ひとり山歩き424 : 中禅寺湖南岸尾根の半月山から狸山を歩いてきました。積雪は数センチでしたが、薄く雪化粧した周辺の山々の展望を楽しめました。
半月山(1753) 〜 狸山(1622)
2010年12月12日(日) 快晴
1 行程  
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 半月山  狸山
自宅(1:40)) = 裏男体林道退却(4時頃) = 中禅寺湖スカイラインゲート(5:00/6:30) − 半月峠登り口(7:00) − 半月峠(8:05/8:10) − 半月山展望台(8:45/9:25) − 半月山(9:35) − スカイライン第一駐車場(10:20/10:30) − 狸山(10:45) − スカイライン下山(11:25/11:30) − スカイラインゲート(11:50/12:00) = 自宅 (14:00)

2 自宅 − 中禅寺湖
 積雪期に男体山に4回登っているが、いずれも中宮祠からのピストンンである。積雪期に志津乗越から山頂に立ってみたいと思っている。厳寒期になると裏男体林道が積雪のために通れなくなってしまう。所有のFF車では降雪状況にもよるが、今が最後の機会とチャレンジしてみることにした。万一、途中でスタックしてしまうと後続車に大迷惑をかけるので、不安を感じたら引き返す覚悟で家を出る。
 いろは坂から先は路肩には除雪塊があるも、三本松までは凍結もなく全然問題なし。裏男体林道に入ると、路肩に低く除雪塊が続くが路面が露出している。ひょっとしたら志津乗越まで行けるかもと期待を抱いたが、轍間の積雪が徐々に深くなってきた。御沢が近づき進路を東から北に変わる地点からは積雪が深くなり、車高の低いセダンでは腹をすりそう。地形図記載の「御沢」を回り込んだあたりで、腹を擦りそうなので、確認のために停車して再発進するとスリップするようになった。このまま走行を続けるとスタックしかねないので、セダンのFF車では無理と判断して引き返すことにした。問題は道路幅が狭いのと積雪で転回ができない。仕方なしに轍から外れないようにバック運転をする。バックさせた距離は大したことはなかったのかもしれないが、焦っていたので途轍もなく長く感じた。道路幅が広い場所が見つかり、下車して足で除雪して転回スペースを確保して転回できた。このあたりに駐車して歩いても志津乗越へという意欲は完全に吹き飛んで、対向車が来ないことを祈りながら林道を下る。無事に国道に脱出できて安堵する。こんなこともあろうかと、準備してきた半月山から狸山あたりを歩くことにして、中禅寺湖スカイラインゲート前の駐車場に向かう。まだ5時で歩き始めるのは早すぎる。日帰り山行では駐車地に到着したら即出発だが、今日は明るくなるまで一時間ほど仮眠をとる。
(昨年12月24日に三本松から歩いて志津乗越を目指したが、「御沢」へ向って北向きになる地点から轍跡が消えて積雪が深くなり断念したことがある(未報告)。Web記録に依ると12月5日にはノーマルタイヤで志津乗越まで登った車あるらしい。・・・時期を逸したようで残念!!

3 半月山へ  積雪は浅く快適な歩き 半月山展望台からのパナオラマを楽しむ
 駐車場付近も白くなっているので、12月6日の丸杉の沢から社山の時とは大違い。今日も念のためにアイゼンとピッケルを持参して、狸窪に向かう。伊大使館跡半月山展望台からのパノラマを過ぎると、日当たりのよい区間を除いて路面に薄く雪が残る。アイスバーン化してはいないが、安全のために山際の轍も足跡もないとところを選んで歩く。振り返って男体山も見ると、今日は薙ぎの部分は白くなっている。前方に見える社山も稜線部は白くなっているので、半月峠から半月山、狸山そしてその北尾根下りは積雪が期待できそう。狸窪のゲート先の半月山登り口付近は薄く積雪している。阿世潟方面にはいうまでもなくトレースが続く。
 登山道は薄く積雪していて、昨日あたりに下ったと思われる足跡が続く。針葉樹林の中を男体山や白根山を枝越しに感じながらジグザグに登ってゆく。標高1430あたりで八丁出島の展望地を越すと南西へのトラバース歩きとなる。10cm以下の粉雪で気持ちよく歩く。標高1530あたりからは再びジグザグ登りとなり、積雪は幾分かは浅くなり登山道の周りに低い笹が目に突き出すと、前が開けて中禅寺湖南岸尾根の上に飛び出す。ここが半月峠で日当たりと風によるのか雪はほとんどついていない。
 足尾の山々の展望を楽しんで半月山に向かう。笹尾根の登山道は幾分かえぐれ気味で薄く積雪している。足跡部や岩の上は凍結しているので多少の用心は必要。高度を上げるにつれて、皇海山から袈裟丸山そして中倉山尾根の展望が楽しめる。振り返ると6日前に雪は皆無だったのに社山稜線は白線を引いたように見える。半月山展望台には残雪が僅かり、気温はマイナス4度だが無風で温かい。雲一つない快晴でしばし展望を楽しむ。高原山、女峰山、男体山、白根山、皇海山、袈裟丸山と目を動かしてゆくと、富士山がくっきりと見える。南アと八ヶ岳と思われる真っ白な山々も遠望できた。ここからの展望は紅葉期に人気があるが、雪景色もそれにすぐるとも劣らず。
 半月峠から展望台の間は凍結部もあったので、安全のためにアイゼンを装着して半月山の山頂に向かう。トレースは残るがアイゼンの跡はなく、日当たりのよい場所は雪がついていない。半月山山頂からも薄い積雪とトレースが続き、アイゼン装着は不要だが、外すのも面倒でそのまま歩くことにする。

4 狸山 − 北尾根  北尾根は薄く積雪あり、容易な下りとなる
 標高1720から1700の間は日当たりがよく雪が消えている。筑波山から加波山の姿を確認して、針葉樹林に再突入すると相変わらずトレースが残る。右下にスカイライン感じながら下り、ソフトバンクのアンテナの横を通ってスカイライン第一駐車場に下りる。駐車場には申し訳程度に雪が残るだけ。男体山から白根山の景色が楽しめる。 駐車場のはずれからよく整備された幅広の登山道を登り始める。狸山山頂までは日当たりが良くて雪はついていない。山頂には無線中継アンテン塔がある。この点検用に道が整備されているのであろう。
 山頂から低い笹の幅広の北尾根を下り始める。すぐに尾根幅は狭くなり、コメツガ林から笹が消える。今日の山行で初めてトレースなしの歩きとなるも、尾根筋は単調で間違いようがない。標高1500あたりからは再び尾根幅は広まり、落葉樹とカラマツが目につきだす。積雪は薄いが落ち葉が堆積した上に積雪しているのでふわふわしていて踝までの沈みとなる。モミが目につきだすと、下にスカイラインが近づく。最初にスカイラインに下りるときは苦労しなかったが、二回目にスカイラインに下りるときは2メートル程度の擁壁を立ち木の根元にぶら下がり飛び降りる。ここから先には轍の跡はないが、足跡は最初の着地点よりも上から続いている。強いて砥沢まで下るほど面白味があるわけではないので、この先はスカイラインをのんびりと歩いてゲートまで戻る。

半月山展望台からのパノラマ
 
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