ひとり山歩き397 : 百村山・黒滝山経由で大佐飛山に登り、鴫内山経由で周回をしてきました。今は残雪に締りがあり藪も出ていないので非常に歩き易かったです。
百村山(1085)〜大佐飛山(1908)〜鴫内山(1413)周回
2010年4月4日(日) 晴れ
1 行程       
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 大佐飛山  百村山  黒滝山  鴫内山
自宅(0:00) = 巻川林道・給水設備(2:15/2:25) − ブラブラ梯子(木の俣巻川林道出合)(2:55) − 尾根上到達(3:15) − 百村山(3:40) − 三石山(1267)(4:20/4:35) − サル山(1467))(5:15) − 山藤山(1588)(6:00) − 黒滝山(6:55/7:05) − 西村山(1775)(7:25) − 大長山(1866)(8:25) − 大佐飛山(9:40/10:00) − 大長山(11:00) − 西村山(11:45/11:55) −剣先(1723)(12:30/12:35) − 古倉山(13:00/13:05) − 鴫内山(14:05/14:10) − 下山・林道出合(15:20) − 巻川林道・給水設備(15:55/16:10) = 自宅(18:00)

2 自宅 − 巻川林道
 都合により今月は今回が最後の山行となりそう。湯元から白根山を考えていたが、黒滝山経由での大佐飛山は残雪が締まっていて歩き易いとのWeb情報を前日に入手した。百村山〜大佐飛山〜鴫内山の懸案をこの際片付けることにして、以前に準備した地形図等をそろえる。今日は日曜日で山には行きたくない日だが、翌日は降雨と予想されているので仕方ない。。6年前の4月中旬に百村山〜黒滝山〜鴫内山周回黒滝山コースで大佐飛山日帰りピストンをした時に、復路で踏み抜きに悩まされたことを思い起こし、念のためにワカンを背負うことにした。
 万一、コースコンディションが悪いと、15時間程度のロングウォークとなりそう。例によって超早達とすることにして、前夜は18時に床に着き、23時に起き出して、0時に家を出る。カーナビに巻川林道の給水設備付近を打ち込んで関谷経由で車を奔らせる。気がつくと車は板室方面に進んでいる。カーナビの画面を覗くと、木の俣林道を進むように案内している。巻川林道は案内してくないので、光徳寺付近の巻川林道口を探したが見つからない。あちこち寄り道して探してが見つからず。仕方ないので木の俣林道から木の俣巻川林道と進み、百村山登山口であるブラブラ梯子を通り越して林道をドンドン下って巻川林道に入り、巻川橋から約1km東の地点の給水設備前の路肩に車を駐める。予定よりも30分以上遅くなってしまった。

3 往路(百村山・黒滝山経由)  雪が締まっていて歩き易い 藪の出現はまだ  6年前に比べ標示類が嫌と言うほど増えた
 給水設備の横から約200m北進して右手の東電の巡視路に入る。巡視路はヘッデンで充分認識できる。鉄塔(多分18号)下を通って、登って行くと木の俣巻川林道に出合う。擁壁に取りつけられたブラブラ梯子に取り付く。(現在は擁壁はコンクリートで補強され、梯子も固定してある・・・6年前は吊りロープで補強してはあったがブラブラ動くのでブラブラしている梯子とHP(04年4月12日)に記載した。4月18日に「栃木の山283+」の山部さんがブラブラ梯子とHPに記載した。以降誰呼ぶとなくブラブラ梯子となった) 梯子の上も巡視路はよく整備されているので問題ないが、2・大佐飛山 (大長山の北側から)3箇所でワイヤーが低い位置で横切っているので注意が必要。尾根上到達すると右手に17号鉄塔があるが、ここは左に進む。残雪が断続する登山道を注意しながら進むと百村山の大きな山名板を確認できた。
 右手(北)と後方に市街地の灯りを楽しみながら進む。残雪の間隔は徐々に短くなり、カタクリ群生地の看板を見て急登をこなすと、左手が開けたピークに達した。ここが三石山(標高点1257)と呼ばれる。明るいときなら市街地方面の展望が良さそう。この先は雪庇や雪堤が続きそうなので、今日の締り状態から見て急登するときに効果的とアイゼンを装着する。 
