ひとり山歩き575 : 日光市の大谷川左岸の低山を愛宕山から兜岩経由で小倉山まで縦走してきました。植林地帯のため展望は期待できませんが、ルートキーピングとルートファインディングの鍛錬になりました。
日光低山縦走 愛宕山(510)〜兜岩〜小倉山(754)
2014年12月3日(水) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(4:14) = 日光運動公園第二駐車場(5:40/6:05) − 愛宕神社入口(7:00) − 愛宕山(愛宕神社)(7:20/7:25) − 標高点533(7:55) − 標高点517(8:25) − 三角点557.8(9:15/9:20) − 舗装道出合(中善寺線23号鉄塔口)(9:50/10:20) − 大笹橋(尾根取付き)(10:25) − 兜岩(10:45) − 標高点664(11:25/11:35) − 三角点804.0(旧803.9)(12:50/13:00) − 霧降道路出合(13:35) − 小倉山取付き(13:55) − 小倉山(14:30/14:45) − 下山(取付き)(15:10) − 日光運動公園第二駐車場(15:55/16:05) = 自宅(17:40)
Aルートマップ
B写真集
2 自宅 − 日光運動公園
 奥日光で雪山を歩く予定にしていたが、天気予報によると晴天なれど風強しということで、今シーズン最初の雪山は延期。9月にノラさんのブログに日光の丸山登山後、大笹橋から大笹沢の右俣を遡行し、戻る途中の尾根上で兜岩の記載があった。兜岩の場所を地形図で調べているうちに、愛宕山〜兜岩〜小倉山〜外山と大谷川左岸の低山を縦走できるのでは考えた。1月か2月の厳寒期にでもと考えてたが、本日実行することにした。
 計画通りに歩けたとしても登山開始前と下山後で7km以上の舗装道歩きが待っている。登山前と下山後に分割するとしてほぼ中間の日光運動公園駐車場からスタートすることにした(11月14日の滝尾神社〜白樺金剛探査歩きの帰路に事前調査しておいた)。愛宕神社入口を6時半と設定して、ほぼ予定通りに日光運動公園第二駐車場に到着した。山へ行く時は運転開始約1時間後に、道の駅等でトイレを済ますようにしているのだが、この方面では適当な場所がなく、公園のトイレで用を済ましたで少しばかりスタートが遅れてしまった。
3 駐車場 − 兜岩取付き  ごく一部を除き植林の中 533までは尾根筋が不明瞭で高みを追う 杉植林は枯れ枝に躓き難儀する
 駐車場から出発した時には未だ薄暗かったが、すぐに明るくなり犬を散歩させる人とすれ違うようになる。丸山公園の入口を撮影しようとしたら格好のよい鶏鳴山のおまけ付き。丸山公園先の交差点で左折して約5分で愛宕神社入口の道標を見る。民家の前を進むとすぐに植林で右に尾根への踏跡を見るが、そのまま林道を直進する。登山口から10分程で林道は終点となり、山道へと進み、左に弁天様への道を見送って右に進むと、すぐに下方から踏跡の続く尾根上に達する。石鳥居を潜って石階段を登ると愛宕山の山頂で愛宕神社が祀ってある。多数の石祠を見かけるが、すぐに先に進む。
 愛宕山から標高点533までは、杉/檜植林で尾根筋が明瞭でないからコンパスを見ながら適当に最も高そうな場所を選んで進んで行く。杉植林は枯れ枝が多く、枯れ枝が足元に絡みつき何度も転けそうになる。その点、檜植林は障害物が少なく歩きやすい。植林だから処々で踏跡を拾える。突然明瞭な道筋が現れ送電線鉄塔を見て巡視路であることを知る。巡視路を追いすぎると方向がずれるので見切りが大切。目印になるようなものはないから最高部を選んで進んで行けば大きな間違いはない。地理院地図の新版は旧版と異なり送電線や林道らしい実線が多数記載されている。便利になったが、中には廃道になって見当たらにものもあるので、注意が必要。
 標高点533から標高点517の間は植林の中を尾根なりに進むだけで、特記事項としては、途中で現役の林道を横断する程度。標高点517は篠竹が多い小ピーク。標高点517からは藪のついた作業道を進み、途中から方向転換して西へと下る。少しばかり藪をこぐと舗装道に出合い、生コン会社手前で日光指定文化財の首切り地蔵尊を見かける。生コン会社の先で尾根に取り付くと尾根筋は明瞭となり歩きやすくなる。杉植林になると枯れ枝が嫌らしいのは相変わらず。檜植林に低い笹の生えた小ピークが三角点577.8ピークである(カシミール3Dの地理院地図新版には記載がない。旧版には記載されているので、地理院のHPから新版を開いてみると、ちゃんと記載されている・・・カシミール3Dに何らかの問題がありそう)。RKさんの三角点標識を期待していたが、見当たらない。付近を探してみると針金が朽ちて地面に落ちていた。再取り付けしようとしたが、残った針金が短く立木に取付けできなかった。
 三角点峰から北東へ尾根を下って行くと、左手にも尾根筋が見えた。左の尾根を下ったほうが、兜岩取付きの大笹橋に近そうなので、軌道修正する。小さな沢を渡渉して対岸に這い上がると、巡視路に出合う。これを追うと中善寺線23号鉄塔の横を通って舗装道(大笹線・・仮称)に出合う。三角点峰からの下りで、眼にゴミが入り歩きに集中できないので、ここで目薬で治療タイム(参考:山行に持参する医療品は目薬とカット番だけ)。一時はここからスタート地点の日光運動公園は約1kmと近いのリタイヤも考えたが、だいぶ治まったので、兜岩への取付きである大笹橋へと向かう。
左: 丸山公園と鶏鳴山 右: 愛宕神社入口(愛宕山登山口) 林道が奥へと伸びる 

