ひとり山歩き496 : 足尾の長平沢を遡行し社山に登り、中禅寺寺山南西尾根を下って足尾に戻りました。沢では10以上の滝を見物するとができました。中禅寺山南西尾根は低い笹尾根ですでとても歩きやすかったです。
長平沢〜社山(1826)〜中禅寺山(1655)南西尾根
2012年11月9日(金) 晴れ
1 行程   写真
ルートマップ(GPS)  ウォッちず : 長平沢  社山  中禅寺山  中禅寺山南西尾根
自宅(3:00) = 足尾無料駐車場(5:00/5:05) − 長平沢林道口(6:05) − 長平沢林道終点(6:45) − 最初の滝(6m+10m)(7:05) − 階段状30m滝(8:40) − 二条20m滝(9:20) − 斜面取付き(9:45) − 社山南東尾根出合(10:25) − 社山山頂(11:05/11:30) − 阿世潟峠(12:20) − 中禅寺山南西尾根取付き(13:10/13:15)  − 利根倉沢林道出合(14:30) − 長手沢林道出合(14:40/14:45) − 長平沢林道口(15:00) − 駐車場(16:00/16:05) = 自宅(18:00)

2 自宅 − 足尾
 日光方面の紅葉狩りによる交通渋滞を避けて、このところ4回連続して足尾の山を歩いている。今年は紅葉が遅れ、まだ日光の交通渋滞は解消されていないようである。10月26日に足尾の長平沢を遡行して社山に登るべく出かけたが、調査不十分で最初の滝を見て社山南尾根にエスケープしてしまった。遡行の一助にと雪田爺さんが長平沢遡行の記録をホームページ「栃木の滝」にアップして下さった。この記録を参考になんとか長平沢を遡行し、滝の見物をしてみる気になった。計画通りに長平沢を詰めて社山に登れたら、10月20日に中禅寺山(1655)南西尾根を下ったが、計画外の場所に下ってしまった。そのリベンジも兼ねることにする。
 長平沢林道はヘッデンなしで歩けるように時間調整して家を出る。銅親水公園に駐めると、ダムからの飛沫で洗車したばかりの車が汚れるのを嫌って手前の足尾無料駐車場に駐める(たまに洗うのだから1周間くらいは綺麗であって欲しい)。もちろん先着車はない。外気温5度(銅親水公園口で4度)

3  長平沢 − 社山  長平沢には豪快な滝はないが、素人には楽しめた 特に危険はないが、滝を巻くときにトゲのある植物に注意二段の上 10m滝
 久蔵川林道は暗い中を歩き途中で消灯する。長平沢林道口までは丁度1時間、ヘッデンを格納して長平沢林道へ入る。すぐに草付きとなり、崩落地が現れる。林道は姿を未だ残しているが、荒れ放題で当然ながら車の侵入は不可能。途中から左下の沢に砂防堰堤が連続しだす。前回は林道が沢を渡る地点から入渓したが、今日は右岸に渡り林道終点まで進む。終点の先で9号堰堤に立つと、前方の10号堰堤(最後の堰堤)の先に滝が見えだす。ゴーロを歩くこと20分で二段滝の下・6m滝に達した。左手のガレを登って上の10m滝も撮影する(今回はすべて写真とビデオ撮影)。
 滝の左手のガレを巻いて通過した。前回はここから左手の尾根に取付き社山南尾根にエスケプしたが、今日は雪田爺さんの記録を読んでいるので不安はない。ゴーロ歩きとなるが、水流は狭く靴を濡らすことなく歩ける。標高1260あたりで8m滝が現れると、相次いで6m滝、6m滝、トイ状6m滝と現れる。ついで三つほど現れるが、何が何だかわからなくなる(滝のある沢歩きは小学生程度につき落差は当てにならないので了承を願う。階段状の30m滝が標高1400で現れるが、自分には高さが20mなのか30mなのか検討もつかない。
 階段状滝から約20分で7m滝があらわれる、更に20分で二条20m滝が正面にどっと構えた地点までやってきた。滝下から見ているととても20mには見えない。水平方向の長さは読めるが、垂直方向の高さは普段から訓練されていないので全くあてにならない。ここまではすべて滝の左手(右岸)を巻いてきた。巻きはガレあり、草付きありで変化に飛んでいたが、巻く事自体はどうということはなかった。しかし、トゲのある植物には悩まされた。この滝は右手(左岸)を岩角や草にしがみつきながら越した。滝上で沢は二俣にわかれているから二条に流れているのが判明した。これで無事にすべての滝をこすことができた。尾根への取付きを探して更に50メートルほど遡ってゆくと、勾配が一層急になったので、これ以上の遡行は諦めて左岸の膝下の笹斜面に取り付いた。
 此処から先は、自分の専門分野で急勾配ではあるが、笹の助けを借りながら登ってゆく。三つ四つのブログで最近話題となった社山南東尾根にやっとたどり着いた。急な笹斜面は休み休み登ったので100メートル登るのに40分もかかってしまった。一息つきながら足尾方面に目をやると、直下に1564ピーク、更には赤倉山、銅親水公園付近まで見通せた。この南東尾根は笹は低く踏跡(獣道?)がついて、先ほどの斜面登りほどではないがかなり急で疲労した脚には堪えた。150メートルほど登ると、阿世潟峠からの登山道に出合う、ここから3分ほどで社山の山頂に到着した。夫婦が憩っているので、邪魔をしないように西展望地でザックを下ろす。
 今日は足尾側はよく見通せるが、白根山は雪雲の中で白根隠山はかなり白くなっていた。もう一ヶ月もすると雪山歩きとなる。16回目の山頂で景色は見慣れてしまった。雪雲で姿を表さない白根山方面だけを撮影して、エネルギーを補給する。

