ひとり山歩き572 : 道の駅たかはらから桝形山経由で桜沢とスッカン沢の滝めぐりをしてきました。
桝形山(1086)から桜沢・スッカン沢の滝めぐり
2014年11月5日(水) 曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:50) = 道の駅たかはら(5:35/5:50) − 尾根取付き(6:20) − 桝形山(6:55/7:00) − 下山開始(1060級P)(7:10) − 下山地点(桜沢の枝沢出合)(7:55)− 遊歩道出合(8:10) − 雷霆ノ滝(8:15) − 咆哮霹靂ノ滝(8:45) − 雄飛ノ滝展望台(9:30) − 仁三郎ノ滝(9:35) − ロスタイム(スッカン沢まで戻る)(9:40/10:00) − 素連ノ滝(10:00) − 県道56号出合(雷霆橋)(10:25) − おしらじノ滝入口(チェーン脱着場北端)(11:20/11:25) − 山の駅たかはら(11:55/12:05) = 自宅(13:45)
Aルートマップ
B写真集

2 自宅 − 山の駅たかはら
 年に1回くらいはテント泊に行かないと、テントがカビてしまいそう。雪の降らないうちに一泊のテント泊を考えているのだが、条件が揃わずのびのびになっている。山行ブランクが開きすぎると益々身体が鈍るので、紅葉には遅いかもしれないが桜沢・スッカン沢の滝めぐりに急遽出かけることにした。事前準備としてはヤマレコから二三の記録を引き出す。ついでに普段なら足の向かない桝形山経由で桜沢とスッカン沢の滝めぐりをすることにした。
 スタート地点は山の駅たかはらで、ヘッデンなしで歩き始めるように家を出た。道の駅矢板で体調を整えて、2年ぶりの山の駅たかはらに到着した時はまだ薄暗く、すこしばかり時間調整して出発する。(車載温度計で6度)
3 桝形山  今までで一番楽して登った山 桜沢への下リのほうがよほどくたびれた
 山の駅たかはらから舗装道を進んでゆくと、左手に古い木造建屋群(なにかな?)を左手に見ながら進む。本日一番の高所である標高点1104には展望台、その先にはアンテナ塔を見る。八方湖方面の標識のある分岐からは左の北東に進む。すぐ先で再び分岐し、左(北)に進むと、舗装道は終点で、ここを尾根取付きとする。最初は笹っぽい踏跡を追ったが、標高点1071を過ぎると方向がずれてきたので軌道修正して右手に植林を見ながら、藪なし尾根(というか平坦地)を進んでゆく。出発地の標高は1049で桝形山は1086と標高差は小さい、最高点は舗装道の1104だから山に登っているという感覚は無く、平地の林の中を歩いている感じ。途中で名残りの紅葉を見る程度で今までの山登りで一番楽して桝形山の山頂に達した。広い山頂部には三等三角点と山部3Dと栃木の山紀行のプレートを見る。展望はなく、枝越しに前黒山が辛うじて判別出来るだけ。
 一旦、桜沢へと落ち込む西尾根派生地点である1060級ピークまで戻って下山開始。この尾根筋には特に危険箇所はないが、地形図からはわからないが左(南)側はやや切れ落ちているので、多少の注意は必要。標高900付近で落ち葉の積もった踏跡を横断する。地理院地図の新板には標高870あたりを破線が横断しているが、これに該当するのかもしれない。でもこんな半端(途中で破線は切れている)な破線道は何のためにあるのだろう(旧版には記載なし)。尾根筋が不明瞭となり、委細構わず下ってゆくと、下山尾根の南側を流れ落ちる桜沢の枝沢に出合い、ここを下山地点とする。
 滝めぐりの遊歩道が何処にあるか、地形図とにらめっこ。遊歩道が地形図の通り桜沢の右岸にあることを信じて、右往左往(足場が悪いので)しながら西に進むと、めでたく先刻の枝沢とは別の小沢にかかる木橋を見つけて、行って見ると明瞭な遊歩道に出合う


