ひとり山歩き539 : 古賀志山馬蹄形に出かけましたが、スタートからミスが多く途中で退却となりました。古賀志山は踏跡が入り乱れているので、周到な準備が必要です。
古賀志山馬蹄形(途中退却)
2013年12月16日(月) 晴れ
1 行程
@所要時間 : 自宅(5:25) = 宇都宮森林公園駐車場(6:40/6:55) − 舗装道三叉路(7:20) − 古賀志山(8:10/8:15) − 東稜展望台(8:20/8:25) − 富士見峠(8:35) − 標高点559(9:15) − 鞍掛山分岐・弁当岩下(9:20)− 弁当岩上引き返し(9:45) − 鞍掛山分岐・弁当岩下(9:50) − 退却(10:00) − 鞍掛山分岐・弁当岩下(10:10) − 標高点559(10:25/10:40) − 富士見峠(11:10) − 駐車場(12:10/12:25) = 自宅(13:00)
Aルートマップ
B ウォッちず : 森林公園駐車場  古賀志山  西登山口
C写真集

2 自宅 − 宇都宮森林公園
 奥日光へ行く予定であったが、降雪で本日の山行をやめることにした。天気は良さそうなので県南部の山に気を取り直して出かけることにした。一ヶ月ほど前に、ヤマレコで古賀志山馬蹄形なる尾根歩きの記録を見た。更にブログ「日光山系 ななころびのあの山の向こうで」にも掲載されていた。最近は低山歩きにあまり興味を持っていないので、詳細内容は把握していない。古賀志山馬蹄形歩きは未だやっていないので、急遽実行することにした。思いついたのが昨日の午後で、詳細を調べる時間がなかった。そこで慌ててヤマレコ記録から馬蹄形のルートを調べ、カシミール3Dで地形図のコピーを作成した。通常なら、マーカーでルートに線を引き、等高線に標高を書きこむことにしている。今回はその準備時間もなく地形図をコピーしただけで準備完了とした。
 スタート地点は古賀志山・赤岩山の西登山口として、昨日ヤマレコで調べておいた(県道70号を宇都宮市側から進み、日光市に入って約500メートル地点で右手の林道へ入り、約500メートル先の林道広場に駐車)。明るくなる6時半過ぎに林道入口へ入るべく家をでたのだが、出発時刻が自分の山行としては異常に遅く、家でトイレも済んでしまった。念の為に途中でのトイレ寄り道時間をとっておいたが、無用で林道入口付近はまだ暗くって通りすぎてしまった。Uターンして戻るもゆっくり走っていると後続車の迷惑となり、またしても通り越してしまった。止むを得ずスタート地点を森林公園の駐車場からに変更した。駐車場に到着時にはすっかり明るくなり、先着車は1台、準備をしている間に2台到着。(気温マイナス1度)

3 駐車場 − 古賀志山
 駐車場から北コースで富士見峠に登り、そこから馬蹄形をスタートすることにした。北コース目指して赤川ダム沿いに北西に進むと、芝山橋で右手に細い道がわかれている。こちら側には宇校・学校林入口なる標識を見かかけ、北コースは橋を渡って舗装道を進むものと解釈した。すると舗装道は左手に細い道を分けている。ここが北コースの入口と判断し、更に進むと山道になった。この時点で北コースに乗ったと安心して進んでゆくと、芝山橋からの太い舗装道に出合い、すぐ先で三叉路となる。古賀志山は右の標識を見かける。この時点で、北コースは芝山橋手前の分岐を右に進むべきだったことが理解できた。西登山口からスタートするつもりだったので、古賀志山〜559稜線よりも東側の地形図はザックの中。スタート時に確認しなかったのが間違いのもと。西登山口へアクセスできなかったのを最初のミスとするとこれは第二のミス
 この三叉路は、11年12月12日(ひとり山歩き460)に古賀志山から鞍掛山に行く際、通った記憶があり、そのときはここから尾根に取り付いた。今回も三叉路のすぐ先から尾根に取付き踏跡を追うと、これは左下の舗装道へと吸収されてしまった。仕方ないので、右上の尾根上に登ってみると明瞭な踏跡に出合った(家に帰って調べると前回は三叉路から尾根に取付いていた)。依然としてザックから地形図のコーピーを取り出すこともなく、北西に登ってゆくと尾根上に大岩が現れだしたので、標高480あたりからは尾根の左手をトラバースする踏跡を追った(前回の記憶通り)。進むに連れて踏跡は南南西に向きを変えてしまった。前回は踏跡を北西に進み、古賀志山北の富士見峠の分岐に登りついたが、今回はそれからもそれて何処へ行くものやら検討もつかない。兎に角、古賀志山にはあちこちに踏跡がついているので、一旦ルートを見失うとえらいことになる。標高500で大岩を越すと南東の尾根に乗り、ここにも明瞭な踏跡がついている。岩にロープや鎖がかかっているので、ここを通る人は多いのだろう。岩稜を登ってゆくと、古賀志山山頂に達した。スタート時に地形図を確認しなかったために富士見峠にゆく筈が古賀志山にたどり着いてしまった。
 山頂で写真を撮ってすぐに東稜見晴台に進むと、すでに二名の先行者が休憩中であった。日光連山は雪雲の中、筑波山や近場の山の写真を撮って先に進む。


左: 北コースは右の細い道へ(左へ進んでしまった) 右: 三叉路(古賀志山は右へ、すぐ先で右手の尾根に取り付く)


