ひとり山歩き571 : 藤原口から武尊山〜剣ケ峰山を周回してきました。天気に恵まれ展望を楽しめました。
藤原口から武尊山(2158)〜剣ヶ峰山(2020)
2014年10月19日(日) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:30) = 裏見の滝駐車場(4:55/5:10) − 須原尾根分岐(5:55) − 主稜線出合(7:05/7:10) − 最初の岩場(8:20) − 藤原武尊(9:10) − 武尊山(沖武尊)(9:40/10:15) − 剣ヶ峰山分岐(11:35) 剣ヶ峰山(11:45/11:50) − 剣ヶ峰山分岐(12:05) − 武尊沢渡渉(13:50) − 須原尾根分岐(14:35) − 裏見の滝駐車場(15:20/15:50) = 自宅(19:05)
Aルートマップ 
B写真集

2 自宅 − 裏見の滝駐車場
 奥日光で今年中にロングウォークを片付けておきたいコースがあるが、紅葉で賑わう奥日光は交通渋滞を嫌って(遅い帰りだから問題ないのかもしれないが)没とする。最近の脚力不足のトレーニングの一貫として登り下りが厳しい場所ということで、藤原口(裏見の滝駐車場)から武尊山に登り、剣ヶ峰山経由で下山する周回コースとした。翌月曜日にゆく予定だったが、天気が崩れるとのことで本日は日曜日で混雑しそうだが、好天に恵まれそうで決行することにした。
 コースタイムは8時間程度だが、今の脚力では無理は承知の上。10時間程度と見込み、明るくなったら歩きだすという計画で家を出た。途中のSAで体調を整えたりしながらがゆっくり走行。水上ICで高速をおりると、裏見の滝駐車場までは23km(途中の道路案内標識によると谷川岳までは15km・・・武尊山の藤原口へゆくよりも近いことを知る)。県道63号を藤原ダムをわたって進み、途中からやすらぎの森キャンプ場に向かう。道筋は全面舗装で夜間運転でも特に問題はない。収容スペース50台の裏見の滝駐車場にはすでに3分の2程度が詰まっていた。(車載温度計で2度)

3 須原尾根経由で武尊山へ  須原尾根への登りは紅葉  針葉樹林の須原尾根は岩場を過ぎると好展望となる
 駐車場に到着時にはまだ暗かったが、すでにヘッデンを点けて先発する組あり。登山準備をしているうちに、ペンライトでも歩けるようになったので出発する。駐車場の直ぐ先に武尊神社があり、その先はダート道となり通行止めとなっている。林道は泥濘あり、岩ゴツありで快適とはいえない。途中で先発の二人組を追い越した。今日初めてにして最後の追い越し、以降は数えきれないくらいの人に追い越された。道幅が細まり林道から登山道にかわり、小沢を渡ると須原尾根分岐に達した。
 今日は、時計回りで武尊山から剣ヶ峰山を周回ということで、分岐で左に進む(圧倒的に時計回りの方が多い)。色づいている広葉樹林の中を小沢を二三度渡渉しながら登ってゆく。道筋は明瞭で単調だが、汗をかくこともなく紅葉や黄葉を眺めながら、いつものペースで進む。標高1500あたりからはジグザグの急登でぐっと速度が落ちる。喘ぎながら登っていると夫婦に追い越された、以降は抜くことはなく、何人に追い越されたか・・・とにかく大勢で以降は省略。アスナロの大木が目につき出すと主稜線出合で、左は上の原登山口、右は武尊山で当然右へ進む。
 分岐からは広葉樹に代って針葉樹となり、勾配はぐっと緩むが単調な登山道歩きとなる。分岐のすぐ先の左下にかまぼこ型の避難小屋が目に入る。標高1850あたりまでは明瞭な尾根だったが、以降は尾根幅は広まり急勾配となる。展望は無く、標高1710あたりで樹木の切れ間から剣ヶ峰山が見えただけ。標高1920で突然目の前に梯子、クサリとロープ付きの最初の岩場が現れた。特に難しいということないが、部分的に凍結しているので足場には注意が必要。ついで1990あたりで第二の岩場、ここはロープが設置。やはり凍結気味で足場には注意。このあたりまでくると燧ケ岳、至仏山、平ガ岳から中ノ岳・越後駒ケ岳が目に入るようになって気分転換ができるようになった。標高2070から2090あたりは、第三から第五の岩場が連続する(このあたりを行者転がしというのかな?)。谷川岳も浅間山も見えている。
 南向きから東向きに変わったピークを藤原武尊というらしい。このあたりになると樹木は低くなり益々展望を楽しめるようになる。武尊山も剣ヶ峰山も間近になり、灌木帯を登ってゆくと、浅間山からの白煙も目に入るようになる。人のざわ付きが聞こえ出すとすぐに武尊山(沖武尊)の山頂に達した。前回は山歩きを初めて9回目の01年9月13日(ひとり山歩き9)以来だが、その時は武尊牧場(東俣駐車場)から登ったのだが、今回のコースに比べたらはるかに楽だった記憶がある。その時はガス模様で充分展望を楽しめなかった。今日は素晴らしい展望が広がっている。日曜日で好天、しかも紅葉の時期と相まって山頂部は立錐の余地もないくらい。立ったままエネルギーを補給して展望を楽しむ。360度の大パノラマも灌木で遮られる部分もある。
 


