ひとり山歩き538 : 志津乗越から男体山をピストンしてきました。登山口から山頂まで積雪は薄く連続していますが、踏跡を歩く限り足の沈みは皆無でした。
志津乗越から男体山(2486)スノーハイク
2013年12月6日(金) 晴れのち曇り

1 行程
@所要時間 : 自宅(4:25) = 裏男体林道駐車地(6:50/7:00) − 志津乗越(7:15) − 志津小屋(7:25) − 四合目(8:30) − 五合目(チェーンスパイク装着)(8:45/8:55) − 八合目(9:55) − 山頂・奥宮(10:50/11:20) − 八合目(11:55) − 四合目(12:55) − 志津小屋(13:35) − 志津乗越(13:45) − 駐車地(13:55/14:05) = 自宅(16:30)
Aルートマップ
Bウォッちず : 志津乗越  男体山
C写真集

2 自宅 − 志津乗越
 12月から暫くは雪山歩き中心の活動をすることにしている。手始めに菅沼から白根山か志津乗越から男体山に行くことにした。白根山への菅沼登山口の駐車場も、志津乗越への裏男体林道も12月中旬を過ぎると、積雪のためFF車ではスタックの可能性が強い。今の時期ならどちらも問題はなさそう。白根山を第一候補としていたが、奥日光側は晴れだが、片品村側は曇りで、シーズン最初の雪山は好天下で歩きたい。そこで第二候補の志津乗越から男体山へゆくことに決めた。
 昨年の12月2日(ひとり山歩き499)には裏男体林道入口から積雪は連続し、圧雪状態だったが、本日は梵字飯場跡を過ぎると、圧雪が断続するようになった。唯一連続したのは梵字飯場跡の先で林道が北側に円弧を描く場所だけ。太郎山分岐から志津乗越までも圧雪が断続しているが、路面が現れている区間のほうが長かった。帰路で大多和宿に寄ってみようかと、大多和宿への取付き付近の路側に駐車し、痕跡程度の雪が残る林道志津乗越までザックを担いで歩く。

志津乗越三態 左 : 手前から  中: 男体山方面 右: 大真名子山方面

3 往路  積雪は薄く連続 踏跡はよく締まっている 風が強かったが、寒さは感じず展望を楽しむ
 志津乗越の三叉路を南に100メートル進むと登山口で、ここから志津小屋までは薄い積雪が断続する。志津小屋からは積雪は連続し、踏跡が続く。積雪は浅く、表面は登山道脇から剥離した土で汚らしい色がついている。一合目の標柱(九合目まで各合目にあり)を見ると南南西に涸れ沢の右岸を進む。二合目は涸れ沢右岸の樹木が切れて、太郎山と大真名子山が展望できる。以降は標高点2225先の薙の頭まで展望はない。四合目で持参したチェーンスパイクを装着するつもりでいたが、踏跡はよく締まりスリップもないのでそのまま進んだ。皮肉なもので(読みが浅いというか)四合目を過ぎると勾配が増して、時にはスリップするようになった。少し我慢して五合目でチェーンスパイクを装着する(昨年の12月2日に登った時は、駐車地から履いていた)。


左: 志津小屋(屋根にブルーシート) 中: 小屋先の登山道 右: 志津宮の外れ


二合目 左: 涸れ沢の右岸 中: 太郎山 右: 大真名子山


合目標柱 五合目と六合目の順番間違えた!


 五合目を過ぎた地点で、単独行者に抜かれる(唯一の遭遇者)。少しだけ後を追ってみたが、スピードが違うので自分のペースに戻す。多数の靴跡の中にはアイゼン跡も見かけるようになってきた。チェーンスパイクは表面に新雪のない締まったトレース歩きでは軽くて快適。標高点2225からは向きを南西から南に変えると、最初の薙の頭(単なる崩落地?)にさしかかり、大真名子山〜帝釈山・女峰山・赤薙山〜高原山が展望できる。最初の薙を通過すると七合目だが標柱は往復路とも目に入らなかった(以前は目にした記憶がある)。二番目の薙の頭で今度は西側が切れ落ちている。固定ロープを利用して慎重に通過する。ここは志津コース唯一とも言える要注意箇所で渡り終えてほっとする。


左: 薙の頭 中: 薙の下方を撮ったのだが・・・ 右: 大真名子山〜女峰山〜高原山(右後方に薄く)


二番目の薙の頭 左: 通過後振り返って 中: 薙の下方 右: 温泉ケ岳(左端)から太郎山
 第二の薙の頭を越すと、アイゼンの跡が目につき雪は真っ白になるが表面はよくしまっているのでチェーンスパイクで全然問題なし(持参しているアイゼンとピッケルはお荷物)。固定ロープの助けを借りてえぐれ箇所を通過すると八合目の標柱が待っていた。この先は樹木はほとんなく、西側に錫ケ岳〜白根山〜太郎山〜大真名子山〜女峰山と続き、白根山付近の白さが特に目につく。昨年はこの辺りは踝まで足が沈んだりしたが、今回は山頂まで足の沈みは全くなし。山頂のライブカメラで昨年同時期と比較してみると、今年の方が今の所は積雪は少ないようだ。
 九合目に達すると勾配は緩み体力的には楽になったが、風が強く頬が痛む。指先の痛みは感じないので気温はそれほど低くないのだろう。山頂の大剣と奥宮がドンドン近づいてくる。五合目過ぎで追い越された単独行者とすれ違う。

八合目付近から 左: 錫ケ岳〜白根山〜温泉ケ岳 中: 白根山〜太郎山 右: 大真名子山〜女峰山


九合目から(アップで) 左: 太郎山 中: 大真名子山 右: 帝釈山・女峰山・赤薙山


左: 山頂部と奥宮  右: 山頂部

山頂部は風当たりが強いので、写真を撮ってすぐ先の奥宮へ行ってザックを下ろす。風当たりを避けて、先ずはエネルギーを補給する。白根山は雪雲の中、今日は男体山を選んで正解だった。


左: 山頂から奥宮 右: 二荒山大神像 (白根山は雪雲の中)


奥宮からパノラマ 白根山方面は雲が増え、中禅寺湖は霞みだす

4 復路
 風はますます強くなり、雲行きも怪しくなってきたので、名残惜しいが下山にかかる。往路で楽しんだ周辺の山々も陰りだした。復路もチェーンスパイクにダブルストックでスリップしたり危険は感じなかったが、アイゼンのほうが気分的には楽だったかもしれない。第二の薙の頭を越すと、危険箇所はなくほっとする。雪がチラチラしだしたが、下るに連れてやんでくれた。台風にでもやられたのか志津小屋の屋根は大きなブルーシートがかっていて痛ましい。無事下山して林道を駐車地まで戻り。車を見ると大多和宿に行ってみようなんて気はすっ飛んでしまった。これはいつもの通りで、自分の車を見たら次へ行こうなんて気は失せてしまう。 
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