ひとり山歩き461 : 阿世潟から社山〜大日尾根を周回してきました。社山は積雪数センチ、大日尾根の積雪はごく一部で、尾根の大部分は地肌が出ていました。
阿世潟から社山(1826)〜大日尾根周回
2011年12月21日(水) 晴れ一時曇り
1 行程  写真
ルートマップ(GPS)  ウォッちず :  社山 大日尾根
自宅(4:20) = 中禅寺湖スカイライン入口(6:10/6:20) − 阿世潟(7:10/7:15) − 阿世潟峠(7:40) − 雨量観測所ピーク(8:10/8:20) − 社山(9:40/10:00) − 黒檜岳分岐(大日尾根派生地点)(10:35/10:40) − 標高点1633(11:10) − 標高点1557(11:45) − 下山(木橋)(12:35/12:45) − 阿世潟(12:55) − スカイライン入口(13:50/14:05) = 自宅(16:00)

2 自宅 − 阿世潟
 冬山での耐寒で困っている問題が二つある。一つは写真撮影等で手袋を外す(インナーは外さない)としばらくの間、指先に痛みを感じること。もうひとつは強い風が吹くと頬に痛みを感じることである。前者は手袋(アウター)を外さないでシャッター操作ができればよいのだが、今のところよい方法が見つかっていない。後者については目出し帽だと吐く息でサングラスが曇ってしまうので使用を避けている。ネオプレン製で鼻と口部分に呼吸用の孔開きの目出し帽をモンベルで見つけて購入した(3600円)。この効果を確認すべく風の強い場所へ行ってみることにした。 
 前白根山か那須岳(峰の茶屋)がよいのだが、いまはそんな元気はない。社山なら樹木が少なく、適度な風が吹いていて手ごろと考える。まだ積雪は少ないので社山だけではもの足りない。昨年の1月に大日尾根(中禅寺湖の大日崎から社山の北西への稜線・・・正式名かは知らないがネット記録でよくつかわれる)を登って社山を目指したが、ラッセルにくたびれて途中で断念してしまった。今回は逆に社山から下山にその尾根を通ることにした。今日のコースは自分としてはショートコースなので、明るくなるなってから中禅寺湖湖畔を歩くように家を出た。いろは坂には道端に除雪塊を見る程度で中禅寺湖スカイライン入口駐車場(気温マイナス4度)までは路面には雪は皆無であった。まだ薄暗いがザックを担いで阿世潟に向かう。天気予報では今日は曇りとなっているが、しばらくの間は晴れが続きそう。狸窪まではごく一部で路面が白くなっている程度。阿世潟までは路面には3,4cm程度の積雪があるも路面が露出している個所も多い。阿世潟付近は3、4cm程度でここまでの歩行時間は無雪期とほとんど変わらない。
社山と大日尾根
3 阿世潟 − 社山  積雪はまだ少ない 顔面ネオプレン製の目出し帽はサングラス曇り防止に効果ありそう
 阿世潟から阿世潟峠までは数センチ(平均5cm程度か)でトレースもあり苦労はないのだが、今回から厚手のズボンにゴア防寒着を着けているせいで膝の屈伸に幾分か不自由を感じる。阿世潟峠には積雪はなく、雨量観測所ピークまでは尾根上には残雪はないが、地肌は凍結している。残雪は北側の笹斜面に縞々に見るだけ。カラマツ林の中の登りだから風はほとんどない。雨量観測所ピークには風を遮るものがないので、少しばかり風が吹いている。ここでさっそく目出し帽を着用した。このピークからは足尾の山と白根山から男体山までの展望を楽しむ。
 雨量観測所ピークから先は痕跡程度の残雪だが、直下の痩せ尾根部分は凍結しているので注意して通る。標高点1567ピークでは富士山も確認できた。気温はあまり低くなく、風も期待よりも弱いせいか暑くて我慢できず目出し帽の顔面部を顎下まで引き下ろす。標高点ピークから先は残雪が断続的に現れ、標高1600を過ぎると積雪は連続的となるもせいぜい5、6cmでトレースは残っていった。軽アイゼンを持参したが使用する必要はなく、今日は一日中ザックの中で待機(社山から阿世潟方面に下る場合は装着した方が楽かも)。社山への稜線からは中禅寺湖側の展望はいつ来ても楽しませてくれる。標高1720を越すと南側が開けて足尾側の展望も楽しめる。その代わり中禅寺湖側はブラインドになってしまうのが残念。積雪は相変らず薄く、直射日光を受けて地肌が現れている個所も多い。12月11日に同じコースを歩かれたアキ爺さん等の記録 ( http://blogs.yahoo.co.jp/akijiiji/65873112.html  http://blogs.yahoo.co.jp/ngko1968/12619803.html  http://blogs.yahoo.co.jp/ngko1968/12619803.html ) の写真と比べると今日の方が積雪は少ないようである。この10日間で積雪が少なく、融けてしまったのであろう。今日は曇りの天気予報だったが、今のところは晴れている。風が期待したよりも弱いのが残念。無理して目出し帽をフルフェースで被ってみたが、下を向いているとサングラスが曇るが、正面から上を向いている限りは曇りは少ない。顔面が布製の目出し帽よりは効果がありそう。社山山頂は一応真っ白にはなっているが、数センチの積雪。西側の展望地に行って、展望を楽しみながらエネルギーを補給する。

