ひとり山歩き545 : 地形図区分・下野大沢の低山スノーハイクに行ってきました。予想以上に残雪が多く、雷電山、寅巳山、高知山、丸山と堂室山の5座しか踏めませんでした。
下野大沢低山(雷電山・寅巳山・高知山・丸山・堂室山)スノーハイク
2014年2月12日(水) 曇りのち晴れ
1 行程
@所要時間 : 自宅(5:15) = こどものもり公園駐車場(6:20/6:25) − 下小池・雷電神社(雷電山取付き)(6:50) − 雷電山(7:20/7:25) − 道路出合・寅巳山取付き(7:50/7:55) − 寅巳山(9:10/9:15) − 野鹿台団地出合(9:40) − 山口・滝尾神社(浅間山取付き)(9:55) − 石祠のピーク(370m級、浅間山と間違えた)(10:25/10:35) − 道路出合(山口)(10:50) − ピートダイGC入口(11:20) − ピートダイGC最高部・高知山取付き(11:45) − 高知山(11:55/12:00) − 日光地区広域農道出合 − 今市青少年スポーツセンター北端・丸山取付き(13:05) − 丸山(13:20) − 今市スポーツセンター線出合(13:25) − 堂室山取付き(14:20) − 堂室山(14:30/14:35) − 堂室山北側道路出合(14:55) − 日光/宇都宮市境(15:25) − こどものもり公園駐車場(16:20/16:30) = 自宅(18:00)
Aルートマップ
Bウォッちず : こどものもり公園  雷電山 寅巳山  高知山  丸山  堂室山
C写真集

2 自宅 − こどものもり公園
 雪山に行きたいのだが、指先に不安があるので今しばらくは我慢する。もう少し暖かくなるまでは低山歩きに専念することにしたい。栃木県央の地形図をみていたら、あまり馴染みのない山々が目に入った。今回は地形図区分・下野大沢の山々を歩くことにした。全部網羅する気はないが、初回として雷電山、寅巳山、浅間山、高へら山、堂室山、丸山そして高知山の順で歩く計画を立てた。先週末の降雪がまだ残っていると思われるので、すべて網羅できるかはわからないが、低山スノーハイクのつもりで出かけることにした。
 スタートは篠井富屋連峰を歩いた時と同じく宇都宮こどものもり公園駐車場とした。駐車場に到着時点で、ちょうど明るくなりすぐにザックを担ぐ。

3 雷電山 − 寅巳山 − 浅間山(スキップ)  山は95%以上が数センチの残雪 細い道路も残雪箇所多かった
 駐車場から県道船生街道を渡り細い道に入るとすぐに残雪歩きとなる。今日は道路歩きが多いので苦労するだろう。途中は臨機応変にコース取りせざるを得ないだろうと覚悟。地形の複雑な道路歩きは地形図頼りでは心もとないので、GPSをハンディカーナビ代わりに活用。車の往来する道路は残雪が少ないが、細い道は雪が残っているも凍結していないので不安はなかった。GPS頼りで雷電山取付きの下小池公民館に隣接する雷電神社に到達。
 神社裏から檜植林の尾根に取付くと残雪は数センチで、雷電山山頂まで連続する。凍結していないから持参したチェーンスパイクの必要性は全くなかった。山頂には大型の石祠と古い山名板が二枚、展望はない。次の寅巳山へは北西へと進み、途中で小ピークを越して下ると林道に出合う。これを少しばかり歩いて小藪を突っ切ると轍のくっきり残る道路に出合い、これを少し南下すると右手(西側)に林道が見えたので、ここを寅巳山取付きとした。
 廃屋を見て林道と別れ尾根に取付くと、相変わらず残雪は数センチ(今日訪れた山は、いずこも95%以上は数センチの残雪あり。足の沈みは概してくるぶし程度だが、標高420あたりは吹き溜まりがあり最高で脛までの沈み。展望は標高400あたりで枝越しに高原山が見える程度。小さな方向変換が多く、油断はできない。寅巳山山頂には三角点と茶色の山名板が一枚。展望は南西方向が枝越しにうかがえる程度。寅巳山は寅年に上る人が多く、野鹿台団地から踏跡があるらしい。今日は残雪で踏跡は全然わからない。枝越しに下方に団地が見えるので、適当に浅い谷筋を下ってゆくと、ながいトラロープが展張しtあり、途中にひのき平御休処の標識も見かけた。ロープ末端からはそのまま下ってゆくと野鹿台団地(マップル栃木県地図による)に下山。
 団地内の道路は網の目状でGPS役に立たずで、途中で二回道筋を訪ねて浅間山取付きの山口滝尾神社に達する。神社の左手から残雪数センチの急斜面をもくもくと登ってゆく。今までの累積時間は計画よりも遅れ気味で、浅間山から高へら山そして堂室山、丸山、高知山の順で回るのはかなり厳しいと頭にチラチラしだす。そんなことを考えながら急登をこなして石祠を見て浅間山にしてやれやれとザックを下す。(恥ずかしながら家に帰ってGPS軌跡をカシミール3Dに落とすまで間違いに気づかなかった。ここは浅間山の手前の370m級ピークで、高度計を見たときは390mで誤差範囲と判断した。)エネルギーを補給しながら先の行程を検討する。予定よりも1時間比較遅れているし、残雪状況からて浅間山から368峰、336峰と尾根筋を辿るのは時間的に無理と判断。浅間山から下山して高知山、丸山、堂室山そして高へら山と巡ることに計画変更。ここで地形図をよく見ればよかったのだが、当初計画とは反対側の尾根筋を辿り、圧雪の道路に下山した(この時点では依然として浅間山から下ったと信じこんでいた)。北西に進むと自動車の走る今市スポーツセンター線に出合う。途中で西への舗装道路に入り、ピートダイGC入口になんとか到着。
 

