ひとり山歩き39 : 火戸尻山〜鳴虫山の尾根歩きを楽しんできました。踏跡は薄いが、尾根筋は単調なので特に難しいことはありません。鳴虫山頂はアカヤシオの開花にあわせ、大賑わいでした。

火戸尻山〜鳴虫山往復

2002年4月20日(土) 晴れのち曇り
注意!! 東小来川公民館から火戸尻山登山口の林道(駐車スペースの直前で)が崩壊しているようです(H16.5.11現在)。出でかける前に確認してください。      
1行程
自宅(5:15) − 林道P(6:35/7:15) − 滝ケ原分岐(7:50) − 火戸尻山(8:05/8:15) − 919mピーク(9:00) − 996mピーク(9:35) − 鳴虫山(10:10/10:45) − 996mピーク(11:15) − 919mピーク(11:35) − 火戸尻山(12:25/12:30) − 滝ケ原分岐(12:40) −林道P(13:00/13:10) − 自宅(14:30)
2 自宅 − 林道P   
 鳴虫山のアカヤシオがそろそろ開花の時期。昨年末に鳴虫山に登っているので、ただ単に日光から登るのでは面白くない。まだ登っていない火戸尻山から尾根伝いに、鳴虫山までの往復を思いつき計画する。
 鹿沼から古峰原街道経由で、古峯神社一の鳥居手前約3kmのところで右折して小来川温泉を目指す。小来川温泉の約2km先の新谷で東小来川公民館を左に見て、すぐに左手の橋を渡り林道に入る。約1000m進み、前方に浄水場を見て右手の橋を渡り、突き当たりの民家前を左に更に約1000m進む。二股になっているので左の橋を渡って300m進み、もう一度左に折れて500m進むと数台分の駐車スペースにたどり着く。
 先行車から山菜とりの老夫婦が降りてきたので、火戸尻山登山口について尋ねるもその名前さえ知らなかった。
3 林道P − 火戸尻山 杉林の急登の連続 展望はない
 登山口を探しているうちに、駐車場の端の後倉林道の白杭にマジックで火戸尻山登山口と記入されていたので、林道を先に行ってみたが、西の方向に進む登山口が発見できずにウロチョロする。仕切りなおしということで駐車場に戻ってひょいっと車の正面を見ると、保安林の黄色標識に赤テープを発見する。これを探すのに30分ほどロスしてしまった。
 標識後の斜面を2mほど攀じ登ると、直ぐに踏跡が見つかった。杉の植林の道を西方向へ急登する。枝打ちのしてあるところでは、杉の枝と葉で道が見えないところがあるが、西へ直登して行くとまた道が現われる。とにかく急な登りが続き、土が軟いのと杉の葉で登りにくい。30分ほど登ると方向が北西に変わり、直ぐに滝ケ原から登ってくる道を左に合わせる。滝ケ原分岐を過ぎると、一時だけ右手が杉林から雑木林になる。雑木林にも既に葉がつき始めているが、グット明るくなる。北西の尾根を進むと、ウグイスが鳴いていてのどかなものである。分岐から15分の登りで火戸尻山頂に着く。
 火戸尻山頂には三等三角点があるチョットした広場となっているが、杉林で見通しは得られない。山頂から10mほど西に行くと、三の宿山から六郎地山の連なりが枝の合間から透けて見える。山頂標識は火戸尻山とくりぬいて青く染めた風変わりなものである。 
4 火戸尻山 − 鳴虫山  この鳴虫山頂から望む男体山尾根を縦走する人は多いようだ  鳴鳴虫山(996mピーク付近から)虫山のアカヤシオは部分的に開花
 火戸尻山から鳴虫山までは、北へ延びる尾根を約4km歩かねばならない。その間に919mピークと996mピークの二つを越さねばならない。標高差にして全体としては250mだが、局地的に見ると919mピークを越すのに200m、996mを越すのに140m、鳴虫山に登るのに180mそれぞれ鞍部から登り返さねばならない。
 919mピークを目指して、先ずは雑木林の中を日光連山と三の宿山から六郎地山の連なりを樹木の合間から見ながら緩やかに下る。前方に919mピークが見え出すと、直ぐに鞍部に達し杉林の急登となり、10分程度の急登でなだらかになり、919mピークの左(西側)の杉林をまくように通過する。ガイドブックに記載されている作業帽の案山子にはお目にかかれなかった。
 919mピークからは桧林の笹原を下る。踏跡が薄いが迷うことない。いっとき桧林に松が交じった所を通ると左手に三の宿山の連なりが枝越しに見える。鞍部からブッシュの多い雑木林を登ってゆくと、左前方に男体山の頭が見え出し、直ぐに伐採地に達する。伐採地沿いの金網フェンス横を登る間の景観は素晴らしい。日光連山、三の宿山〜六郎地山、その奥に夕日岳、地蔵岳が見通せる。撮影を兼ねて小休止とする。フェンスの箇所から数分で996mピークに達するが、何もないので通過する。
 996mピークから下ると、直ぐに鳴虫山が前方に見え出す。約10分の下りで鞍部に達し、左が雑木、右が桧の尾根を登るようになる。落ち葉で踏跡が消えているが、尾根に沿って進むので問題なし。北北西から北に方向を変えて、数分間急登すると上から人声が聞こえ鳴虫山頂にたどり着く。
 さすが人気の鳴虫山だ!山頂に20人以上のハイカーが憩っている。山頂に30分以上留まっていたが、その間にも入れ替わり立ち代りのハイカーで常に20人以上は山頂にいたように思う。
 さて、肝心のアカヤシオだが、一斉開花には少し早いようである。開花している木もかなりあるが、まだ蕾の木のほうが多いように感じた。 
5 鳴虫山 − 火戸尻山 − 駐車場  夕日岳の美しさに魅入る 夕日岳(996mピーク付近から望む)
 駐車場へ戻る必要があるので、来た道をそのまま逆戻りする。帰りは下り勝手なうえに道を知っているので、往路よりは疲れているにもかかわらず断然楽である。往路には見えなかったものが見えたりする。カタクリが一輪だけ咲いているのを見つけたり、火戸尻山間近の尾根道のムラサキヤシオ(と思う)を楽しんだりした。最も印象に残ったのは、復路で見た夕日岳の美しい姿である。近いうちに登ろうと決心する。
 尾根道では人に会うことはないだろうと思っていたが、919mピーク前の笹道でバッタリ同年輩の人に出会った。火戸尻山から鳴虫山へ抜けるとのことであった。
 火戸尻山頂で小休止して、駐車場までの急降下に備える。下りは急なうえ、枝打ちした杉の枝葉で滑りやすく、尾根歩きより気を使う。 
6 駐車場 −自宅
 帰りは往路の逆戻りとする。小来川を通行中に最近登った鶏鳴山と笹目倉山が車窓から見えた。古峰原街道付近では石裂山がチラット見えた。更に古峰原街道の大久保ではお天気山も見ることができた。
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