左: 愛宕神社の鳥居 右: 愛宕山山頂の愛宕神社

左: 杉植林は枯れ枝が多く、躓きに注意 右: 鉄塔と巡視路(時には楽な歩きも)

時には一般道に(標高点517から西に下った江ノ久保) 左: 生コン会社 右: 日光指定文化財 首切り地蔵尊・・・受刑者を祀ったようである

左: 舗装道から尾根に取り付くと、尾根筋は明瞭で歩きやすくなった 右: 三角点557.8とRKさんの三角点標識板

左: 中禅寺湖線23号と巡視路 右: 大笹橋(左奥から兜岩へ取り付く
4 兜岩取付き − 小倉山 − 下山  尾根形明瞭で歩き易い 三角点804手前の急登には梃子摺った 時間切れで外山は省略
 大笹橋で大笹沢は二俣に別れ、その中尾根を登ってゆく。相変わらず植林の中だが、尾根筋は明瞭でルートキーピングに苦労はない。取り付いて20分ほどで狭い尾根上に、でんと大岩が立ちふさがる。これが地形図に記載されている兜岩である。なんでこんな大岩が狭い尾根上に?? 下方から見ると基部は崩れかかっている。上方から見ると兜のように見えなくもない。
 標高600メートルを過ぎると自然林となり、左手に鳴虫山あたりが枝越しに見えたりする。自然林になるとかなり強い風を受ける。今日は奥日光の雪山に行かなかったのは正解のようだ。男体山や女峰山から丸山あたりも枝越しながら展望できた。630級ピークを越すと再び植林となるが尾根筋は明瞭で歩き易い。標高点66は植林の小ピークで展望はない。664から下った鞍部で作業道に出合いこれを追うと林道を横断する。
 時には林床が低い笹になったり、間伐材地帯を越えたりしながら進んでゆく。標高700から750にかけては急斜面でジグザグに登らざるを得ない。たった50メートル登るのに15分も要した。本日のコースで一番梃子摺った。標高750で北東尾根に乗り換えると下方の林道から登ってきたらしい赤テープを見かけた。ここから三角点804.0(旧版では803.9  カシミール3Dの新版には記載なし)までの登りもきつかった。三角点804.0でもRKプレートを期待していたが、見当たらなかった。ここから枝越しに見えるのは夫婦山〜月山あたりと思われる。
 次の760級ピークの登りで大腿が引きつってしまった。左と右の引き攣りが交互にやってくる。やっとこさで760級ピークに登り、ここから西へと急斜面を下って行く。急斜面が緩むと地形図に記載のある実線(作業道)に出合い、これを追うと霧降道路出合となる。急斜面下りでは大腿の引き攣りも治まったので、小倉山取付きへと向かう。
 日光乗馬クラブ付近から尾根に取り付くと踏跡は明瞭で障害物はなく歩き易い、途中で作業道を横断しながら登ってゆく。尾根筋は大部分がミズナラ主体で場所によっては松が目立つ。小倉山山頂には山部3D、栃木の山紀行と4枚のプレートを見る。山頂からは展望は期待できない。北尾根にも踏跡がついている。小倉山キャンプ場へと続いているようだ(HPを激藪の隙間よりに記録あり)。
 計画では山頂から強引に西斜面を下って、赤沢を橋で渡った地点から外山に登ることにしていたが、思ったより時間がかかり少しばかり無理筋(外山から下山するころには暗くなりそう)、外山は別途考えることにして、往路を辿って下山した。途中で日光連山を眺めながら駐車場までは45分の舗装道歩き。


兜岩 左: 下方から 右: 上方から(兜のように見えなくもない!?)


兜岩の西、標高620付近 左: 本日のコースでは珍しい自然林 右: 鳴虫山あたりが見える


時にはこの程度の遠望も 左: 女峰山〜丸山 右: 男体山


左: 三角点804.0(旧版では803.9) RKプレート見当たらず(期待していたのだが) 右: 夫婦山〜月山(中央)かな? (三角点峯から)


小倉山取付き


左: 標高690で作業道横断 明瞭な踏跡(登山道)が山頂まで続く 右: 小倉山の山頂 (北尾根・前方にも踏跡あり)


霧降大橋付近から 左: 大真名子山〜女峰山〜赤薙山 右: 男体山〜大真名子山(小さく小真名子山)


左: 日光運動公園入口 右: 第二駐車場 奥に大真名子山〜女峰山〜赤薙山
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