 今までは右手に市街地の灯りが見えていたが、三石山からは左手に見えるようになる。残雪もほぼ連続的でカリカリと快調に歩く。5時に消灯して、更に雪堤を十数分進むとダケカンバがニョキニョキしたサル山(標高点1467)に到着。ここは以前は双子山と呼ばれることが多かったが、いつの間にかサル山と呼ばれるほうが多くなってしまった。右手に那須岳が枝越しに、左手には復路で通る予定の鴫内稜線が見える。ここはテント泊する人が多いようで、山頂部の西側に歯ブラシとかが落ちていた。夏道も部分的には現れているが、雪庇や雪堤を歩いた方が快適。山藤山(標高点1588)の大きな山名板を見ながら通過。以前はこんな標識はなかったのだが、いかにも俗っぽくなってしまった。設置した人には悪いが、こんなピークにまで山名板など設置して欲しくない。地形図に名前が載っているピークだけで充分だと思う。価値観が異なるので反論は出るだろう大倉尾根と那須岳 (大長山の北側から)。有った方がよいと思う人の方が圧倒的に多いのは分かっているが、敢えて少数派の意見を言わせてもらう。このような標識に頼るのでなく、地形図等で自分が今どこにいるか確実に把握しながら歩いて欲しいものだ。
 山藤山の標識を過ぎてやや狭い雪庇を通過する時に前方に黒滝山が見える。いったん下って鞍部からの登り返しがきつい。特に標高1600から1650の急登をしのぎ平坦地で一休み。このあたりからは針葉樹が目に付くようになる。小さなコブ(以前歩いた時に河下山という標識を見た記憶がる)。を通過し、右手の樹林越しに那須岳を見ながら、登って行くと左手が開けた黒滝山の山頂に達した。ここは日当たりがよいので、残雪が早く溶けるのだが今日は山頂部は真っ白。山の形をした特徴的な山名板と山部3Dプレートは健在。
 6年前はこの先は踏み抜きとルーファンに苦労した。今日は踏み抜きはないが、ルーファンで失敗しないよう意気込んで黒滝山頂を後にした。ここでビックリ、ガッカリ、あきれる。テープ類が2・3メートルピッチで目をつぶっていても見えるくらいついている。大佐飛山は栃木ではもっとも奥深く行きづらい山だと思っていたが、完全に俗化・観光地化してしまったようだ。テープ等の標示は要所に取り付けられていてこそ有り難味があるのだが、こんなについていると迷惑条例でも制定せねばなるまい。このテープ標示は復路の西村山から鴫内稜線でも嫌と言うほど目にした。こんな取り付け方をする人はどんな考えなのだろうか。踏み固められたトレースとテープ類に助けられ(文句を言っておいて助けられとは・・・見るなと言っても見えてしまう)楽々と西村山(標高点1778)に到達。
 西村山から一歩足を踏み出すと、この先は右手に那須岳や大倉尾根が見放題。特に大峠の上にピラミダルな姿を呈する旭岳が印象的。残念ながら左手は針葉樹でブラインド状態が続く。踏み固まったトレースは相変わらず続き、右手の景色を見ながら快適な歩きとなる。先刻のテープ類の悪印象も吹き飛んでしまったようだ。いったん下って鞍部からの登り返しになると針葉樹林帯で左右とも展望はなくなる。西村山からは真新しい二種類のアイゼン跡が目に付く。先行者は二人と推測。ブラブラ梯子の前後に三台の車が駐まっていたが、テント泊者であろう。方向がいくぶん西寄りになると大長山(標高点1866)の山頂である。
 大長山の山頂部を抜け出すと、これから先は今までにも増して右手の那須岳と大倉尾根が近づく。それとともに左前方に大佐飛山が近づいてくる。左手に日留賀岳から鹿又岳付近も目に入る。景色も楽しいが、長い雪堤と言うよりも雪原に近い残雪歩きは気持ちがよい。標高点1813で位置を確認してふた筋のトレースの薄い方を歩いていたら方向が異なるのに気付く。戻ろうと振り返ると標高点1813で下山者が手招きしている。今日最初の遭遇者で、山頂直下で二人目に出逢う。やはり先行者は二人だったのだ。針葉樹林の尾根を辿って行く。ダケカンバ林となると山頂までは3分の歩き。吹き溜まって小高くなった大佐飛山の山頂に到着。6年前には小さな山名板が一枚しか雪面に出ていなかったが、今回は3・4枚に増えていた。山頂の北東部から那須岳方面が見えるが、途中で見飽きるくらいに見てきたので風を避けてエネルギー補給。瓢箪峠から登ったのは4年前で、気になってトレースを探したがまだついていないようである。こちら側から登る人は少ないが、06年4月18日の経験からして、4月中旬が歩き易そう。

4  復路(鴫内山経由)  踏み抜き皆無  テープ類と刈り払いにはガッカリ
