ひとり山歩き573 : 女峰山黒岩コースの滝尾神社から白樺金剛の間で、普段から気になっていたが未訪問の箇所を歩いてみました。
滝尾神社〜白樺金剛探査
2014年11月14日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:00) = 滝尾神社駐車場(2:45/2:55) − 行者堂(3:05) − 殺生禁断境石(3:40) − 稚児ケ墓(4:20) − 水呑石柱(5:25) − 白樺金剛(5:40) − 水呑石柱(5:55) − 宇賀神(6:05/6:15) − 水呑石柱(6:20) − 稚児ケ墓(7:10) − 登山道離れ(7:45) − もうひとつの殺生禁断境石(7:55/8:15) − 登山道復帰(8:25) − 殺生禁断境石(8:30/8:35) − 行者堂(9:30) − 滝尾神社(9:30/9:55) − 滝尾神社駐車場(9:55/10:05) = 自宅(11:55)
Aルートマップ
B写真集

3 自宅 − 滝尾神社
 テント泊も二日連続の好天に恵まれず、残雪期にでもとあっさり諦める。今の時期は気象変化が大きいのでどこでもというわけにはいかない。さりとて山に行かねば身体が鈍るし、低山歩きにはまだ時期的に早すぎる。本日は好天が予想されるが、午後に用があるので長時間歩きは不可。女峰山黒岩コースの滝尾神社から白樺金剛までの間に、気になっている場所が二つある。早朝にスタートして、明るくなってから未訪箇所を探査し、帰りがけに低山歩きの駐車場所の確認をすることにする。
 気になっている箇所の第一は、白樺金剛の手前に水呑石柱を見かける。登山道を通るたびに、この石柱が何を意味しているか不思議に思っていた。「全踏破 日光修験道三峯五禅頂」の著者池田正夫氏のブログ( http://ameblo.jp/mt-masao/entry-11600493499.html )でこれについての記述を最近見つけた。第二は、@宇都宮さんが弊掲示板に投稿のルートマップで知ったもうひとつの殺生禁断境石(山行日:10年10月11日)である。これに関してネットで調べてみるとたそがれオヤジさんも訪ねている。その他にも2件ほど見つかった。
 滝尾神社駐車場は2年ぶり。もちろん他に車はなし。(車載温度計で2度)
 
4 往路(白樺金剛まで) もう冬支度(特に手袋)が必要  ナイトハイクは大好き
 女峰山の黒岩コースについては、何度歩いたか思い出せないくらい多い。ネットでも多数見かけるのでコースについての説明は省く。最近は歩く速度がかなり落ちているので、今日はダブルストックで歩くことにした。いつものシングルストックに比べたら多少は速度が上がっているような感じがした(4年前にくらべて10分、2年前に比べて30分速い・・・条件が違うので参考程度)。
 水場道標付近の笹原地帯では後方に日光市街地の灯りがきれい。ナイトハイクならばの景色でこれが大好き。標高1360で笹原からカラマツ林に突入する地点で、日の出を迎えるつもりだったが、まだ5時を過ぎたばかり。バブルストックで速く歩きすぎたのと、夜明けの時間を見誤った。気温が低いので、ここで待つわけには行かず先に進む。水呑石柱到着時点でもまだ暗くて、西60メートルにある石祠(宇賀神)を探すのは困難。時間調整のために白樺金剛まで足を伸ばす。


左: 黒岩コースの殺生禁断境石 右: 稚児ケ墓


左: 標高1270(水場道標手前)から日光市街地 右: 水呑石柱(未だ暗いので、白樺金剛まで進む)


