ひとり山歩き392 : 守子登山口から釈迦ケ岳をピストンしてきました。積雪は登山口から山頂まで連続しています。気温が高くて上滑りや踏み抜きに悩まされ、残雪期の感じでした。
守子登山口から釈迦ケ岳(1794
2010年2月24日(水) 晴れ
1 行程   
ルートマップ(GPS)    ウォッちず : 釈迦ケ岳  守子登山口
自宅(4:15) = 守子登山口(守子林道最高部)(6:00/6:15) − 守子神社(7:05/7:10) − 西平岳登山口分岐(7:40) − 前山西端(9:15/9:30) − 標高点1498付近(10:05) − 釈迦ケ岳(12:00/12:30) − 前山西端(13:50/13:55) − 守子神社(14:55) − 守子登山口(15:30/15:45) = 自宅(17:25)

2 自宅 − 登山口
 2月20日に北温泉から中の大倉尾根経由で朝日岳を目指したが、予想外の吹雪で途中退却となってしまった。ピークハンターでないから朝日岳に登れなかったのはどうということはないが、計画の半分程度の時間しか歩くことができず欲求不満となってしまった。今日は山行の計画はなかったが、好天が期待できるので急遽出かけることにした。山野・史跡探訪/ウェブリブログのYoshiさんの記録を参考に守子登山口から釈迦ケ岳をピストンすることにした。
 守子登山口は県道63号藤原宇都宮線から上土平放牧場への引込み線に入り700m先で右の黒沢林道に入る。そこから約800m先で黒沢を渡ると左手に守子林道口となる。守子林道を700mほど進むと林道最高部でここが守子登山口となる。。守子林道の先の方で工事を実施しているようで63号から放牧場引き込み線・黒沢線・守子線と除雪してあった。黒沢林道は守子林道口から先は除雪していないがRV車が通行した形跡は残っていた。

3 往路  気温が高く踏み抜きや表面すべりに悩まされる  このルートはルートが分かり易く特に危険箇所はない
 守子登山口から釈迦ケ岳への夏道については、09年10月12日のひとり山歩き375を参照願う。
 登山口から積雪は連続しているが、靴底が沈む程度。標高900で植林から自然林になると踝まで沈むようになる。ここでワカンを装着して標高1560付近からの釈迦ケ岳、積雪してはいるが幾分か窪んだ夏道を追って行く。トレースは全くないが道筋には笹が頭を出していないので楽に歩ける。標高970で守子神社に到達。積雪は薄くワカンのアルミ枠が沈む程度。
 差し込む日光で明るい落葉樹林の歩きは気持ちがよいが、気温が高くすでに汗びっしょり。標高1100で西平岳登山口分岐の小さな道標を見る。左手に笹の頭が出ていない道筋が確認できる。昨年の10月に歩いたときには見逃してしまったようだ。標高1200を過ぎて釈迦ケ岳山頂、方向が北北西から北西に変わる頃になると笹が完全に隠れてしまい夏道が消えしまう。この先は尾根の最高部を歩いて行くと、未発達の雪庇が連続するようになる。樹木の隙間が小さいので歩きづらいが左手の斜面部を歩くよりは楽。標高1350から急勾配はきつい。ワカンの沈みはせいぜい踝程度だが、表面の雪が崩れて始末が悪い。今日の歩きでもっとも苦戦。登りつめて勾配が緩むと林道分岐の道標を見る。道標のすぐ先に前山の標示があるはずだが、見つからず通り過ぎてしまう。前山西端(標高点1435)で、暑さ対策でゴアの上着を脱ぎ手袋はインナーだけにする。ここからは枝越しに西平岳、中岳、釈迦ケ岳が確認できる。今まで痕跡もなかったワカンのトレースが目につく。
 ワカンのトレースを追って若干下ってから緩やかな登りとなる。このあたりは針葉樹が混ざり踏み抜きが多い。標高点1498付近で針葉樹林を抜けると踏み抜きは少なくなるも、気温が高いので表面はゆるい。標高1500あたりからは勾配が急になるとともに細いダケカンバ地帯の歩きとなり、西平岳、中岳、釈迦ケ岳そして剣ヶ峰方面が展望できるようになる。気温が高く無風なので暑くてたまらない。山頂まで雪庇はなくクラスト状態の箇所もない点から判断するにこの尾根筋は風が弱いのであろう。
 標高1550あたりから中岳・釈迦稜線まではより勾配がきつくなり、しかもワカンに雪が付着して重い。右足の腿が引きつってしまい休み休みの登りとなる。どうにか中岳分岐付近まで登ると勾配は緩み、更に数分の登りで薄く積雪した釈迦ケ岳山頂に達した。晴れてはいるが遠方は霞んで写真写りが悪い。手持ちの温度計で3度、しかも無風で下界にいるよりも暖かい感じ。大間々方面からか弁天沼方面から来たのかは不明だが北へのトレースが残っている。

4 復路  ワカンに雪が付着
 往路を忠実に辿るも、気温の上昇でワカンの沈みが多くなり雪の付着も多くなる。往路ではワカン跡は個々に分離されていたが、復路では滑りながらの下りでトレースは連続となってしまった。勾配が緩むとさすがに滑り下りるという感じはなくなったが、ワカンのダンゴに悩まされる。前山西端からは注意しながら歩いたが、前山の標識は見つけることができなかった。
 林道分岐からの急勾配部はシリセードで下る。この急傾斜部を下りてしまうと、ワカンの沈みはせいぜい踝程度で問題なし。守子神社からは地形図に記載の鳥居印へ寄ってみることにした。ピンクリボンが連続しているのこれを追うも鳥居印付近には何も見当たらない。ピンクリボンは地形図の破線(道筋があるかは確認できなかった)に沿って続いているようだが、追うのを止めて登山道に復帰する。往路のトレースに戻ってからはのんびりと登山口に戻る。
 守子林道の先で重機の音が聞こえてくる。やはり工事のために林道筋は除雪されていたのだ。今日のルートは単純明快で特に危険箇所もない。どうしても積雪期に釈迦ケ岳に登って見たい方にお勧めのルートであろう。
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