長平沢の滝(落差は??)


4 社山 − 中禅寺山南西尾根
 前回(10/26)は阿世潟峠から阿世潟−足尾旧道を通って下山した。今回は時間的な余裕もあるので、10月20日に中禅寺山(半月峠の北西に位置する標高点1655ピーク)の南西尾根を下る際、不注意で計画外の場所に下ってしまった。今回は前回計画した地点に下山すべく再度歩いてみることにする。
 山頂に戻ると先刻の夫婦はすでにいなかった。訪れたしるしに山頂部と足尾方面を撮影して下山にかかる。中禅寺湖が見える辺りまで下ると、相次いで三組四人とすれ違う。10月26日には中禅寺湖周辺と社山南東尾根の紅葉が楽しめたのだが、もうすっかり色褪せてしまった。阿世潟峠で若いカップルに出逢う。出発が遅くなってしまったのだが、社山まで2時間で登れるかと聞かれたので、1時間半位と答えて左右に別れる。
 中禅寺山(1655)へは低い笹尾根登りとなる。峠から240メートルの登りとなる。一旦下山モードになってしまうと、登りモードに切り替えるのが難しい。10月になってからは山歩きは週一が続いているから足腰はしっかりしている。ごく一部に登山道に笹がはみ出していた。途中でカラマツの葉が黄色に染まっていたのが目の保養となる。中禅寺山の直下で南西尾根が派生している。中禅寺山頂までは距離にして50メートル足らず、山頂に寄っても山名板を見るだけなので、すぐに南西尾根を下り始める。
 低い笹尾根で障害物はなく歩き易い。植生はカラマツ、ミズナラ、リョウブと何回か入れ替わる。展望は標高1550あたりで社山とその南東尾根が見える程度。社山から中禅寺山まで風が強かったが、この南西尾根下りになると西風がますます強くなる。防寒着を着用しようかとも思ったが、高度をドンドン下げているので我慢をする。前回は意に反して長手沢林道の標高点1147に下ってしまった。標高1400まで下ると、前回なぜ間違ったのかが判明した。ここで尾根が二筋にわかれているのだ。尾根の右手(西側)を歩いてくると、南西に下る尾根筋を見逃して、西南西の尾根に引きこまれてっしまう。注意していればすぐに判るのだが、前回はたそがれオヤジさんと途中で遭遇して話しに夢中になり見逃してしまったことが判明した。
 今回は計画通り南西に下ってゆく。標高1250位になるとリョウブにミズナラ混じり下生えがなくなり、枯れ落ち葉が堆積するようになる。このあたりは獣道と言うよりも踏跡といいたほうがよいような道筋が続く。標高1200で方向を南西に保ったまま長手沢林道/利根倉沢林道分岐付近に向かおうとしたが、勾配は急で枯れ落ち葉で滑って歩きづらそう。方針変更して尾根筋の明瞭な南尾根を下ることにした。急勾配と落ち葉が相まってとても滑りやすく立木でブレーキをかけながら下ってゆく。標高1070で利根倉沢林道に無事下山できた。利根倉沢林道は崩落や潅木が生えたりで荒れ放題となっている。10分の歩きで長手沢林道出合に達する。ここでスパッツを外して身軽になる。
 この先は、道筋は明瞭で省略する。 銅親水公園入口で気温10度、風速は7m。
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