ひとり山歩き51 : 滝沢橋口から会津駒ケ岳・中門岳をピストンしてきました。駒ケ岳から中門岳の稜線は残雪が多く、とても気持ちの良い山歩きができました。
会津駒ケ岳(2132.4m)登山
2002年6月29日(土) 曇り
1 行程
自宅(1:55) − 登山口下駐車場(4:50/5:05) − 木階段取付(5:10) − 水場(6:15) − 駒の小屋(7:25) − 駒ケ岳(7:40/7:50) − 中門岳(8:25/8:50) − 駒ケ岳(9:25/9:35) − 駒の小屋(9:45) − 水場(10:25) − 木階段取付(11:15) − 駐車場(11:20/11:35) − 自宅(15:00)
2 自宅 − 滝沢橋口  他山からの遠望で特徴のない会津駒ケ岳に登って山容を確かめる
 24日(月)は梅雨の中休みで薄日がさしたが、山に行きそこなう。どうも梅雨空は読みきれない。このところそれほど大降りはないのだが、カラットしない。今週は駄目と諦めていたが、28日午後の予報では、29日は薄日も期待できるとのことで急遽支度をする。
 最近の山行でいつも気になっていたのは、会津駒ケ岳である。他の山からの遠望では、燧ケ岳のように特徴のある姿をしていないので、どうも捕らえ難い。一度登ってどんな山か確かめてみようというのが、今回の山行の目的である。昨年10月の燧ケ岳登山の時の経験から高速道を使っても時間短縮にならないので、一般道を利用する。国分寺町から鹿沼市へ出て、そこからは国道352号線で今市・山王峠経由で檜枝岐村へ向かう。
 檜枝岐村の滝沢橋登山口の看板を見て、右に折れて林道を進む。約2km進むと道路の左側に駐車場があり、3台ほど駐車してあったので、そこに停めた。登山準備をしていると、車が何台か通過して更に上に進む。車の停止する音からして、すぐ上で行き止まりということを知る。
3 木階段取付 − 駒ケ岳山頂  駒の小屋の手前までは展望は殆どない駒の小屋手前から望む駒ケ岳
 駐車場のすぐ上が木階段の登山道取付であり、すでに車は10台位停まっていた。登山支度をしている何組かのグループを横目に、木階段を登りはじめる。
 登山道は、カラマツ林から始まり、やがてブナを中心とした広葉樹林帯に入ってゆく。道は根っ子や露出岩ありの急登で、久しぶり(10日振り、最近こんなに間隔が空いたことがない)の山歩きでたまっていた汗が噴出す。立て続けに同年輩の3人の単独行者を追いぬく。登りがやや緩やかになったかなと思うと、小さな広場に着いた。若いカップルが休憩していたので、挨拶をして通過する。標識が傾いていて読み取れなかったが、そこが水場への分岐である(帰りに標識を確認)。
 水場分岐あたりからは勾配は多少緩やかになるが、残雪が融けて道がぬかるむ。こ駒ケ岳直下から中門岳方面を望むのあたりは小さな虫が顔にまとわり付きとても煩いのが難である。木の隙間から、右手に駒ケ岳の稜線が見え隠れするようになる。木道歩きになった頃、早くも下山してくる人がいた。中年夫婦を追い越すとすぐに右手が完全に開けた展望台に到着した。ここからは駒の小屋から駒ケ岳、大戸沢岳へつながる稜線には残雪がありとても印象的であった。
 駒の小屋下の木道は、殆どが雪で埋まっていた。小屋付近に誰も見かけないので、残雪で真白な稜線を駒ケ岳目指してそのまま進む。雪が途切れて木道を登ってゆくと、中門岳(側道)分岐となり、ここを右に折れて階段状の木道をひと登りすると山頂に到着した。山頂は樹木に囲まれた狭い広場で、特徴のある山頂標識、山座同定盤と一等三角点が設置されていた。到着した時には誰もいなかったが、先刻追い越した中年の夫婦が登ってきた。山座同定盤を見ながら数分話をする。燧ケ岳が時々ガスが切れて顔を出すだけで、残念ながら他の山はかすかにしか見えない。 
4 駒ケ岳 − 中門岳  一面残雪の稜線を進む中門大池  このあたり一帯を中門岳という
 夫婦に別れを告げて中門岳に向かう。下り始めるとすぐに、中門岳に向かう稜線は真白に続いている。慎重に雪原を下る。駒ケ岳から少し下るとアップダウンは少なく、未だ雪は柔らかくなっていないので滑ることもなく気持ちよく歩ける。木道は雪に隠れているが、時々姿を現すので軌道を修正する。遮るものがないので、左右の展望は開けているが、今日はガスでかすんで遠くが見通せないのが残念。途中で、中門岳から戻ってくる単独行嬢に出会う。先の様子を聞いて別れる。
 湿原の木道を歩いていたら、中門大池にたどり着いた。標識には、このあたり一帯を中門岳と云うと書いてあった。ここのベンチで朝食を取って、前方の小高い方に木道が続いているので、行ってみたら小さな湿原を木道が一周している。特に標識は何もない。周りの山は霞んでいてハッキリしない。静かな歩きができたことに満足して、中門大池の方に戻り始めると、4人組が登って来た。中門大池から振り返ってみると、4人組みもすぐに下ってきた。このあたりは、雪が融けて花が咲く時期にならないと面白味はないようである。
5 下山  単独行の女性と高年齢者が比較的多い
 駒ケ岳に向かい始めたら、中門岳に向かう人がドンドン現われる。単独行者から数人のグループまで引っ切り無しに出会う。 駒ケ岳山頂に寄ると、10人位見かけた。下りかけると、駒の小屋前に大勢がたむろしているのが見える。更に、山頂を目指す人の数も多い。木階段登山口の少し手前までに何人に出会っただろうか?チョット数え切れない。単独行の女性が多いのと、高年齢者も多いという印象をもった。この山には岩登りのような危険なところが全然なく、時間さえかければ誰でも登れることが大きく起因しているのではなかろうか。参考までに、下山者を追い越したのは1組2人だけ。
 駒ケ岳から中門岳にかけて特出したピークがなく、なだらかな稜線が続いていることが頭に入った。他山からの遠望で見分けに難いことがよく理解できた。今日の山行で大体の様子が頭に入ったので、今後は問題ないであろう。 
6 駐車場 − 自宅
 木階段から下の駐車場までは殆ど満杯であったが、路肩には余り見かけなかった。秋の紅葉の季節には、国道近くまで路肩に駐車していると、ホームページで見かけたことがある。それから比べれば、今日は少ないのであろう。
 帰りは、今市まではそのまま戻る。交通量が少なく、すいすい進む。今市から宇都宮を経由した分だけ時間がかかったが、思ったより早く帰れた。
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