると山頂で愛宕神社の石祠があり、傍の立木にSHCカワスミさんの愛宕山の標識を見つけた。この標識はまだ新しく、最近取付けられたものと思われる。ログ「中年から山歩き」の野球親爺さんの13年1月26日の山行録にも山名板の記載はない。石祠は東向きでその方向に参道があるように思えたが、このあたりが年貢の納め時と、南斜面を下って、舗装道に下山した。
 ここでエネルギーを補給して駐車場まで約5kmの舗装道歩きに備える。下山地点から300メートルほど進むと石階段と鳥居が見えた。多分ここが愛宕神社参道口であろう。その先に阿蘇神社があり、宇都宮市指定文化財である飯山町の獅子舞の説明板があった。前方に高へら山が見えて今回も届かなかった(前回は14年2月12日ひとり山歩き545で疲労のために高へら山はスキップ)。約5kmの舗装道歩きで無事に駐車場に戻れた。不甲斐ない歩きだったが、今の自分の実力。

左: 日光連山 (仲根集落付近の舗装道歩きで) 右: 寅巳山(左)(〜雷電山 (松本集落付近の舗装道歩きで)


左: 得体のしれない三重塔を見るとすぐに 右: 山口・滝尾神社


左: 坊の入への尾根筋(標高300付近) 右: 坊の入山頂 (14年2月12日には山名板見かけなかった それ以降に取り付けか?) 


左: 浅間山直下で自然林となる 右: 浅間山の石祠 (茶色プレートはRKさんの標識)(昨年2月は浅間山をパスしてしまった)


左 :愛宕山頂の愛宕神社  右: SHCカワスミさんの山名板


左: 愛宕神社の参道口 (舗装道歩きで) 右: 高へら山 今回も登り損ねた (飯山町から)

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