左: 朝焼け(白樺金剛付近から) 右: 白樺金剛
5 復路(宇賀神ともうひとつの殺生禁断境石を訪ねる)  思ったよりも容易に見つかった(登山道から片道10分以内)
 水呑石柱に戻って、林床が低い笹のカラマツ林を獣道を辿って適当に進んで行く。手がかりは池田正夫氏のブログにある水呑石柱から西に約60メートルで、このあたりかとキョロキョロすると上方(北側)に石祠らしいものが見えたので行ってみると、こけむして更にカラマツの葉を堆積した石祠が見つかった。この石祠(宇賀神)に関しては、ネットで検索しても池田正夫氏のブログ以外では見つからない。登山道から60メートルしか離れていないのだから、誰かが訪れて記録を残していても不思議ではないのだが。察するに、池田正夫氏の著書「全踏破 日光修験道三峯五禅頂」に記載ないのかも(この本は廃版で購入しそびれてしまった)。同氏のブログに水呑石柱から宇賀神に関して掲載されたのは13年8月26日で、まだ気付くいている人が少ないのかも。同所から更に西へ約60メートル進むと小さな沢があり、僅かに水が流れていた。登山道付近にある水場よりはきれいだが飲む気にはなれない。緊急時には役立つかも。
 次は、もうひとつの殺生禁断境石探しに出かける。場所は@宇都宮さんのマップで知っているので多分楽勝であろう。こちらはたそがれオヤジさんのブログによると池田正夫氏の「全踏破 日光修験道三峯五禅頂」に記載があるらしい。ということはテープ類が案内してくれるのは必定。行き掛けの駄賃に稚児ケ墓付近から登山道西側の破線道を歩いてみることにする。この破線の出入り口に踏跡があることは知っていたが、歩いたことはない。稚児ケ墓から20メートルほど戻って破線道に入ると、低い笹の中に細い踏跡は続いている。破線道に入って振り返ると女峰山付近や、男体山の頭が見えたりするが以降は展望はなくなる。右手はカラマツ林、、左手は自然林でこの破線道は防火線に一致している。
 登山道に戻って120メートル程進むと植林末端でここから磁石を東北東に合わせて、林床が低い笹の中を進む。踏跡はないが、処々でテープを見かける。笹はどうということはないが、小枝を避けるのが煩わしい。10分程度の歩きでもう一つの殺生禁断境が容易に目に入った。ここからは日光市街地を見下ろし、筑波連山、鹿沼の山(古賀志山等)や日光の山(外山、高平山、鶏鳴山等)が展望できる。日当たりが良いので、展望を楽しみながらエネルギーを補給。
 登山道へ戻り、黒岩コースの殺生禁断境石(女峰山へ行く途中で見かける)で撮影をするも木洩れ陽で文字が読めない。(下の写真には12年11月15日撮影分を貼付しておく)。殺生禁断境石の設置理由等についてはあまり興味が無い。興味のある方はブログTravelling Tree (http://chirpingraven.seesaa.net/article/385057061.html )を参照願う。
 殺生禁断境石の下で林道に一旦出合うが、この林道はコケがついて歩いたら気持ちが良いだろうな、と衝動に駆られる。今日は時間の都合で諦めるが、いつの日にか歩いてみよう。行者堂に戻り、石階段と石畳の道を下って白糸滝を撮影し、滝尾神社を見学して駐車場に戻る。他に車はなし、今日は好天だが女峰山へ行った人はいないようだ。
 日光の低山歩きのための駐車可能地をに三箇所程寄り道して帰る。

左: 水呑石柱に戻って 右: 石祠(宇賀神)・・・左の石柱から西に約60メートル

左: 水場(飲む気にはなれない)・・・石祠から更に西へ約60メートル 右: 帰りがけにもう一度


左: 日の出直後 (水呑石柱付近) 右: 笹原とカラマツ林の境界(標高1360)から


標高1360付近から 左: 夕日岳〜薬師岳(薬師岳の右奥に富士山) 右: ズーム写真


標高1360付近から 左: 奥に筑波山、手前左手に鹿沼の山右手に日光の山 右: 水場道標方面


左: 男体山(登山道から少し離れて) 右: 水場道標付近の水場(ここも飲む気にはなれない)


左: 稚児ケ墓 右: 稚児ケ墓から破線道に入ると踏跡が続く


左: 女峰山(中央奥、その手前は前女峰)・・・破線道入口付近から 右: 破線道は防火線


もうひとつの殺生禁断境石 左: 裏面 右:全面


もうひとつの殺生禁断境石から 左: 筑波山(奥) 古賀志山 高平山 鶏鳴山(右奥の頭だけ) 右: 日光市街地


左: 黒岩コースの殺生禁断境石(光線の加減で字が読めないので、右下に12.11.15の写真を貼り付け 右: 行者堂


左: 白糸滝 右: 滝尾神社入口


滝尾神社の一部 左: 桜門 右: 本殿(左)と拝殿(右)

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