ひとり山歩き485 : 浅間山荘から前掛山をピストンしてきました。思ったよりも涼しく、北アルプス等の展望を楽しむことができました。
浅間山荘から前掛山(2524)
2012年8月3日(金) 晴れ
1 行程  写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 前掛山  浅間山荘
自宅(1:30) = 浅間山荘(4:40/5:00) − 一の鳥居(5:20) − 二の鳥居(5:40) − 火山館(6:40/6:45) − トーミの頭分岐(6:55) − Jバンド分岐(7:15) − シェルター(8:35) − 前掛山(9:00/9:20) − Jバンド分岐(10:15) − トーミの頭分岐(10:30) − 火山館(10:35) − 二の鳥居(11:20) − 一の鳥居(11:40) − 浅間山荘(12:10/12:55) = 自宅(15:35)

2 自宅 − 浅間山荘
 踵の故障も治り、先週の約一ヶ月ぶりの山行で脚力の回復もできた。最近の好天続きで、佐武流山へのネックである檜俣川の渡渉が容易になったと判断した。準備はすでに整っているので、念の為にと国道405の通行規制を調べると、なんという事か7/18〜8/11の間は、道路工事のために栃川温泉から先は通行止めとなっているではないか。通行規制がなくても、林道歩きが5km以上あるのに、通行規制地点から歩くと更に3km長くなり、8kmの林道歩きは堪える。通行規制解除後に行くことにしよう。昨年も9月に行くつもりで準備を整えたが、途中で夜間通行規制があり断念した。この山に行くときは、常に交通規制を注意していなければならないようだ。
 オリンピックのTV観戦で睡眠不足、更に猛暑が続いている。ここで山行を止めてしまったら、せっかく回復した脚力も鈍ってしまいそう。最近、相互リンクのしぼれさんが浅間山荘から前掛山に登った記録を見て、噴火警戒レベル1であることを知った。05年9月26日に浅間山に出かけたときは、噴火警戒レベル2で車坂峠から第一外輪山を黒斑山経由でJバンドまで歩いただけであった。その後、浅間山には登るつもりはなく、恥ずかしながら全く注意を払っていなかった。第一外輪山だけで浅間山に登ったというのはおこがましい、この際しぼれさんに倣って浅間山荘から前掛山をピストンすることに決めた。暑さ対策で少しでも早い時間帯に登るべく、4時半に浅間山荘スタートのつもりで家を出たが、連夜のTV観戦により睡眠不足で居眠り防止で、途中のサービスエリアで休憩しながらの運転で、浅間山荘に到着した時には計画よりも30分も遅くなってしまった。駐車場にはすでに数台。隣の車だけが準備中であった。