3 大日尾根経由で下山  大日尾根の積雪も薄く、標高1650いかは皆無
 山頂の西側展望地から北西に下り始める。踏跡はないが、針葉樹林の中にテープと赤/黄マークが多くこれを追いかければよいのだが、むしろ動物の足跡を拾った方が楽に下ることができた。標高1750で針葉樹林から抜けると笹尾根で、多少は雪が残っているが獣道を追って下って行く。鞍部手前から大日尾根が派生している黒檜岳分岐までは残雪はなく、地肌の現れた踏跡を辿る。鞍部付近では南西に足尾の山々(中倉山、庚申山、袈裟丸山や皇海山)、北東に太郎山、男体山や中禅寺湖が展望できる。もちろん黒檜岳方面への中禅寺湖南岸尾根も展望できた。鞍部付近は比較的風が強く目出し帽が効果を上げる。
 黒檜岳分岐から派生する大日尾根は膝下の笹に数センチの雪が残っているが、笹の中に獣道を追うことができた。標高1720付近からは笹は腰ないし胸丈となる。10年1月17日に阿世潟からこの尾根を登ってきた際、標高1690で腰まで沈むラッセルにくたびれて退却してしまったのが頷ける。標高1650までは尾根幅が広く笹が深くて獣道を拾えなかった。途中で軌道修正を一度、できるだけ尾根の右手(西側)を歩けばよいだろう。尾根筋が明瞭になり勾配が緩むといつの間にか残雪はなくなっていた。標高点1633から下った鞍部からは踝程度の笹も消えて下草はなくなってしまった(夏場には多少は草が生えているかも)。しばらくの間は平坦地をのんびりと歩く。今の時期は樹木越しではあるが、多少の展望はあるが社山への登りのような好展望は期待できない。
 標高点1557ピークで尾根が分岐する。北西に進むと中禅寺湖の松ケ先、東に少し下って北東に進めば大日崎へと尾根は続く。標高1500のシャクナゲが一株ある小さなコブから最短距離で駐車地戻るべく、南東の阿世潟に下ることにした。下草のない尾根で気持ち良いが少しばかり勾配はきつい。標高1450以下になると落ち葉が堆積していて滑り易く、ストックでブレーキを掛けながら下ってゆく。やがて枝越しに中禅寺湖が見えだし、沢に架かる木橋のそばに無事下山する。目出し帽を脱いで、エネルギーを補給して阿世潟に向かう。社山を下っていると雲が多くなってきたが、今は晴れ間の方が多くなっている。阿世潟さらに狸窪と戻ってゆく。男体山と社山の山頂部には少しばかりガスがかかっているが、白根山方面はガスは被っていない。今日の天気予報はよい方に外れた気分を良くする。もっと風が強ければ目出し帽の効果も確認できたのだが、次回に期待しよう。 

中禅寺湖周辺の山々(雨量観測所ピークから)
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