ひとり山歩き498 : 行者堂から黒岩まで雪山装備のチェックを兼ねて往復してきました。今シーズン一番の冷え込みでしたが、黒岩までには雪は見当たりませんでした。
行者堂から黒岩(1913)
2012年11月25日(日)  快晴
1 行程   写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 黒岩  行者堂
自宅(2:00) = 滝尾神社駐車場(3:35/3:45) − 行者堂(3:55) − 稚児ケ墓(5:25) − 白樺金剛(6:45) − 八風(8:10/8:15) − 七滝遥拝石(8:40/9:10) − 黒岩(9:25/9:30) − 八風(9:45/10:00) − 白樺金剛(10:45) − 稚児ケ墓(11:35) − 行者堂(12:50/12:55) − 駐車場(13:05/13:15) = 自宅(15:05)

2 自宅 − 日光
 雪山便りが聞こえるようになったので、雪山装備の点検を兼ねて積雪の少ない山に出かけることにした。遠方から見ると奥白根山は積雪は大したことはないのだろうが真っ白に見える。08年12月16日に奥白根山に登るべく出かけたが、登山口の駐車場入口でスタックさせてしまった。その時は、通りかかった四駆の方に牽引してもらい脱出することができた。今の時期なら菅沼登山口の駐車場の雪は少なく、FF車でも大丈夫と思われる。三連休が終わったら、菅沼へと計画していたが、天候が芳しくないようである。本日なら好天なのだが、日曜日では人出が多そうで出かける気になれない。ヤマレコ記録によると一週間前に女峰山は唐沢小屋からは積雪があったようである。この一週間で装備チェックには丁度良くなっていると期待して、行者堂から黒岩コースを往復することにした。装備のチェックが目的だから、ワカンを除いてピッケルとアイゼン更にはチェーンスパイク(アイゼンは使うことはなくても、これは可能性あり)をザックに準備した。衣服は当然ながら冬支度(マイナス15度でも可)、かなり過剰な感はあるがトレーニングと思うこにとしよう。
 日曜日の早朝のせいか交通量は少ない。いつもと違って日光神橋で左折せずに右折して稲荷川の右岸へと進む。滝尾神社の駐車場についた時には、先着車は一台。気温は1度。今日は今シーズン一番の冷え込みとなるらしい。防寒着を着るには気温が少し高すぎるが、途中で着用するのも面倒なので上下とも着けて出発する。

3 往路  雪山装備のチェックには早すぎた  雪の欠片も見えず
 駐車場の前から日光山内方面に石畳を進み、途中で右に折れて行者堂へと石階段を登ってゆく。行者堂の左奥で登山計画を投函して、登山道へと進む。ここまで進めば登山道は明瞭で迷うようなことはない。気温は氷点下と思われるが、檜植林の中を進むので風はなく暑くて下着が汗でびしょ濡れとなってしまった。途中で発汗に我慢できず上着を脱いで歩くと、今度は汗で体熱が奪われか身体が冷え始めた。高度が上がり気温は更に下がるので、体熱を奪われないように稚児ケ墓で防前女峰山「(八風から)寒着を再び着用した。
 以降暫くの間は暑くも寒くもなく、霜柱の目立つ登山道を快適に歩けた。標高1250を過ぎて樹木が疎らになり笹原を進む頃になり、振り返ると朝焼けが美しい。鳴虫山とその後方に鶏鳴山もシルエットとして確認できた。水場道標付近からは白筋の目立つ男体山の上部も見える。気分は快適だが、コンディションの読み違いで防寒着の脱着や普段よりも重いザッックで足取りは遅い。標高1350からはカラマツ林へと突入する。林床は笹だが、刈り払いもしてあり登山道へのはみ出しはない。標高1420あたりで「水呑」の標石を見るのだが、水呑の意味が依然としてわからない。白樺金剛まで来ると、カラマツ林から朝日が漏れて、霜が銀色に反射して気持ちが和らぐ。7時過ぎに唐沢小屋泊りと思われる下山者とすれ違う。積雪はあまりないとのこと。ピッケルまで備えている自分を見て怪訝な様子。
 カラマツ林からダケカンバ等の雑木に変わり、少しばかり急登すると道標があり、ここからは少しばかり方向が変わる。明瞭な尾根道を進んでゆくと、左後方には真っ白な富士山が見えた。今日は雲ひとつなく無風状態で陽が高くなってくると、再び汗ばみ始め防寒着を脱ぎたくなったが我慢する。露岩を乗り越えると八風で、しばし展望を楽しむ。ここまで来ると前女峰のレッドバンドもはっきりと見える。この時点では女峰山まで行くつもりだったので、黒岩にはよらずにトラバースを進み七滝遥拝石に進んだ。ここまでの所要時間は過去の記録と比較すると30分から1時間遅い。荷物が重いこと。防寒着の脱着、写真撮影で手袋の脱着で遅れる要因が多かった。ここまで霜柱は見たが、雪の欠片も見かけなかった。この先も雪はあまり期待できず。七滝遥拝石に登ったりしているうちに、進む気がなくなってしまった。雪山装備のチェックには少しばかり時期が早すぎたようだ。

七滝遥拝石からの展望


4 復路
 エネルギーを補給して、黒岩に登り始める。昨日は山部藪人さんの「地図測量、標石拓本展」を見てきたせいか、普段は見過ごしてしまう宮界標石が黒岩山頂までに二つ目に入った。黒岩は地形図に記載されているが、女峰山等の山名よりも字体が小さく、富士見峠やモッコ平と同じ字体であり、山名ではなく場所を示している?
 落葉松金剛で石祠を見て登山道に復帰。八風で防寒着の上下とも脱いで身軽になるも、途中挫折のせいか足取りは重い。下山途中で3名の単独行者とすれ違う。いずれも軽装で、重装備の自分を見てけ怪訝な顔つき。雪山装備のチェックとしては今日はコース選定が悪く、時期的にも早すぎた。滝尾神社駐車場に戻ると、車は6、7台。神社詣での人が多いようだ。 
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