ひとり山歩き453(番外編) : 夫婦で至仏山に登ってきました。至仏山はいうに及ばず周辺の山々も紅葉は見頃でした。奥日光から鳩待峠までの沿道の紅葉も見ごろとなっていました。
至仏山(2228)
2011年10月12日(水) 晴れ
1 行程   写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 至仏山  鳩待峠  山ノ鼻
自宅(3:35) = 鳩待峠(6:25/6:45) − 山ノ鼻(7:40/7:45) − 森林限界(8:35) − 中間地点(9:15) − 高天が原(10:20) − 至仏山(10:45/11:15) − 小至仏山(11:55) − 小山沢田代(12:25) − オヤマ沢(12:30) − 鳩待峠(13:35/13:50) = 自宅(18:15)

2 自宅 − 鳩待峠
 あちこちで紅葉が見ごろとなっている。妻を連れて登れ、しかも紅葉も楽しめる山として至仏山を選んだ。山になれない妻には滑り易い蛇紋岩が気になったが、ゆっくり登ればだいじょうぶと判断した。戸倉から鳩待峠へのマイカー規制は10日の午後に解除になった。朝6時半ごろに到着すれば、駐車場も問題なかろうと見計らって家を出る。金精道路に入るころには明るくなって、沿道の紅葉が目に入る。鎌田から戸倉と紅葉を楽しませてもらったが、鳩待峠が近づくと今が見ごろで、これで家に帰っても満足という感じ。
 鳩待峠の駐車場はすでに半分は埋まっている。駐車料金2500円を支払って、さっそく登山準備に入る。

3 鳩待峠 − 山ノ鼻 − 至仏山  蛇紋岩の登りは特に危険を感じず  周辺の紅葉を楽しむ標高1700付近から景鶴山
 マイカーが続々と駐車場に入ってくるのを横目に鳩待峠休憩所に向かう。休憩所前の広場には10人程度が立ち話をしていた。初めて至仏山に登ったのは、山歩きを始めて半年も経たない01年10月19日だった。このときは鳩待峠から至仏山に登り、復路で笠ケ岳まで足を伸ばした。今日は山ノ鼻から至仏山そして鳩待峠と周回する計画。
 山ノ鼻に向けて石畳の道を緩やかに下ってゆくと、すぐに木道に変わる。紅葉は真っ盛りで、途中で至仏山が目に入って気持ちよく歩く。いつもの山行と異なり、下りから始まり楽して山ノ鼻に到着。妻に至仏山に登るか、尾瀬ヶ原を散策するか最終確認すると、せっかく来たのだから苦しくとも至仏山という返事を聞いて入山者調査カウンター横を通る。すぐに湿原が現れ、ススケ峰から至仏山を眺めながら木道を進む。樹林に突入した地点に至仏山案内図があり、注意事項(山ノ鼻〜至仏山は一方通行で登り専用等)を読み登山カードを投函して木階段登りから始まる。以降は木道や石畳歩きとなる。標高1650で森林限界の標識を見る。ほかの山に比べ森林限界がかなり低いのは、蛇紋岩で覆われているので樹木が育たないためらしい。
 森林限界といっても登山道脇は灌木が続く。今日は下りから始まったせいか、身体が順応せず足取りも重い。灌木地帯を30メートルほど登った地点のベンチで一休み。後方に燧ケ岳と尾瀬ヶ原が展望できるのだが、燧ケ岳の上空に雲がありボヤッとしているのが残念。立ち止まる程度の休憩で身体が登りに順応し始めたようだ。登るにつれて蛇紋岩の連続となる。登山道わきの灌木もなくなり、展望は開ける。景色を楽しみながらというよりは、急登で休み休みの登りとなる。このあたりになると急登にあえぎ立ち止まる人が多くなり、抜いたり抜かれたりとなる。山ノ鼻と至仏山の標高差828メートルの中間地点に達した。今までのところは注意しているせいもあり、蛇紋岩が特に滑って危ないという感じはなかった。
 中間地点のすぐ先で蛇紋岩の一枚岩部にクサリが設置してある。妻はクサリ場は初めてだが、いとも簡単に通過。引き続きニ番目、三番目のクサリも無事通過。振り返れば燧ケ岳、会津駒ヶ岳、景鶴山そして尾瀬ヶ原が広がる。上空の雲のせいで紅葉がさえないが、景鶴山手前の八海山斜面の紅葉は抜群。クサリ場を通過してすると平ケ岳が目に入りだす。標高2000付近でいったん木階段が終りになると山頂部が目に入るようになる。更に木階段を登りつめるとちょっとした広場に達する。標識はなかったが、ここを高天が原というのだろう。更に20数分の登りで至仏山の山頂に達した。蛇紋岩は滑り易いということを認識しながら登ってきたせいか、特に危険を感じることもなく登れてヤレヤレ。妻はなんどか歩いた尾瀬ヶ原散策でなく至仏山登山を選んだことに満足。
 山頂部で憩う人は20人以上、自分たちもザックを降ろし景色を楽しむ。ほぼ360度の全展望だが、上空に漂う雲のせいで、全体にパッとしない。日光の山々は逆光でさえない。平ケ岳方面、特に至仏山から続く稜線の岳ケ倉山斜面の紅葉が抜群。山頂からのパノラマはビデオを参照願う。
至仏山からの展望


4 至仏山 − オヤマ沢田代 − 鳩待峠  小至仏山への下りは蛇紋岩が多く要注意
 至仏山からの下りも蛇紋岩の連続。こちら側の方が歩く人が多いせいか、蛇紋岩が黒びかりいていていかにも滑りそう。登りよりも足場に注意しながら下ってゆく。前方の小至仏山への稜線沿いはハエマツのせいで緑色が目につく。山ノ鼻よりも鳩待峠から登る人が多いのか、ひっきりなしにすれ違う。鞍部からわずか登り返すと小至仏山に達する。山頂部は蛇紋岩が占めていて狭い。気のせいか日光の山々が至仏山頂よりも明瞭になった感じ。
 小至仏山の先から木道が断続するようになり、危険地帯も無事通過できてひと安心。笠ケ岳分岐を通過するとオヤマ沢田代で、奥白根山から錫ケ岳が明瞭になってきた。このあたりはずっと木道歩きで気持ちよく歩く。5分ほどでオヤマ沢の標識を見る。標高1980で水場となっている。三角点峰1866を巻いて通過すると道筋は抉れ道となるが、特に歩きづらいというほどではない。登山道脇の紅葉を楽しみながら下り、ざわつきを感じると鳩待峠に無事下山。早朝とは異なり、休憩所前広場はバスやタクシーに占領され、人も多く観光地に来た感じ。
 駐車場に戻ると、すでに帰路についた車は多いようでかなりの駐車スーペスができていた。

5 帰路
 紅葉を楽しみながらの運転で、山歩きの疲れが抜けてゆく感じ。途中で白根加羅倉館で汗を流す。往路では暗くてわからなかったが、金精トンネルを抜けても紅葉のオンパレード。沿道筋は竜頭滝から先はこれからという感じ。中禅寺湖南岸はボチボチ、といろは坂の紅葉はまだ先。
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