ひとり山歩き499 : 志津乗越から男体山に登って来ました。積雪はまだ浅く、9合目上の吹き溜まりで脹脛程度の沈みでした。その他は足の沈みはほとんどなし。天候に恵まれ北アまで展望できました。
志津乗越から男体山(2486)
2012年12月2日(日) 晴れ
1 行程   写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 男体山  志津乗越
自宅(3:55) = 裏男体林道の太郎山分岐付近に駐車(6:10/6:25) − 志津乗越(7:05) − 志津小屋(7:15) − 四合目(8:10) − 八合目(9:45) − 男体山(山頂部)(10:50/11:30) − 八合目(12:05) − 四合目(13:05) − 志津乗越(13:45/13:50) − 駐車地(14:25/14:35) = 自宅(16:55)

2 自宅 − 志津乗越
 積雪期に志津乗越から男体山に登ってみたいという願望は以前から持っていた。裏男体林道の雪が深くなると、FF車では志津乗越まで行けなくなる。過去に二度ほど12月に挑戦してみた。最初は三本松から裏男体林道を歩いたが、梵字飯場跡の先で轍が消えてラッセルとなった。志津乗越までたどり着くまでに時間がかかりすぎるので諦めた。次は翌年の12月上旬に車で出かけたが、湯殿橋手前でスタックしそうになり、これまた諦めざるを得なかった。今の時期なら未だ積雪は少なくチャンスと考え実行することにした。昨日、降雪があり裏男体林道の状態が不明なのが気になる。
 裏男体林道に入ると、路面が真っ白となるも轍が残り、積雪はせいぜい3、4cmという感じ。梵字飯場跡が指定駐車地だが、最近ここに駐車した形跡は残っていない。ここから歩くと時間がかかりすぎるので、更に車を進めるも路面状態は同じで運転に全く支障がない。太郎山分岐まで来たが、その先も路面状態が急に変わるとは思えない。志津乗越付近は駐車禁止の立看板が多いので、それを無視して駐車するほどの勇気(?)は持ち合わせていない。太郎山方面に入れば駐車禁止の看板はないということを知っているので、分岐でそのまま真っすぐに太郎山方面に150メートルほど進んで、路肩に駐車した。(気温マイナス10度)
 路面の積雪は3、4センチで歩くにはあまり影響ないが、お気に入りのチェーンスパイクを今日は履き通すことにした。太郎山分岐に戻って志津乗越に向かうと、轍の他に足跡も残っていた。この足跡は轍を外しているが、今日は轍の上を歩くことにした。凍結状態では轍上は滑りやすいので避けるのだが、今日は轍の上を歩いて見た。予想通りチェーンスパイクの効果で全く滑ることはなく歩きやすかった。志津乗越は日当たりが良いので路面が一部露出していたが、轍は工事車のようで更に先に進んでいた。付近に駐車した跡は見当たらなかった(前日の降雪で消えたのかも)。(気温マイナス12度)

3 往路  積雪は少なく、快適な歩き  展望に満足、北アも見えた!
 100メートルほど林道を進み男体山登山口から狭い登山道に入る。志津小屋で前日の積雪のせいかトレースは消えてしまった。雪は浅く道筋は見えるので委細かまわず先に進む。二合目の道標を見ると一旦開けて、後方に太郎山と大真復旧された山頂の大剣名子山が展望できた。再び樹林に入っても前日の新雪の下は凍結していて、足底が沈む程度でチェーンスパイクは無用だが、違和感はなく履き心地は問題なし。四合目を過ぎても登山道の状況は同じ。
 途中で単独行者に追い越され、それからはトレースを追っての歩きで少しばかり歩きやすくなった。今日は気温は低いが、無風で寒いという感じはない。写真を撮る際、手袋を外すと指先の痛みに悩まされる。今日はホッカイロを上着のポケットに忍ばせ、手袋を着用前にポケットハンド(こんな言葉あるのかな)で指先を温める。これが効果あるのか、いつもよりは指先の痛みは少ないようだ。問題は一分間ほどポケットハンドで歩いたり、立ち止まったりするので所要時間が伸びるのは仕方がない。装備は前回(11/25)の黒岩往復と同じだが、雪があるとなしでは雲泥の差、今日は気分的に軽やか。五合目、六合目と通過するも、新雪の下が凍結しているので足底が潜る程度の歩きが続く。標高点2225を過ぎた薙の頭で東側が開けて、大真名子山、帝釈山・女峰山・赤薙山、高原山の展望を寸時楽しむ。
 七合目の道標を見ると、すぐ先がロープが設置してある薙の頭に達する。少しばかり心配していたが、無雪時よりも歩き易く感じた。薙の頭を渡って西側の展望を楽しむ。燧ケ岳や会津駒ケ岳は真っ白ですぐに見分けがついた。八合目あたりになると凍結が進み、氷やツララを見かけた。ほとんどの区間は足底の沈みだが、吹き溜まりでは踝まで沈むようになった。このあたりになると白根山、太郎山、大真名子山が間近に見えるようになる。
 九合目の道標を見ると勾配はグッと緩み展望を楽しみながらの歩きとなる。吹き溜まり部で向う脛程度の沈みだが、これはごく一部で特に問題はない。近場の山々の他に富士山、浅間山、筑波山更には北アも見えて、今日は来た甲斐があった。男体山山頂に達すると、10月に復旧されたステンレス製の大剣が日光を反射して眩しい。奥社に進んでザックを下ろす。先着者は4、5名(途中で追い越された人は服装を記憶していなかたので見分けがつかなかった)。
 しばし展望を楽しむ。この素晴らしい展望をうまく表現出来るほどの文才がないので、ビデオで楽しんでほしい。志津から登ってきた後続者に写真を撮ってもらい、エネルギーを補給する。

男体山からの展望


4 復路
 復路では展望を楽しみながら下ってゆく。志津コースは過去に何度か通ったことはあるが、これほど展望が良いとは思わなかった。往路で充分(枚数だけは)撮っているので、復路で写真撮影は割愛。撮影で手袋を外さないことと、気温が上がったこともあり手が汗ばむ。復路もチェーンスパイクにダブルストックで特に問題なし。チェーンスパイクは爪が短い(1cm)ので表面が軟らかいと上滑りしやすいが、今日のように新雪が浅いと問題はなかった。志津乗越までに出逢う人はなかった。今日は志津からは三人だけのようだが、志津乗越付近には車は見かけなかった。路面の足跡が増えていることもなく。不思議!? 登山口よりも南へと轍がついていたので、そちらへ駐めたのかな。
 裏男体林道は一部路面が露出していた。轍は往路よりも増えていたが、足跡は増えていなかった。駐車地に戻り、やっと念願がかなって至福のときを迎える。 
HOME
inserted by FC2 system