左: 須原尾根分岐(左へ) 右: 分岐先の紅葉と明瞭な道筋


左: 標高1570付近の様子(急登) 右: 主稜線出合(右へ)


左: 分岐のすぐ先に避難小屋 右: 針葉樹林の中を歩く(道筋は明瞭)


左: 最初の岩場 右: 二番目の岩場


左: 三番目の岩場 右: 四番目の岩場


左: 四番目の岩場から 至仏山と燧ケ岳 右: 五番目の岩場(三・四・五の岩場は連続)


左: 武尊山 (山頂直下から) 右: 武尊山(沖武尊)山頂 (写真の右手には大勢が憩っている)


山頂から 左: 剣ヶ峰山への稜線 右: 谷川岳〜朝日岳

4 武尊山 − 剣ヶ峰山−下山  剣ヶ峰山まで快適な縦走コース 剣ヶ峰山からの下りは足場が悪く苦戦
 武尊山直下は急下降斜面で霜が溶けて泥濘んでいるから転ばないよう灌木を利用しながら慎重に下る。70メートル程下ると緩やかとなりヤレヤレ。剣ヶ峰山までは灌木帯の登山道歩きだから、展望は広がり気持よく歩ける。だんだん迫ってくる剣ヶ峰山への登りは急でかなり堪えそう。浅間山から噴煙も写真を縮小してしまうと見えないが、肉眼でははっきりと見える。剣ヶ峰山はからは下山路からは外れるので、ザックを分岐にデポし身軽にして往復する。足場は悪い上に霜解けでし下が緩んでいるから登りはよいとしても下りではかなり気を使った。10分ほどの登りで、剣ヶ峰山山頂に達した。山頂部からの展望は良いが、山頂部は狭く三四人が限度で写真を撮ってすぐに分岐まで戻る。
 剣ヶ峰山分岐から下り始めると、すぐに地肌が緩んで歩きづらくなる。おまけに急下降で、もとも苦手の段差下りが多い。最近は膝のバネが弱まり、身体を支えきれない(階段の一段ぬきで下るのはもうできなくなってしまった)ので、尻をついて足場を探ることが多いから、追い越されること(追い越させることも)が多い。約一時間で標高にして250メートルほど下ると、登山道には落ち葉がつもりだし、勾配が緩み以降は尻をつくことはなくなった。でも消耗してしまったから速度を上げることはできなかった。武尊沢を渡渉すると、紅葉が気持ちを和ませてくれるのが救い。
 須原尾根分岐の先からは林道歩きだが、一向にスピードはあがらずじまい。武尊神社の写真を撮って裏見の滝駐車場に戻ると、十数台が残るだけ。早朝には三十台以上はあったと思うのだが。
 裏見の滝観瀑台まで10分と案内板にあったので、行ってみると10分もかからなかった。落差50mの滝は水量は多いようだった。残念ながら現在は、滝の裏側は通行止め。
 帰路の関越道の赤城ICと前橋IC間で渋滞、なんで渋滞していたのかわからなかったが、前橋ICを過ぎるとスイスイ。北関東道の波志江PAに寄ると、トイレ前には女性の大行列。こんな行列は富士山山頂の女性トイレでみて久しい・・・なんとかならないものかね。ちなみに男性用は10人程度の行列だった。
 


左: 武尊山直下の急下降(写真では平坦に見えるが、歩く人の姿勢で分かる) 右: 標高2060からの剣ヶ峰山


剣ヶ峰山辺の稜線 左: 標高2000から 右: 1975の登りから


剣ヶ峰山から 左: 剣ヶ峰の左奥に奥白根山 右: 前武尊の右奥に皇海山〜袈裟丸山


剣ヶ峰山から 左: 武尊山 右: 早朝に歩いたあたりの紅葉


左: 獅子ヶ鼻山 剣ヶ峰山から) 右: 谷川岳〜朝日岳 (下山途中の標高1960あたりから)


泥濘んで足場の悪い登山道・・写真には撮れなかったが急下降が続く・ 左: 標高1900付近 右: 標高1730付近


左: 武尊沢 右: 標高1400あたり、このへんは疲れて入るが気持ちよく歩ける


左: 須原尾根分岐(早朝は右へ) 右: 武尊神社


左: ガラガラになった駐車場 右: 裏見の滝 (落差50m 現在は裏側からは見られない)
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