左: 雷電山(下小池から) 中: 雷電山取付き(公民館と神社) 右: 雷電神社


左: 尾根上の積雪は数センチ 右: 雷電山山頂


左:雷電山からの下山地点 中: 寅巳山への取付き 右: 自分の足跡(標高420あたりはもっとも深く脛まで) 


左: 寅巳山山頂 右: 南西方向しか展望なし


左: ひのき平御休処と固定ロープ(寅巳山からの下山ルート) 右: 浅間山(左から二番目の峰) 左は石祠のピーク (野鹿台団地から)


左: 浅間山取付きの山口滝尾神社 右: 石祠のピーク(浅間山と勘違いしてしまった)
4 高知山 − 丸山 − 堂室山 − 高ヘラ山(スキップ)
 ゴルフ場は残雪のためにクローズされていると判断して、カート道を利用して最高部を目指す。予想通り処々に残雪がありゴルフをしている人はいないが、無断で立ち入っているので身を竦めて(?)歩く。登り勾配はけっこうきつく山道の方が楽な感じ。ゴルフ場最高部からは残雪の作業道を登って行き、途中で高知山の小さな標識を見て山道に入ると雷電神社が現れた。地形図には尾根筋の下方に鳥居マークがあるのは認識していたが、突然神社が現れビックリ。そばには高知山ハイキングコースの標識が落ちていた。神社のすぐ先が高知山山で、今日のコースで一番の展望。日光連山はいうに及ばず南南西に先日登った城山、西南西に笹目倉山から鶏鳴山も確認できた。 右下にゴルフ場を認識しながら北東へと尾根を下って行く。踏跡があるのか雪面に僅かなくぼみを随所で見かけた。小さなこぶを二つ三つ下った標高360付近は、針葉樹と篠だけ藪が現れた。大した藪ではないが今日一の藪を突破してさらに下って路側に雪の残る道路に下山
 道路を横切って残雪の道を踝まで足を沈めながら歩いてゆくと、クロカンコースの標識を見る。道なりに進むと右手に今市青少年スポーツセンターの施設を見る。かなり大規模なものだが、果たして活用度はいかに?スポーツセンターの北端、丸山取付きからもクロカンコースは山頂方面へと続いている。このあたり一帯がスポーツセンターの一部のようだ。残雪のクロカンコース(スキー用でなく、走行用か)を追って難なく丸山山頂に達した。三角点とベンチあり、展望は日光連山はよく見えるが高原山は枝越しに見える程度。
 山頂から適当に下るとすぐに今市スポーツセンター線の終点付近に下山。いよいよここから長い長い道路歩きが始まる。


左: ピートダイGC入口 中: ゴルフ場の最高部(取付きは左手) 右: 高知山標識を見て左手の山道へ


左: 雷電神社 中: 石祠 右: ハイキングコースの名残り


左: 高知山山頂 右: 日光連山(ズームで)


左: 今日一番の藪(標高350付近) 中: 道路出合 右: スポーツセンターのクロカンコースを歩く


左: 今市青少年スポーツセンター 中: 丸山取付きから日光連山


左: 丸山山頂へと続くクロカンコース 右: 丸山山頂(奥は日光連山)


左: 丸山山頂 右: 下山地点
 GPSをハンディカーナビ代わりに舗装道を約4km歩く。登山靴での舗装道歩きは楽ではない。その上、歩道や路側に雪が残り、自動車が来るたびに雪の上を歩かざるを得ず、通常よりも疲労は多い。GPSから算出した歩行速度は約4km/hと遅い。最後に道路から30m程度入った地点を堂室山取付きとした。斜面も残雪が数センチあり、山頂直下では篠だけ藪も現れるが、比高にして約50mの登りで、10分ほどで堂室山山頂に達した。山頂には三角点と大型の石祠、山名板は栃木の山紀行ほか1枚。
 尾根筋の通った北へと下ってゆくと、二か所で石祠を見かけた。二番目の石祠からは尾根筋がなく、適当に斜面を急降下すると、小川に出合った。雪解け水のせいか水深が深く、苦労して渡渉し道路に出合う。最終の高へら山目指して再び長い舗装道歩きが始まる。高へら山が近づくと、比高にして取付きから約150mなのだが、非常に高く見える。取付き地点に達したが、登ろうという気力は湧かなかった。船生道路をそのまま歩き続ける。堂室山下山から駐車場まで約6kmを時速4.5km/hで歩いたが、駐車場に到着時の足腰の疲労度から判断して高へら山をスキップしたのは正解だった。
 今日は予想以上に残雪が多く、途中で計画変更をせざるを得なかった(チョンボで浅間山をスキップしたのと、高へら山を疲労でスキップのが残念)。低山でこれほど長い残雪歩きは初めてで、高山へのスノハイクに劣らず楽しめたのが救い。

堂室山の西約1kmから 左: 高原山 右: 日光連山


左: 堂室山山頂 右:山頂の石祠


左と右: 下山途で見かけた石祠 右:下山後、この小川を渡るのに苦労


左: 高へら山(スキップ) (堂室山の東から) 右: 篠井連峰の本山、男山、榛名山(左から) (日光/宇都宮市境界付近から)
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