ひとり山歩き427 : 竜頭滝上から高山に登り、下山後小田代原から戦場ケ原をスノーハイクしてきました。三連休で歩いた人のトレースのお陰で楽な歩きとなりました。
高山〜小田代原〜戦場ケ原スノーハイク
2011年1年11日(火) 薄曇り
1 行程   
ルートマップ(GPS)  ウォッちず : 高山 小田代原〜戦場ケ原
自宅(4:40) = 竜頭滝上駐車場(6:45/6:55) − 標高点1506(7:25) − 登山道合流(7:40) − 標高点1565(8:10) − 高山(8:50/9:20) − 熊窪分岐(9:50) − 県道出合(10:55/11:05) − 小田代原遊歩道入口(11:15) − 泉門池(12:05/12:20) − しゃくなげ橋(13:35) − 駐車場(13:55/14:05) = 自宅(16:10)

2 自宅 − 竜頭滝上(登山口)
 先週から三連休明けに那須岳を予定していたいたが、那須は相変わらず曇り模様で条件が整わない。奥日光も残念ながら曇り模様である。今日は高い山はあきらめて竜頭滝上から高山に登り、下山後に小田代原と戦場ケ原をスノーハイクすることで我慢することにする。奥日光は降雪から日が経ち、三連休明けで歩いた人のトレースで雪が締まっていると予想されるが、念のためにスノーシュー、アイゼンとピッケルを持参することにした。
 いろは坂の道路脇は前回(1/5)に比べて白くなってはいるが、この二・三日は降っていないようである。竜頭滝上駐車場は除雪してあり、駐車面には雪はなかった。駐車場から見える標高点1506ピークへの斜面は真っ白なので、持参したスノーシュー、アイゼンとピッケルはザックに格納して出発する。

2 高山の登下山
  登下山はトレースを追って楽な歩き  下山後の平坦地は向う脛程度のラッセル
 竜頭橋を渡って山の家方面への道路から別れて鹿侵入防止ネットに入る。登山道に沿って右に進むとすぐ先で小尾根を乗っ越す。大部分の踏跡は登山道に沿って進んでいるが、今日はこの小尾根を登って標高点1506ピークを目指すことにする。岩っぽい白樺林からの男体山細尾根には薄く雪が付き、登り下りのトレースがついてたので、これをたどって登ってゆく。手がかりは多く特に危険を感じることもなく30分ほどで1506ピークに達した。このピークから登山道出合の鞍部まで緩やかに下って行くのだが、途中の半分くらいは地肌が現れていた。
 気温は低くい(清滝の電光掲示板でマイナス10度)が寒いという感じはない。でも鞍部付近は風が強く頬が痛い。登り返しになるとスノーシュー跡を追うようになる。雪は締まっているので、壺足でもせいぜい踝までの沈みで楽な歩きができる。途中で道標を見たり「緯度と経度」表示板を見ながら緩やかに登ってゆく。道標「高山0.9km 竜頭滝1.5」の立つ標高点1565ピークに達する。ここまでは予想よりもはるかに楽に歩けた。このピーク先の鞍部からは積雪が深くなり連続したスノーシュートレースの上に新雪が薄くたまっている。これが曲者で上滑りして手(足?)を焼く。足が沈んでくれた方が登りやすいのだが、下が締まっているせいか足首が沈む程度。後方には男体山が見えるのだが、写真を撮っている余裕はない。勾配が緩やかになり、樹林が蜜になると上滑りから解放される。さらに10分のアルバイトで高山の山頂に達した。三角点は当然雪の下だが、三角点表示の杭が頭を出していた。山頂からは展望がよくない。男体山が枝越しに見える程度。
 山頂からトレースは夏道の南西方向と、北西に下る二通りがクッキリと残っている。北西のトレースを追って夏道の熊窪分岐を目指すことにした。勾配がきついので、歩き易いようにアイゼンを装着して出発する。トレースは残り、沈みは深い場所で脹脛程度で楽な下りとなる。30分ほどで道標の立つ鞍部に達した。ここが熊窪分岐で、ここまでは背中のスノーシューもピッケルも出番はなかった。
 熊窪分岐でもトレースはダイレクトに北に下るものと、夏道に沿って西に進むもの二通りに分かれる。トレースの薄い夏道方面へ進む。脹脛程度のラッセルとなり、今までに比べたら歩きづらくなってきた。道標を見て夏道の北東方向に下って、熊窪分岐からダイレクトに北に下っているトレースに合流した。トレースを追えば足の沈みは少ないが、トレースが消えると向う脛程度のラッセルとなる。鹿防侵入防止ネット入口で、ネット点検のパトロールの方(ボランティアと思われる。ご苦労様です。)と出逢う。トレースが途切れ途切れとなり、背中のスノーシューが使ってくれと叫ぶようになる。今日のコースは短時間で済んでしまうので、脚力トレーニングのためと敢えてスノーシューを履かないことにした。白樺林の手前で男体山と太郎山が見えたが、曇天では写真写りが悪い。白樺林を抜けた地点で小田代原へショートカットしようとしたが、前方で尾根にさえぎられて方向修正をする。約1時間のラッセルで県道(ハイブリットバス走行道路)に達する。脱ぐのが面倒でここまで履いてきたアイゼンを外して、除雪した県道を10分ほど歩くと、小田代原遊歩道入口となる。

3 小田代原 − 戦場ケ原  木道沿いは雪が締まって楽々歩き  自然研究路像は好展望
 左手に湖上山から外山を見ながらの歩きとなる。木道の上に積もった雪は周辺と面一だが、表面が少し荒れているのでトレースが消えた場所でも判別はつく。木道上を歩いている限りは靴底が沈む程度だが、これを外すと脹脛程度の踏み抜きとなる。しゃくなげ橋分岐から北上して西ノ湖分岐で東に進路をとり、泉門池に向かう。道筋は幾分窪んでいるので下に木道はないのかもしれない。真新しい靴跡がついているのでこれを追う。XCスキーでコース外して雪下の植物を痛めないようにピンクリンボが連続しているので、トレースがなくてもコースを外すことはないだろう。赤沼分岐(自然研究路)で北に向かうとすぐ先が泉門池で、池の北側に回り込みベンチにザックをおろす。池の鴨(十数羽)と男体山を見ながらエネルギーを補給する。
 駐車場へは湯川沿いの自然研究路を歩く。ここは初めて歩くのだが、樹木が少なく展望がすこぶる良い。男体山、大・小真名子山、太郎山、三岳、外山、湖上山そして高山と360度の展望が楽しめる。途中でスノーシューで歩く同年代の夫婦とすれ違う。木道上には雪がついているがよく締まっていて、疲れを感じない。今日は曇天で白と灰色のモノトーンなのが惜しい。青空だったらもっと気分も快適だったろうに。曇天を覚悟してきたのだから仕方ないか。赤沼分岐で方向を南に転じてシャクナゲ橋に向かう。橋の少し下流で淀んだ場所が凍結しているのを見る。早朝に登った1506ピークを見ながら歩き、竜頭橋で滝上の写真を撮って駐車場に戻る。自分の車だけ、わざわざ三連休明けに歩くような閑人(変人かな)は少ないようだ。

戦場ケ原からの展望
ビデオの最後で高山のキャプションが間違っています。キャプションの左のピークが高山です。
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