ひとり山歩き428 : 鶏頂山スキー場から弁天沼までスノーシューハイクを楽しんできました。残念ながら雪がちらつき展望を楽しむことはできませんでしたが、運動不足を解消することができました。
鶏頂山麓スノーハイク
2011年1月25日(火) 小雪
1 行程  
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 鶏頂山スキー場(廃業)
自宅(4:50) = 大丸温泉駐車場(7:05/7:30) = 鶏頂山スキー場入口(9:00/9:15) − 枯木沼鳥居(10:05) − スキー場最高部(10:50) − 弁天沼(11:25/11:40) − スキー場最高部(12:00) − 鶏頂山スキー場入口(12:55/13:15) = 自宅(15:30)

2 自宅 − 大丸温泉 − 鶏頂山スキー場
 昨年末から厳寒期の茶臼岳に登ってみようと機会を狙っていたが、天気が把握できずに延び延びとなってしまった。曇りで風が強いという天気予報だが、今日を逃すと今月は出かけることができない。多少の無理は覚悟で大丸温泉駐車場に向かった。途中で茶臼岳も見えて、このまま天気予報が良いほうにはずれてくれればなどと思いながら運転したのだが、那須湯本温泉を過ぎるころには小雪もちらつきだす始末。大丸温泉駐車場には予想通り他に車はなく、車外に下りてみると小雪の他に風も吹いている。茶臼岳はうっすらと見えるだけ。公衆トイレの右手に続く踏跡を下調べするも、ごく浅い溝状のトレースは見えるが、足型は新雪で埋まって見えなくなっていた。脹脛までの沈みもないので、ワカンを持参すればよいな、と車に戻ってしばし様子見をすることにした。
 茶臼岳の山頂部が突然姿を現したので、窓を全開にして写真を撮って、閉めようとしたが閉らなくなってしまった。なんども繰り返すが、モーターは作動しているのだが窓ガラスが上がらない。寒冷地ではサイドブレーキが凍結することがあるので、駐車する際に解放のままにしておくことは知っていたのだが、まさか窓まで凍結してしまうとは(この時点では窓ガラスを下げた際、窓枠の雪を巻き込んで凍結してしまったと判断、車載温度計でマイナス4度・・・屋外はマイナス7、8度か)。方法は二つ。一つは窓枠にお湯をかける。もう一つはこのまま後戻りしてて平地に戻る。お湯は持参しているが、窓にかけたはよいが、お湯まで凍結してしまい事態がいっそ悪くなることも考えられる。心が萎えて茶臼岳に登ろうなんて気はなくなってしまった。ここは引き返しに決める。
 高度を下げるにつれて車載温度計は上がって平坦地になるとプラス1度まで上がったが、依然として窓は閉らない。関谷の道の駅「湯の香しおばら」でテルモスのお湯を200ccほど窓枠にかけると、すぐに窓ガラスが上がり開閉できるようになった。このまま家に帰るのは癪に障る。念のためにとスノーシューも積んであったので、鶏頂山スキー場から弁天沼あわよくば鶏頂山までと考える。行き先を家に連絡して日塩もみじラインに向かう。路面はうっすらと白くなってはいるが、特に問題なく鶏頂山スキー場入口に達した(2、3台は駐められるよう除雪してある)。小雪はちらつくが、風は弱いので行けるところまで行ってみようとスノーシューを装着して出発する。
 (窓が閉じなくなってしまったと、家に帰って妻に伝える。妻曰く「そうなのよ時々窓が動かなくなってしまうのよ。何度か作動させると締まるわ。」・・・ぎゃふん!? 「なんで事前に言ってくれないんだよ!! 俺は窓なんて開けないからわからないじゃないか。」 結論は凍結ではなく、窓開閉装置の初期不良)

3 弁天沼までスノーハイク枯木沼の鳥居
 トレースには新雪がたまり浅い溝状となっている。足型は完全に消えて、スノーシューでも踝まで沈む。今は廃止となった鶏頂山スキー場の駐車場入口が、鶏頂山登山口でいまでも看板は残っている。トレースを追って緩やかに登ってゆく。最初は樹林の間を登ってゆくが、途中からトレースは樹林の中へと入ってゆく。幾分かはスノーシューの沈みが小さくなったようである。樹林から抜けるとトレースはエーデルワイススキー場方面と枯木沼方面の二通りに分かれる。すぐ先で枯木沼の鳥居をくぐる。枯木沼の木道は完全に雪を被っていて判別しづらい。小雪は相変わらずで鶏頂山は姿を隠している。
 トレースは時には途切れるが、すぐに現れる。トレースの有無で沈みは踝か脹脛と異なり、当然ながらトレース跡のほうが楽な歩きとなる。西登山道を合わせると、スキー場名残りの看板や立ち木に巻いたクッション材を見かける。雪は降りやまず、今日は振り返っても山の姿は皆無。あるのは雪化粧をした樹木だけ。看板が残る小広場がスキー場最高部である。ここまで過去の実績では1時間程度だが、今日は新雪が積もっていることもあるが、購入したばかりのコンデジの試し撮りをしながらの歩きだから仕方ない。せっかくの新品も白景色ばかりで可哀そう。いつもはここで女峰山を眺めて弁天沼へ向かうのだが・・・今日は雪がちらつき展望もないので、鶏頂山をおろか弁天沼も気が進まない。
 運動不足解消のためと弁天沼に向かうことにした。スキー場の看板の左手を進むと、浅溝のトレースが再び現れる。この先は樹林帯の歩きだからこのトレースは連続する。スノーシューの沈みは踝程度で大した苦労もなく弁天沼に到着する。この先のトレースは完全に消えている。鶏頂山がかろうじて見える程度でこれ以上進む気は起きない。
 エネルギーを補給して忠実に往路の自分のトレースをたどって駐車地まで戻る。目の前を除雪車が通過している。たいして雪が積もっていないのに除雪するのかと疑問を持つ。荷物を収納して除雪車の進んだ龍王峡方面へと車を奔らせて、除雪車の意味が分かった。雪を除いているよりは、通行車で滑りやすくなった路面にチエン跡をつけて滑り防止をしているらしい。今日は全くさんざんな結果に終わってしまったが、家でゴロゴロしていたよりは益しだったということにしよう。2月になれば天候も安定し、もう少し快適な雪山が楽しめることを期待しよう。

枯木沼と弁天沼の様子
      
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