左: 標高500で出合った大岩 右: 標高550(古賀志山直下)の大岩


左: 古賀志山山頂 右: 鹿沼方面(山頂から)


東稜見晴台から 左: 鞍掛山(中央)、後方に宇都宮アルプス 右: 筑波山


東稜見晴台から 左: 日光連山は雪雲の中 右: 雲雀鳥屋(左)と多気山

3 古賀志山 − 退却  踏跡が錯綜しているので、集と追うな準備が必要
 古賀志山方面へ少し戻って、富士見峠に下り始める。ロープ沿いに丸太、岩や根っこを階段状に下り、勾配が緩むと富士見峠で、左(西)手の森林に宇校・学校林の標識を見る。峠から少し登ると左手が伐採地に達する。ここからは日光連山方面がよくみえるのだが、雲の中。伐採地から樹林に再突入してゆるやかにアップダウンしながら進み東へ派生する尾根上に達すると、中尾根・細野ダム分岐に達する。樹木越しに559ピークは前方間近に見えている。ここから僅かに下って登り返すと559ピークの西端に達した。東側の山頂方面へも踏跡は続いているが、無視して岩稜を下ってゆく。尾根筋は嫌いな岩稜が続き、快適とはいえないが特にに危険な箇所はない。鞍部に達すると鞍掛山は右への小標識を見る。前方は大岩で帰宅後調べると弁当岩というらしい。ここを鞍掛山分岐・弁当岩と便宜上名付ける。
 地形図から見ると、進行方向は弁当岩に登って北尾根へと進むようになっている。前回(ひとり山歩き460)で鞍掛山に方面に進んだ際、標識に気づかず踏跡を追ってトラバースして北尾根に乗った(結果オーライだった)。今回は地形図通りに弁当岩上から北尾根に進むべく、鎖とロープを利用して10メートル程度の弁当岩に乗り上げた。肝心の北尾根を探しながら踏跡進むうちに西に下っているのに気づいた。帰宅後調べるとこの尾根筋を西に下れば西登山口に達するようで、ここを下っても小型馬蹄形にはなっている。この時点ではわからないので、弁当岩に戻りながら北尾根を探すも判明しなかった。仕方なしに弁当岩を下って鞍掛山分岐に戻る。このあたりが第三のミス、三回大きなミスを犯したらその日は更に大きなミスをする可能性があるので、退却すると決めている。この先の北尾根は歩いているし時間的にも問題ないので自分の決め事を無視して進むことにした。
 小標識に従ってトラバースの踏跡を追うと北尾根に達した。尾根の左手は岩壁で右に進む。ここに来てなぜトラバースしているか判明。弁当岩上から北尾根は岩壁があって下れないのだ。北尾根に乗ってゆるやかに下ってゆくと鎖(ロープだったかも、記憶があやふや)付きの岩場に差し掛かった。今日は下調べをせずに出かけて来たせいか、ミスが多く気分的にも落ち着きが無い。こんな精神状態で歩いていると、事故を起こしかねない。この岩場を投げ場所として退却することにした。踏跡はあちこちにあり、低山特有の複雑な地形で、なめてはいけない。次は十分準備して、いつの日には捲土重来を期することにする。それまで臥薪嘗胆(まさか敵討でもあるまいに)???


左: 富士見峠 中: 宇校・学校林(富士見峠) 右: 伐採地


伐採地から ,左:古賀志山〜赤岩山稜線 右: 鶏鳴山 男体山は雲の中


中尾根分岐 左: 分岐手前 中: 分岐の標識 右: 前方の559ピーク


559ピーク西端から 左: 540級ピーク(これを目標に)日光連山は雲の中 右: 559ピーク西端先の岩稜


左: 鞍掛山分岐(右へトラバース) 中: 分岐先の弁当岩(?) 右: 鎖とロープ


弁当岩上の引き返し地点から 左: 日光連山 右:進行方向に目標の540級ピーク(後方は高原山)
4 復路
 559ピークの山頂部に立ち寄る。ここからの展望は良好、気分を良くして踏跡を追うとと方向違いに気づく。第四のミス(今日はミスの年末大安売りらしい。年末クリアランスセールならよいが、新年大売り出しにつながらねばよいのだが。) 山頂に戻ると富士見峠方向から鞍掛山に縦走する人が登ってきた。少しばかり話をすると古賀志山には精通しているようだ。
 途中で単独行者とすれ違う。伐採地で雪雲から開放された日光連山を写していると、相次いで二人の単独行者(どこから登ってきたのやら)に追い鼓していった。富士見峠からの下りでは二組の女性三人組と女性単独行者とすれ違う。古賀志山は女性にも人気があるようだ。登山道は小岩や小石が多くゴツゴツしていて快適とはいえない。北コース登山口を過ぎて舗装道を下ってゆくと、早朝に間違えた芝山橋の袂にでた。この付近は駐車禁止になっているようだが、10台(もっと多かったかも)位が駐まっていた。森林公園駐車場にも同じく10台程度。
 今日はミスのオンパレード、登山道(あるいは明瞭な踏跡)歩きは道迷いするから嫌だ。藪山では道間違いなんてありえないのに?(堺すすむさん答え出してよ!) 


左: 559ピーク山頂 右: 鞍掛山山方面(後方は宇都宮アルプス)


559ピークから 左: 日光連山方面 右: 高原山方面


左: 北コース登山口 右:赤川ダムから古賀志山
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