ひとり山歩き547 : 鶏頂山登拝口から釈迦ケ岳を目指しましたが、深雪でスノーシューでも沈みが大きく途中で断念しました。
釈迦ケ岳深雪で全然とどかず
2014年3月9日(日) 晴れ
1 行程
@所要時間 : 自宅(3:45) = 旧鶏頂山スキー場入口(6:00/6:15) − 鶏頂山登拝口(6:50) − スノーシュートレース出合(8:05) − 旧鶏頂山スキー場最高部(9:10/9:35退却) − 鶏頂山登拝口(10:55) − 旧鶏頂山スキー場入口(11:05/11:35) = 自宅(13:40)
Aルートマップ
Bウォッちず : 旧鶏頂山スキー場入口  旧鶏頂山スキー場最高部
C写真集
2 自宅 − 鶏頂山登拝口
 最近は、降雪、歯の治療、自動車の入れ替え等で山とはご無沙汰気味である。今回は二つの目的で雪山に行くことにした。第一の目的は、厳寒の山で撮影時に手袋をはずさないでコンデジを操作すること。第二の目的は、自動車を買い替えて1週間が経つのにたったの70kmしか動かしていないので、遠距離運転で車の調子を確認する。那須岳へ行きたいのだが、低気温の上に強風が予想されるのでもう少し暖かくなるまで我慢する(1月18日に茶臼岳(ひとり山歩き543)に登った際、低温と強風で指先にごく軽い凍傷(指先が硬くなり、一皮向けて完治した)に罹った)。那須岳に比べて風の弱い高原山に行くことにした。鶏頂山は1月5日(ひとり山歩き541)に登っているので、今回は釈迦ケ岳に登ることにした。
 昭和43年に車に乗り始めてから45年で今度の車が7台目となる。6台目までは排気量ベースでは買い替えごとに大きくなって来たが、今回は初めてのダウンサイジングで排気量は2400ccから1500ccのハイブリッドに変わった。ガソリン消費量は前車の11km/gが果たしてどのくらいになるか。カタログでは31km/gだが、20km/g以上を期待する。アイドリングストップで出足がかったるい感じはするが、乗り心地はまずまず。日塩有料道路は、日曜日とはいえ6時前でスキー場に入る車は少ない。塩原側から入ってハンタマが近づくと圧雪状態となる。旧鶏頂山スキー場入口の除雪スペースは狭く3台がギリギリ。(気温マイナス11度)

3 登拝口 − 旧スキー場最高部
 積雪期に何度もここに来ているが、駐車スペースは今までになく狭い。通常なら縦列で3台は駐められるのだが、今日は日曜日で好天であり、後続車もあると思われるので横列駐車(車庫入れ状態)とする。通常ならここからトレースが続くのだが、雪壁は1メートル以上でトレースは皆無。この時点で今日は釈迦ケ岳は無理とあきらめ他に転じようかと思う。第二の目的はほぼ達成したので、第一の目的である手袋を外さずにコンデジ撮影の練習ができれば、と思い直してスノーシューを装着。雪の壁を乗り越えて登拝口に向かうも、トレースは皆無でスノーシューでも踝上まで沈む。通常なら10〜15分で鶏頂山登拝口まで行けるのだが、35分も要した。
 この先ももちろんトレースはなく、この時点では完全に釈迦ケ岳どころか何時退却するかばかり考えながら歩く。手袋を外さずにボールペンの先端でカメラのボタン操作が可能であることが分かった(でもサッカーのGKの手袋よりもゴッツいので、通常よりも時間はかかる)。ゲレンデ跡を歩くよりは、樹林の中を歩いた方が沈みは小さいのではと淡い期待をもつもあまり変わりはなし。どうにか標高1390で南東から東に方向を変えて枯木沼に向かう地点に達したら、真新しいスノーシュートレースに出合った。自分が樹林の中を歩いている間に追い越した人がいるのだろうと推測した。このトレースの沈みは概して踝程度、それに比べて自分のはその倍以上。このトレース(以降は先行者のトレースとする)は東の枯木沼方向には向かわず南へ進んでいる。ここまで来るのに通常は1時間前後だが、今日は2時間弱要し完全に釈迦ケ岳どころか鶏頂山も諦めていた。
 それなら先行者は何処へ向かっているのか、追ってみることにした。先行者のトレースを利用するも更なる沈みであまり速度はあがらない。このトレースが南から東に方向を転じた地点は、どうやら旧メイプルヒルスキーで西登山口からのルートに出合ったようだ。日光連山(丸山、男体山の頭、女峰山、太郎山、白根山)を目にする。何処で嫌気が差すかこのトレースを追ってゆるやかにゲレンデ跡を登ってゆく。途中で枯木沼からのルート(トレースなし)が合流し、様子がはっきりした。先行者のトレースを利用しても、片足に体重がかかるとズブッと二段沈みとなる。この二段沈みはかなり負担が大きく、ボクシングのボディブローのようにじわじわと脚腰に効いてくるから始末が悪い。汗ダクダクで旧スキー場最高部に達した。通常は1時間ないし1時間半なのだが、今日は3時間もかかってしまった。先行者は身軽で更に雪蜘蛛の術(忍者が水上を歩くのを水蜘蛛の術という。雪上をあまり沈まずに歩くから雪蜘蛛の術と名づけてみた)を使うのだろう。技量の稚拙はさておいて、雪山ではヘビー級は損と嘆いてもどうしよううもない。先行者はここで休むこともなく弁天沼方面へ進んでいるが、ここで退却することにした。手袋を外さずにカメラ操作すれば、指先の痛みは殆ど無いことが分かった。今回の方法を更に改善するか、デジ一のように手袋着したままで操作できるカメラを探すか(デジ一では重いし、新しく求めれば怖い顔が浮かぶし、悩ましい??)。
 復路は忠実に先行者のトレースを追って下ると、往路で自分が樹林の中を歩いている間に追い越していったことが判明した。通常は先行者(この時点では自分が先行)を利用するのだが、完全に複線になっている。何故かはトレースの深さを見て一目瞭然、深いトレース(筆者の)を利用しないほうが、足の沈みは小さく楽に歩ている様子がわかる。 登拝口まで戻ると三人目のトレースが、南方面へ進んでいる。駐車地には3台、横列駐車したは正解だった。
 ガソリン消費量は出発時に17km/gだったが、帰宅時には22km/gとなっていた(車内でもわかるが、自宅のパソコンでもわかるようになている)。長距離運転すれば、前車に比べて倍以上は走りそう。月に平均1000km走行するから、ガソリン代はかなりの節減となりそう。ガソリン代だけなら今までの2倍は山に行けるのだが、残念ながら身体の方がもたない。 


左: 旧鶏頂山スキー場への入口の雪壁 右: 駐車地のすぐ先の鳥居(いつもならトレースがあるのだが)


左 :鶏頂山登拝口(トレース皆無) 右: 登拝口のすぐ上から日光連山


標高1350付近の綿菓子


左: 西コース出合(旧メイプルヒルスキー場) 右: アップで日光連山 (このあたりはスノーシュートレースを追って歩く)


左: 標高1430あたりの先行者トレース 右: 左側は先行者 右側は自分の(倍の沈み)


旧スキー場最高部 左: 鶏頂山を望む 右: 往時の姿を残している(奥は弁天沼に向かう先行者のトレース)


左: 最高部からお決まりの日光連山 右: アップで


復路でトレースの比較 左: 先行者は左(トレースは自分の後からついた)、右は自分の 右: トレースの深さを撮影中  通常なら後から歩く人は先行トレースを利用するのだが・・・


日光連山と県境尾根(復路で撮影)

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