左: 展望台(標高点1104・・・本日の最高地点) 右: アンテナ塔


左: 分岐(右は八方湖へ、ここは左へ進む) 右: 舗装道が切れて尾根取付き


藪なし、名残りの紅葉チラホラ 左: 1060級ピーク付近 右: 桝形山山頂直下


左: 山頂 (山名板は山部3Dと栃木の山紀行) 右: 山頂から前黒山


下山尾根は藪なし、特に危険箇所なし 左: 下山開始地点(1060級P) 右: 下山尾根の標高900付近


左: 下山地点(下山尾根の南側の枝沢) 右: 遊歩道出合(上に行くと雷霆の滝、手前に行くと咆哮霹靂の滝

4 桜沢・スッカン沢滝めぐり  申し訳ないが、滝は名前負け ハイキングには手頃
 先ずは遊歩道を山の駅たかはら方面にさかのぼって雷霆の滝を訪れる。遊歩道は明瞭で危険箇所はない。雷霆の滝は落差10m位? 雷霆とは雷のことらしいが、なんとおとなしい雷さまだこと。きた道を戻り先刻の木橋を渡って桜沢の右岸を進むと温泉源施設を見て吊り橋で桜沢の左岸へ進むと、咆哮の滝0.4kmの道標を見る。その先で雄飛の滝分岐を経由して北に下ってゆくと咆哮霹靂の滝に達する(桜沢の最下流に位置する)。左側の滝を霹靂の滝、右側の滑滝を咆哮の滝というらしい。霹靂とは雷鳴、咆哮とは猛獣が吠えることらしいが、これまた名前負け。
 雄飛の滝分岐まで戻ると、この先は’11年3月11日の地震で薙刀岩付近で崩落があり、通行止め。多少の自責の念にかられながら柵の横をすり抜ける。名残りの紅葉を愛でながら遊歩道を進むと、岩階段を交えたり、スッカン沢に破損した木階段を下ると、そこが崩落地で大きな岩がゴロゴロ、しかも岩の一部が削られている。落石を繰り返している証拠、足早に危険地帯を通り抜けると、沢右岸に薙刀岩(柱状節理)が見られる。このすぐ先に雄飛の滝分岐にあったのと同じ通行止めの柵と標示があった(危険区間大略150メートル)。長い木階段を登ってスッカン沢にかかる橋を渡る。この橋には“スッカンはし”と“”かのまたかわ”の標示があった(地形図では鹿股川は咆哮霹靂の滝の先でで桜沢とスッカン沢が合流した地点から下流)。橋東袂のカツラの巨木が目につく。
 スッカン沢の左岸に移って遊歩道を進むと、展望台がある。ここで説明板を読んで先に進むと、仁三郎の滝の標示が目に入った。そのすぐ先に道標があり、県道1.0、雄飛の滝0..5kmの標識をみて、雄飛の滝は通り越してしまったことに気付く。慌ててきた道をスッカン橋の西袂まで戻ったが、雄飛の滝の標示が見当たらなかった。仕方なしに諦めて仁三郎の滝方面に、戻る途中で念の為に展望台に寄ってみると、雄飛の滝展望台の標示があった。先刻は説明板に気をとられ標識が目にはいらなかったのだ。展望台直下に見えるのが、雄飛の滝。これで20分のロス。後戻りした道標の先に素連の滝標識を見る。スッカン沢右岸の岩壁を注意してみると樹木の隙間に細い滝が幾筋も流れ落ちている。滝はこれで終了、のんびりと遊歩道を県道56号を目指す。途中で破損した木階段に突き当たる。右の斜面階段の道は通行止めで、左の川岸石畳の道へ進む。最後にコンクリート階段を昇ると県道56号出合(雷霆橋)
 舗装道歩きは約4.5km、しかも山の駅たかはらまでは約150メートルの登り。おしらじノ滝にも寄るつもりだったが、入口のチェーン脱着場でエネルギを補給しているうちに嫌になってしまった。再びトボトボと舗装道歩き。名残りの紅葉が多少は慰めてくれるが・・・舗装道歩きは嫌だだネ。山の駅たかはら駐車場には全部で9台、滝めぐりかな? 今日は晴天のはずだったのだが、終日曇りで名残りの紅葉も冴えなかった。


雷霆の滝


左:桜川にかかる吊り橋 右: 吊り橋から温泉源施設


咆哮霹靂の滝 (左の滝を霹靂の滝、右の滑滝を咆哮の滝という?)


左: 雄飛の滝へ向かう途中の岩階段 右: 崩落地・・・’11年3月11日の東北地方太平洋沖地震に起因・・・このために雄飛の滝分岐からスッカン橋の東袂まで通行止め


左: 薙刀岩 右: スッカンはしとカツラ巨木


左: 雄飛の滝 右:仁三郎の滝


左: 素連の滝(付近には壁を流れ落ちる滝が多数) 右: 川岸(スッカン沢)の石畳


左: 県道56号の雷霆橋から近隣尾根の紅葉 最奥に黒滝山〜鴫内山) 右: 山の駅たかはら
HOME
inserted by FC2 system