ひとり山歩き423 : 中禅寺湖畔阿世潟の丸杉の沢から社山に登ってきました。好天に恵まれ景色を楽しむことはできました。期待していた積雪は残念ながら皆無でした。
丸杉の沢から社山(1826)
2010年12月6日(月) 快晴
1 行程  
ルートマップ(GPS)  ウォッちず : 社山  丸杉の沢
自宅(4:00) = 中禅寺湖スカイラインゲート(6:00/6:10) − 阿世潟(7:05) − 丸杉の沢出合(7:10) − 砂防堰堤(7:40) − 沢源頭(8:45) − 社山北西鞍部(8:55/9:00) − 社山山頂(9:25/9:45) − 標高点1567(10:25) − 阿世潟峠(10:55) − 阿世潟(11:15) − スカイラインゲート(12:10/12:20) = 自宅14:30)

2 自宅 − 阿世潟
 奥日光のライブカメラを見ると、先週後半に積雪があったようである。昨日の湯ノ湖畔にも薄く雪が残っている。昨年の12月8日に阿世潟から社山をピストンした時は、標高1650からは10cm程度の積雪が山頂まで続いていた。冬山用具のチェックを兼ねて社山に登ることにした。阿世潟からのピストンでは面白くないので、地形図の阿世潟の「阿」あたりで中禅寺湖に注ぐ丸杉の沢(地形図に記載なし、。ゼンリン発行の日光奥鬼怒2001年4月版による)を詰めて、社山北西の鞍部に乗り上げることにした。
 積雪状況にもよるが、今日は短時間コースで明るくなってから歩き出せばよい。駐車地を6時ころ出発ということで4時に家を出る。普段と同じ時刻に起床して、新聞も読んで余裕のスタート。日光からいろは坂そして中禅寺湖へと進むも雪は痕跡も見当たらない。半月山スカイラインゲート前の駐車場に駐めて車外に出てみると、付近にも雪は全く見当たらない。まだうす暗くて山の様子がわからない。使うことはないかもしれないが、6本爪の軽アイゼンとピッケルをザックに格納して阿世潟に向かう。中禅寺湖南岸遊歩道周辺にも痕跡の雪も見当たらない。振り返って男体山を見ると、薙ぎの雪は消えてしまったようである。今日のコースは藪は少なそうだからピッケルをザックに括りつけておいても枝に引っ掛かることはないだろうと持参することにした。気温は氷点下(清滝の電光掲示板でマイナス1度)かもしれないが、除雪した跡がないから凍結部がなく、安心して歩ける。途中で逆さ男体山の写真を撮ったりしながら景色を楽しみ、阿世潟に着いても残念ながら雪は全くない。

3 丸杉の沢から社山  沢には特別危険な個所はなし 残雪期には快適なスノーハイクが期待できそう
 当初計画通りに丸杉の沢から社山に登ることにして、遊歩道を千手ケ浜方面へ5分ばかり進むと涸沢にかかる木橋を渡る。この沢が丸杉の沢らしいが確信は持てない。このすぐ先にも小沢があり木橋がかかっていることを知っている。どちらが丸杉の沢かわからないが、最終的には一本になるはず。落葉樹林の幅広で勾配の緩い谷筋には小さな岩が目立つがどこを歩いても問題ない。ジグザグ歩きにならないように、北側の山裾に沿って歩きはじめると小沢にチョロチョロと水が流れている。この小沢は標高1340で右にそれてしまった。左手に沢筋を感じながら少しばかり歩くと、細い水流の明瞭な沢に出合う。先刻、木橋で渡った沢が丸杉の沢だったのだ。 社山山頂西側からのパナオラマ(袈裟丸山(左)〜白根山)
 標高1410で砂防堰堤を越すと谷筋は狭まり、沢を出たり入ったりしながら進む。標高1530を超すと踝程度の笹が林床となる。このあたりからは谷筋はごま塩状に白くなっているが、山腹には全く雪は認められない。沢床に岩が多いのは仕方ないが、その他には障害物となるようなものがない。残雪期には快適なスノーハイクが楽しめそう。標高1600を超すと後方に中禅寺湖の一部が見えるようになった。水流は途切れそうにはなるが細々と流れている。右(北)斜面がの崩落地を通過すると、沢源頭で草付きとなる。草付きの急斜面を登りきると、社山北西鞍部で風の通り道らしく今までの静かさがうそのよう。鞍部はザレ地で樹木はないので見通しは良い。男体山と中禅寺湖の一部、黒檜岳からの稜線と遠方には中倉山〜庚申山、その奥に袈裟丸山が展望できる。
 方向を南東に転じて社山目指して踏跡を追って尾根を登ってゆく。ダケカンバ林から針葉樹林となると下草がなくなり踏跡は不明瞭となる。針葉樹の枝を避けながら適当に登ってゆく。枝が蜜でなくザックに括りつけたピッケルに引っ掛からないので助かる。黄/赤のマークを見かけるようになったら、針葉樹の小薮の中に岩っぽい踏跡を追うようになる。それもほんの僅かで目の前が開けて、社山山頂西側の好展望地に飛び出す。白根山、錫ケ岳、皇海山、袈裟丸山と遠望が利く。黒檜岳への稜線も間近に見ることができる。ザックを下してエネルギーを補給する。気温は6度で風は弱く、まるで秋の山に登った感じ。

4 下山(阿世潟峠経由)  雪の痕跡もなくガッカリ 
 ザックを担いで三角点の設置してある山頂に向かう。雪の痕跡もなく、霜がとけて地面が幾分緩くなっている。今日は全くの期待外れ、とんだ冬山シーズンの幕開けになってしまった。樹木の隙間から男体山を写して、山頂は通過。以降も阿世潟峠まで雪はまったくなし。山頂から数分下った標高1790からは北側の樹木が切れて社山の稜線歩きならではの展望が広がる。男体山と中禅寺湖を中心として周辺の山々、何度見ても見飽きない景色である。白根山と前白根山〜白根隠山あたりが白く見えるだけで、男体山の薙ぎは地肌が現れている。この一両日の気温上昇で融けてしまったのだろう。
 標高点1567に登って展望を楽しむ。山頂直下で見た景色と同じだが、高度が下がって幾分かは趣が異なる。鞍部の痩せ尾根を慎重に越して、雨量観測局のピークは通過する。その先は樹林帯に入り、展望はなくなる。途中で単独行者とすれ違う。阿世潟峠でこの先をどうするか検討する。地形図は半月山方面も持参してきた。このまま下るのは欲求不満となるが、雪もないのに同じルートを何度も通る気になれずそのまま下山することにした。峠からごま塩状に白くなってたが、木橋を渡り方向を北西から北東に転じると雪は全く消えてしまった。途中で、ザックなしの軽装のハイカーとすれ違う。あっ気なく阿世潟に下って、そのまま遊歩道を駐車場目指して戻る。途中で、逆さ男体山、白根山や社山を撮影しながら駐車場に戻る。 

社山からの展望

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