 今日三人目が登ってきたのと入れ違いに下山にかかる。直下で栃木百名山の総仕上げの宇都宮のMさんと暫し言葉を交わす。その先でグループと挨拶しながらすれ違うと、「烏ケ森さん!」と声を掛けられる。3月30日に小佐飛山でお遭いしたhosoyaさんだった。その時のお仲間の他に合わせて10人。一週間以内に二度もお会いする偶然にお互いにビックリ。記念撮影して別れる。
 大長山への登りで写真を撮っていると、山頂ですれ違った方に追い越された。歩くのが早くてドンドン離される。標高点1491と宇都宮のMさん振り返って好展望を見納めて大長山の山頂で休憩中の先刻の方を追い越す。下りであっという間に追い越されすぐに姿が見えなくなってしまった。鞍部から登り返して樹林帯に突入する前に最後に那須岳方面の景色を脳裏に叩き込んで少しばかり枝が煩い中を登ると西村山で、先刻の人が休んでいた。鴫内山経由とするか往路を辿るか最終検討。6年前に比べて黒滝山までは前回より遅い。これは体力の衰え。西村山〜大佐飛山の往復は今回の方が短時間。これは条件が良かったせい。前回は幾分か藪が出ていたのと踏み抜きに悩まされたが、今回は踏み抜きは言うに及ばず踝まで沈んだのもごくごく僅か。午後は多少気温が上がるにしても、鴫内稜線も踏み抜きはないと判断してゴーサインをだす。
 往路とは異なる尾根筋を下り始める。未発達の雪庇を歩くが、場所によっては消えかかったワカンの跡が確認できたがトレースはない。予想通り足の沈みは皆無に近い。下山するまでに今日は踏み抜きは経験しなかった。6年前は踏み抜きの連続で、雪の消えた藪の部分を歩いたのとは大違い。シャクナゲが少しばかり煩い尾根筋を登りつめると剣先(標高点1723)の山頂である。山名板があるようだが、探す気もなく方向を見定めて南東から南西へと方向転換して下り始める。針葉樹藪を突破するとダケカンバ林の下りとなって前方のピークを見ながら気持ちよく登って行く。このピークが古倉山で笹藪はまだ雪の下に隠れている。
 コンパスを設定していたら、大佐飛山頂の直下でお遭いした宇都宮のMさんが栃木百名山の百座目を終了して追いついてこられた。以降は下山まで行動をともににする。山頂部を下って明瞭な尾根筋に達すると赤テープと紫のリボンがやたらに目に付く。迷うような尾根筋でもないのに、とぶつぶつ言いながら歩いていると、雪の溶けた部分に刈り払い道が確認できる。最初は林業関係か調査関連で刈り払いしたものと思っていたが、「1576M←古倉山・鴫内山→」、「たこぶな」や「1491M←古倉山」の標識が目に付いた。林業と調査関連ならこんな標識はつけない。登山道を切り開いているのか切り開きすみか。こんな藪尾根に登山道をつけるなんて全く解せない。しかも1576なんて標高点は地形図に記載がない(国土地理院はこんな場所まで標高を公表しているの??)。部分的には地肌が現れているが雪の上を歩いた方が気持ちが良い。標高点1491を過ぎると地肌が完全に現れ、地形図に現れない緩やかな登りになると雪が再びついて鴫内山の山頂に達した。
 山頂から南東に緩やかに下り落葉樹林から植林に変わる地点で、東尾根に乗り継いで下るのがポイントと記憶していたが、テープ案内とトラロープで下山口を案内してくれる。世の中には親切な人がいるものだ(小さな親切大きな迷惑と感じる人もいるのは事実、少数派かもしれないが)。以降はテープの連続で黙っていても下山道をまっしぐら。標高1130で従来から良く利用されている東尾根を下り鉄塔経由で下るのとは違い、北尾根に下るようになっていた。標高950付近からは下り勾配がきつくなり立ち木とトラロープで制動しながら下る。標高900付近で東に下る道筋があるらしいが、そのまま北尾根を数分急降下すると無事に林道に下山。せっかく敷設した登山道にけちをつけるのも気が引けるが、こんな登山道を喜んで歩く人は少ないだろう。
 林道をノンビリと駐車地目指して戻って行く。Mさんは車をブラブラ梯子に置いてあるので途中で別れる。駐車地までの所要時間は13時間30分、計画の15時間より短くなったのは、残雪の締り等の好条件による。今日は好条件で気分快適半分とテープ等の過剰な標示に不快半分の複雑な気持ち。
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