3 浅間山荘 − 前掛山  思っていたよりも涼しかった  山頂部で障害物なしに北アルプス展望
 浅間山荘の右手の鳥居が登山口である。登山カードを提出して幅広登山道に入ってゆく。20分ほどで一の鳥居に達する。ここで道は二つに分かれ、どちらでも二の鳥居に達するが、往路は右の不動滝経由で進むことにする。鳥居のすぐ先で丸太橋で右岸に渡り沢沿いに進む。道幅は通常の登山道並になっているが特に危険箇所はない。10メートル程度(?)の不動滝を右手に見ると、登山道は沢から離れてジグザグに急登となり、左後方から道を合わせて二の鳥居に達する。
 二の鳥居の数十メートル先に火山館の薪置場があり、登山者に薪運搬協力の小表示板を見る。一本だけ片手に抱えて運ぶことにした。登山道は尾根の左へ右へと変えながら登ってゆく。地形図に記載の長坂をジグザグに登ると、道標(火山館1km前掛山から浅間山を見る、浅間山荘3km)を見る。このあたりに来ると、右前方に牙山(ぎっぱ)と左前方にトーミの頭が樹木越しに見えてくる。この先は尾根筋を消えて右下に沢筋を感じながらトラバースとなる。途中で「浅間山開闢祖 中開霊祖」の石碑や「かもしか平」の標識を見ながら進んでゆく。牙山やトーミの頭の岩壁を間近で見るようになると高揚してくる。暑くて大汗を覚悟してきたが、風は爽やかで暑いどころか涼しさを感じるくらいで、最近の運動不足や睡眠不足を気にすることもなく気持ち良く歩ける。赤茶けた沢を右直下に見ながら進み、これを渡るとすぐに火山館に達する。たまたま外にいた館長に薪を渡す。火山館の内部には入らなかったが、展示館の他に噴火時の緊急シェルターを備えているようである。アンテナポール上部のサイレンは緊急を知らせるものであろうか。
 火山館の右手に神社を見て、登山道はゆるやかな登りとなる。道筋は砂が多くなり、10分程でトーミの頭分岐に達する。この先はシラビソが支配的となる。更に20分でJバンド分岐に達する。この分岐を過ぎると、勾配は増し、樹木はだんだん低くなってくる。第一外輪山のトーミの頭、黒斑山、蛇骨岳、Jバンドの稜線がパノラマ写真に収まるようになる。標高2150を過ぎると樹木はなくなり、低い草が生えいるだけ。その反面小岩に混ざって大きな岩も目につく。時計回りに山腹を巻きながら登ってゆくのだが、登山道はザレていて滑って登りやすくはない。このあたりの登りはひたすら我慢、幸いに直射日光があたっても、風は爽やかで汗をかくことはなく大助かり。北西に四阿山を見ながらさらに高度を上げてゆくと、北東に燧ケ岳らしい双耳峰が認識できた。男体山らしい山も見えるのだが、確信は持てない。標高2430地点に達すると、ここから上は立入禁止区域でロープが張ってあり、これに沿って南へとトラバースする。すぐ先で二棟のシェルターに達する。
 シェルターからは第二外輪山が弧を描いて南に伸びている。前掛山まではもう一息、呼吸を整えてゆるやかに登り始める。進むに連れて展望が広がる。前方から小学生連れ親子三人が下山してきた。すれ違い様に小学生二人が元気よく挨拶をしてくれた。日向歩きにもかかわらず風が爽やかで涼しく。北アルプスもよく見えている。水泳で三連覇できなかった北島選手に代わって「チョー気持ちいい!」。今年の北アルプス訪問はどこにしようかな? 前掛山頂上には浅間山(前掛山2524メートル)の標識が立っている。現時点ではここが浅間山の山頂、前回はJバンドまでだっったので、今回はやっと浅間山にこれたという感じ。金峰山の上に富士山も見える。展望を楽しんでいると単独行者が登ってきて、すぐに下山していった。ちょうど良い時間帯に山頂に達したようで、ガスが上がってきて北アルプスはほとんど見えなくなってしまった。オリンピックのTV観戦せずに家をもう一時間早く出ていたらもっと素晴らしかったのだが、今更どうにもならない。夏場では高い山でもガスに邪魔されずに展望を楽しむには山頂着9時が限界、どうにか間に合ってよかった。
前掛山からの展望


4 下山  復路は少しばかり暑くなったが我慢の範囲  すれ違った登山者は30人くらい
 第二外輪山を下山し始めると、相次いで二人の単独行者が登って行った。もう少し早ければ北アルプスはよく見えたのに、と心の中でつぶやく。シェルターは通過して、西へ山腹を下り始めると、駐車場で準備をしていた夫婦が登ってきた。以降は登る人が増えてくる。単独行者が多、団体は10人以上の一組。下山中に全部で30人くらいとすれ違った。道筋は滑りやすく、登りよりも下りのほうが苦労する。右下にはJバンドへの道筋も見えている。Jバンドからの下りは苦労しそうな地形に見える。少し暑くなってきたが、直射日光を受けて暑さに辟易するだろうと予想していたので楽な方に外れて良かった。針葉樹林に入って、Jバン分岐そしてトーミの頭分岐と往路を辿って火山館に戻った。先刻の親子三人組みがベンチで憩っていた。暑くならないうちに下山すべく先を急ぐ。
 二の鳥居では単独行者(最後の登山者)が憩っていた。復路は往路とは別の北側のルートを通ることにする。途中で「二里三丁」の石柱(今までにも何箇所かで)をみる。浅間山は信仰の山なのだ。一の鳥居で道筋が合流する。太くなった林道状の道筋を下り、登山口の鳥居をくぐって駐車に戻る。最近の運動不足、睡眠不足のせいか、火山館から駐車場までの時間は往路とほとんど同じ。 浅間山荘で駐車料金500円を支払い、温泉にはいる(料金は400円、駐車すると100円引きらしい)。
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